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ロンドン五輪

 1ゲーム目を取られた石川だったが、落ち着いている。2ゲーム目から積極攻撃で王越古の前陣でのブロックを撃破した。2ゲーム目からは完全に石川ペース。王につけいる隙を与えなかった。五輪初出場で、準決勝に進んだ石川。日本人としてもシングルスでの準決勝は初めてである。メダルが見えてきた。

●女子シングルス準々決勝
石川 −8、5,4,8,4  王越古(シンガポール)
馮天薇(シンガポール)  11、7、−4、6、−10、10  金璟娥(韓国)
男女シングルス4回戦までの結果は以下のとおりです。
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 もうすぐ準々決勝が始まる。先に石川が王越古(シンガポール)と対戦。王は昨日、パブロビッチのカットに苦しみ、調子もさほど良くはなさそう。石川は初戦こそ固さが見られたが。昨日の試合では本来の攻撃的な面が見えてきて、オリンピックの舞台に完全に慣れ、楽しんでいるような試合だった。期待できる。
 一方、福原は昨日、カットのリー・ジエに大苦戦。勝っても笑顔もなく、そこにはここでは負けられないというような3回目の大会での意地を見せた。今日は第1シードの丁寧と対戦。今まで0勝3敗だが、思い切ってやるだけだろう。勝って当たり前の丁寧、失うものはない福原。オリンピックという舞台での福原の底力を見せてほしい一戦だ。
 直前に水谷が敗れた日本。登場したのはここ一番で頼りになる岸川。イオニス戦で相当カットを打ったが、その疲れも見せずに、世界11位の呉尚垠と対する。
 出足からミスのない岸川。回転のかかったバックのライジングショットで呉尚垠とバック対バックの勝負。完全に勝ち、呉尚垠はミスを重ねる。3−0から1ゲームを落としたが、内容は4−0のそれだった。イオニス戦同様、勝った瞬間に二度三度ジャンプ。愛くるしい笑顔でベンチに戻って、宮崎監督と抱き合った。
 本日(7月31日)は女子シングルス準々決勝、準決勝、そして男子シングルス準々決勝(2試合)の8試合が行われる。昨日、逆転で勝利をつかんだ福原は現世界チャンピオンで第1シードの丁寧(中国)との対戦。石川は王越古(シンガポール)との対戦となる。
 また、男子シングルスで初の8強入りした岸川は、明日8月1日11時(日本時間19時)から王皓(中国)と対戦する。

本日の組み合わせは以下のとおり。

【女子シングルス準々決勝】
● 第1試合 10時〜(日本時間18時〜)
馮天薇(シンガポール/第6シード/WR8) vs. 金璟娥(韓国/第3シード/WR5)
● 第2試合 11時〜(日本時間19時〜)
石川佳純(第4シード/WR6) vs. 王越古(シンガポール/第8シード/WR11)
● 第3試合 12時〜(日本時間20時〜)
福原愛(第5シード/WR7) vs. 丁寧(中国/第1シード/WR1)
● 第4試合 13時〜(日本時間21時〜)
李暁霞(中国/第2シード/WR3) vs. リー・ジャオ(オランダ/第12シード)

【女子シングルス準決勝】
16時〜(日本時間8月1日0時〜)
● 第1試合:準々決勝・第1と第3試合の勝者
● 第2試合:準々決勝・第2と第4試合の勝者

【男子シングルス準々決勝】
●第1試合 20時〜(日本時間8月1日4時〜)
荘智淵(チャイニーズタイペイ/第5シード/WR8) vs. クリサン(ルーマニア/第15シード/WR27)
●第2試合 21時〜(日本時間8月1日5時〜)
オフチャロフ(ドイツ/第8シード/WR12) vs. メイス(デンマーク/第13シード/WR23)
 波乱が多く見られた男子シングルス4回戦。第4シードのボル(ドイツ)もクリサン(ルーマニア)に敗れ姿を消した。また、第1シードの張継科(中国)と五輪5回目の出場となるサムソノフ(ベラルーシ)の一戦は、サムソノフがゲームカウント3-2とリードし会場を沸かしたが、張継科が逆転で勝利し準々決勝に駒を進めた。

● 男子シングルス4回戦
張継科(中国) -4、7、5、-8、-8、7、7 サムソノフ(ベラルーシ) 
江天一(香港) 12、-6、-11、-9、6、7、13 キム・ヒョクボン(北朝鮮) 
オフチャロフ(ドイツ) 8、14、8、5  陳衛星(オーストリア) 
クリサン(ルーマニア) 9、-8、13、10、6 ボル(ドイツ) 
荘智淵(チャイニーズタイペイ) 8、5、4、-7、-3、5 ガチーナ(クロアチア) 
王皓(中国) 9、7、9、-7、3 ガオ・ニン(シンガポール) 
写真は負けて呆然とするボルと勝ったクリサン
 男子シングルス4回戦で水谷がメイス(デンマーク)に4-0のストレートで敗れ、8強入りを逃した。代わって奮起したのが、岸川。ランク上の呉尚垠(韓国)に4-1で勝利し、日本男子シングルス史上初となる五輪の8強入りを果たした。

●男子シングルス4回戦
岸川 8、6、8、-7、8 呉尚垠(韓国)
メイス(デンマーク) 7、6、4、6 水谷
●女子シングルス4回戦
丁寧(中国) 10、2、5、-9、6 姜華君(香港) 
馮天薇(シンガポール) 6、-7、5、-9、6、6 呉佳多(ドイツ) 
金璟娥(韓国) 8、9、6、-9、7 ション・イェンフェイ(スペイン) 
王越古(シンガポール) 8、-7、-3、-12、7、9、8 パブロビッチ(ベラルーシ) 
リー・ジャオ(オランダ) 5、-8、11、-6、9、7 サマラ(ルーマニア) 
李暁霞(中国) -6、7、6、5、6 朴美英(韓国)
 第4シードとはいえ、初出場の重圧があったはずだ。昨日、苦しみながらの勝利で力が抜けたのか。カットのリー・チェンを果敢に攻めた。途中苦しみ接戦になったが、最後は強打で決めた。勝利の瞬間、2度3度と喜びのジャンプ。まるで09年世界選手権の横浜大会で帖雅娜に逆転勝ちした瞬間のようだった。明日はシンガポールの王越古と対戦する。

●女子シングルス4回戦
石川 9、5、−10、12、6  リー・チェン(ポーランド)
 1時間を超える大激戦の末に勝利を収めた福原。1−3の劣勢からの大逆転がちだったが、勝つまで必死の形相の福原に勝利の笑顔はなかった。本人としては不本意の内容だったのか。ベスト8に入ったうれしさに浸る瞬間はなかった。

●女子シングルス4回戦
福原 4、−8、−8、−6、5,8,8 リー・ジエ(オランダ)