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 福原愛選手(ANA)が、1月12日に開幕する平成26年度全日本卓球選手権の一般女子シングルスを欠場することが明らかになった。

 欠場の理由は腰の故障。昨年12月に行われた、ITTFワールドツアー・グランドファイナルの大会前の合宿中から腰に痛みが出始めたという。大会期間中はテーピング等を行って出場したが、大会終了後も痛みが治まらずに精密検査を受け、「腰椎椎間関節(ようつい ついかん かんせつ)障害」という診断を受けた。
 早期の競技復帰を目指し、12月には椎間関節のブロック注射を受けるなどの処置を行ったという福原選手。しかし、医師からは今後の競技活動も考慮して約3週間の静養を勧められ、今大会の欠場を決断した。現在は痛みはほぼ感じないくらいまで回復しており、リハビリや軽いトレーニングを行っているという。2月中旬に開催予定のワールドツアー・クウェートオープンとカタールオープンで競技に復帰する予定だ。

 昨年も左足第5中足骨の疲労骨折という故障に見舞われながら、競技復帰後はアジア競技大会・女子団体決勝トップで丁寧(中国)を破るなど、さらにレベルアップしたプレーを見せていた福原選手。今大会の欠場は卓球ファンにとって残念なニュースだが、4月の世界選手権個人戦も見据え、万全な状態で競技に復帰してほしい。
 ITTF(国際卓球連盟)は2015年から毎年4月6日を「卓球の日」とすることを昨年12月に発表した。

 4月6日は1896年に近代五輪が初めて開催された日であり、国連と国際オリンピック委員会が2014年より「開発と平和のためのスポーツの国際デー」として定めた日。ITTFはスポーツへの情熱を高め、さらに多くの人に卓球を広めたいとの願いからその日を「卓球の日」と定めたという。
 1月7日(水)にアラブ首長国連邦・ドバイの世界一の高さを誇る超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」内のアルマーニホテルで2014ITTF(国際卓球連盟)スターアウォードの発表が行われ、2014年男子ワールドカップで活躍を見せたアルナ(ナイジェリア)が男子選手部門賞を受賞。同賞にはアルナの他に3選手がノミネートされていたが、世界ランク1位の許昕(中国)、ユース五輪チャンピオンの樊振東(中国)、ヨーロッパ団体優勝のフレイタス(ポルトガル)を抑え堂々の受賞となった。
 アルナは2014年10月にドイツで行われた男子ワールドカップで松平健太(JTB)、シバエフ(ロシア)、唐鵬(香港)と格上を連破し、準々決勝では五輪・世界チャンピオンの張継科(中国)から2ゲームを奪う活躍を見せ世界を驚かせた。また、年始めには237位だった世界ランキングをアフリカ選手では最高位となる30位にまで上げた1年間の功績が認められた形となった。
アルナはまた張継科との驚異的なラリー戦でも印象を残し、ラリー得点賞も受賞。
「生涯最高の日です。世界のスターたちの中央に立ててとてもうれしい。この賞は一生の思い出となるでしょう」(アルナ)

 女子選手賞には世界ランキング1位の丁寧(中国)が選出。日本から石川佳純(全農)がノミネートされていたが受賞はならなかった。また、パラ女子選手賞には、北京五輪代表選手で2009年に自動車事故で障がいを負ったパオビッチ(クロアチア)が選出された。

 ITTFスターアウォードは2013年に始まり今回は2回目の開催。インターネットによる投票とITTF関連の専門委員により選出される。今回はインターネットから6万票の投票があった。

【2014 ITTFスターアウォード受賞者】
● 男子選手賞:アルナ(ナイジェリア)
● 女子選手賞:丁寧(中国)
● パラ男子選手賞:バレラ(スペイン)
● パラ女子選手賞:パオビッチ(クロアチア)
● コーチ賞:ラフィーノ(ポルトガル)
● ラリー得点賞:アルナ(ナイジェリア)
● フェアプレー賞:リュウ・ジャ(オーストリア)

※写真提供:ITTF
  • 男子選手賞受賞のアルナ

  • 女子選手賞受賞の丁寧

 年が明けて、いくつかの卓球メーカーが商品価格の値上げを発表している。
 特に仕入れ商品として、輸入している商品などは「円安」が直撃し、価格に反映されるという状況になっている。

 通常、海外からメーカーが仕入れる場合は、ドル建てかユーロ建てで決済される。6年前の2009年1月の為替レートを見ると、1ドルが90円だった。その後、78円までいっている(円高)。つまりわかりやすく言えば、海外から100ドルのラケットを仕入れるとすると、1ドル80円であれば以前は8000円で仕入れることができたのが、現在は1ドル120円(今日現在)なので、12000円かかってしまうことになる。その差、4000円。

 ヨーロッパ、中国などで生産し、仕入れる場合、どうしても仕入れ価格が上がってしまう。一時、ユーロも100円(1ユーロ)を切るところまで落ちたが、今日現在142円となっている。一方、国内生産しているメーカーにしても、材料(ゴムや木材)も輸入物が多いため影響を受けている。
 メーカーの内部努力にも限界がある。円安相場がメーカーの値上げの理由であり、卓球愛好者の財布まで直撃しようとしている。

 来週12日からスタートする全日本選手権。男子シングルスの優勝候補と言えば、やはり水谷隼選手で、昨年に続く連覇、そして通算7度目の優勝となるのか注目が集まっている。

 そんな水谷選手に関する小ネタ情報。

 水谷選手は2013年11月に、「やまと豚」を手がける(株)フリーデンとスポンサー契約を結んでいるのだが、実は、神奈川県海老名市にある相鉄線海老名駅のホームに、水谷選手がさわやかな笑顔を見せるフリーデン社の広告があるのだ。

 街で、福原愛選手(ANA)や石川佳純選手(全農)のポスターを見ることはあっても、日本の男子選手のものは稀なこと。卓球ファンにとっては、発見すれば、かなりテンションが上がるポスターなので、ぜひ見に行ってみよう!(海老名駅は結構栄えているので、ショッピングにも最適です 笑)。昨年10月に松平健太選手が大手旅行会社のジェイティービーとスポンサー契約を結んだが、今後は男子選手もどんどん露出していってほしい。

フリーデンHP↓↓↓
http://www.frieden.jp/

水谷選手のブログでも紹介してます↓↓↓
http://mizutani.hamazo.tv/e5810901.html
  • かなり大きく目立ちます!

 1月3日発表の最新世界ランキングで女子の石川佳純(全農)が自己最高位、そしてコンピューター集計によるランキングが始まってからは日本人として最高の4位にランクされた。

12月のITTFワールドツアー・グランドファイナルで優勝した石川は6位から4位に上げた。女子では過去に小山ちれと福原愛が最高6位、男子でも水谷隼が最高位5位まで上げているが、4位以内に入ったのは日本人では初めてのことだ。
  • 12月のワールドツアー・グランドファイナルで優勝した石川佳純

 2015年1月1日から4日にかけて台湾で世界トップによる招待大会「2015台湾テーブルテニスマスターズ」が開催され、水谷隼が出場した。昨年に続く優勝を狙った水谷は江天一(香港)、侯英超(中国)を下してグループリーグを1位で通過、準々決勝でフレイタス(ポルトガル)と対戦し、強敵相手にストレートで完勝。準決勝では地元・台湾の陳建安と対戦し、1ゲーム目を奪われたものの、安定した試合運びで勝利し、決勝へ進出した。決勝の相手は準決勝で朱世赫(韓国)を下して勝ち上がったオフチャロフ(ドイツ)。水谷は昨年末のグランドファイナル決勝、ロシアリーグとオフチャロフに連勝中で、今回も、と期待したが、1−4で敗戦。昨年に続く連覇はならなかった。
 また、この大会にはベテランのパーソン(スウェーデン)やJ.セイブ(ベルギー)らも出場。上位進出はならなかったが会場を沸かせた。エキシビジョンでは2001年世界選手権3位の蒋澎龍(タイペイ)、北京オリンピック金メダリストの馬琳(中国)らの対戦も行われ、新年早々、華やかな大会となったようだ。上位の対戦結果は下記のとおり

〈準決勝〉
水谷 -9、7、5、6、2 陳建安(タイペイ)
オフチャロフ(ドイツ) -4、6、-14、6、7、8 朱世赫(韓国)

〈決勝〉
オフチャロフ 8、7、-8、6、9 水谷
  • 優勝のオフチャロフ(写真は14年ワールドカップ)

  • 水谷、連覇ならず(写真は14年ワールドカップ)

 日本で生まれたラージボール。その誕生から関わり、日本のみならず海外への普及と発展に貢献した石塚健三郎さんが1月1日に自宅で逝去された。享年78。

 卓球王国は、石塚さんには大変お世話になった。卓球王国を創刊して間もなくアドバイザーとしてサポートしていただき、連載ページの監修者、王国大賞の審査員を務めていただいた。また、日本卓球協会マスターズ・ラージボール委員会委員、国士舘大学の講師などを務め、指導者としても裏方としても尽力された。
 人情に厚く、親分肌で多くの人に慕われていたが、昨秋に癌の手術をし、自宅療養中だった。
 お通夜は4日18時半から、告別式は5日13時から東京杉並区の公益社にて行われる。

 心より、ご冥福をお祈りします。
 本日2015年1月1日、2016リオデジャネイロオリンピック公式卓球台スポンサーでもある株式会社三英と「卓球界のジャンヌ・ダルク」こと四元奈生美選手が、デザイナー契約を締結した。主に三英のオシャレブランド『Wapper』の卓球用品のデザインを手がけていく予定とのこと。
 以下は三英の三浦社長のコメント。「株式会社 三英は2015年1月より四元奈生美さんと卓球小物やウェアー等の企画・開発および販売における契約を行いました。四元さんは現役時代より、卓球全体の普及・発展を図るために自らデザインしたユニフォームを着用し、全日本選手権等のメジャー大会に出場することで、卓球自体の認知度を上げるべく活動をしてきました。
 三英もここ数年 新ブランドWapperを立ち上げ、競技スポーツである卓球とレクレショーンであるピンポンとのクロスオーバーエリアに着目して来ました。
 この度 両者の卓球への思いが一つとなり、共同開発に至りました。三英がスポーンサーとなるRioオリンピックまで、卓球小物、今までにないウェアーがご覧いただけるよう頑張ってまいります。つねにワクワク楽しい製品の提供を目指して
まいります」。
 四元選手も、
「三英のデザイナーさんと共にリオデジャネイロオリンピックへ向け、三英.Wapperブランドを盛り上げていきたいと思います!!」と、やる気まんまんの様子。
 もともとWapperブランドの小物はかわいくて、女子力が高まるアイテムが多かったが、四元選手が加わってますます期待が膨らむ。今後の展開が非常に楽しみだ。
 全日本選手権に向けた合宿中の実業団トップチームの協和発酵キリン。練習開始の1コマ45分で21個のプラボールが割れたとのこと。

 暖房をつけた直後でまだ室温が低かった影響もあるかもしれないが、と前置きしてくれた佐藤監督。その後の練習で割れるボールの頻度は減っていったというが、やはりプラボールの割れ方は尋常ではない。ちなみのこの時には選手8名で卓球台4台。
 同チームは常に3スターボールで練習しているので、定価ベースで言うと21×360円で45分で7560円が消えたことになる。日本のボールの定価は世界の中でもっとも高いと言われている。売値で言うとヨーロッパは1個220円前後、中国は150円前後と言われている(360円定価でもし3割引でも252円)。練習をやればやるほど卓球部のボール購入費は大きくなっていき、卓球部の予算にもジワジワ影響を与えるだろう。今後、ボールの改良と、定価の引き下げに期待したいものだ。

 全日本選手権に向けて、出場選手を多く抱えるチームは各メーカーのボールで練習しているが、あるメーカーは割れにくいが硬くてほかとの打球感の違いもあったりと、やはり選手はプラボールに戸惑っているし、どのメーカーのボールで試合をするかという点に、余分な神経を使わなければいけない。各メーカーのボールの均一化も今後の問題だろう。

 もし割れ方に気温も関係するとしたら、これから冬の時期、そして東北・北海道などの寒冷地でのプラボールの耐久性が心配になる。
  • これはプラボールならではの割れ方というか破壊のされ方だ