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 10月16~18日にロシア・モスクワで行われた「LIEBHERR 2009男子ワールドカップ」でサムソノフ(ベラルーシ)が優勝を飾った。
 世界ランキング6位のサムソノフは、全勝で予選グループを通過。準々決勝で世界ランキング14位のオフチャロフ(ドイツ)を下し、最大の山場となった準決勝では、世界ランキング2位の馬龍(中国)にゲームオール8点で勝利。決勝では予選グループで破っていた世界ランキング9位の陳杞(中国)に4-1で完勝した。旧ソビエト連邦であるベラルーシの首都・ミンスクで生まれたサムソノフにとって、モスクワは半ばホームのようなもの。すでに33歳になったサムソノフだが、地の利を生かして、久々に存在感を見せつける活躍を見せた。ワールドカップでの優勝は、01年クールマヨール大会以来、実に8年ぶりだ(3回目)。

 男子ワールドカップには、日本から水谷隼(明治大・スヴェンソン)と松平健太(青森山田高)も出場。世界ランキング12位の水谷は、予選グループでオフチャロフ(ドイツ)、荘智淵(チャイニーズタイペイ/世界ランキング17位)を破りながら、2勝1敗で3選手が並んでしまったために3位となり、惜しくも予選通過ならず。松平は世界選手権横浜大会に続き、呉尚垠(韓国/世界ランキング11位)を4-3で下したが、馬龍とシュラガー(オーストリア/世界ランキング13位)に敗れ、予選グループ3位で予選敗退となった。

 大会の詳細は、11月21日発売の卓球王国2010年1月号に掲載!

※写真提供:ITTF
 10月16~18日、全日本選手権(団体の部)が千葉県旭市の旭市総合体育館で行われた。
 実業団、大学、高校の上位チームに、ジュニアナショナルチームと地元選抜のチームを加えて「団体戦日本一」の称号をかけて争われるのが、この大会。
 男子は東京アートが2連覇を達成。韓陽、張一博、大矢という隙のない布陣でライバルチームを振り切った。準優勝は、笠原が大エースとしてすばらしい活躍を見せた早稲田大。決勝でも華麗な両ハンドドライブで張を下し、会場を盛り上げた。
 女子は日立化成が優勝し、男子の東京アートと同様に2連覇。予選リーグでは四天王寺高の石川に王輝と藤沼の2点を取られることもあったが、そのふたりが徐々に調子を上げ、決勝トーナメントでは盤石のプレーを見せた。藤井、重本の活躍でサンリツを下した日本生命だったが、決勝では王輝、藤沼に完敗。悔しい準優勝となった。
 詳細は11月21日発売の卓球王国2010年1月号にて。

●男子
優勝:東京アート
準優勝:早稲田大
3位:協和発酵キリン、青森山田高

●女子
優勝:日立化成
準優勝:日本生命
3位:サンリツ、中国電力
 10月8~11日、神奈川・横浜文化体育館にて全日本学生選手権が行われ、男子シングルスは水谷隼(明治大)が、女子シングルスは照井萌美(早稲田大)が制し、ともに初優勝を飾った。

 昨年優勝した松平賢二がブンデスリーガ参戦のため欠場した男子シングルスを制したのは水谷隼。昨年、全日本2冠王として注目を集めながら、4回戦で濱川(近畿大)で敗れたが、今年は貫禄を見せつけた。準決勝で濱川に昨年のリベンジを果たすと、決勝では笠原(早稲田大)を4-2で下しての戴冠。日本最強の王者が、学生日本一のタイトルも手に入れた。

 男子同様、昨年の優勝者の若宮(現・日本生命)が不在で、混戦模様の女子シングルスだったが、全日本ベスト4の実績がある照井が混戦を断ち切った。準決勝で高校時代の先輩である山梨(淑徳大)との速攻対決をゲームオールで制し、決勝でもペン表速攻型の小野(淑徳大)を下して、優勝。ダブルスとあわせて2冠を達成した。

 男子ダブルスは、水谷/甲斐(明治大)を下して勝ち上がった森田/瀬山(中央大)が優勝。4種目全てを関東勢が制するという結果になった。

●男子シングルス:水谷隼(明治大)
●女子シングルス:照井萌美(早稲田大)
●男子ダブルス:森田侑樹/瀬山辰男(中央大)
●女子ダブルス:照井萌美/中島未早希(早稲田大)

 写真は男子シングルス優勝の水谷隼(左)と女子シングルス優勝の照井萌美(右)
 10月10~12日まで、中国・広州で行われた女子ワールドカップ。福原愛(ANA)が予選グループで李暁霞(中国/WR3)を4-2、姜華君(中国香港/WR10)を4-1で撃破。世界ランキング10位以内の選手ふたりから金星を挙げた。
 福原はリュウ・ジャ(オーストリア)に敗れ、2勝1敗で3選手が並ぶ展開となり、強敵を連破しながら不運の予選敗退となったが、中国のトップクラスを破ったことは大きな自信になりそう。今月22~25日に開催されるワールドチームカップ(オーストリア・リンツ)、予選会を全勝で通過したアジア選手権(11月16~22日/インド・ラクナウ)での活躍が大いに期待される。
 女子ワールドカップには平野早矢香(ミキハウス)も参戦。決勝トーナメント進出を懸けた朴美英(韓国/WR12)に対し、ゲームカウント0-3の第4ゲーム、マッチポイントをとられながら粘って逆転。ゲームオールまで持ち込む健闘を見せたが、最終ゲームは惜しくも9-11で力尽きた。

 大会初優勝を飾ったのは、世界選手権横浜大会3位の劉詩ウェン(中国/WR4)。準決勝で李暁霞を4-1、決勝で郭躍(中国/WR2)を4-3で撃破。世界ランキングで自分より上位にいる3人のうち2人を破った。劉は女子ワールドカップの1週間前に行われた全中国運動会では、準決勝で張怡寧(中国/WR1)をゲームカウント3-1でリードするなど、あと一歩まで追いつめている。郭躍と李暁霞のふたりは、なかなか「張怡寧越え」を果たせないでいるうちに、劉詩ウェンが一気にふたりを追い抜き、女王の座に迫るのか?

下写真左は、アジア選手権予選会でプレーする福原
下写真右は、全中国運動会での劉詩ウェンのプレー

新潟国体結果

2009/09/30

9月27日~30日まで新潟県柏崎市総合体育館で第64回国民体育大会が行われた。

いささか交通に不便な柏崎市だが、初日の日曜日には超満員の観客で入場制限になるほどの盛況ぶり。
大会結果は以下の通り、詳細は10月21日発売の卓球王国12月号にて。


成年男子
優勝:青森県
準優勝:京都府
3位:神奈川県、山口県

成年女子
優勝:茨城県
準優勝:宮城県
3位:神奈川県、静岡県

少年男子
優勝:青森県
準優勝:福岡県
3位:石川県、京都府

少年女子
優勝:大阪府
準優勝:高知県
3位:新潟県、福岡県
 05・06年全日本学生選手権優勝、07年全日本学生選抜優勝で、現在は日本リーグの協和発酵キリンで活躍している下山隆敬が、スウェーデンリーグのMariedalsでプレーすることが決まった。

 29日のファルケンベリ戦でデビューを迎えた下山は、3番でライデン(スウェーデン)を2-1で下し、見事に白星を挙げた。しかし、5番のオベシュロ(スウェーデン)と組んだダブルスでは、O.アサール/ライデンに1-2で敗れ、チームも2-3で敗れた。

 Mariedalsには、オベシュロの他にソダルンド(スウェーデン/08・09年ヨーロッパカデット準優勝)、マルケビッカ(チェコ/1991年ヨーロッパジュニア準優勝)がいるが、世界ランキングでは188位の下山が最上位。今後はエースとしての活躍が期待される。
9月15日~23日まで国立代々木競技場第二体育館で行われた秋季関東学生リーグ。男子は明治大が7戦全勝と力を見せ、33回目の優勝。女子は淑徳大学が優勝し、春のリーグ、夏のインカレ、秋のリーグと連覇した。

詳細は10月21日発売の卓球王国12月号にて。
   
【男子1部】 【女子1部】
1位 明治大 淑徳大
2位 早稲田大 東京富士大
3位 専修大 大正大
4位 中央大 早稲田大
5位 埼玉工業大 専修大
6位 筑波大 中央大
7位 日本大 日本体育大
8位 駒澤大 日本大

殊勲賞
甲斐義和(明治大) 山梨有理(淑徳大)

敢闘賞
笠原弘光(早稲田大) 高瑜瑶(専修大)

優秀選手賞
水谷隼(明治大)  
笠原弘光(早稲田大)
徳増信弥(専修大)
馬文ティン(日本大)
中島未早希(早稲田大)
高瑜瑶(専修大)

優秀ペア賞
水谷隼・甲斐義和(明治大)
照井萌美・中島未早希(早稲田大)

特別賞
徳増信弥(専修大)
森田侑樹(中央大)
劉ティン(東京富士大)
西岡百子(日本体育大)
山梨有理(淑徳大)
小野思保(淑徳大)
 9月20~23日に群馬県高崎市のぐんまアリーナにて開催されていた全日本クラブ選手権大会が終了した。
 今年3月に休部した日本リーグの伝統チーム・日産自動車のメンバーが日産横浜クラブとして参戦し、男子1部で見事優勝を勝ち取った。
 女子1部ではニッタク&チームワッキーが2年ぶり2度目の優勝。脇ノ谷監督兼選手が守備範囲の広いカットで盤石のプレーを見せ、チームを引っ張った。
 その他の結果は下記のとおり。

●男子一般1部
優勝:日産横浜クラブ(神奈川) 準優勝:田阪卓研(京都)
3位:卓精会(東京)、卓楓会(東京)
●女子一般1部
優勝:ニッタク&チームワッキー(東京) 準優勝:ファミタク(東京)
3位:MD相模(神奈川)、里湯昔話 雄山荘 ロイヤルクラブ(滋賀)
●男子一般2部
優勝:福卓会(福島) 準優勝:丸善クラブ(東京)
3位:日産追浜クラブ(神奈川)、WINS(A)(大阪)
●女子一般2部
優勝:九十九(東京) 準優勝:瑞穂クラブ(茨城)
3位:T&Tクラブ(東京)、秦野レディース(神奈川)
●男子50代
優勝:目黒不動クラブ(東京) 準優勝:秋山卓球(福岡)
3位:さくら卓研(徳島)、青葉クラブ(埼玉)
●女子50代
優勝:千代田クラブ(東京) 準優勝:淑友クラブ(東京)
3位:甲子園クラブ(兵庫)、浜卓会トトロ(神奈川)
●男子60代
優勝:サザンクロス(東京) 準優勝:代々木クラブ(東京)
3位:博多ベテラン会(福岡)、双葉苦楽部(東京)
●女子60代
優勝:ウェルネス(東京) 準優勝:つばさクラブ(東京)
3位:ドンペリ(富山)、西宮卓友会(兵庫)
●男子小中
優勝:フェニックス卓球クラブ(福井) 準優勝:T.Cマルカワ(岡山)
3位:石田卓球クラブ(福岡)、鳥屋クラブジュニア(石川)
●女子小中
優勝:徳地卓球スポ少(山口) 準優勝:ヒロタクスポーツ(広島)
3位:フェニックス卓球クラブ(福井)、伊丹卓球教室(兵庫)
 9月5・7・9~12日、秋季関西学生リーグが行われ、近畿大が春季に続いての男女アベック優勝を飾った。
 男子は無敗での完全優勝。かつて昭和45年度~56年度まで春秋24連覇を成し遂げたことがあったが、その黄金期の再来なるか。女子は同志社大に3-4で敗れて1敗したが、スーパールーキー・藤井優子を中心に安定した戦いぶりを見せた。

【男子1部】【女子1部】
1位近畿大近畿大
2位立命館大神戸松蔭女子学院大
3位大阪経済法科大立命館大
4位同志社大龍谷大
5位京都産業大大阪経済法科大
6位関西学院大同志社大
7位関西大京都産業大
8位龍谷大関西学院大
1部殊勲賞池口直也(近畿大)藤井優子(近畿大)
1部敢闘賞坂本旬(立命館大)加藤有里子(神戸松蔭女子学院大)
1部新人賞夏継偉(近畿大)藤井優子(近畿大)
 9月12日に東京プリンスホテルにて「水谷隼・岸川聖也世界選手権ダブルス銅メダル獲得、及び松下浩二引退パーティー」が開催され、230名の方がお祝いと、松下氏の引退を惜しんで集まった。

 パーティーのスタート第一部ではエキシビジョンマッチとして、1997年世界選手権マンチェスター大会の男子ダブルス銅メダルペアの松下浩二・渋谷浩組対2009年世界選手権横浜大会の銅メダルペアの水谷隼・岸川聖也の夢の対決が実現。試合は、若干体重オーバーのベテラン組を現役ペアが破った。
 パーティーには河村建夫官房長官をはじめ、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん、陸上の為末大選手など各界からお祝いに駆けつけた。