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トピックス

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 日本卓球リーグ実業団連盟は3月3日に平成23年度第4回代表者会議を開き、宮澤幸夫氏が専務理事を退任し、4月1日からの、新しい専務理事に49歳の佐藤真二氏(協和発酵キリン)が就任することを決定した。

 40代の若さで新専務理事に就く佐藤氏は1997年世界選手権の日本男子監督を務め、明治大卓球部監督を経て、協和発酵キリンの卓球部監督も長く務めてきた。企業スポーツが岐路に立ち、日本リーグの将来が見えにくくなっている中、今後の手腕が注目される。

※写真は新専務理事に就任する佐藤氏
 アメリカ代表として活躍した往年の名選手で、「フィンガースピン・サービス」の使い手として知られたソル・シフが、2月26に逝去した。享年95。

 1935年に18歳で世界選手権に初出場したシフは、37年の世界選手権バーデン大会で男子団体初優勝。アメリカ男子チームが優勝したのは、世界選手権の長い歴史の中でもこの一回だけ。その秘密兵器は、ボールをトスする時に指(フィンガー)でボールに強い回転を与え、ラケットにぶつけて出す「フィンガースピン・サービス」だった。直角に曲がると言われたほど猛烈な変化サービスで、しかも対戦相手からは指でどんな回転を与えたのか分からない。「手品師まがいのサービス」と各国から批判されたが、まさに卓球界を吹き抜けた突風だった。

 この37年大会の直後に「フィンガースピン・サービス」は禁止されたが、シフは38年ウェンブレー大会でもシングルスベスト8、男子ダブルス優勝という好成績を残しており、サービスだけの選手ではなかったことがわかる。アメリカ卓球協会の会長なども務め、アメリカでの卓球の普及に尽力した。ご冥福をお祈りします。
※写真提供:ITTF
 中国・マカオで開催されていた第20回アジア選手権は、昨日3月1日に閉幕。全種目でチャンピオンが決定した。前回お伝えした混合ダブルスを除く、個人戦4種目の上位選手は下記のとおり。

[男子シングルス]
優勝:馬龍(中国)
2位:張継科(中国)
3位:許シン(中国)、王皓(中国)
※ベスト8:水谷隼、ベスト16:丹羽孝希・松平健太・岸川聖也

[女子シングルス]
優勝:郭炎(中国)
2位:李暁霞(中国)
3位:丁寧(中国)、劉詩ウェン(中国)
※ベスト8:福原愛・石川佳純、ベスト16:平野早矢香・藤井寛子

[男子ダブルス]
優勝:ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
2位:鄭栄植/金ミン鉐(韓国)
※ベスト8:張一博/松平賢二、丹羽孝希/松平健太

[女子ダブルス]
優勝:丁寧/郭炎(中国)
2位:リ・ジャウェイ/スン・ベイベイ(シンガポール)
※ベスト8:藤井寛子/若宮三紗子、福原愛/平野早矢香

 男女シングルスとも中国がベスト4を独占する中、男子シングルスは馬龍、女子シングルスは郭炎が優勝。大会2連覇を果たした馬龍は、昨年後半からの圧倒的な強さを持続。準決勝で許シン、決勝で張継科を4-0で一蹴した。女子シングルス優勝の郭炎は、アジア選手権4大会目の出場でうれしい初優勝。なんと今大会4冠を達成した。
 日本勢では、水谷隼、福原愛、石川佳純の3人がベスト8に進出したが、水谷は分の悪い許シンに競り合うも及ばず(1-4)。石川は世界選手権、プロツアーファイナルに続いて丁寧に敗れた。福原は超級リーグではチームメイトの劉詩ウェンにストレートで敗れている。

 中国勢が相変わらずの強さを見せる中で、唯一の波乱があったのが男子ダブルス。馬琳/張継科(中国)がアチャンタ/サハ(インド)に、馬龍/王皓(中国)が鄭栄植/金ミン鉐(韓国)に完敗し、中国がタイトルを逃した。
 大会の全日程を終え、日本は銀メダル1枚(男子団体)と銅メダル2枚(女子団体・松平賢/若宮)という成績。シンガポールや韓国、香港には引けはとらなかったが、頂点の前に立ちはだかる中国の壁はやはり厚かった。
 ITTF(国際卓球連盟)はスイスの時計メーカー「ティソ(Tissot)」が3月25日より行われる世界選手権ドルトムント大会のオフィシャルタイマーとなることを発表した。
 「ティソ」は1853年に創設されたスイスの老舗時計メーカー。1985年よりスウォッチ・グループの傘下に入り、現在ティソブランドの時計は世界160カ国以上で販売されている。1938年よりスポーツ界に参入。自転車、フェンシング、アイスホッケーの世界選手権や2006年のアジア競技大会などでオフィシャルタイマーとして認定されているメーカーである。

 ティソのThiébaud社長は「『速度、力強さ、正確さ』はティソと卓球に共通しており理想のパートナー関係となるだろう。ティソの最新技術と精度で正確な結果を提供します。この契約をとてもうれしく思っており、世界選手権をとても楽しみにしています」とコメントしている。

 また、ITTFのシャララ会長は「ティソを2012年の世界選手権のオフィシャルタイマーとして迎えられてとてもうれしく思います。全試合のタイム管理に加え、ITTFの結果システムをティソが担当し、全試合の1点ごとの結果を管理し、表示していくことになります。世界で何百万人もの人々が世界選手権をテレビやインターネットを通じて見ることは、卓球にもティソにとっても有益なこととなるでしょう」と語っている。
 中国・マカオで開催されている第20回アジア卓球選手権。団体戦で男子が銀メダル、女子が銅メダルを獲得した日本。

 続く個人種目では、まず混合ダブルスで松平賢二/若宮三紗子(青森大/日本生命)が銅メダルを獲得。3回戦でジャン・ソンマン/リ・ミョンスン(北朝鮮)、準々決勝で金ミン鉐/朴英淑(韓国)をともにゲームオールで撃破。準決勝のガオ・ニン/リ・ジャウェイ(シンガポール)戦も、ゲームカウント3-2とリードして決勝進出に王手をかけたが、最終ゲーム13-15という大激戦の末に敗れた。
 混合ダブルス優勝は、そのガオ・ニン/リ・ジャウェイに決勝で完勝した許シン/郭炎(中国)。

 また、女子シングルスは準々決勝まで終了。香港の帖雅娜、姜華君がエントリーせず、またシンガポールの馮天薇が李恩姫(韓国)に敗れる中、日本勢では福原愛(ANA)と石川佳純(全農)がベスト8に進出。きっちりシードを守ったが、準々決勝では福原が劉詩ウェン(中国)に0-4、石川が丁寧(中国)に1-4で敗れ、メダル獲得はならなかった。中国の丁寧、劉詩ウェン、郭炎、李暁霞という世界ランキング1~4位の4選手がベスト4を占めた。

 大会最終日の明日3月1日に決勝が行われる男子シングルスは、日本の水谷、岸川、松平健、丹羽、張の5選手がいずれも3回戦まで進出している。中国勢に一矢を報いたいところだ。

※詳細な記録は下記HPをご参照ください
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/
ITTFアジア選手権ページ:http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2130&category=Cont
 2011年に新たに発足したサムソノフを会長とする11名で構成されているITTF(国際卓球連盟)の選手会。その選手会が現在最も重要視しているのが「ラケット検査」と「世界ランキング」という2つの課題だ。

 ラケットの検査方法は、2008年にスピードグル―が禁止になってから幾度かの変更を重ね現在に至る。しかし、現在使用されている検査機で検知されないVOC(揮発性有機化合物)を含む補助剤(ブースター)の使用が広がっているのが現実問題だ。ITTFはこれを制限するべく新しいルールと検査方法を実施しようとしている。

 選手会は「全ての選手が納得できる公平な環境を作ることが第一。現在の検査方法は手間がかかり、また、100%信頼できるものではない」と考え以下の項目の進言を決めた。

● ラケット検査を試合後ではなく試合前に行う
●ラケット検査の手順を簡素化し、VOCを排除することだけに集中する

 また、もうひとつの議題である世界ランキングシステムについて選手会は、「世界ランキングは選手のやる気を促進するもので、良い結果には高いランキングアップという報償を与えるべき」と考えている。そして選手会の目標は「障害となっている大幅なランキングポイントの減少を軽減し、大会参加者を増やすことにある」という。そのため、ランキングに関する進言は以下のとおり。

● 敗戦時のポイントの減少を軽減
● いくつかの特別な大会勝者へのボーナスポイントの拡大

 3月25日からドイツ・ドルトムントで行われる世界選手権での年次総会で、選手会からの進言内容が検討されるのか注目したい。
 関東学生連盟が平成23年度の年間優秀選手賞の受賞者を発表。男子は神巧也(明治大)が、女子は松澤茉里奈(淑徳大)がそれぞれ1位に選ばれた。
 今年で4回目を迎えるというこの表彰制度は、1年間で最も優秀な成績を修めたと思われる関東学連所属選手を約200名の選手自身が相互に投票して選出するという制度。男女各上位3名の選手は3月9日(金)の関東学連送別会で表彰される。

男女の受賞選手は以下のとおり。

【平成23年度・関東学連・年間優秀選手賞受賞者】
● 男子
1位:神巧也(明治大)
2位:水谷隼(明治大)
3位:笠原弘光(早稲田大)

● 女子
1位:松澤茉里奈(淑徳大)
2位:石垣優香(淑徳大)
3位:劉莉莎(専修大)

詳細は関東学生連盟のHPをご覧下さい
http://kanto-sttf.jp/ 
 2月22~26日にスウェーデンのエーレブローでジュニアサーキットと同時に行われているサフィール国際オープンの男子シングルスエリートで東勇渡(エリートアカデミー/帝京)が準優勝、アンダー18男子シングルスで村松雄斗(エリートアカデミー)が優勝した。

 エリートシングルスで東は順調に勝ち進み、準決勝でブルギス(ラトビア)を3-1で下し決勝へ進出。決勝では徐輝(中国)に4-1で敗れたが、準優勝を獲得した。
 村松はアンダー18の準決勝で三部航平(青森山田中)との日本人対決を3-1で制し決勝へ。決勝では今年のチェコジュニアで優勝した辛朝旭(シンガポール)を3-0のストレートで下し優勝を決めた。村松はアンダー21でもエリートシングルスで敗れたO.アサール(エジプト)に決勝で敗れたが2位に入賞と活躍を見せた。

上位の記録は以下のとおり。

【サフィール国際オープン上位記録】※男子のみ
● 男子シングルスエリート
優勝:徐輝(中国)
2位:東勇渡
3位:O.アサール(エジプト)、ブルギス(ラトビア)

● アンダー21男子シングルス
優勝:O.アサール(エジプト)
2位:村松雄斗
3位:シャフェル(ハンガリー)、カルデラノ(ブラジル)

● アンダー18男子シングルス
優勝:村松雄斗
2位:辛朝旭(シンガポール)
3位:三部航平、タンビリヤベチャクル(タイ)
 女子の卓球人口を増やすことは、ITTF(国際卓球連盟)の目標のひとつだという。しかし、世界各国での女性の卓球人口はまだまだ少ないのが現状である。
 イングランドの北西に位置するウィンガンで卓球のコーチをしているロウ氏は、今までと違った角度から女性たちへのアプローチ方法を考案した。ロウ氏が考案したのはエアロビクスに卓球を組み込んだ「エアロビクスピンポン(Aerobic Table Tennis)」。エアロビクスのリズムに合わせて素振りをしたり、ラケットでボールをついたりするエクササイズだ。現在は3カ所の学校で約150名の女子学生を中心に活動しており、今後さらに3カ所で約300名の参加を見込んでいるという。

 「イングランド国内そして世界中に広めていきたい。将来的に女性の参加人数はかなり増えていくでしょう」と言うロウ氏は、今後、エアロビクスの指導者には卓球指導者資格のレベル1取得の推奨を行い、通常のエアロビクスとエアロビクスピンポンの両方の指導を可能にしていきたいと考えているという。

エアロビクスピンポン(Aerobic Table Tennis)のウェブサイトはこちらから
http://aerobictabletennis.com/

※写真提供ITTF(photo by Steve Rowe)
 2月23日よりマカオで行われているアジア選手権の団体戦で、日本男子が銀メダルを獲得した。優勝は男女ともに中国。日本女子は3位の成績に終わった。
 男子団体準決勝で日本は若手メンバーを揃えた韓国に苦戦したが、エース水谷隼が2勝を上げ、ラスト5番で丹羽孝希が徐賢徳をゲームオールの3-2で破り、決勝進出を決めた。決勝の中国戦では1番手で丹羽が張継科から第1ゲームを奪ったが、1-3で敗退。続く水谷は馬琳に、松平健太は馬龍にストレートで敗れ完敗に終わった。前回大会では決勝で中国から2勝を上げ、勝利にあと1歩と迫る日本だったが、今大会中国から奪ったのは丹羽の1ゲームのみと圧倒的な強さを見せつけられた。 

 女子団体で日本は準々決勝で中国香港を3-1で破り準決勝へ。準決勝のシンガポール戦では、世界ランキング5位の馮天薇に2勝を奪われ、5番手で石川がユー・モンユーにゲームオールの2-3で惜敗。惜しくも決勝進出を逃し3位に終わった。 
 現在行われている混合ダブルスでは岸川聖也/福原愛ペアと松平賢二/若宮三紗子ペアが3回戦を突破。本日(27日)に準々決勝が行われる。また、男女シングルス・ダブルスも本日よりスタートする。

【団体戦上位結果】
●男子
優勝:中国
2位:日本
3位:チャイニーズタイペイ、韓国

●女子
優勝:中国
2位:シンガポール
3位:日本、韓国