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欧州リポート

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 9月27日に行われた、ドイツ・ブンデスリーガの試合で高木和卓(ユーリッヒ/東京アート)がワルドナーを倒した!

 高木和ユーリッヒはフルダ・マーバーツェルのホームに乗り込んでの試合。トップでチームメイトのロスコフ(ドイツ)が王熹(中国)に敗れるも、エースで起用された高木和は落ち着いていた。2番でワルドナー(スウェーデン)との対戦で、競り合いながら2ゲーム連取される苦しい展開となったが、第3ゲームを5本で取り返すと、第4ゲームは7本、最終ゲームは3本とスコア的にも完勝でワルドナーを撃破! 今季2勝目を挙げた。

 この後、ドリンコール(イングランド)が敗れ、1-2とあとがない場面で回ってきた4番では、王熹(中国)にストレート負けを喫し、チームも敗れたが、ワルドナーから勝利を挙げたことは自信になるだろう。
 ちなみにワルドナーは9月6日の試合で松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ/青森山田高)にも敗れており、対日本人選手2連敗。また、今季は1勝4敗と負けが先行している。

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.フルダ・マーバーツェル
○高木和 -10、-9、5、7、3 ワルドナー
 高木和 -8、-3、-5 王熹○
通算:2勝4敗

 昨日に続いて、ECL開幕戦の結果をお伝えする。昨季チャンピオンのニーダー・オーストリア(オーストリア)はグループC。パーソン(スウェーデン)を獲得したブダペスト(ハンガリー)と対戦した。北京五輪で大活躍を見せたパーソンにシュラガー、陳衛星(オーストリア)に敗れ、初戦からピンチを迎えたが、3番でハベソーン(オーストリア)がワン・ジェンフォン(ノルウェー)が勝利したことが決め手になり、3-2で勝利。辛くも白星スタートを切ることができた。ブダペストはあわよくばパーソンで2点、そしてワン・ジェンフォンで1点という作戦だっただけに、悔しい結果となった。
 グループCもう1試合はフリッケンハオゼ・ヴュルツブルグ(ドイツ)vs.スティリルガルダ(イタリア)。フリッケンハオゼ・ヴュルツブルグに所属している松平健太(青森山田高)が出場。ブンデスリーガでは格上選手相手に3連勝している松平だが、この日はボボチーカ(イタリア)に敗れ、チームもストレートで敗れた。

グループC
フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ 0-3 スティリルガルダ
ニーダー・オーストリア 3-2 ブダペスト

 グループDは初戦から波乱。上位常連のカジャグラナダ(スペイン)が新規参入のボゴリア(ポーランド)にストレートで敗れた。トップでサムソノフ(ベラルーシ)がワン・ツォンイー(ポーランド)に競り負けたのが響いたが、ボゴリアはワン・ツォンイーの他に、張ユク(香港)、シュ・ウェンリャン(中国)と中国系選手が2人おり、層も厚い。
 ルバロワ(フランス)vs.フルダ・マーバーツェル(ドイツ)は、朱世赫(韓国)の活躍でルバロワが3-1で勝利した。

グループD
カジャグラナダ 0-3 ボゴリア
ルバロワ 3-1 フルダマーバーツェル
 ヨーロッパクラブNO.1決定戦、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)08-09シーズンが9月19日に開幕した。1週間遅れてしまったが、開幕戦の結果をお伝えしよう。

 まずはグループA。デュッセルドルフ(ドイツ)vs.エヌボン(フランス)は3-1でデュッセルドルフが勝利。絶対的エース・ボル(ドイツ)がクレアンガ(ギリシャ)、柳承敏(韓国)を下し、3番ではフレイタス(ポルトガル)が奮闘を見せ、ワン・シン(中国)を下した。
 グループAのもう1試合はロスキレ(デンマーク)vs.イル・チルコロ・ミラノ(イタリア)の新規参戦チーム同士の対戦。こちらはロスキレが3-2で勝利。メイス(デンマーク)は貫禄の2点取りを見せ、ラストではベンツェン(デンマーク)が馬文革(中国)を破る活躍を見せた。

グループA
ロスキレ 3-2 イル・チルコロ・ミラノ
デュッセルドルフ 3-1 エヌボン

 グループBは有力チームが順当勝ち。オクセンハオゼン(ドイツ)vs.アンジェ(フランス)は荘智淵(チャイニーズタイペイ)、クリサン(ルーマニア)を擁するオクセンハオゼンが3-1で勝利。
 シャルロワ(ベルギー)vs.サン・セバスチャン(スペイン)はコルベル(チェコ)、J.セイブ(ベルギー)がいるシャルロワが3-1で勝利。グループBはオクセンハオゼンとシャルロワが中心になりそうだ。

グループB
オクセンハオゼン 3-1 アンジェ
シャルロワ 3-1 サン・セバスチャンbr>
 9月20・21日に行われたドイツ・ブンデスリーガ女子1部の試合で、ホルスターハオゼンの梅村が登場。20日のザールルイ・フラウラウテルン戦は1敗、21日のクロッパッハ戦は単1勝・複1敗だった。

 20日はドイツのゾルヤ姉妹(ドイツ)がいるザールルイ・フラウラウテルンと対戦。梅村は1番で李芬に敗れ、今季初黒星を喫した。チームもバーテル(ドイツ)が挙げた1点だけにとどまり、1-3で敗れた。
 翌21日は、クロッパッハと対戦。梅村は3番で元チームメイトのトート(ハンガリー)と対戦。手の内を知り尽くした者同士の対戦らしく、ゲームオールの接戦になるも、梅村が勝利した。そして2-2のラスト、ミュールバッハとのダブルスで登場したが、シュトルーゼ/トートに0-3で敗れた。

昨季ブンデスリーガを制したクロッパッハは、活躍した朱虹(中国)が抜けたが、王越古(シンガポール)と金キョン娥(韓国)を獲得し、大型補強に成功。金キョン娥はまだ参戦していないが、この試合で、王越古は危なげのない戦いぶりで2点を叩き出した。

梅村礼(ホルスターハオゼン)
vs.ザールルイ・フラウラウテルン
 梅村 -6、10、-5、-9 李芬○

vs.クロッパッハ
○梅村 5、-9、-6、7、8 トート
 梅村/ミュールバッハ -3、-4、-4 シュトルーゼ/トート○
通算:単3勝1敗
   複1敗
 9月21日に行われたドイツ・ブンデスリーガの試合で、岸川聖也所属のブレーメンと松平健太所属のフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグとの対戦が実現。ふたりの直接対決はなかったが、松平健太が3番でケーン(オランダ)に勝利。3連勝を飾った。

 21日15時(現地時間)に開始したブレーメンvs.フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ。今季初の日本人所属チーム同士の対戦だ。まずは岸川が1番で登場。シュテガー(ドイツ)と対戦し、どのゲームも競ってはいるがストレートで敗れた。

 2番は譚瑞午(クロアチア)が勝利し、フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグの2-0で迎えた3番で松平健太が登場。ベテラン・ケーン相手に第1、2ゲームを失い、いきなり窮地に立たされるが、第3、第4ゲームを奪い返して最終ゲームへと突入。ラストはデュースにもつれるが、13-11で勝利。0-2からの逆転という勝負強さを見せ、開幕から無傷の3連勝を飾った。

岸川聖也(ブレーメン)
vs.フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ
 岸川 -10、-9、-8 シュテガー○
通算:3勝2敗

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.ブレーメン
○松平 -6、-8、9、7、11 ケーン
通算:3勝

 いよいよ、今日から始まるECL08-09シーズン。今季は柳承敏(韓国)、松平健太(青森山田高/日本)が参戦するほか、デンマークチーム(ロスキレ)がECLに初挑戦するなどニューフェイスの話題も豊富だ。
 しかし、来る者がいれば去る者も当然いる。ECLで活躍してきたプリモラッツ(クロアチア)とスミルノフ(ロシア)が、今季のECLには参戦せず。ロシアのチームに移籍し、ETTUカップで優勝を狙うことになった。

 プリモラッツは昨季までカジャグラナダ(スペイン)で主力の一員として活躍し、過去3回準決勝まで進出した。今季はロシアのUMMCでプレー。チームメイトにはガオ・ニン(シンガポール)と金延勲(韓国)がいる。

 スミルノフはシャルロワ(ベルギー)からガスプロム・オレンブルクに移籍。昨季は惜しくも決勝で敗れて準優勝だったが、準決勝では貴重な得点を挙げるなど活躍したスミルノフ。国内リーグが整い、ロシアで卓球というスポーツを盛り上げるために満を持しての凱旋だ。
 11月11~12日、ロシアの・モスクワ州にて開催される第2回スーパーカップの招待選手リストが発表された。招待選手は、サムソノフ(ベラルーシ)、ボル(ドイツ)、オフチャロフ(ドイツ)、クレアンガ(ギリシャ)、パーソン(スウェーデン)、シュラガー(オーストリア)、ワイルドカードとして開催地ロシアからスミルノフ(ロシア)、そして10月に行われるヨーロッパ選手権優勝者の8名。

 今回のヨーロッパスーパーカップは12日に行われる準決勝と決勝が、ユーロスポーツによって生放送されることが決まっている。
 9月14日に行われたドイツ・ブンデスリーガの試合で、出場した日本人3選手が全員勝利を収め、チームの勝利に貢献した。
 日本人3連勝のトップバッターとなったのはブレーメンの岸川。アウェーで昨季王者のデュッセルドルフとの対戦で、苦しい戦いが予想されたが、岸川はエースとして起用されると2番でズース(ドイツ)に勝利。1番でヒールシャー(ドイツ)がオフチャロフ(ドイツ)をゲームオールで下したことも大きかったが、チームメイトが引き寄せた良い流れにうまく乗り、ストレートでの勝利でチームをさらに勢いづけた。ヒールシャー、岸川が勝利し、王手をかけた3番ではケーン(オランダ)がフレイタス(ポルトガル)に勝利。なんと3-0でデュッセルドルフを倒すという波乱を演じた。

 岸川につづいたのはユーリッヒ・高木和卓。今季は3試合してまだ未勝利と、苦しんでいる高木和はゲナン戦で3番手での起用。1番でドリンコール(イングランド)が敗れ、2番でロスコフ(ドイツ)が取り返して、1-1で迎えた重要な3番で登場した。相手は03年ヨーロッパカデット王者のフィルス(ドイツ)。開幕戦で荘智淵(チャイニーズタイペイ)を破るなど今季は好調なチョッパーを前にした高木和は、1ゲーム目を5本で取ると、続く2ゲームを連取してストレートでの今季初勝利。4番ではロスコフがゲームオールで勝利をもぎとり、ユーリッヒが3-1でゲナンを下した。

 日本人3連勝のトリを飾ったのは“マツケン”だ。プリューダーハオゼン戦の2番で登場した松平はセルビアの古豪・カラカセビッチと対戦。カラカセビッチもボールタッチが良い選手で“天才”と称されることもある選手だが、わずかに“日本の天才”が上回りゲームオールで勝利した。チームも譚瑞午(クロアチア)が2勝を挙げる活躍をみせて3-1で勝利した。

岸川聖也(ブレーメン)
vs.デュッセルドルフ
○岸川 11、10、6 ズース
通算:3勝1敗

高木和卓(ユーリッヒ)
vs.ゲナン
○高木和 5、8、6 フィルス
通算:1勝3敗

松平健太(フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ)
vs.プリューダーハオゼン戦
○松平 8、-14、-9、9、8 カラカセビッチ
通算:2勝

 9月19日からスタートするECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)2008-09シーズンの予選リーグ組み合わせが発表された。

 昨季、初優勝を成し遂げたニーダー・オーストリアはグループC。松平健太がいるフリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ(ドイツ)、パーソン(スウェーデン)を獲得したブダペスト(ハンガリー)、そして新加入のスティリルガルダ(イタリア)と同じグループだ。

 昨季準優勝のシャルロワ(ベルギー)は、グループB。デュッセルドルフからコルベル(チェコ)が移籍してきたが、サムソノフ(ベラルーシ)とスミルノフ(ロシア)の主力が抜けた。過去7回の優勝を誇る名門チームだが、今季は苦しい戦いになりそうだ。

 毎年、優勝候補の一角に挙げられるドイツ・ブンデスリーガの名門デュッセルドルフはグループA。柳承敏(韓国)が加入し、クレアンガ(ギリシャ)との豪打コンビが強力なエヌボン(フランス)、新チームのロスキレ(デンマーク)、イル・チルコロ・ミラノ(イタリア)と同グループになった。

グループA:エヌボン(フランス)、イル・チル・ミラノ(イタリア)、ロスキレ(デンマーク)、デュッセルドルフ(ドイツ)
グループB:シャルロワ(ベルギー)、サン・セバスチャン(スペイン)、オクセンハオゼン(ドイツ)、アンジェ(フランス)
グループC:ニーダー・オーストリア(オーストリア)、フリッケンハオゼン・ヴュルツブルグ(ドイツ)、スティリルガルダ(イタリア)、ブダペスト(ハンガリー)
グループD:カジャグラナダ(スペイン)、ルバロワ(フランス)、ボゴリア(ポーランド)、フルダマーバーツェル(ドイツ)
 2年ぶりにドイツ・ブンデスリーガ復帰となった梅村礼(文化シヤッター)が、9月6日に初戦を迎え、2勝を挙げる活躍を見せてチームの勝利に貢献した。

 昨シーズンはイタリアのサンドナテーゼでECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)にのみ出場していた梅村だったが、今シーズンはドイツ・ブンデスリーガのホルスターハオゼンに移籍。ホルスターハオゼンはドイツ代表のバーテルがいるチームだ。
 9月6日の開幕初戦はホームでラングバイトを迎え撃った。ラングバイトはかつて梅村が在籍していたチーム。この古巣相手に梅村は1番手で起用され、まずは1番でハーン(ルクセンブルク)にストレート勝ち。そして、2-1でまわってきた4番でもリウ・ユエン(オーストリア)にストレート勝ちして、ブンデスリーガ復帰戦を白星で飾った。

梅村礼(ホルスターハオゼン)
vs.ラングバイト
○梅村 8、4、7 ハーン
○梅村 5、6、9 リウ・ユエン
通算:2勝