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速報・現地リポート

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北京五輪

=8月21日 女子シングルス進行スケジュール=
●女子シングルス4回戦
10:00~(日本時間11:00~)
福原愛(日本・ANA)vs.張怡寧(中国)
馮天薇(シンガポール)vs.リー・ジエ(オランダ)
金キョン娥(韓国)vs.王晨(アメリカ)
林菱(中国香港)vs.リ・ジャウェイ(シンガポール)

11:00~(日本時間12:00~)
王楠(中国)vs.朴美英(韓国)
リ・チャンビン(オーストリア)vs.帖雅娜(中国香港)
ウー・シュエ(ドミニカ共和国)vs.高軍(アメリカ)
リー・ジャオ(オランダ)vs.郭躍(中国)

●女子シングルス準々決勝前半2試合 18:00~(日本時間19:00~)
 女子シングルス準々決勝後半2試合 19:00~(日本時間20:00~)

 本日一番早く行われる女子シングルス4回戦で、ついに福原が女王 張怡寧(中国)に挑む。日本から熱い声援を送ろう!


=8月21日 男子シングルス3回戦注目カード=
12:00~(日本時間13:00~)
韓陽(日本・東京アート)vs.スミルノフ(ロシア)
王皓(中国)vs.陳衛星(オーストリア)
柳承敏(韓国)vs.高礼澤(中国香港)

13:00~(日本時間14:00~)
プリモラッツ(クロアチア)vs.メイス(デンマーク)
パーソン(スウェーデン)vs.張ユク(中国香港)

14:00~(日本時間15:00~)
王励勤(中国)vs.ブラシュチック(ポーランド)

15:00~(日本時間16:00~)
水谷隼(日本・明治大)vs.クレアンガ(ギリシャ)
ボル(ドイツ)vs.キム・ヒョクボン(北朝鮮)
馬琳(中国)vs.トキッチ(スロベニア)

 男子シングルスでは、まず韓陽が12時からスミルノフ(ロシア)と対戦。水谷は15時からクレアンガ(ギリシャ)と激突。2人ともここを是非勝ち上がって、まずはベスト16に進出して欲しい。

●男子シングルス4回戦は20時(日本時間21時)以降、順次行われる。
 20日の午後からの試合。まず福岡は力を出し切った。あと1本、2本の差だった。確かに戦術的に正しかったかどうかという議論は総括では出てくるだろうが、彼女の持っている力を全部出したという点では悔いはないだろう。あと1本の差というのはスコアではわずかではあるが、世界のトップクラスにおいてはとてつもなく大きなものに感じる。
 福原は申し分ない試合だった。最近の中で今大会の福原は充実している。特にきっかけはオーストリア戦のリュウ・ジャ戦で3ゲーム目4-7から福原が変わったとも言える。精神的に吹っ切れ、それからのプレーは一皮向け、次の香港戦では完全にスパークし、一段階上のレベルに到達したようだ。
 平野は、高軍に悔しい負け方をした。ドライブや速攻などで攻めてくるタイプには相当強いのだが、高軍のようにブロック、しかも様々に変化してきたり、カット性のブロックを混ぜられると、それを一発で撃ち抜くパワーはないし、前後の揺さぶりに弱いことを露呈した。戦術的にもこのタイプへの対応が正しかったのか。バックからの展開ではなく、フォアをついてからバックの打点を狂わすような攻め方ができなかったのか。彼女の普段のすさまじい努力、卓球への真摯な取り組み、五輪への思いを知っているだけに胸が痛くなるような敗戦だった。しかし、平野の五輪は終わり、そしてまた始まる。もっと強くなり、もっと逞しくコートに戻ればいい。
 水谷はまさに彼らしい戦いだったのかもしれない。もつれた6ゲーム目、6-8から5本連取。そこで勝負はついた。7ゲーム目はいきなり6-0とエンジンに急に火がついた。レシーブに苦しみ、台から離れることの多かった水谷だが、最後は自分の世界に相手を引きずり込んだ。こういう勝ち方ができるのも天才・水谷だからこそだ。
 見事、水谷は3回戦へと駒を進めた。明日の3回戦の対戦相手は、ダイナミックな両ハンドドライブを主体としたプレースタイルで、日本にも数多くのファンがいる剛腕クレアンガ(ギリシャ)。現地時間15時(日本時間16時)より試合はスタートする。
 先にお伝えしたとおり、岸川は譚瑞午(クロアチア)に敗れ、このラウンドで姿を消すこととなった。結果は以下の通り。


●男子シングルス2回戦 後半8試合の結果

ブラシュチック(ポーランド) 9、9、-7、4、-10、8 コルベル(チェコ)
尹在栄(韓国) -4、-7、9、-10、5、7、4 ヘンゼル(オーストラリア)
譚瑞午(クロアチア) -7、9、4、4、3 岸川聖也(日本・スヴェンソン)
ジャン・ソンマン(北朝鮮) 9、-8、-9、7、10、9 何志文(スペイン)
キム・ヒョクボン(北朝鮮) 7、-8、8、-7、4、10 蒋澎龍(チャイニーズタイペイ)
トリオラ(ナイジェリア) 8、7、-8、7、-4、10 J.セイブ(ベルギー)
水谷隼(日本・明治大) 9、-7、13、-7、-8、8、1 エロワ(フランス)
トキッチ(スロベニア) 12、-6、-5、8、9、-8、6 ボボチーカ(イタリア)
 これで女子シングルスベスト16が出そろった。シードにより3回戦より出場した平野早矢香(日本・ミキハウス)は、元中国ナショナルチームのベテラン帰化選手、高軍(アメリカ)に1-4で敗れここでストップ。最終ゲームとなった第5ゲームは互いに取っては取られのシーソーゲームとなったが、最後は高軍が押し切った。これで日本勢でベスト16に残ったのは福原愛ただ一人となった。また、メダル争いにも加わってくると予想されていた王越古(シンガポール)が、ウー・シュエ(ドミニカ共和国)に敗退する波乱があった。
 各試合の結果は以下の通り。


●女子シングルス3回戦 残り12試合の結果
金キョン娥(韓国) 9、-14、10、-12、9、7 福岡春菜(日本・中国電力)
王晨(アメリカ) 7、7、6、-11、2 トート(ハンガリー)
林菱(中国香港) 6、3、6、8 コストロミナ(ベラルーシ)
リ・ジャウェイ(シンガポール) 8、7、-7、6、5 ボロス(クロアチア)
王楠(中国) 6、7、6、2 ポータ(ハンガリー)
朴美英(韓国) 7、4、8、6 キム・ジョン(北朝鮮)
リ・チャンビン(オーストリア) 9、-10、-6、8、-3、9、9 呉佳多(ドイツ)
帖雅娜(中国香港) -6、7、10、4、5 ション・イェンフェイ(スペイン)
ウー・シュエ(ドミニカ共和国) 9、-9、2、8、10 王越古(シンガポール)
高軍(アメリカ) 12、1、-10、7、12 平野早矢香(日本・ミキハウス)
リー・ジャオ(オランダ) -6、8、9、8、8 倪夏蓮(ルクセンブルク)
郭躍(中国) 2、8、5、6 柳絮飛(中国香港)
 2回戦で岸川聖也が散った。試合前の予想では競り合っても岸川が最後かわすのではないかと思われた。1ゲーム目を岸川が取り、スタートは良かった。しかし、2ゲーム目から譚瑞牛の流れとなった。攻め手の遅い岸川を譚瑞牛が圧倒する。岸川はカウンターで対抗しようとするが、終始押され気味で、連取されて、敗れた。
 男子シングルス2回戦
岸川聖也(日本・スヴェンソン) 7,-9、-4,-4、-3 譚瑞午(クロアチア)
写真はベンチでのアドバイスがあまり耳に入らないようにも見えた岸川、相手の譚瑞午

 春ちゃんの北京の夏が終わった。福岡の相手は韓国の金キョンア。世界11位の相手だ。出足から一進一退。粘りながらもチャンスをうかがう福岡。ツブ高の変化や、サービスの変化はカットの金にはあまり効かない。粘りながら相手が打ちミスするところに勝機があるように見えた。いずれのゲームも大接戦。1ゲーム目、9-7から4本連取され9-11で落としたところ、5ゲーム目、0-3から6本連取し、6-3とリードしたが、8-4から5本連取され、8-9と逆転され、9-11で落としたところが局面としては惜しかった。しかし、大健闘の福岡に観衆は惜しみない拍手を送った。

女子シングルス3回戦
福岡春菜(日本・中国電力)-9、14、-10、12、-9、-7 金キョンア(韓国)
写真は福岡と、試合後、悔し涙を流したあと、力を出し切った顔でコートを去る福岡と、右手にカメラ、左手で握手しようとする福岡ファンの高橋カメラマン
 スウェーデンのパーソンと言えば、ヨーロッパ、世界でタイトルを獲った選手。しかし、五輪ではシドニーの4位が最高。しかし、メダルとは関係なく、セイブ、プリモラッツとともに6回目の出場という金字塔を打ち立てたこの北京大会で、まず1勝を挙げた。
 女子シングルスで福原の試合と同時刻にスタートした女子シングルス3回戦の結果が出た。
 張怡寧(中国)は貫禄のストレート勝利。団体戦で日本の前に立ちはだかった唐イェ序(韓国)は馮天薇(シンガポール)には相性が悪かったのか、ストレートで敗れている。
 このあと18時(日本時間19時)より福岡対金キョン娥、21時(日本時間22時)より平野対高軍の試合がスタートする。

●女子シングルス3回戦
張怡寧(中国) 7、2、7、5 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
福原 6、8、7、-9、5 フー(トルコ)
リー・ジエ(オランダ) 5、8、-9、10、3 リュウ・ジャ(オーストリア)
馮天薇(シンガポール) 4、5、3、5 唐イェ序(韓国)
●女子シングルス3回戦
福原愛(ANA) 6、8、7、-9、5 フー・メレク(トルコ)

 愛ちゃん、トルコの帰化選手フー・メレクを下し、4回戦進出。難敵と思われたシェーク異質速攻型のフーだったが、出足から3ゲームを連取して圧倒した。これでアテネ五輪に続くベスト16入りを決めた!

 なんといっても次はアテネ五輪女王の張怡寧との対戦。試合は明日10時(日本時間11時)から行われる。
 男子シングルス2回戦の半数に当たる8試合が終了した。2回戦からはどんどんお馴染みの選手が登場してくるので、卓球ファンなら絶対に目が離せないはず。勝ち上がりは、ほぼ順当な結果となった。スコアは以下の通り。

●男子シングルス2回戦 前半8試合の結果
陳衛星(オーストリア) 5、12、2、-8、10 アチャンタ(インド)
スミルノフ(ロシア) 3、-5、4、12、8 ドアン(ベトナム)
クリサン(ルーマニア) 4、2、7、-9、6 リン・ジュ(ドミニカ共和国)
高礼澤(中国香港) 5、-7、4、-10、8、-4、4 イオニス(ギリシャ)
ヤン・ツー(シンガポール) 4、-6、-2、3、9、6 フレイタス(ポルトガル)
プリモラッツ(クロアチア) 10、8、-6、5、-5、9 ガルドス(オーストリア)
パーソン(スウェーデン) 8、-8、10、-8、8、7 カラカセビッチ(セルビア)
ズース(ドイツ) 7、-4、8、8、8 ヤカブ(ハンガリー)