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世界卓球クアラルンプール大会速報

 昨夜、日本女子がドイツに敗れた。時計の針は10時半を回ったあたりか。そして決勝トーナメント(第2ステージ)のドロー(抽選)が始まったのは、11時を大きく過ぎていた。

 先にドローが行われたのは女子。ドイツに敗れたとはいえ1位通過の日本は第2シード。中国とは決勝でしか当たらない。日本の下に入ったのはグループリーグD組で香港に敗れた韓国とドイツ。
 日本はグループリーグで敗れたド……

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昨日のウクライナ対シンガポール戦。
コートでプレーしているウクライナのエース、コウ・レイがいきなり激高し、ラケットを放り投げた。
そして自らタイムアウトを取り、自ベンチで監督と口論。
監督はなだめるような口調だったが、怒りが収まらないコウ・レイは、持っていた水を床にたたきつけ、大きな音とともに水しぶきが上がった。床は水浸しになり、監督やその横にいたカメラマン(自分)にもかかる。………

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ドイツ男子が13位以下に回った衝撃とその実態

 男子のグループリーグ。最大の出来事はドイツの不調。大会前にオフチャロフが腰を痛め欠場。ボルは今大会に入って体調不良を訴え、フランス戦では2敗を喫し、その後、オーダー用紙には名前は書かれず、大会途中で帰国した。
 
 オフチャロフとボルの2枚看板のいないドイツは、「普通のヨーロッパのチーム」になってしまった。グループリーグで4……

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★3月3日のタイムテーブル
10:00~(日本時間11:00~) ●女子決勝T1回戦 オーストリア vs. オランダ
10:00~(日本時間11:00~) ●女子決勝T1回戦 ルーマニア vs. 北朝鮮

13:00~(日本時間14:00~) ●男子決勝T1回戦 北朝鮮 vs. ポルトガル
13:00~(日本時間14:00~) ●男子決勝T1回戦 ポーランド vs. イングランド
13:00~(日本時間14:00~) ●女子決勝T1回戦 韓国 vs. ドイツ

16:30~(日本時間17:30~) ●男子決勝T1回戦 クロアチア vs. スウェーデン
16:30~(日本時間17:30~) ●男子決勝T1回戦 オーストリア vs. 中国香港
16:30~(日本時間17:30~) ●女子決勝T1回戦 チャイニーズタイペイ vs. ウクライナ

19:30~(日本時間20:30~) ●女子準々決勝 日本ー韓国 vs. ドイツの勝者
19:30~(日本時間20:30~) ●女子準々決勝 中国ーオーストリア vs. オランダの勝者

 今日3月3日のチャンピオンシップディビジョンのタイムテーブルは上記のとおり。日本女子の準々決勝は、日本時間の20時30分スタート。その対戦相手を決める決勝トーナメント1回戦が昼に行われる。
 今日もクアラルンプールは暑い。南国の夏そのものです。
 昨日の男女グループリーグの終了後、記者会見場にて男女チャンピオンシップディビジョンのドロー(組み合わせ抽選)が行われ、男女とも下記のように決定した。

 日本男子は中国とは反対のブロックに入り、準々決勝で香港対オーストリアの勝者と対戦。香港が有利だが、3番手の何鈞傑はカットが打てないため、オーストリアが陳衛星を起用してくる可能性がある。そこで3番を落とすようだと、守備の堅いフェガール、速攻のガルドスを擁するオーストリアにもチャンスはある。
 日本男子は準々決勝を勝ち上がれば、準決勝の対戦相手はフランス・イングランド・ポーランドがいるブロックの勝者。どのチームが上がってきても、優位に試合を進められるだろう。この準々決勝をなんとしても乗り越えたい。

 日本女子は韓国対ドイツの勝者と対戦。昨日、日本女子から2点を奪ったゾルヤもカットを苦手としているため、徐孝元には苦しいだろう。ドイツは、カットに強い韓国に対してイバンチャンは使いにくいので、日本戦と同様、ジルベライゼンとヴィンターの起用か。総力戦が予想されるこの試合、昨日の香港戦で姜華君に敗れた韓国の3番手、左腕の朴英淑のプレーが勝敗のカギを握りそうだ。

 日本女子、準々決勝ではライバル韓国との激突か、ドイツとのリベンジマッチか。日本が出場する女子準々決勝は、今日19時30分(日本時間20時30分)から行われる。

 ドイツ戦後、ミックスゾーンでもさすがに言葉少なだった日本女子チーム。試合後の村上監督と出場選手のコメントは下記のとおり。

●村上恭和監督
「相手がうまいなと思いました。ゾルヤには勝ちたいけど、2点取られてもしかたないと思ってました。愛も石川も負けている相手ですから。全勝で気持ちよく上に行きたかった。(収穫はありますか?)3番の伊藤ですかね。負けていた相手に勝ちましたから成長しています」

●石川佳純
「2-1で回してくれたのに決められなくて申し訳ない。最後の試合は力が入りすぎて、守りに入ってしまったのが悔しい。そこでしっかり攻められなかったのが今日の敗因です。ゾルヤには対策を立てて、出足から攻めていこうとしたけど、気持ちの面でしっかりいけていなかった。明日からは挑戦者としてみんなで頑張りたい」

●福原愛
「2点落としてしまったので、今日の負けは私の責任です。(ゾルヤは)ワールドカップで負けた相手だったので、気持ちを切り替えて向かっていったけど、相手も分析をしていた」

●伊藤美誠
「自分の中では自信になったし、明日につながる勝ちになった。明日からはチームみんなで思い切り戦いたい」
 〈ドイツ 3ー2 日本〉
 ジルベライゼン ー4、ー5、ー5 石川○
○ゾルヤ 10、3、9 福原
 ヴィンター ー10、10、ー7、ー5 伊藤○
○ゾルヤ ー9、5、11、ー8、7 石川
○ジルベライゼン 6、9、ー7、10 福原

 日本、ラスト福原がジルベライゼンに競り負け、2ー3で惜敗……!

 トップ石川には完敗し、3番伊藤の試合中にはベンチで大声を出し、一発レッドカードで退場を命じられたジルベライゼン。気性の荒い選手だけに、福原のバック表ソフトの変化を打ちあぐむかと思われたが、福原はかつて相性が良かった相手。自信を持って、福原のフォアサイドに強烈なバックドライブを打ち込んできた。
 福原も粘り強く両ハンドでラリーを組み立てたが、バックハンドから回り込もうとしたところを見透かされるように、フォアサイドをバックハンドで抜かれた。第4ゲーム、9ー10の相手のマッチポイントをレシーブからの回り込み強打でしのぎ、望みをつないだが、不利な展開を打開できず。
 試合後、ジルベライゼンは「石川戦では良いプレーができなかったけど、ラストで福原と対戦した時はノープレッシャーで戦うことができた。福原はかなりプレッシャーを感じていた」とコメントした。

 このラスト福原対ジルベライゼン戦の終盤、北朝鮮対チェコ戦が終わり、福原が敗れる直前に日本の1位通過は決まっていた。しかし、もちろん勝って決めたかった1位通過。今、会場では決勝トーナメントの組み合わせを決めるドローが行われている。果たしてどのような組み合わせになるのか。
 〈日本 2ー2 ドイツ〉
○石川 4、5、5 ジルベライゼン
 福原 ー10、ー3、ー9 ゾルヤ○
○伊藤 10、ー10、7、5 ヴィンター
 石川 9、ー5、ー11、8、ー7 ゾルヤ○
 福原 vs. ジルベライゼン

 4番石川、バック対バックで粘り強くラリーを展開。第4ゲームには0ー4のビハインドから、思い切ってゾルヤのフォアを突くカウンターのバックハンドも決め、ゲームオールに持ち込んだのだが、最終ゲームは出足で0ー7まで離された。3ー10でマッチポイントを取られてから、7ー10まで挽回したが、最後までゾルヤのバックドライブを押さえきれず。敗れると2位通過の可能性がある日本、ラスト福原にすべてを託す!
〈日本 2ー1 ドイツ〉
○石川 4、5、5 ジルベライゼン
 福原 ー10、ー3、ー9 ゾルヤ○
○伊藤 10、ー10、7、5 ヴィンター
 石川 vs. ゾルヤ
 福原 vs. ジルベライゼン

 日本女子対ドイツのグループB最終戦、首位決戦は3番を終えて2ー1!
 1番石川が完勝した後、登場した福原がゾルヤの強烈なバックドライブ、そしてストレートにも自在に放つフォアドライブに苦戦。第1ゲーム8ー10から10ー10に追いついたがこれを落とし、第3ゲームも1ー6から7ー6と逆転しながら、ゾルヤに押し切られた。台上のボールを上から狙ってくるゾルヤに対し、得意の前後の緩急を使いにくくなったか。

 3番伊藤は、両ハンドドライブに球威を増したヴィンターの剛球に苦しみながらも、決して悲壮感をみせず、飄々と得点を重ねる。2ゲーム目を落とした第3ゲーム、出足で0ー3としながら8ー3と8連続得点。第4ゲームも2ー4から連続得点で一気に離し、最後は10ー5からバシッと横殴りに叩くフォアスマッシュで打ち抜いた。

 日本のグループBは、現在北朝鮮とチェコが接戦を展開中。北朝鮮がチェコに勝てば、仮に日本がドイツに敗れることがあっても、3者間の計算で日本が1位となる。一方、北朝鮮がチェコに敗れると、ドイツは北朝鮮・チェコと3勝2敗で並び、決勝トーナメント進出が危うくなってくる。目の前の試合に勝つしかないドイツは必死だ。
  • 伊藤、一撃必殺のスマッシュ!

  • 福原、昨年の女子ワールドカップに続きゾルヤに苦杯

  • ゾルヤ、バックドライブはすごい回転量

  • 日本ベンチの応援にも熱がこもる