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欧州リポート

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 12月8日、ドイツ・ブンデスリーガにユーリッヒの高木和卓がオクセンハオゼン戦に出場した。ユーリッヒはロスコフを2点起用、そして高木和を3番で起用し確実に1点を取るオーダーだったが、相手は主力のクリサン(ルーマニア)。オクセンハオゼンも荘智淵(タイペイ)で2点、そしてクリサンで1点を取りにくる同じようなオーダーできたのだ。高木和はクリサンに対して善戦したものの、1-3で敗れた。
 しかし、ユーリッヒはロスコフが奮闘し2点取り。そのおかげで高木和はラストのダブルスで再び出番が回ってきたのだが、クリサン/アポローニャの前に完敗。チームも2-3で敗れた。

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.オクセンハオゼン
 高木和 -6、-8、8、-10 クリサン○
 高木和/インデヘルベルグ -5、-9、-7 クリサン/アポローニャ○
通算:単7勝7敗、複1勝1敗
 12月6日、ドイツ・ブンデスリーガにホルスターハオゼンの梅村礼(文化シヤッター)が出場。ホームでベルリンと対戦した。梅村は3番でポータ(ハンガリー)をゲームオールで下したが、ラストのダブルスでは1-3で敗戦。ホームのファンに勝利を贈ることができなかった。
 これで、ホルスターハオゼンは5勝3敗で4位。1位のクロッパッハは8戦全勝で抜け出しているが、2~5位までは5勝3敗で並ぶ大混戦となっている。そして、ホルスターハオゼンの次戦は2位のビューゼンバッハ。なんとか勝利を挙げたいところだ。

梅村礼(ホルスターハオゼン)
vs.ベルリン
○梅村 -9、8、10、-6、7 ポータ
 梅村/ミュールバッハ -8、-7、5、-9 ポータ/ハインホフマン○
通算:単9勝2敗、複1敗
 ITTFプロツアー・欧州ラウンドのため、ドイツ・ブンデスリーガは少しお休みとなっていたが、12月3日に再開。5日には松平健太所属で現在首位のフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグと高木和卓所属のユーリッヒが対戦。今季2度目となるこの組み合わせだが、今回も日本人ふたりによる直接対決はなかった。

 先に登場したのは高木和卓。08年世界選手権広州大会代表のバウム(ドイツ)と対戦し、第1・2ゲームのデュースをものにして、3-1で勝利。1-1のタイに戻した。
 お次は松平健太。翌6日からはじまる世界ジュニア選手権に出場する松平が、ベテラン・ロスコフ(ドイツ)をストレートで破る快勝。第4回世界ジュニアチャンプは順調な調整ぶりを見せ、試合後にスペインへと向かった。
 そして4番では高木和が再び登場したが、シュテガーに0-3。「-9、-10、-7」と競り合ったのだが、あと1本が届かなかった。

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.ユーリッヒ
○松平 6、5、9 ロスコフ
通算:7勝2敗、複1勝1敗

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ
○高木和 13、12、-8、5 バウム
 高木和 -9、-10、-7 シュテガー

通算:単7勝6敗、複1勝

 ボル(ドイツ)の連覇で幕を閉じたヨーロッパスーパーカップ(11月11~12日)。同大会は、ヨーロッパ最大のスポーツ専門チャンネルであるユーロスポーツにて、準決勝のハイライト放送と決勝戦の模様が、実に59カ国に生放送されたのだが、視聴者が320万人にものぼっていたことがわかった。

 これに対し、ヨーロッパ卓球連合のボッシ会長は「信じられない結果だ。ヨーロッパ卓球の可能性を感じた」と、好結果に驚きながらも、卓球の普及に手応えをもった様子。さらに、「ユーロスポーツに感謝したい。これからもユーロスポーツとともによりよい仕事ができると確信した。我々は、これからも最高のイベントを提供していきたい」と、今後に向けても強い意欲を見せた。
 11月15~16日に行われた、ドイツ・ブンデスリーガ女子1部の試合に、ホルスターハオゼン所属の梅村礼(文化シヤッター)が出場した。15日にはトステッドと対戦。梅村は2番でボルマイヤー(ドイツ)を、4番ではハン・イン(中国)を破り、チームを勝利へと導いた。
 また、翌16日はバートトリブルクと対戦。梅村は1番でリー・ビン(ハンガリー)と対戦し、ストレートで圧倒。チームもストレートで難なくハートトリブルクを下した。
 この2勝でホルスターハオゼンは一気に3位に浮上。梅村はここまでシングルス9勝2敗で、チームのエースとして文句なしの活躍を見せている。

梅村礼(ホルスターハオゼン)
vs.トステッド
○梅村 12、4、5 ボルマイヤー
○梅村 7、-5、7、6 ハン・イン

vs.バートトリブルク
○梅村 6、6、3 リー・ビン
通算:単9勝2敗、複1敗
 昨日に引き続き、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)男子グループリーグ第4戦の結果をお伝えする。

 グループC、松平健太(青森山田高)が所属しているフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグはスティリルガルダ(イタリア)と対戦。松平は1番で世界ランキング47位のモンテイロ(ポルトガル)に3-1で勝利。続く、譚瑞午(クロアチア)、シュテガー(ドイツ)はゲームオールで勝利し、ストレートでスティリルガルダを下した。
 ブダペスト(ハンガリー)vs.ニーダー・オーストリア(オーストリア)は前回同様ラストまでもつれる大接戦。前回はシュラガー(オーストリア)をゲームオールで下すなど2点を挙げたブダペストのパーソン(スウェーデン)だったが、今回はシュラガーにゲームオールで敗れた。そして、今回もニーダー・オーストリアをあと一歩まで追いつめたが2-3で敗れた。ブダペストはニーダー・オーストリアと接戦を繰り広げながらも、まだ1勝。グループリーグ突破が厳しくなった。

グループC
ブダペスト 2-3 ニーダー・オーストリア
スティリルガルダ 0-3 フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ

 グループD第4戦は11月16日に行われた。現在負けなしの新加盟チーム・ボゴリア(ポーランド)は、カジャグラナダ(スペイン)と対戦。張ユク(香港)がサムソノフ(ベラルーシ)に敗れたものの、3-1で勝利。早くもグループリーグ突破を決めた。ボゴリアは張ユクとワン・ツォンイ(ポーランド)が中心のチームだが、この試合で何志文(スペイン)を下すなど、3番手のオレイニク(チェコ)が活躍している。
 フルダ・マーバーツェル(ドイツ)vs.ルバロワ(フランス)は、フルダ・マーバーツェルが3-1で勝利。これで、グループDは、カジャグラナダが勝ち点6、ルバロワとフルダ・マーバーツェルが勝ち点5で並ぶ混戦模様となった。

グループD
ボゴリア 3-1 カジャグラナダ
フルダ・マーバーツェル 3-1 ルバロワ
 11月16日、ドイツ・ブンデスリーガが行われ、ブレーメンの岸川聖也(スヴェンソン)とフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグの松平健太(青森山田高)が登場した。

 ブレーメンはホームでフルダ・マーバーツェルを迎え撃った。岸川は1-1で回ってきた3番でワルドナー(スウェーデン)と対戦。第1ゲームを1点であっさり奪ったが、そこから3ゲーム連取され、敗れてしまった。そしてラストのダブルスで、再び対戦。ここは組み慣れているケーン/岸川組が、ワルドナー/スベンソンをストレート下して、岸川はワルドナーにリベンジ。チームも勝利した。

 現在単独首位のフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグはデュッセルドルフとの大一番。松平は3番でズースをストレートで下すも、ラストのダブルスではゲームオール11点で惜しくも敗れ、チームは今季8戦目にして初黒星を喫した。

岸川聖也(ブレーメン)
vs.フルダ・マーバーツェル
 岸川 1、-9、-8、-4 ワルドナー○
○ケーン/岸川 4、8、9 ワルドナー/スベンソン
通算:単4勝5敗、複2勝

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.デュッセルドルフ
○松平 6、9、11 ズース
 シュテガー/松平 5、-7、-8、11、-11 ズース/オフチャロフ○
通算:6勝2敗、複1勝1敗
 11月14日、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)男子グループリーグ第4戦が行われた。今日は、グループAとグループBの結果をお伝えしよう。

 グループAは、現在1位のデュッセルドルフ(ドイツ)と2位のエヌボン(フランス)が対戦。ボル、ズース、オフチャロフのドイツ代表がフル出場し、必勝態勢で臨んだデュッセルドルフだったが、1番でズースが柳承敏(韓国)に敗れると、2番ではヨーロッパチャンピオンのボルがクレアンガ(ギリシャ)に1-3で敗れ、3番オフチャロフも敗れ、なんとストレート負け。これでエヌボンはデュッセルドルフと並んで首位になった。
 3位ロスキレ(デンマーク)vs.4位イル・チルコロ・ミラノ(イタリア)は、ロスキレのエース・メイスが2点を奪うも、そこまで。イル・チルコロ・ミラノに初勝利を献上した。

グループA
エヌボン 3-0 デュッセルドルフ
イル・チルコロ・ミラノ 3-2 ロスキレ

 グループBは、オクセンハオゼン(ドイツ)、シャルロワ(ベルギー)の上位チームがそれぞれ勝利。順当に勝ち点を加えた。シャルロワと対戦したサン・セバスチャン(スペイン)は、トップでアチャンタ(インド)がコルベル(チェコ)にゲームオールと迫り、3番でセレダ(スロバキア)がJ.セイブ(ベルギー)を下すなど、スコアは1-3であったが内容は非常に惜しいものであった。

グループB
アンジェ 1-3 オクセンハオゼン
サン・セバスチャン 1-3 シャルロワ
 ヨーロッパスーパーカップ準決勝・決勝は、12日に行われ、ディフェンディングチャンピオンのボルが優勝した。

 準決勝第1試合はシュラガーvs.サムソノフ。2-1とリードしていたシュラガーだったが、第4・5ゲームを奪われ、2-3と窮地に。しかし、試合後に「私は速いボールを打つ選手と知られているが、今回はリスクを冒さずに慎重にプレーした」とコメントしているように、元世界チャンピオンは落ち着いたプレーで巻き返し、サムソノフに逆転勝ちして決勝進出を決めた。
 準決勝第2試合はボルがパーソンに完勝。百戦錬磨のパーソンも、もはやヨーロッパ王者のボルを止めることは出来ない。決勝はボルvs.シュラガーとなった。

 ボルが有利なように思われるが、今年のヨーロッパ選手権でシュラガーは、シングルスでは敗れているものの、団体戦ではボルに勝っている。第1ゲームをシュラガーが取り、もしかすると…という雰囲気も流れたが、勝ったのはやはりボル。第2ゲームから4ゲーム連取で、2連覇を決めた。優勝賞金50.000ドルの使い道を聞かれれると「まだわからないが、趣味に使うんじゃないかな」と答えたボル。しかし、改めて尋ねてみると、奥さんにクリスマスプレゼントを贈ることを認めた。

 3位決定戦はサムソノフが4-2でパーソンに勝利。ともに「準決勝で負けたあとの試合はキツかった」と語っている。また、サムソノフは「3-0でリードしたときに試合が決まったと思った。そして、我々は少し自由にプレーし、ファンに魅せる試合をした」とコメントすれば、パーソンも「ファンのためのゲームだったよ」とコメント。また、ふたりは会場に訪れたファンと一緒に写真を撮ったり、サインをしたりと、プレー以外のところでもファンを楽しませた。

●準決勝
シュラガー(オーストリア) 5、-4、7、-9、-9、5、9 サムソノフ(ベラルーシ)
ボル(ドイツ) 9、5、-8、7、7 パーソン(スウェーデン)
●3位決定戦
サムソノフ 3、15、8、-5、-8、5 パーソン
●決勝
ボル -7、9、6、4、9 シュラガー
 ECL男子グループC・D 11月7日、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)グループリーグ第3戦が行われた。松平健太のフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ(ドイツ)はブダペスト(ハンガリー)と対戦。2-0とチームがリードしている場面で松平は登場し、ズウィックル(ハンガリー)を3-1で下した。これでチームは2勝1敗。この日勝利したニーダー・オーストリアとともに暫定首位に立っているが、残り2チームも1勝2敗で並んでおり、後半戦も気の抜けない戦いが続く。

グループC
ニーダー・オーストリア 3-1 スティリルガルダ
ブダペスト 0-3 フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ

 グループDは、朱世赫(韓国)、シーラ、エロワ(ともにフランス)がいるルバロワ(フランス)が、今季新加盟のボゴリア(ポーランド)に敗れる波乱。いや、これでボゴリアは3戦無敗なので、もはや波乱とは呼べないかもしれない。
 サムソノフ(ベラルーシ)が移籍してきたカジャグラナダ(スペイン)は3-0でフルダ・マーバーツェル(ドイツ)に勝利。現在2位で、リーグ戦突破圏内だが、チームの総合力ではルバロワと互角かわずかに及ばない感もある。また、3連勝で首位のボゴリアも戦力的には差がないため、グループDは混迷を極めそうだ。

グループD
カジャグラナダ 3-0 フルダ・マーバーツェル
ボゴリア 3-2 ルバロワ