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欧州リポート

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 昨日11日に開幕したヨーロッパスーパーカップ。昨日は予選リーグが行われた。オープンニングマッチとなったのはグループAのボル(ドイツ)vs.メイス(デンマーク)。ヨーロッパサウスポーの頂上対決という、いきなりの好カードとなったが、ここはボルがストレートで快勝。ボルは、シュラガー(オーストリア)、プリモラッツ(クロアチア)にも勝利して、颯爽と準決勝を決めた。
 グループA2位はメイス。シュラガーとの2位争いをゲームオールで制し、グループAで最もエキサイティングな試合となった。

 グループBの1位はやはりサムソノフ(ベラルーシ)。しかし、これまで負けたことのないオフチャロフにはあわや敗戦かというところまで追い込まれ、さらにはリーグ最終戦で地元ロシアのルボツォフにゲームオールで敗れるなど、準決勝以降の戦いにやや不安が残る。
 グループB2位はパーソンが入った。サムソノフには完敗だったが、オフチャロフ、ルボツォフには難なく勝利。北京五輪でも銅メダルを獲得したように、大舞台での勝負強さが際立つ。

 グループリーグの記録、準決勝ドローは以下のとおり。

グループA
ボル 4-0 メイス
ボル 4-0 シュラガー
ボル 4-0 プリモラッツ
メイス 4-3 シュラガー
メイス 4-0 プリモラッツ
シュラガー 4-1 プリモラッツ

グループB
サムソノフ 4-1 パーソン
サムソノフ 4-3 オフチャロフ
ルボツォフ 4-3 サムソノフ
パーソン 4-2 オフチャロフ
パーソン 4-2 ルボツォフ
オフチャロフ 4-0 ルボツォフ

準決勝ドロー
ボルvs.パーソン
サムソノフvs.メイス
 11月7日、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)グループリーグ第3戦が行われた。ドイツのデュッセルドルフは、新加盟のイル・チルコロ・ミラノと対戦。ボル、オフチャロフ、ズースというベストメンバーで試合に臨み、ストレートで勝利。3連勝でグループA首位に立っている。
 ここまで1勝1敗同士の対決となったエヌボン(フランス)vs.ロスキレ(デンマーク)は、エヌボンがストレート勝ちを収めた。柳承敏(韓国)、クレアンガ(ギリシャ)のエヌボンはやはり破壊力抜群だ。現在グループ2位で、このままグループリーグ突破を狙う。

グループA
デュッセルドルフ 3-0 イル・チルコロ・ミラノ
エヌボン 3-0 ロスキレ

 グループBも、有力チームのオクセンハオゼンとシャルロワが順当に勝利。グループBはこの2チームがトーナメントへと進出しそうだ。

グループB
オクセンハオゼン 3-0 サン・セバスチャン
アンジェ 1-3 シャルロワ
 11月4・9日、ドイツ・ブンデスリーガ男子の試合が行われ、ユーリッヒの高木和卓とフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグの松平健太が登場した。4日はユーリッヒとフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグが対戦。残念ながら二人の直接対決は実現しなかった。試合は1番で松平がケーン(オランダ)を下して流れを作り、フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグがストレートで勝利した。高木和は2番で譚瑞午(クロアチア)相手に2-1と一時はリードしていたが、惜しくも逆転負けを喫した。

 そして、その高木和は9日にはアウェイでデュッセルドルフと対戦。トップで高木和がオフチャロフ(ドイツ)をゲームオールで下すと、2番ロスコフは敗れたものの、3番ドリンコール(イングランド)がフレイタスに勝利して2-1で王手。4番はオフチャロフが意地を見せて、2-2のタイに持ち込む。すると、ラストでは高木和/ドリンコールがズース/フレイタス組をゲームオールで下し、デュッセルドルフから金星を挙げた。ボル(ドイツ)がいないデュッセルドルフだったが、高木和とドリンコールの若手二人で3点を挙げた勝利で、非常に価値がある。
 同日、松平はホームでオクセンハオゼンを迎え撃った。2番でクリサン(ルーマニア)と対戦し、各ゲームとも競り合いながら惜しくも敗れたが、ラストで回ってきたダブルスでは、シュテガーと組んで荘智淵/アポローニャ組に勝利。3-2でオクセンハオゼンを下して、フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグは無傷の7連勝だ。

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ
 高木和 8、-8、9、-3、-9 譚瑞午○

vs.デュッセルドルフ
○高木和 -7、-21、2、5、10 オフチャロフ
○高木和/ドリンコール 6、-9、-5、8、8 ズース/フレイタス通算:単6勝5敗、複1勝

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.ユーリッヒ
○松平 13、9、-6、-9、8 ロスコフ

vs.ユーリッヒ
 松平 -9、-11、10、-11 クリサン○
○シュテガー/松平 -7、9、6、8 荘智淵/アポローニャ通算:5勝2敗、複1勝

 いよいよ本日、賞金総額150.000ユーロを誇るヨーロッパスーパーカップが開幕する。参加者に若干の変更があり、クリサン(ルーマニア)に代わってプリモラッツ(クロアチア)が、地元ワイルドカードでスミルノフに代わってルボツォフが参戦することになった。最終的な参加者は以下のとおり。

1.ボル(ドイツ)
2.シュラガー(オーストリア)
3.サムソノフ(ベラルーシ)
4.オフチャロフ(ドイツ)
5.パーソン(スウェーデン)
6.ルボツォフ(ロシア)
7.メイス(デンマーク)
8.プリモラッツ(クロアチア)

 開会式は現地時間の15時15分、試合開始は16時の予定だ。そしてそれに先だって、10時半からは公式抽選会が行われるが、すでにグループAにはボル(ドイツ)とシュラガー(オーストリア)、グループBにはサムソノフ(ベラルーシ)とオフチャロフ(ドイツ)が入ることが決まっている。

 高額賞金を賭けたヨーロッパ最高峰の戦いが、間もなく始まる。
 11月8日、ドイツ・ブンデスリーガのホルスターハオゼンに所属している梅村はハノーファー戦にエースとして出場。9月28日以来の試合となったが、1番でヤン・ティンに勝利すると、2-1で回ってきた4番でも見事に勝利し、チームの勝利に大きく貢献。梅村で始まり、梅村で終わる試合となった。
 ホルスターハオゼンはこれで今季3勝2敗となり、暫定5位。現在首位のクロッパッハは4戦無敗だが、2~4位のチームは2敗以上を喫してるため、ホルスターハオゼンにも上位進出のチャンスはまだまだある。

梅村礼(ホルスターハオゼン)
vs.ハノーファー
○梅村 3、-4、-9、10、8 ヤン・ティン
○梅村 5、-8、11、7 pietkiewicz
通算:単6勝2敗、複1敗
 10月26日、ドイツ・ブンデスリーガの試合に高木和卓、松平健太の日本人選手が臨んだ。高木和が所属しているユーリッヒは、岸川所属のブレーメンと対戦。岸川は試合には出場せず、日本人直接対決はならなかったが、前回の試合で2勝を挙げたユーリッヒの高木和は好調をキープ。トップでケーンを3-1で破った。続くロスコフ、ドリンコールも勝利を収め、ユーリッヒがブレーメンにストレート勝ち。今季3勝3敗とし、5位に浮上した。

 開幕から4連勝中で、申し分ない活躍を見せているフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグの松平は、アウェイでグレンツァオと対戦。1番でフェイヤー-コナートと対戦したが、「-6、-6、-9」とストレート負け。ついにブンデスリーガでの初黒星を喫した。チームはその後、シュテガー、譚瑞午、シュテガーと3点連取で勝利。こちらは負けなしの5連勝で首位に立っている。

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.ブレーメン
○高木和 -8、5、6、8 ケーン
通算:5勝4敗

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.グレンツァオ
 松平 -6、-6、-9 フェイヤー-コナート○
通算:4勝1敗

 11月11~12日にロシア・モスクワで行われる、08ヨーロッパスーパーカップの参加者リストが発表された。ヨーロッパ選手権3冠王で昨年のこの大会覇者のボル(ドイツ)、ヨーロッパトップ12優勝のシュラガー(オーストリア)を筆頭に、世界ランク上位のヨーロッパ選手が名を連ね、ヨーロッパ最高賞金額大会にふさわしい熱戦が期待される。
 また、12日の準決勝・決勝の模様はユーロスポーツにて放送される予定となっており、決勝は生中継される。

 参加者リストは以下の通り。欠場者が出た場合には、補欠者から補充される。

参加者(国名/選考理由)
1.ボル(ドイツ/ヨーロッパ選手権優勝者)
2.シュラガー(オーストリア/ヨーロッパトップ12優勝者)
3.サムソノフ(ベラルーシ/世界ランキング上位者、以下WR)
4.オフチャロフ(ドイツ/WR)
5.パーソン(スウェーデン/WR)
6.スミルノフ(ロシア/ホスト国ワイルドカード)
7.メイス(デンマーク/WR)
8.クリサン(ルーマニア/WR)

補欠
1.プリモラッツ(クロアチア/WR)
2.陳衛星(オーストリア/WR)
3.J.セイブ(ベルギー/WR)
 10月19日にドイツ・ブンデスリーガでは4試合が組まれ、日本の岸川聖也(スヴェンソン)、高木和卓(東京アート)、松平健太(青森山田高)の3選手が登場。3選手とも勝利を挙げて、チームの勝利に貢献する活躍を見せた。

 ブレーメンの岸川は、オクセンハオゼン戦の3番で登場。相手は強豪クリサンで、1ゲームを先取されるも、2~4ゲームを連取して金星を挙げた。そして、2-2のラストでケーンとのダブルスで登場。ゲームオールとなったが、最後は8本で締めて、現在上位のオクセンハオゼンから勝利した。

 フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグの松平は、ゲナン戦に挑み、トップで江宏傑を下した。その後、チームはシュテガー、バウムも勝利し、ストレートでゲナンを下した。

 ユーリッヒの高木和卓はユーリッヒ戦の2番、4番で登場。コソウスキー、カラカセビッチをともにゲームオールで下して、チームも3-1で勝利。高木和はこの日の2勝で、勝率を5割に戻した。

岸川聖也(ブレーメン)
vs.オクセンハオゼン
○岸川 -10、6、8、12 クリサン
○ケーン/岸川 -8、4、-10、4、8 イェレル/アポローニャ
通算:単4勝4敗、複1勝

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.ゲナン
○松平 -10、9、8、8 江宏傑
通算:4勝

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.プリューダーハオゼン
○高木和 8、8、-11、-6、10 コソウスキー
○高木和 -9、-9、7、5、6 カラカセビッチ
通算:4勝4敗
 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)グループCの第2戦は18日に、グループDの第2戦は19日にそれぞれ行われた。

 グループCでは王者ニーダー・オーストリア(オーストリア)が敗れる波乱。王者を破ったのは松平健太(青森山田高)が所属しているフリッケンハオゼ・ヴュルツブルグ。0-2の3番で松平がハベソーンに勝利すると、4番でシュテガーがシュラガーをゲームオールで下し、ラストではドイツの若手バウムが陳衛星のカットを打ち抜いて、見事な大逆転勝利を収めた。ニーダー・オーストリアは、第1戦でもパーソンに2点を取られるなど、2本柱のシュラガー、陳衛星の調子が今ひとつのようだ。
 ブダペスト(ハンガリー)vs.スティリルガルダ(イタリア)は3-1で、ブダペストの勝利。今回もパーソンが2点を取る活躍を見せた。これでパーソンは負けなしの4連勝。

グループC
スティリルガルダ 1-3 ブダペスト
フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ 3-2 ニーダー・オーストリア

 グループDは、カジャグラナダ(スペイン)vs.ルバロワ(フランス)の好カードが実現。1番でガルドスが朱世赫を下し、勢いに乗ったカジャグラナダがストレートで勝利した。
 フルダ・マーバーツェル(ドイツ)vs.ボゴリア(ポーランド)は4試合中2試合がゲームオールの接戦となったが、これをどちらも制したボゴリアが3-1で勝利。フルダ・マーバーツェルはワルドナーの1点だけにとどまった。

グループD
フルダ・マーバーツェル 1-3 ボゴリア
ルバロワ 0-3 カジャグラナダ

 
 10月17日、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)グループA・Bの第2戦が行われた。ヨーロッパ選手権開催などで、約1カ月ぶりの試合となった。

 グループAのデュッセルドルフ(ドイツ)は、アウェイでロスキレ(デンマーク)と対戦。1番でズースがメイスに敗れるも、ボルの2点とフレイタスの1点で3-1で勝利。2連勝を飾った。
 第1戦で敗れているイル・チルコロ・ミラノ(イタリア)とエヌボン(フランス)の対戦は、地力に勝るエヌボンが3-1で勝利。しかし、エース・柳承敏が馬文革、トキッチにゲームオールまで迫られる冷や汗の勝利だった。

グループA
ロスキレ 1-3 デュッセルドルフ
イル・チルコロ・ミラノ 1-3 エヌボン

 グループBはアンジェ(フランス)とシャルロワ(ベルギー)が勝利。優勝候補のシャルロワはドイツ・ブンデスリーガの強豪オクセンハオゼンと対戦。接戦を覚悟しなくてはならない相手だが、トップでワン・ジャンジュンがクリサンに勝利して、チームに勢いを与えると、2番でガチーナが荘智淵を3-2で下し、最後はコルベルがきっちりとイェレルに勝利。サムソノフとスミルノフが抜けて、戦力的に今季は厳しいことには間違いないが、名門チームの底力が見えた勝利だった。

グループB
サン・セバスチャン 1-3 アンジェ
シャルロワ 3-0 オクセンハオゼン