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フォルクスワーゲンオープン

●男子ダブルス準々決勝
陳杞/王励勤(中国) 8、-10、6、5、9 岸川/水谷(日本)
李政三/呉尚垠(韓国) 10、-4、9、-11、6、-6、9 高礼澤/李静(中国香港)
ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール) -7、-9、-4、8、7、9、8 ハオ帥/馬龍(中国)
馬琳/王皓(中国) 4、4、11、8 李廷右/柳承敏(韓国)

 殊勲の勝利を挙げたのは、最近好調のガオ・ニンとヤン・ツーのシンガポールペア。彼らはハオ帥/馬龍ペアを破ったのだ。いきなり3ゲームを連取されたシンガポールペアだったが、ここから怒濤の追い込み。4ゲームを連取して勝利した。ガオ・ニンとヤン・ツーは今大会シングルスでもともにベスト16に進出しており、非常に好調だ。
ハオ帥/馬龍は、世界戦で岸川/水谷に敗れたのが尾を引いているか。
 男子シングルス3回戦で、陳衛星(オーストリア)と会場を沸かせる一戦を演じたあと、ベンチへと戻ってきた馬琳。
 第1コートを囲むフェンスの四隅には、引き戸のようになっている出入り口があるんですが、馬琳、そこまでいくのが面倒だったのか、おもむろにフェンスを乗り越えようとして…、バリン! フェンスを踏み抜いてしまいました。
 「あ~あ!」という観客の大合唱、バツの悪そうな馬琳。まるで教室で吊し上げられている、いたずらっ子のようでした。ちなみにフェンスはちゃんと予備があって事なきを得ました。

Photo:「まったく、短い足して格好つけるからだ」と誰かが言ったとか、言わないとか…。

●女子3回戦
姜華君(中国香港) -9、9、7、6、-8、5 張怡寧(中国)
王越古(シンガポール) 9、-11、12、10、3 藤沼亜衣(ミキハウス)
帖雅娜(中国香港) 7、4、5、2 林菱(中国香港)
郭炎(中国) 8、10、9、-8、8 金沢(日本生命)
郭躍(中国) 10、-10、-10、-8、9、8、6 高軍(アメリカ)
リ・ジャウェイ(シンガポール) 8、-7、7、-9、4、7 李恩姫(韓国)
李暁霞(中国) 8、7、6、10 リュウ・ジャ(オーストリア)
王楠(中国) 11、3、7、8 福原(ANA)

 昨年、ジャパンオープンを制した王越古相手に真っ向勝負を挑んだ藤沼亜衣。女子日本代表も総出で彼女に声援を送り、会場の視線も彼女の左腕に注目する。
第1~4ゲームのどれもが接戦となったが、その内、奪えたのは1ゲームのみ。
藤沼のナイスプレーをさらに上回った王越古を讃える他にないだろう。
 2回戦で平野を破った李恩姫(韓国)はリ・ジャウェイと対戦。李恩姫は日本式ペンホルダーの特徴を最大限に駆使したフォア強打で、猛攻をかける。
しかし、やはり強いリ・ジャウェイ。中国選手の壁をなかなか打ち破れないが、打倒中国選手の一番手としてそろそろ勝って欲しいところだ。
 世界選手権ザグレブ大会でベスト8に入った日本男子のエースダブルス、岸川・水谷組は王励勤・陳杞組に1-4で敗れ、これで日本のすべての一般種目はすべて姿を消した。

★宮崎全日本男子監督のコメント
「(岸川/水谷は)今後が期待できる。台上の小さい展開では中国には苦しいので、大きいラリー戦の展開にしろという指示を出していた。しかし、3ゲーム目の5-2でリードしていたところで、ふたりともフリックをしなくなってしまった。『勝てるかもしれない』と思ったところで大事にいってしまった。ストップの展開ではやはり中国には勝てない。将来的には台上からでも得点できなければならないだろう。最終ゲームのプレー内容は非常に良かったと思う」

●男子ダブルス準々決勝
岸川/水谷(日本)  ー8,10、ー6,ー5,ー9 王励勤/陳杞(中国)
日本女子の一般種目(21歳以下を除く)の最後の砦となった女子シングルスの藤沼だったが、シンガポールの王越古に惜しい試合で敗れた。調子の良かった藤沼だったが、競り合いになった後半でもう一歩攻めきれずに敗れた。日本は21歳以下を残すのみとなった。
女子シングルス3回戦
藤沼亜衣(日本)  ー9,11、ー12、ー10、ー3 王越古(シンガポール)
 福原のジャパンオープンは終わった。王楠に敗れベスト16で終わり、世界ランキングを上げることはできなかった。
「ダブルスは試合前に作戦を立てていたつもりだったが、相手が技術的にすごすぎて肝心なところでミスが出てしまった。このあと中国オープンがあります。北京五輪に向けてランキング争いがすごいので少しでも上げられるようにしたい。ダブルスは調子が上がってきたところで終わってしまった。王楠さんとは次元が違う。スコア的には前回の方がよかったが内容的には今回の方がよかった。練習場ですごい練習していたので、『そんなに練習しなくても・・』と言ったら、『ここはあなたのホームだから絶対勝たなくちゃ』と言ってました」と試合後の福原のコメント
 バック表の速射砲がトレードマークの、香港の姜華君。女子シングルス3回戦で、張怡寧と見せたラリーはまさに世界最高峰の速攻戦。互いに決して前陣を譲らず、徹底して張怡寧のバックミドルにボールを集め、フォアに飛ばされたボールをさらにフォアを切るボールで打ち返す。現在、世界のトップクラスでも、バック表ソフトの選手は決して多くはないが、姜の表ソフトによるミート打ちの安定感、スピードはまさに世界一流の技術。昨年のクウェートオープンで張怡寧、郭躍らを連破した実績はダテではない。
 中国・山東省の出身で、一昨年から中国香港に移住。超級リーグでは現在でも山東魯能でプレーを続ける。昨年の荻村杯では田勢美貴江に敗れているが、この選手の実力はホンモノ。バック表ソフトの選手が多い日本の女子選手には、ぜひ参考にしてほしいプレーヤーだ。ザグレブ大会で3位に終わり、今大会からリスタートか、と思われた張怡寧だが、いまひとつ気合いが乗らないまま敗れた感があった。

●女子シングルス3回戦
姜華君(中国香港) -9、9、7、6、-8、5 張怡寧(中国)
 日本のエース福原は、元世界チャンピオン、五輪金メダリストの王楠と対戦。この二人は2年前の中国スーパーリーグで同じ遼寧省のチームメイト。福原は「王楠先生」と尊敬を込めて呼んでいた大きな存在だ。その王楠の胸を借りた福原だったがストレートで敗れた。ラリー戦でやや分が悪い福原は、接近戦での速攻戦に持ち込みたかったが、王楠の技術のバリエーションにまだ歯が立たず、敗れ去った。

●女子シングルス3回戦
福原愛(日本) ー11、ー3,ー7,ー8 王楠(中国)
 大勢の観客が見守る中、日本女子のエースダブルスの福原・藤沼のアイアイコンビが中国の張怡寧・王楠に1-4で敗れた。

●女子ダブルス準々決勝
福原/藤沼(日本) ー7、ー5,ー4、6,ー9  張怡寧/王楠(中国)
 世界選手権の1位と2位の中国ペアに敗れた日本選手は記者会見で以下のようにコメントした。
平野「ダブルスに関しては昨日良い試合ができたので中国ペアに対して自分たちがどれくらいできるか試してみようという気持だった。中国ペアは良い感じで打ったボールが返されてしまうところが私たちの差だった。つないでくるボールでも1球1球の質が違う。世界選手権、韓国オープン、ジャパンオープンと大会が続いたが思うようなプレーができず、結果として納得できなかった。女子の場合、中国と他国の差はある。現状を受け止めてその差を埋めていって、相手にプレッシャーをかけていきたい」
石川「中国選手が相手だったので、思い切っていこうと思ったが凡ミスが出てしまった。中国ペアは決まったと思ったボールが返ってくるし、凡ミスがない。世界のトップとできてうれしかったが1セットは取りたかった」