昨年からスタートした、アジアとヨーロッパのトップ選手による年2回の対抗戦『アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦』。2010年度の第2戦目となるヨーロッパストップが10月12~13日にベルギーで開催され、日本から世界ランキング10位の水谷隼(明治大・スヴェンソン)が参戦した。
第1戦のアジアストップでは優勝決定戦でパーソン(スウェーデン)を下し、アジアチームの勝利に貢献した水谷。ヨーロッパストップでは、第1戦でボル、第2戦でサムソノフとヨーロッパオールスターズのツインエースと対戦。世界選手権モスクワ大会で勝利したボルとの大一番は、第1ゲームの出足から大きくリードされ、勝機をつかめずにストレートで敗れた。サムソノフ戦はゲームを先行されながらも競り合ったが、ゲームオール9点とあと一歩およばず。
ヨーロッパストップの結果は、2試合とも3-2で制したアジアオールスターズが6-4で勝利。6-5で勝利したアジアストップの結果と合わせ、アジアの優勝が決定し、賞金53,000ユーロ(約610万円)を獲得した。2位のヨーロッパの獲得賞金は27,000ユーロ(約310万円)。
アジアで活躍したのは世界ランキング1位の馬龍。左足首の故障に加え、10日に閉幕した全中国選手権から移動する強行スケジュールだったが、第2戦ではモスクワ大会で敗れているボルを破り、チームの勝利を決定づけた。ヨーロッパではクレアンガが朱世赫と荘智淵を一蹴。世界選手権では欠場が続くが、改めて豪腕健在をアピールした。
大会の結果は以下のとおり。
★2010アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦 ヨーロッパストップ
〈10.12~13/ベルギー・モンス〉
★出場選手 ※WR=2010年10月発表の世界ランキング
--- アジアオールスターズ ASIA ALL STARS ---
馬龍(中国・WR1)
朱世赫(韓国・WR9)
水谷隼(日本・WR10)
荘智淵(チャイニーズタイペイ・WR16)
唐鵬(香港・WR19)
--- ヨーロッパオールスターズ EUROPE ALL STARS ---
ティモ・ボル(ドイツ・WR2)
ブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ・WR8)
カリニコス・クレアンガ(ギリシャ・WR26)
陳衛星(オーストリア・WR29)
ジャン-ミッシェル・セイブ(ベルギー・WR46)
●第1戦/10月12日
〈アジア 3-2 ヨーロッパ〉
○荘智淵 6、-5、9、3 陳衛星
朱世赫 -10、-8、-3 クレアンガ○
○馬龍 9、-6、-10、7、7 サムソノフ
水谷 -4、-8、-9 ボル○
○唐鵬 -8、7、-6、7、12 J.セイブ
●第2戦/10月13日
〈アジア 3-2 ヨーロッパ〉
○唐鵬 -4、10、6、8 陳衛星
○朱世赫 8、8、8 J.セイブ
水谷 -8、10、-10、6、-9 サムソノフ○
○馬龍 4、10、10 ボル
荘智淵 -6、3、-7、-9 クレアンガ○
●ヨーロッパストップ結果
〈アジア 6-4 ヨーロッパ〉 ※アジアストップ(アジア 6-5 ヨーロッパ)
★12-9でアジアオールスターズが勝利
Photo:大会に出場した水谷(左)、ボル(中央)、サムソノフ(右)