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中国リポート

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 超級リーグの演出には、日本ではちょっと考えられないものもある。1番と2番で両チームのエースが1回出るオーダーなので、2番が終わって3番ダブルスが練習を行う間、ステージ上でエースふたりが即席のトークショー。インターネットでファンから募った質問に答えたり、とてもまだ後半に試合があるとは思えないやり方なのだ。

下写真は、昨日の女子準決勝第1試合での、丁寧と劉詩ウェンのトークショー。イスをすすめる司会者と丁寧が、終始笑顔の劉詩ウェンとともに「トリオ芸」を披露。2枚目で我に返った瞬間の丁寧がなんとも……。結局、この後は左にひとつずつズレて、ことなきを得ました。小ネタでスミマセン。
  • 1:司会者と丁寧が「どうぞどうぞ!」

  • 2:丁寧「ん、ちょっと待って?(心の中)」

  • 3:丁寧「じゃあアナタはどこに座るのよ?」

  • 4:司会者「スミマセン、じゃあこちらへどうぞどうぞ!」

 2015中国卓球クラブ超級リーグの男子準決勝第1試合、寧波海天塑機と山東魯能の1戦は、寧波が3ー0で快勝。山東魯能の連覇の夢はあえなくついえた。結果は下記のとおり。

〈寧波海天塑機 3ー0 山東魯能〉
○馬龍 4、9、ー12、ー8、7ー0 方博
○林高遠 ー9、6、5、5 ハオ帥
○閻安/林高遠 10、7 方博/張超
 馬龍 ー ハオ帥
 閻安 ー 張継科
※すべて最終ゲームは7点制、3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ

 山東魯能は、張継科が5番。契約問題が紛糾した今シーズンだが、この試合に限っては、世界選手権後に悪化させた腰の故障が思わしくないようだ。試合前の練習も行わなかった。

 トップ馬龍は、あえてチキータからバック対バックで勝負を挑んできた方博にリードされる場面もあったが、サービスから台上、フォアのパワードライブと多彩な得点パターンで上回り、2ー0でリード。第3ゲーム10ー6でマッチポイントを握ったが、ここからナーバスになり、ミスを連発して逆転された。結局、最終ゲームにエンジンをかけ直したような試合で、最後は7ー0と圧倒したのだが……。コートサイドのVIP席に構える劉国梁総監督は、馬龍の担当コーチ・秦志ジェンとヒソヒソ話しながら渋い顔。劉国梁総監督がもっとも嫌うタイプの試合かもしれない。

 2番林高遠は、ハオ帥のサービスとテクニックに手を焼きながらも、強烈なチキータとフォアハンドの動きの速さで上回り、パパさん選手になったハオ帥を押し切った。こうなると、山東魯能にもはや立て直す気力はなく、3番ダブルスも第1ゲームに10ー6から10ー10に追い付くのが精一杯。「0ー2で回ってきたことでプレッシャーが大きかった」と試合後の張超。寧波が明日の決勝へ駒を進めた。
  • 馬龍、勝つには勝ったが……という内容

  • 方博も最終ゲームは決め手を欠いた

  • 威力あるチキータを披露した林高遠

  • 張継科、入場時はものすごい歓声を浴びたが……

 所属クラブの上海龍騰が第1ステージ5位となり、明日のプレーオフ男子準決勝には出場できない許シン。日本のペンドラファンにとっても寂しい限りだが、彼のコミカルさを生かす絶好の舞台が用意されていた。あまりにシュールな「指圧マット・卓球マッチ」だ。

 なぜか許シンだけがシューズを脱いで靴下だけになり、指圧マットの上に乗って、草の根の卓球選手と3点マッチで対戦するというもの。後ろに下がってロビングを上げる時は、当然指圧マットから下りてしまっている。どうにも盛り上がりようのないこの試合、許シンの良さがまったく生きないまま、草の根の選手がスコッと勝って握手。そのままそそくさと退散する許シン。この後にも1回くらい出番が…あるよね?

 今回の超級プレーオフ、初日から面白い写真が大豊作。写真館だけで5本くらいストックができてしまいました。ちょこちょこ出していきたいと思います。
  • 試合はなくとも、ちゃんと重慶には来ていた許シン

  • まさかこんな格好をさらすことになるとは…

  • 指圧マットから下りても失格ではない模様

  • 試合時間は、ものの1分ほどでした

 現地時間の19時半から行われた2015中国卓球クラブ超級リーグのプレーオフ第2戦。武漢安心百分百が、李暁霞を欠く山東魯能を3ー2で下し、明後日の決勝へ駒を進めた。

〈武漢安心百分百 3ー2 山東魯能〉
○武楊 7、ー9、5、6 范思琦
 李暁丹 5、ー6、ー5、ー9 陳夢○
○劉高陽/李暁丹 ー9、3、7ー0 顧玉ティン/范思琦
 武楊 ー7、ー7、ー7 陳夢○
○劉高陽 10、ー7、7ー4 顧玉ティン

 第1戦と同じく、敗れたチームのエースが2点を奪うも、ダブルスとラストをきっちり抑えたチームが勝つという構図。陳夢は2番の李暁丹戦でスロースターターの悪癖がちらりとのぞいたものの、その後はほぼ完璧なプレー。武楊戦で見せた、ストップをあまりつかわずにフォアドライブでの前後の攻めでチャンスボールを引き出し、バッククロスへのパワードライブ連打で打ち抜くプレーは見事だった。コートサイドでは国家チームの孔令輝監督らも視察。十分にアピールできただろう。

 しかし、勝利したのは武漢。劉高陽と李暁丹のダブルスが第2ゲームから尻上がりに調子を上げ、李暁丹の打球点の早いバックハンド、サウスポー劉高陽の切れ味鋭いフォアドライブで、第3ゲームはなんと7ー0。最終ゲームはすべて7点制なので、超級リーグではしばしばこういうことが起こる。
 ラストを締めた劉高陽は、今シーズンずっとラストに起用され、厳しい戦いをくぐり抜けてきた甲斐があった。4番手のカットの郭奕宸、5番手の曾木子はかなりレベルが落ちるので、劉高陽を起用するしかないのだ。山東の顧玉ティンとは、13年世界ジュニア決勝でも対戦するなど(この時は顧玉ティンが勝利)、同じ左腕で同年代のライバル。やはり第3ゲームまでもつれたが、どうしても打球点が落ちて力攻めが増える顧玉ティンに対し、劉高陽は3球目ストップや細かくコースを振るバックハンドなど、より緻密な攻めを見せて競り勝った。

 山東の李暁霞はベンチには入り、選手たちにアドバイスを送っていたが、第1ステージ第11節で傷めた右太ももの状態が思わしくなく、「今回は回復させることに努めた」という。これまで数多くの故障や病気と戦ってきた李暁霞。体つきを見ても、やはり13年パリ大会時のようなシェイプアップされた印象ではない。来年のリオ五輪では、その豊富な経験を生かすため、団体3番手での起用が既定路線になりつつある。
  • 鋭い攻撃も連発した武楊、トップで先制点

  • クレバーなプレーは相変わらずの劉高陽

  • チームは敗れたが、才能を見せつけた陳夢

  • 試合後の会見での李暁霞

 重慶の重慶市体育館で開幕した2015年超級リーグプレーオフ。女子準決勝の第1試合、丁寧率いる北京首鋼と、劉詩ウェンがエースの大土河・華東理工の対決はラストまでもつれたが、北京が勝利。明後日の決勝へ駒を進めた。結果は下記のとおり。

〈北京首鋼 3ー2 大土河・華東理工〉
 盛丹丹 9、ー5、ー9、ー8 劉詩ウェン○
○丁寧 8、ー4、2、8 江越
○文佳/馮亜蘭 10、ー8、7ー2 車暁㬢/江越
 丁寧 ー9、ー3、7、4、5ー7 劉詩ウェン○
○馮亜蘭 8、4 車暁㬢
※すべて最終ゲームは7点制/ダブルスと5番は3ゲームズマッチ

 前半は予想どおり1ー1。小柄ながら、馬力のあるパワードライブで劉詩ウェンのフォアを突いた盛丹丹、堅いバックブロックと突然の速攻で丁寧を苦しめた左腕・江越、いずれも健闘したが、両エースの堅陣は崩れず。
 勝負のポイントはダブルス。文佳/馮亜蘭が7ー5から5点連取を許して7ー10とされながら、逆に5点連取で12ー10として第1ゲームを先取。非常に回転半径が大きく、コースも読みにくい馮亜蘭のFAオドライブは、ダブルスでは非常に威力を発揮する。

 そして、やはりハイレベルだったのは4番の丁寧対劉詩ウェン。言わずもがな、世界選手権決勝の対戦カード。両者とも簡単なボールでは決まらない。左右・前後にコースを変えるだけでなく、弧線の高さも変えながら揺さぶり合う。第1ゲーム、10ー9のゲームポイントで、苦しい体勢から飛びつきざまにフォアストレートへ打ち抜いた劉詩ウェンが際どい競り合いを制した。どちらが勝ってもおかしくなかったが、終盤で見せた劉詩ウェンのフォアミドルへの決定打、その打球点の早さと精度は素晴らしかった。

 ラストは馮亜蘭と車暁㬢。車暁㬢は今年3月のドイツオープンで伊藤美誠に完敗した選手。安定重視のバックハンドに、豪快なスイングのパワードライブを振り抜くスタイルは両者ともよく似ている。プレッシャーでプレーが堅い車暁㬢に対し、馮亜蘭は闘志満々。以前は精神的に淡泊な部分もあったが、無茶打ちがなくなり、粘り強くなった。ベテランの意地を見せ、馮亜蘭がストレート勝ちで北京に勝利をもたらした。
  • 劉詩ウェン、敗れてなおエース。2勝を挙げる

  • 丁寧、ライバル対決は紙一重の差だった

  • 魅せるイケメン(?)、馮亜蘭。豪快なガッツポーズ

 8月末に第1ステージの全18節が終了した「権健・2015中国卓球クラブ超級リーグ」。今年度のプレーオフは、重慶市の重慶市体育館で明日からスタート。中国リポート担当は、成田空港から上海経由で重慶に到着しました。今日の気温は31度、少々蒸し暑いです。
 早速、今回のプレーオフのタイムテーブルと、対戦カードをご紹介しましょう(時間はすべて日本時間/日本との時差は−1時間)。

★2015超級リーグプレーオフ・タイムテーブル

■9月11日
14:30〜 ●女子準決勝 北京首鋼 vs. 武漢安心百分百
20:00〜 ●女子準決勝 大土河・華東理工 vs. 山東魯能
■9月12日
14:15〜 ●男子準決勝 八一大商 vs. 寧波海天塑機
20:00〜 ●男子準決勝 山東魯能 vs. 山東魏橋創業
■9月13日
14:30〜 ●女子決勝&表彰
20:00〜 ●男子決勝&表彰

 6試合を3日間で行うのんびりしたスケジュール。14時台の3試合は、CCTV(中国中央電視台)で生中継されるが、チャンピオンチームを決める男子決勝などが生中継されないのは寂しいところ。それでもCCTVは、スポーツチャンネルの江和平ディレクターが自らもラケットを握る卓球好きでかなり卓球の放送には手厚く、他の競技の関係者から批判を浴びているくらいだ。

 上海龍騰の許シンはチームが第1ステージ5位となり、プレーオフ進出は成らなかったが、その他は男子の馬龍(寧波海天塑機)、張継科(山東魯能)、樊振東(八一大商)、女子の丁寧(北京首鋼)、劉詩ウェン(大土河・華東理工)、陳夢(山東魯能)らが一堂に会する。第1ステージはボイコット騒ぎに揺れた張継科、プレーオフを前にクラブの幹部と契約はまとまったのか。女子の山東魯能の李暁霞は、奇跡のカムバックを果たせるのか。興味は尽きない。
  • 重慶市体育館の周りには中継車や電源車が並ぶ

  • 開幕前日でもまだまだ準備中…

★★★ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 男子第18節 8.29 ★★★※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈山東魏橋創業集団 3ー1 天津博士能〉

○周啓豪 ー5、ー5、5、6、7ー5 馬特
 梁靖崑 ー4、ー3、ー9 劉丁碩○
○于子洋/王博 9、10 劉丁碩/魏世皓
○梁靖崑 10、ー9、5、7 馬特
(天津財経大学体育館)

〈上海龍騰 3ー2 広東深圳明金海〉
○許シン ー9、ー11、11、10、7ー2 尹航
 尚坤 5、9、ー7、ー8、4ー7 朱世爀○
 尚坤/趙子豪 ー8、ー8 尹航/劉亜楠○
○許昕 3、キケン 朱世爀
○趙子豪 8、8 劉亜楠
(河源市体育場館管理センター)

〈八一大商 3ー1 覇州海潤〉
○樊振東 6、9、7 任浩
○周雨 7、9、4 王楚欽
 周雨/徐晨皓 7、ー12、4ー7 程靖チィ/ジャイ超○
○樊振東 ー10、4、8、6 王楚欽
(覇州市卓球館)

〈四川長虹佑康 3ー2 寧波海天塑機〉
○許鋭鋒 9、ー5、8、ー9、9ー7 閻安
 頼佳新 ー7、ー7、ー5 馬龍○
○朱霖峰/頼佳新 9、ー3、8ー6 閻安/林高遠
 許鋭鋒 6、ー11、ー4、8、7ー9 馬龍○
○朱霖峰 12、5 林高遠
(凉山民族体育館)

〈山東魯能 3ー0 江蘇中超電纜・紫砂〉
○方博 7、ー9、7、1 鄭培鋒
○張継科 5、8、7 范豪
○ハオ帥/張超 9、6 林晨/蔡偉
(揚州体育公園体育館)

☆☆☆ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 女子第18節 8.30 ☆☆☆

〈武漢安心百分百 3ー2 遼寧鋼都本渓〉
○武楊 7、ー8、8、6 李佳イ
 李暁丹 ー3、ー8、ー11 陳幸同○
 李暁丹/劉高陽 ー4、ー6 李佳イ/蘭曦○
○武楊 8、4、4 陳幸同
○劉高陽 ー5、7、7ー5 蘭曦
(本渓市体育館)

〈大土河・華東理工 3ー0 吉林・北京中潤華油〉
○劉詩ウェン ー9、4、ー7、9、7ー5 劉斐
○江越 8、10、11 陳可
○車暁曦/江越 2、8 王曼昱/肖函栩
(長春市体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3ー1 金華銀行〉
 朱朝暉 ー9、ー6、ー9 胡麗梅○
○朱雨玲 8、5、6 劉銘
○趙岩/朱朝暉 4、ー7、7ー4 劉銘/張瑞
○朱雨玲 7、7、3 胡麗梅
(金華市体育センター)

〈北京首鋼 3ー0 広東二沙〉
○文佳 8、ー10、2、9 張遅
○馮亜蘭 10、ー8、10、11 詹李平
○丁寧/盛丹丹 9、7 楊采穎/童海苗
(潮汕体育館)

〈山東魯能 3ー1 八一・哈弗SUV〉
 范思琦 10、ー8、ー10、ー7 木子○
○陳夢 3、9、5 劉ジン
○范思琦/顧玉ティン 8、9 劉ジン/劉曦
○陳夢 13、10、10 木子
(鷹潭市体育センター体育館)

 超級リーグ・第1ステージの最終節となる第18節が8月29・30日に行われ、第1ステージの最終順位が確定(下記の順位表を参照)。男子は八一、寧波、山東魯能、山東魏橋、女子は北京、武漢、大土河、山東魯能のそれぞれ4チームが、9月11〜13日に重慶市で行われるプレーオフに進出した。
 男子第18節での波乱は、寧波が四川に敗れ、第1ステージ首位の座を八一に明け渡したこと。寧波は二番手の閻安が今シーズンもうひとつピリッとせず、単複で18勝17敗という成績。四川戦でも単複で2点を落とし、プレーオフに向けて課題を残した。一方、八一はエース樊振東がシングルス29勝1敗(ダブルス2勝0敗)という圧倒的な勝率を残したが、こちらもダブルスに不安が残る。第18節で張継科が再びコートに戻ってきた山東魯能が、ベテラン勢の好調もあり、面白い存在。ボイコット騒ぎで話題を集めた張継科、プレーオフでおいしいところを持っていきそうな予感がする。

 女子は上位3チームが13勝5敗で並ぶ中、山東魯能が八一との大一番を制し、プレーオフへの最後の切符を手にした。この終盤戦での陳夢の頑張りは、さすが国家チームの重点強化選手。第15節からの4連勝の中で、同じくプレーオフに進んだ北京と大土河にも勝利しており、2連覇のチャンスはまだある。レベルが接近し、混戦模様だった女子において、今シーズンも安定の最下位となってしまったのは広東。1点を奪う試合も確実に増えているのだが、勝利は遠い。超級リーグで68連敗というのも、もはや何が「超級」なのかよくわからない……。

★超級男子・第1ステージ最終順位(第18節終了時点)
1   八一大商       15勝3敗   33点
2   寧波海天塑機     15勝3敗   33点
3   山東魯能       13勝5敗   31点
4   山東魏橋創業集団   12勝6敗   30点
5   上海龍騰       10勝8敗   28点
6   四川長虹佑康      6勝12敗  24点
7   覇州海潤        6勝12敗  24点
8   天津博士能       5勝13敗  23点
9   江蘇中超電纜・紫砂   4勝14敗  22点
10  広東深圳明金海     4勝14敗  22点

☆超級女子・第1ステージ最終順位(第18節終了時点)
1   北京首鋼       13勝5敗   31点
2   武漢安心百分百    13勝5敗   31点
3   大土河・華東理工   13勝5敗   31点
4   山東魯能       12勝6敗   30点
5   八一・哈弗SUV   10勝8敗   28点
6   鄂尓多斯東方路橋    9勝9敗   27点
7   吉林・北京中潤華油   9勝9敗   27点
8   遼寧鋼都本渓      7勝11敗  25点
9   金華銀行        4勝14敗  22点
10  広東二沙        0勝18敗  18点
(獲得ポイントは勝利が2点、敗戦が1点で計算)
★★★ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 男子第17節 8.25 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈天津博士能 3ー2 広東深圳明金海〉

○馬特 4、ー10、6、ー2、7ー2 朱世爀
 荘智淵 ー8、8、ー9、ー8 劉吉康○
 魏世皓/劉丁碩 ー7、ー6 劉亜楠/尹航○
○荘智淵 4、8、5 朱世爀
○劉丁碩 ー4、6、7ー4 尹航
(天津財経大学体育館)

〈山東魏橋創業集団 3ー1 覇州海潤〉
○周啓豪 10、9、9 范勝鵬
 于子洋 ー6、ー12、ー9 ジャイ超○
○崔慶磊/周啓豪 ー7、8、7ー5 ジャイ超/程靖チィ
○于子洋 8、6、10 范勝鵬
(山東省濱州市オリンピック体育館)

〈上海龍騰 3ー1 四川長虹佑康〉
 尚坤 ー6、16、ー13、ー11 朱霖峰○
○許シン ー8、7、7、2 頼佳新
○趙子豪/尚坤 8、ー7、7ー3 頼佳新/許鋭鋒
○許シン 5、3、6 朱霖峰
(青浦体育館)

〈八一大商 3ー0 江蘇中超電纜・紫砂〉
○樊振東 7、8、11 孔令軒
○周雨 ー6、7、ー5、10、7ー4 鄭培鋒
○周雨/周愷 6、6 林晨/王鶴霖
(大連海事大学体育館)

〈寧波海天塑機 3ー2 山東魯能〉
○馬龍 6、7、7 方博
 閻安 ー4、ー5、ー8 ハオ帥○
 閻安/林高遠 ー10、12、1ー7 方博/張超○
○馬龍 ー4、7、8、10 ハオ帥
○林高遠 7、10 張超
(済南皇亭体育館)

☆☆☆ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 女子第17節 8.26 ☆☆☆

〈吉林・北京中潤華油 3ー1 遼寧鋼都本渓〉
 陳可 ー9、ー9、ー9 陳幸同○
○劉斐 8、ー9、10、7 蘭曦
○袁雪ジャオ/陳可 ー6、13、7ー5 李佳イ/蘭曦
○劉斐 ー5、8、12、ー7、8ー6 陳幸同
(本渓市体育館)

〈武漢安心百分百 3ー1 金華銀行〉
○李暁丹 6、ー2、4、6 劉銘
○武楊 ー10、8、7、2 斯文
 武楊/郭奕宸 ー10、ー8 劉銘/張瑞○
○李暁丹 7、7、7 斯文
(武漢黄陂体育館)

〈大土河・華東理工 3ー0 広東二沙〉
○劉詩ウェン 3、8、7 詹李平
○車暁曦 4、8、ー8、2 張遅
○車暁曦/江越 5、5 楊采穎/詹李平
(大土河体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3ー0 八一・哈弗SUV〉
○朱朝暉 4、9、7 劉曦
○朱雨玲 10、8、ー9、6 劉ジン
○趙岩/朱朝暉 4、11 劉ジン/木子
(エジンホロ旗全民活動センター)

〈山東魯能 3ー2 北京首鋼〉
 顧若辰 ー5、ー2、ー9 丁寧○
○陳夢 7、6、7 馮亜蘭
○顧玉ティン/范思琦 2、ー10、7ー3 馮亜蘭/文佳
 陳夢 ー2、ー6、ー8 丁寧○
○顧玉ティン ー7、6、7ー4 文佳
(済南皇亭体育館)

 超級リーグの第1ステージ(全18節)もいよいよ第17節。男子は寧波、八一、山東魯能、山東魏橋という4チームのプレーオフ進出が確定した。山東魏橋は昨シーズンからメンバーを総入れ替えして臨んだ今シーズン、覇州から梁靖崑、江蘇から崔慶磊という即戦力を獲得。梁靖崑は単複で22勝8敗と期待以上の活躍で、若手の周啓豪と于子洋もまずまずの働きを見せた。ドイツ・ブンデスリーガが開幕したため、プレーオフでは助っ人のボル(ドイツ)は出場できないが、ひと波乱起こす可能性は秘めている。上海は許シンの2勝で四川を下したが、時すでに遅くプレーオフ進出はならず。

 女子は崖っぷちに立たされていた山東が、第15節から3連勝して4位に浮上。第17節の北京戦では、ラストで顧玉ティンが大先輩の文佳とのサウスポー対決を制した。抜群の勝負強さを誇る大エース・李暁霞は、プレーオフに出られたとしても復調は難しそうだが、昨シーズンの優勝チームとして最低でもプレーオフには進出したい。最終第18節の八一戦にすべてがかかっている。大土河に完敗した広東は、今年もまた1勝も挙げることなくシーズンを終えることになりそうだ。

★超級男子・第17節終了時点での順位
1   寧波海天塑機     15勝2敗   32点
2   八一大商       14勝3敗   31点
3   山東魯能       12勝5敗   29点
4   山東魏橋創業集団   11勝6敗   28点
5   上海龍騰        9勝8敗   26点
6   覇州海潤        6勝11敗  23点
7   四川長虹佑康      5勝12敗  22点
    天津博士能       5勝12敗  22点
9   広東深圳明金海     4勝13敗  21点
    江蘇中超電纜・紫砂   4勝13敗  21点

☆超級女子・第17節終了時点での順位
1   北京首鋼       12勝5敗   29点
    大土河・華東理工   12勝5敗   29点
    武漢安心百分百    12勝5敗   29点
4   山東魯能       11勝6敗   28点
5   八一・哈弗SUV   10勝7敗   27点
6   吉林・北京中潤華油   9勝8敗   26点
7   鄂尓多斯東方路橋    8勝9敗   25点
8   遼寧鋼都本渓      7勝10敗  24点
9   金華銀行        4勝13敗  21点
10  広東二沙        0勝17敗  17点
(獲得ポイントは勝利が2点、敗戦が1点で計算)
★★★ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 男子第16節 8.22 ★★★※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈覇州海潤 3ー2 広東深圳明金海〉

○王楚欽 ー7、10、ー8、11、7ー5 劉吉康
 程靖チィ ー7、ー10、ー3 朱世爀○
○任浩/程靖チィ ー11、7、12 尹航/劉亜楠
 王楚欽 ー5、ー3、ー9 朱世爀○
○任浩 8、ー9、10ー8 尹航
(覇州市卓球館)

〈天津博士能 3ー2 四川長虹佑康〉
 馬特 ー9、ー3、ー7 朱霖峰○
○劉丁碩 ー7、4、6、9 許鋭鋒
 劉丁碩/魏世皓 ー7、ー9 朱霖峰/頼佳新○
○馬特 2、5、14 許鋭鋒
○魏世皓 8、ー9、8ー6 頼佳新
(内江梅家山体育館)

〈山東魏橋創業集団 3ー0 江蘇中超電纜・紫砂〉
○梁靖崑 5、ー9、9、ー11、10ー8 孔令軒
○崔慶磊 ー10、9、8、ー5、7ー5 鄭培鋒
○崔慶磊/周啓豪 10、ー9、8ー6 林晨/蔡偉
(揚州体育公園体育館)

〈寧波海天塑機 3ー1 上海龍騰〉
○馬龍 5、4、ー6、4 尚坤
 閻安 ー10、ー3、9、8、8ー10 許シン○
○閻安/林高遠 8、13 尚坤/趙子豪
○馬龍 3、ー6、ー8、7、7ー2 許シン
(温岭体育センター)

〈山東魯能 3ー2 八一大商〉
 方博 8、ー9、ー3、ー9 周愷○
○張超 ー9、8、ー6、6、7ー1 樊振東
○張超/ハオ帥 9、7 周雨/周愷
 方博 ー3、ー5、ー7 樊振東○
○ハオ帥 ー4、5、8ー6 周雨
(大連海事大学体育館)

☆☆☆ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 女子第16節 8.23 ☆☆☆

〈吉林・北京中潤華油 3ー0 金華銀行〉
○王曼昱 ー9、6、7、6 斯文
○袁雪ジャオ 6、ー10、8、4 胡麗梅
○袁雪ジャオ/陳可 9、7 斯文/劉銘
(金華市体育センター)

〈遼寧鋼都本渓 3ー1 広東二沙〉
 李佳イ ー8、ー10、ー7 張遅○
○陳幸同 7、ー10、ー6、4、7ー4 楊采穎
○李佳イ/蘭曦 11、9 楊采穎/詹李平
○陳幸同 8、3、ー7、7 張遅
(潮汕体育館)

〈八一・哈弗SUV 3ー2 武漢安心百分百〉
○木子 10、ー10、10、6 李暁丹
 劉ジン ー1、ー6、ー3 武楊○
 劉ジン/劉曦 ー6、ー7 李暁丹/劉高陽○
○木子 2、8、ー6、10 武楊
○劉曦 4、ー14、9ー7 劉高陽
(鷹潭市体育センター体育館)

〈北京首鋼 3ー0 大土河・華東理工〉
○丁寧 5、5、ー12、8 江越
○盛丹丹 7、ー11、9、8 車暁曦
○文佳/馮亜蘭 5、4 江越/張鵬
(北京酒鋼バスケットボールセンター)

〈山東魯能 3ー1 鄂尓多斯東方路橋〉
 顧若辰 ー9、ー8、ー8 朱雨玲○
○陳夢 5、5、6 張薔
○顧玉ティン/范思琦 9、10 趙岩/朱朝暉
○陳夢 ー8、7、ー5、8、7ー4 朱雨玲
(エジンホロ旗全民活動センター)

 超級リーグの第1ステージもいよいよ残すはあと3節。第16節が中国全土で行われた。
 男子ではシングルス25勝・ダブルス2勝とここまで27戦全勝の快進撃を見せていた樊振東が、山東魯能戦の2番で張超にゲームオールで惜敗。トップ周愷が方博から金星を挙げ、流れをつかみかけていた八一は、エースのまさかの敗戦が響き、2ー3で敗れた。張継科が再び欠場した山東魯能だが、ベテランのハオ帥が単複合わせて14勝8敗、張超が17勝6敗と見事な活躍を見せ、すでにプレーオフ進出を確定させている。あとは張継科が、重慶で行われるプレーオフに出場できるか、どうか。

 女子では北京が、エース劉詩ウェンが体調不良で欠場した大土河に快勝。「今節が最後のホームゲームなので、自分に『しっかりやれ』と言い聞かせた」(出典:『北京晨報』)という丁寧、発熱など体調不良が長引いているが、エースの自覚でチームを引っ張っている。山東魯能は陳夢がまたも2勝を挙げ、難敵・鄂尓多斯(オルドス)を破った。八一に競り負けた武漢は、連勝街道を突っ走った前半戦から一転、苦しい状況に追い込まれている。ラストで奮闘しているユース五輪女王・劉高陽のプレーが、重要なポイントになりそうだ。

★超級男子・第16節終了時点での順位
1   寧波海天塑機     14勝2敗   30点
    八一大商       13勝3敗   29点
3   山東魯能       12勝4敗   28点
4   山東魏橋創業集団   10勝6敗   26点
5   上海龍騰        8勝8敗   24点
6   覇州海潤        6勝10敗  22点
7   四川長虹佑康      5勝11敗  21点
8   広東深圳明金海     4勝12敗  20点
    江蘇中超電纜・紫砂   4勝12敗  20点
10  天津博士能       4勝12敗  20点

☆超級女子・第16節終了時点での順位
1   北京首鋼       12勝4敗   28点
2   大土河・華東理工   11勝5敗   27点
    武漢安心百分百    11勝5敗   27点
4   八一・哈弗SUV   10勝6敗   26点
    山東魯能       10勝6敗   26点
6   吉林・北京中潤華油   8勝8敗   24点
7   鄂尓多斯東方路橋    7勝9敗   23点
    遼寧鋼都本渓      7勝9敗   23点
9   金華銀行        4勝12敗  20点
10  広東二沙        0勝16敗  16点
(獲得ポイントは勝利が2点、敗戦が1点で計算)
★★★ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 男子第15節 8.18 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈覇州海潤 3ー1 四川長虹佑康〉

 王楚欽 ー10、9、7、ー7、5ー7 朱霖峰○
○程靖チィ 9、4、8 許鋭鋒
○ジャイ超/程靖チィ 3、8 朱霖峰/頼佳新
○王楚欽 8、9、ー8、11 許鋭鋒
(覇州市卓球館)

〈江蘇中超電纜・紫砂 3ー2 広東深圳明金海〉
○オフチャロフ 8、3、6 尹航
 鄭培鋒 ー9、ー10、ー2 朱世爀○
 孔令軒/蔡偉 ー7、ー8 劉吉康/劉亜楠○
○鄭培鋒 ー4、10、10、ー9、7ー5 尹航
○林晨 ー9、5、7ー4 劉吉康
(深圳市宝安区体育センター)

〈寧波海天塑機 3ー1 天津博士能〉
○馬龍 6、7、8 劉丁碩
○閻安 8、5、8 馬特
 閻安/林高遠 7、ー5、2ー7 劉丁碩/魏世皓○
○馬龍 5、8、3 馬特
(天津財経大学体育館)

〈八一大商 3ー1 山東魏橋創業集団〉
○樊振東 8、ー4、6、5 ボル
 周雨 ー10、9、6、ー9、8ー10 梁靖崑○
○周雨/周愷 8、7 崔慶磊/ボル
○樊振東 ー4、9、ー7、3、7ー3 梁靖崑
(山東省濱州市オリンピック体育館)

〈山東魯能 3ー2 上海龍騰〉
○方博 9、8、ー8、ー7、7ー5 尚坤
 張超 ー13、ー4、ー8 許シン○
○張超/ハオ帥 ー6、9、7ー4 尚坤/趙子豪
 方博 ー8、9、ー9、ー8 許シン○
○張継科 6、8 趙子豪
(済南奥体センター東荷体育館)

☆☆☆ 権健・2015年中国卓球クラブ超級リーグ 女子第15節 8.19 ☆☆☆

〈金華銀行 3ー0 広東二沙〉
○胡麗梅 9、6、3 詹李平
○張瑞 ー8、11、6、7 張遅
○劉銘/張瑞 6、5 童海苗/楊采穎
(金華市体育センター)

〈八一・哈弗SUV 3ー0 吉林・北京中潤華油〉
○木子 11、ー6、3、7 徐孝元
○劉ジン 6、ー5、10、8 王曼昱
○劉ジン/劉曦 ー11、11、7ー2 袁雪ジャオ/陳可
(長春市体育館)

〈遼寧鋼都本渓 3ー2 北京首鋼〉
○陳幸同 ー8、ー6、7、9、12 盛丹丹
○李佳イ ー7、9、8、10 馮亜蘭
 李佳イ/蘭曦 ー6、ー7 盛丹丹/丁寧○
 陳幸同 ー9、6、ー10、5、2ー7 馮亜蘭○
○蘭曦 4、ー6、7ー5 文佳
(本渓市体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3ー2 武漢安心百分百〉
 張薔 ー4、ー7、ー9 武楊○
○朱雨玲 9、8、ー6、7 李暁丹
 朱朝暉/張薔 ー4、ー5 李暁丹/劉高陽○
○朱雨玲 9、8、8 武楊
○朱朝暉 ー4、4、7ー3 劉高陽
(武漢黄陂体育館)

〈山東魯能 3ー1 山西大土河・華東理工〉
 范思琦 ー6、ー2、ー7 劉詩ウェン○
○陳夢 ー7、8、7、ー4、7ー2 江越
○范思琦/顧玉ティン 7、4 車暁曦/江越
○陳夢 ー4、3、7、2 劉詩ウェン
(済南奥体センター東荷体育館)

 超級リーグの男子第15節で、第5節を最後に欠場が続いていた山東魯能の張継科がコートに復帰。上海戦のラストで右ペンドライブ型の趙子豪を破り、チームの勝利を決めた。張継科の復帰についてはまだ詳しい報道はなく、本人のコメントや続報を待ちたい。八一はトップ樊振東が、5月の世界選手権、今月上旬の中国オープンに続いてボルを撃破。4番でも似たタイプの梁靖崑をゲームオールで振り切り、無敗を維持している。

 女子は大土河、北京、武漢の「3強」が揃って敗れるという珍しい結果に。北京は試合続きで疲労がたまり、前節では38度の発熱の中でプレーしたという丁寧をダブルスに下げたが、格下の遼寧に痛い1敗を喫した。鄂尓多斯はここまで単複で25勝を挙げ、女子の勝ち頭(がしら)になっている朱雨玲が2勝を挙げ、ラスト朱朝暉が劉高陽との左腕対決を制して貴重な勝利。プレーオフ進出へ綱渡りが続く山東は、劉詩ウェンを破った陳夢の踏ん張りで大土河に勝利した。

★超級男子・第15節終了時点での順位
1   寧波海天塑機     13勝2敗   28点
    八一大商       13勝2敗   28点
3   山東魯能       11勝4敗   26点
4   山東魏橋創業集団    9勝6敗   24点
5   上海龍騰        8勝7敗   23点
6   覇州海潤        5勝10敗  20点
    四川長虹佑康      5勝10敗  20点
8   広東深圳明金海     4勝11敗  19点
    江蘇中超電纜・紫砂   4勝11敗  19点
10  天津博士能       3勝12敗  18点

☆超級女子・第15節終了時点での順位
1   大土河・華東理工   11勝4敗   26点
    北京首鋼       11勝4敗   26点
    武漢安心百分百    11勝4敗   26点
4   山東魯能        9勝6敗   24点
    八一・哈弗SUV    9勝6敗   24点
6   鄂尓多斯東方路橋    7勝8敗   22点
    吉林・北京中潤華油   7勝8敗   22点
8   遼寧鋼都本渓      6勝9敗   21点
9   金華銀行        4勝11敗  19点
10  広東二沙        0勝15敗  15点
(獲得ポイントは勝利が2点、敗戦が1点で計算)