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速報・現地リポート

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第7回世界ジュニア選手権大会

 昨日までに終了した男子団体第1ステージの結果は下記のとおり。強豪チームが順当に勝ち上がってきた。

★男子団体第1ステージの結果 ※スコアは1位チームと2位チームの対戦

グループA:1.中国(3勝0敗)2.フランス(2勝1敗)3.イングランド(1勝2敗)4.アメリカ(0勝3敗)

[中国 3-0 フランス]
○方博 7、7、4 ゴージー
○閻安 6、8、10 ロレンツ
○宋鴻遠 5、-4、-9、9、7 ロビノ

グループB:1.韓国(3勝0敗)2.ポーランド(2勝1敗)3.ポルトガル(1勝2敗)4.コロンビア(0勝3敗)

[韓国 3-1 ポーランド]
○金ミン鉐 4、9、6 フロラス
○鄭栄植 8、2、6 チョドルスキー
 李訓碩 -9、-7、-11 ウィスニエフスキー○
○金ミン鉐 3、7、-9、3 チョドルスキー

グループC:1.日本(3勝0敗)2.スウェーデン(2勝1敗)3.チリ(1勝2敗)4.ブラジル(0勝3敗)

グループD:1.ドイツ(3勝0敗)2.チャイニーズタイペイ(2勝1敗)3.エジプト(1勝2敗)4.オーストラリア(0勝3敗)

[ドイツ 3-0 チャイニーズタイペイ]
○フランジスカ 7、-7、9、2 張順紘
○フロリッツ -7、-9、8、9、6 陳建安
○ワルター -8、5、5、5 王李中イ
● 女子団体準々決勝
    日本  3-1  チャイニーズタイペイ
○ 谷岡 7、7、1    鄭怡静
○ 森薗 9、7、10    林怡君
松澤 -11、-9、-8   林珈芝○
○谷岡 12、-6、5、11 林怡君

 日本は2時間半に及ぶ長い試合の末にチャイニーズタイペイを下した。3番の松澤が1点落としたが、谷岡が2点取り、何とか逃げ切った。日本が準決勝で対戦する韓国は強敵だ。エースの金敏姫、梁夏銀は相当強いし、カットマンにも強いチーム。体格といい、ボールの威力といい、韓国に日本が勝つのは簡単ではない。しかし、谷岡、森薗の当たりに期待したい。
大岡女子監督のコメント
「トップで谷岡が鄭怡静に勝った時点で勝利は確信したが、予定通りの展開だった。3-0かなと思ったけど、『ああ回ってきた』と思って試合をやるのかという、気持ちの問題で左右される内容になった。でもだいぶ良いプレーができている。韓国はカット打ちがうまい。向かっていくだけだし、森薗がどれだけ頑張るか、彼女も2点取るような立場です」

●女子団体準々決勝

    中国  3-0  ルーマニア
○陳夢 9、8、5 ポストアカ
○武楊 5、7、6 イリチ
○曹麗思 5、8、5 ザコス

    韓国  3-0  ロシア
○梁夏銀 8、9、8 リヤポワ
○金敏姫 9、-9、-6、4、7 ノスコワ
○黄志那 10、2、8 グセワ

    香港  3-0  ドイツ
○李皓晴 -7、7、8、-7、8 ミュールバッハ
○呉穎嵐 6、9、2 ウインター
○管夢圓 -9、6、11、9 ヘルゲス
 日本の丹羽は昨年の世界ジュニアチャンピオンの陳建安に快勝し、その実力を見せつけた。
 韓国はフランスに勝ち、準決勝進出。エースの金ミンスクは2点を奪った。

●男子団体準々決勝

 韓国 3-1 フランス
○鄭栄植 8、9、5 ロビノ
○金ミン鉐 5、7、9 ゴージー
 ユ・フンソク -4、-6、8、-8 ロレンツ○
○金ミン鉐 9、6、3 ロビノ

 ドイツ 3-0 スウェーデン
○フロリッツ 10、9、-6、4 M.カールソン
○フランジスカ 8、7、9 オベルジョ
○ワルター -7、-6、4、5、9 ソーダールンド

photo 左から丹羽と陳建安、そして金ミンスク
●男子団体準々決勝
   日本  3-0   チャイニーズタイペイ
○ 上田  6、2、5     博恩迪
○ 丹羽  7、-9、10、9   陳建安
○ 藤本  8、8、-9、-8、4 張順紘

 日本は世界ジュニアチャンピオンの陳建安を要するチャイニーズタイペイと対戦し、完勝しメダル獲得を決めた。明日準決勝で中国と対戦する。
河野男子監督のコメント
「中国に挑戦するための予選を通過しました。丹羽君が世界(ジュニア)チャンピオンに見事に勝ってくれて、昨日の借りを返してくれた。彼は思いきってやれば力を持っている選手です。上田君もエースとして重圧のかかるところで力を発揮してくれたし、藤本君も相手チームの2番手によく勝ってくれました。昨年はくじ運でベスト4に入ったけど、今年は実力でベスト4に入った。明日の中国戦は実力的に向こうが上なので、どれだけやれるかチャレンジします。この勢いを明日にぶつけたい」

●男子団体準々決勝
   中国  3-0  ポーランド
○方博 4、-12、7、5 フロラス
○閻安 2、3、8 チョドルスキー
○宋鴻遠 -9、5、3、4 ウィスニエフスキー

photo 左から上田、藤本

 日本女子は現地時間の夕方6時からチャイニーズタイペイと準々決勝。他の組み合わせは中国対ルーマニア、ドイツ対香港、韓国対ロシア。日本は勝てば、おそらく韓国と対戦。今大会の韓国はかなり手強い相手になりそうだ。
  日本  3-0  オーストラリア
○ 森薗  4、4、2 ドゥ
○ 谷岡  8、4、6 パーン
○ 松澤  3、1、6  レ 

photo 左から谷岡、日本ベンチ、松澤

男子団体の準々決勝の組み合わせが決まった。日本はチャイニーズタイペイと対戦。このチームには前回の世界ジュニアチャンピオンの陳建安がいる。注目の一戦だ。タイペイに勝つと次が」第1シードの中国とポーランドの勝者。一方のブロックでは、ドイツ対スウェーデン、フランス対韓国。
 日本が2日目にチリと対戦し、トップで上田を苦しめたのはオリバレス。ボールタッチの良い選手だ。聞けばチリを離れ、ヨーロッパでプレーしているとのこと。世界各国にはセンスの良い選手は多い。そういう選手がある時期に母国を離れ、才能を開花させる。日本の水谷、岸川がそうだったように。
 スウェーデンで日本の丹羽を前日に破ったのはソダルンド。協和発酵キリンの下山選手と同じクラブでプレーしている。下山選手に聞いたところ同年齢の丹羽に強いライバル心を持っていて、丹羽はどのくらい練習するんだと聞いて、君の何倍もボールを打っていると応えたら、翌日から猛烈に練習を増やしたというガッツ少年なのだ。どう見ても卓球センスには相当の差があるのだが、ボールへの執念、泥臭さがすごい。その努力が実ってか団体戦で丹羽を破った。おそらくスウェーデンに帰ってから下山選手に大きく胸を張るに違いない。

photo 左がソダルンド、右がオリバレス
   日本  3-0  チリ
○上田  -13、9、10、7  オリバレス
○丹羽  2、2、8     コントレラス
○森本  7、6、3     モヤ

 日本男子は上田が安定しており、チームを牽引している。丹羽の調子は今ひとつだが、次第に上がってくることを期待したい。今日大会2日目では森本を3番手で初起用し、快勝した。決勝トーナメント初戦は現地時間の4時から。
 photo 左から上田、丹羽、森本
大岡巌女子監督のコメント
「初戦のポーランド戦は良かったが、ルーマニア戦はあまり良くなかった。3本連続で取られるとか、1本取ってもすぐに1本取られて、2本連続取れない。自分たちが何をやっているかわからないのがルーマニア戦だった。日本も落ちているかもしれないけど、ヨーロッパもレベルも落ちている。トーナメントに上がって2位チームと当たるときつい。今日は谷岡ももっと思い切りぶつかっても良かったし、岡崎もこれが初めての大会だから、もっと楽しんでやってほしかった」

河野正和男子監督のコメント
「このチームでは中国には勝ちにくいかもしれないけど、勝つチャンスはあるから挑戦しなさいと朝言いました。初戦とスウェーデン戦は固さがあったけど、上田がドイツに行って苦労しているから頼もしかった。今まで彼は規格内のことしかできなかったけど、今日の最後は規格外のことをやっていて、ドイツに行って良かったのかなと思いました。日本の選手は去年よりもレベルアップしている。ここから徐々に調子を上げます」