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ロンドン五輪

 当たり前だがテレビとは違う。
 今回、ITTFから開会式チケットをを入手。7回目の五輪取材で初めて開会式を観た。通常はチケットが手に入らないし、IDカードは卓球会場でしか通用しないものなのだ。
 その前にオリンピックパークのスタッドフォード駅に降りてから会場までが遠い。しかも、その前にMPCメインプレスセンターで会場で着用しなければいけないビブスを入手するために歩いたが往復で5キロ(感覚的に)歩いた。疲れた。足が棒だ。それに本番が始まるまでが長かった。始まればそれなりに盛り上がり、趣向を凝らした舞台があり、ミスター・ビーンことローワン・アトキンソンが登場したり(これは笑えた→オーロラビジョンで)、映画仕立てのジェームス・ボンドとエリザベス女王(本物)が競演し、映像と生が合体するストーリーもさすがだ。本物のヘリコプターからパラシュートでエリザベス女王(こちらは偽物)とボンド(これも偽物)が降りてくる(会場の外だったが)。最後の締めはポール・マッカートニーのヘイジュード。これしかないだろうイギリスは、という感じだった。
 生の迫力はあるが、たぶん細かい部分はテレビのほうがおもしろいかも。
*写真は開会式と入場する平野選手
 卓球会場はロンドン郊外にある展示場の「エクセル」。ここには柔道、フェンシングなどの7競技が集う。会場の端から端まで歩いたら1キロくらいありそうな巨大な施設で、中にはちょっとした食べ物を売っている店もある。卓球会場の観客席は公式発表は6千人だが、もっと少ない感じもした。会場前にはいくつかホテルがあり、関係者などが宿泊している。ITTF(国際卓球連盟)がおさえたのはクラウンプラザホテルで、歩いて会場まで5分。
 現地で仕事をしてまずびっくり。とにかく通信が遅いのだ。会場はwifiができないし、日本から持って行った携帯の通信機器で試したらメチャクチャ遅い。それならとホテルに帰って、会社のサーバーに写真を80枚ほど入れるために、インターネットにアクセスしてコピーしているのだが(現在も)、30分以上かかっている。日本では考えられない。こんな五輪というビッグイベントなのに、こういう面はイギリス人の頑固さなのか、何なのか・・・のんびりしているのかな。
 今日27日のロンドンは曇り。昨日は晴天だったが、気温は28度ほどなので過ごしやすい。会場では各国の選手が練習に汗を流している。日本チームもみんな元気な様子だった。卓球は88年のソウル五輪からで、その時には9月開催だったので涼しい気候だったが、その後、バルセロナを筆頭に、8月開催と言うことで猛暑に見舞われるのが常。ロンドン大会は涼しい中での開催となっている。
 写真はマスコミに対応する水谷
ロンドン五輪卓球競技のテレビ放送情報をアップしました!
NHK総合、NHK BS1、テレビ東京の各局で例年と比べ放送枠が多いので、
予約録画漏れ・お見逃しが無いようチェックしてください!
※放送予定は変更が発生する可能性がありますので、ご留意願います。

テレビ放送情報:http://www.world-tt.com/report/20120728/contents.php?pg=tv-info
 第2シードの日本女子は、初戦でアメリカと対戦することが決定した。
 男子団体のドローも発表された。日本男子の初戦の対戦国はカナダに決定した。
 石川佳純(全農)、福原愛(ANA)が出場する女子シングルスのドローは以下のとおり。準々決勝で石川が王越古(シンガポール)、福原が丁寧(中国)と当たる組み合わせ。まずは初戦となる3回戦をきっちり突破したい。
(※クリックで拡大)
 7月25日の現地時間14時(日本時間22時)、ロンドン五輪・卓球競技の男女団体・シングルスのドローが行われ、男子シングルスのドローは以下のように決定!(※クリックで拡大)日本代表の水谷隼、岸川聖也はともに3回戦から登場する。
 第3シードの水谷は、準々決勝でオフチャロフ(ドイツ)と、岸川が呉尚垠(韓国)と当たるゾーンになった。オフチャロフに対してはドルトムントの団体戦、さらには5月に中国で行われたアジア・ヨーロッパオールスター対抗戦でも敗れている水谷。しかし先日行われたジャパンオープンでは、素晴らしいプレーで見事初優勝を飾った。この勢いをそのままに、本番では強豪を撃破したいところだ。また岸川は、3回戦をしっかりものにしてベスト16に駒を進めたい。
 ロンドン五輪を前にマスコミが過熱する。日本のマスコミは世界ランキングやチームランキングから見ても、日本男女4種目での銅メダルがいよいよ迫ってきた、というような論調であり、取り上げ方だ。しかし、過去の世界選手権を見てきた者からすると、世界選手権での3位と4位の差は大きい。五輪においては、3位の銅メダルとメダルなしの4位との差は天国と地獄だ。日本勢のメダル獲得は相当に難しいのは言うまでもない。ただし、過去6大会と比べても、ロンドン大会がもっともメダルに近い大会であることは確かだろう。
 海の向こう中国でもマスコミは連日、五輪のプレビューで一色になっている。中国のウェブサイトで以下のような劉国梁監督のコメントを拾った。
「王皓と張継科、ふたりがタイトルを獲る確率は五分五分だろう。それぞれに長所もあれば短所もある。張継科は初めての五輪だが、去年世界チャンピオンになり、メンタルや技術、突破力と多くの面で明らかな進歩が見られる。王皓には2回の五輪での経験があり、金メダリストにこそなっていないものの、十分に誇るべき成績だ。今回も王皓が決勝に進出し、奇跡を起こすことを願っているよ。五輪は出場するだけでも大変なことだけど、決勝に進むのはさらに大変なことだからね。ふたりが自分本来のプレーを見せ、ひとつずつ勝利を重ね、ともに決勝へ進むことを願っている」(華奥星空)
 何が起こるかわからない五輪という大舞台。万全の体制で臨み、金メダル4個が濃厚に思われている中国に隙はないだろうか。