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 11月16~22日まで、インド・ラクナウにてアジア選手権が行われた。

 11月20日付けのトピックスで既報のとおり、男子団体で日本が準優勝。勢いそのままに、続く個人種目では男子ダブルスの松平健太/丹羽孝希組と混合ダブルスの岸川聖也/福原愛組が銅メダルを獲得した。しかし、男子シングルスで水谷隼と松平健太がベスト8に進出するも、それぞれ許シン、馬龍の中国勢に敗れ、女子シングルスでも4回戦で福原愛、平野早矢香、石垣優香の3人が中国選手に敗れるなど、中国の高い壁を越えることができなかった。

 なお、中国が全種目制覇。男子は馬龍が4冠王、女子は丁寧が3冠王に輝いている。

【アジア選手権優勝記録】
男子団体:中国
女子団体:中国
男子シングルス:馬龍(中国)
女子シングルス:丁寧(中国)
男子ダブルス:馬龍/許シン(中国)
女子ダブルス:丁寧/李暁霞(中国)
混合ダブルス:馬龍/李暁霞(中国)
★アジア選手権・男子団体決勝
〈中国 3-2 日本〉
 許シン -7、-5、5、-8 松平健○
○張継科 5、9、-2、8 水谷
 馬龍 -8、-9、-7 岸川○
○許シン 10、9、-3、-6、13 水谷
○張継科 6、8、9 松平健

 11月16日からインド・ラクナウで行われている第19回アジア卓球選手権。男子団体で日本男子は4回のチャンピオンシップポイントを奪いながら、惜しくも中国に敗れ、2大会連続の2位となった。

 準決勝でチャイニーズタイペイを3-2で下し、決勝に駒を進めた日本。対する中国は準決勝から若手中心の布陣を組み、決勝でも馬龍を3番シングルスで起用する思い切ったオーダーを組んだ。トップで松平健太が許シンを破った日本は、3番で今シーズン絶好調の岸川が世界ランキング2位の馬龍を完封して優勝に王手をかけた。
 4番はともに前半で1点を落とした水谷と許シンの対戦。水谷はゲームカウント0-2のビハインドから2-2に追いつき、第5ゲーム7-7から3ポイント連取して10-7とチャンピオンシップポイントを握ったが、ここで決め切れず10-10に。11-10で迎えた4回目のゲームポイントも許シンにしのがれ、結局許シンがゲームオール15-13で勝利を収めた。5番は張継科が松平をストレートで下し、中国が6大会連続17回目の優勝。

 日本男子、第1回北京大会(1972年)以来の優勝はならなかったが、中国をあと一歩まで追いつめた。中国卓球チームのマネージャーである黄ピャオ氏は「男子団体決勝は苦戦を予想していたが、これほど厳しい戦いになるとは正直思わなかった。負けることも覚悟した。日本の若い三人の選手たち(水谷・岸川・松平健)の成長ぶりは想像以上だったし、そのプレーもまた想像以上にすばらしかった」(出典:新浪体育)と日本男子の健闘を讃えた。

 女子団体は決勝で中国がシンガポールを3-1で破り、2大会連続13回目の優勝。張怡寧と郭躍を欠いても、その強さが揺らぐことはなかった。日本女子は準々決勝で韓国に1-3で敗れ、5~8位決定戦でタイに勝利。北朝鮮との5~6位決定戦に回っている。
 12月19~20日に中国・長沙にて行われるVolkswagenトーナメントオブチャンピオンズに水谷隼(明治大/スヴェンソン)の出場が決定した。

 Volkswagenトーナメントオブチャンピオンズは、五輪王者、世界選手権王者、ワールドカップ王者、グランドファイナル王者に加え、世界ランキング上位者2名、推薦枠2名の計8名によって争われる大会。水谷は、朱世赫(韓国)とともに推薦枠での出場となる。
2006年に第1回大会が開催され、次回が4回目の開催となるが、日本人選手の出場は初めて。

男子出場者
馬琳(中国/08年五輪王者)
王皓(中国/09年世界選手権王者)
サムソノフ(ベラルーシ/09年ワールドカップ王者)
馬龍(中国/08年グランドファイナル王者)
ボル(ドイツ/世界ランキング)
メイス(デンマーク/世界ランキング)
朱世赫(韓国/推薦)
水谷隼(日本/推薦)

女子出場者
張怡寧(中国/08年五輪王者、09年世界選手権王者)
劉詩ウェン(中国/09年ワールドカップ王者)
郭炎(中国/08年グランドファイナル王者)
馮天薇(シンガポール/世界ランキング)
金キョン娥(韓国/世界ランキング)
姜華君(香港/世界ランキング)
呉佳多(ドイツ/推薦)
Vi.パブロビッチ(ベラルーシ/推薦)
 「ヨーロッパ・アジアチャレンジ ヨーロッパステップ」の第2戦が11月11日に行われた。

 これまで行われた3試合は全てアジアが3-2で勝利しており、何とか一矢報いたいヨーロッパはトップでシュラガー(オーストリア)が勝利。2番でクレアンガ(ギリシャ)が荘智淵(タイペイ)に敗れたが、3番サムソノフ(ベラルーシ)、4番ボル(ドイツ)が連勝。ラストではメイス(デンマーク)がガオ・ニン(シンガポール)に敗れたが、3-2でヨーロッパの勝利した。
 最終的な勝敗は、アジアステップとヨーロッパステップの合計で争われるため、アジア11-9ヨーロッパとなり、アジアが勝利。今年から始まったこの試みは全試合が3-2という白熱した試合となり、大いに盛り上がった。

ヨーロッパステップ第2戦
 ヨーロッパ 3-2 アジア
○シュラガー -9、5、5、7 李静
 クレアンガ 7、-7、-11、-5 荘智淵○
○サムソノフ 8、-8、7、9 朱世赫
○ボル 6、7、6 王皓
 メイス -9、3、-13、-9 ガオ・ニン○
 11月10日、トルコ・イスタンブールにて「ヨーロッパ・アジアチャレンジ ヨーロッパステップ」が行われ、アジアが3-2で勝利。アジアステップからの3連勝を決めた。

 アジアステップで2連敗を喫したヨーロッパ。ヨーロッパステップでは地の利を活かして勝利を収めたいところだったが、メイスとボルの新旧ヨーロッパ王者ふたりが勝利するにとどまり、3戦続けて2-3での敗戦。最終的な勝敗はアジアステップとヨーロッパステップの総合計で決定されるが、ここまでアジア9-6ヨーロッパとなっており、ヨーロッパは最終戦で3-0で勝たないと勝利はない。

ヨーロッパステップ第1戦
 アジア 3-2 ヨーロッパ
○ガオ・ニン -8、8、10、6 クレアンガ
 李静 -9、-9、9、-9 メイス○
○王皓 5、-4、9、10 サムソノフ
 朱世赫 -6、-4、4、10、-4 ボル○
○荘智淵 9、6、10 シュラガー
 03年世界チャンピオンのシュラガーと05年ヨーロッパ女王のリュウ・ジャ、オーストリアのトップ選手であるふたりが歌手デビュー!? このたび、オーストリアを代表するスポーツ選手29人が歌う「Wir sind sieger(我々は勝利者だ)」という曲がリリースされ、その29人の中に前述のふたりも含まれている。
 このプロジェクトは、度重なるドーピング問題で揺れているオーストリアスポーツ界のイメージ回復の一環。また、様々な種目の選手たちが共同してひとつのものを作り上げることで、スポーツ界全体の共同体意識を高める狙いもある。

 ちなみにユニット名は「Rot-Weiss-Rot(ロート ヴァイス ロート)」。日本語に訳すと「赤白赤」で、オーストリア国旗を表している。

 下記URLからプロモーションビデオがご覧になれます。
http://www.youtube.com/watch?v=f3pP-V8myBw

http://www.youtube.com/watch?v=V5Mr84JeIoU

http://www.youtube.com/watch?v=EmR61AAtlVw
 11月6~8日、奈良・奈良市中央体育館にて全日本社会人選手権が行われた。

 男子シングルス優勝は下山隆敬(協和発酵キリン)。準決勝で張(東京アート)を4-1で下すと、決勝では大矢(東京アート)との競り合いを4-2で制して、初優勝。今季からスウェーデンリーグに挑戦し、腕を磨いているが、早速実を結んだ形だ。

 女子シングルスは王輝(日立化成)が優勝。準々決勝の小西(アスモ)戦でゲームオール8本の激戦を切り抜けた王輝は、準決勝で07年チャンピオンの田勢(十六銀行)をストレートで下して決勝進出。決勝ではカット打ちに定評のある伊藤(十六銀行)の豪打をしのぎきり、2連覇を達成した。全日本社会人選手権の連覇は、1996~99年にかけて5連覇した小山ちれ以来。

 男子ダブルスは韓陽・張一博(東京アート)、女子ダブルスは藤井寛子・李佳(日本生命)がともに初優勝を飾った。
 「バタフライ」のブランドでおなじみの卓球用品総合メーカー・株式会社タマスが、山口県柳井市にある柳井市体育館のネーミングライツ(命名権)を取得。「バタフライアリーナ」と命名した。契約は平成21年11月1日~平成24年10月31日までの3年間。

 タマスの山田社長は「柳井市は弊社の創業者である田舛彦介の出生地であり、弊社が創業した場所です。この地にバタフライの名を冠する意義はとても大きいと考えています」とコメントしている。

 山口県は、平成23年に国民体育大会が開催されることになっており、バタフライアリーナは卓球(少年男女)の会場になる予定だ。

 詳しくは株式会社タマスHP(http://www.butterfly.co.jp/)をご覧ください。
 12月9~16日、コロンビアの港町カルタヘナにて行われる第7回世界ジュニア選手権の日本代表選手が発表された。2003年の第1回大会より毎回複数のメダルを獲得している日本は、前回大会では過去最高の7つのメダルを獲得。しかし、金メダルに限って言えば06年に松平健太が男子シングルスで優勝して以来遠ざかっており、3大会ぶりの金メダル獲得に期待したい。

 日本男子代表は、09ジュニアサーキットファイナル優勝の上田仁(青森山田高)、09ジュニアサーキットファイナル3位の森本耕平(愛工大名電高)、09カデットチャレンジ準優勝の丹羽孝希(青森山田中)、08世界ジュニアベスト8の藤本海統(滝川第二高)。4人とも国際大会の経験が豊富で、非常に頼もしい布陣だ。前回の団体戦では、準決勝で中国をあと一歩まで追いつめながら競り負けてしまっただけに、前回の雪辱に晴らすことができるのか。また、上田と丹羽はシングルスの優勝候補として他国からマークされる存在。重圧をはね返し、表彰台の一番高いところを狙って欲しい。

 女子代表は、前回のメンバーである森園美咲(青森山田高)、谷岡あゆか(エリートアカデミー)に加え、岡崎恵(武蔵野高)、松澤茉里奈(青森山田高)というメンバー。前回、初出場ながらベスト8に入った森薗。その後、全日本選手権ではベスト4に入り、先のジュニアサーキットファイナルで優勝するなど、確実に地力を上げている。谷岡は前回3位。当時中学2年生ながらブツ切りカットを武器に大躍進。先のカデットチャレンジでも準優勝するなど、その切れ味は他国にとっては脅威だ。前回は森薗と組んだダブルスでも3位に入っており、こちらにも期待がかかる。岡崎と松澤は世界ジュニア初出場となるが、ともに日本高校界を代表する選手。どこまで通用するのか注目だ。

【世界ジュニア選手権選手団】
男子監督:河野正和(上宮高)
男子コーチ:松尾正英(滝川第二高)
男子選手:上田仁(青森山田高)、森本耕平(愛工大名電)、丹羽孝希(青森山田中)、藤本海統(滝川第二高)

女子監督:大岡巌(青森山田高)
女子コーチ:岸卓臣(明誠高)
女子選手:森薗美咲(青森山田高)、谷岡あゆか(エリートアカデミー)、岡崎恵(武蔵野高)、松澤茉里奈(青森山田高)

マッサー:野中亮(ケッズスポーツマッサージ)
 10月20~25日、東京・東京体育館にてITTFカデットチャレンジ&ジュニアサーキットファイナルが行われ、全8種目中5種目を日本勢が制する活躍を見せた。

 丹羽、町、吉田、村松の布陣で挑んだカデット男子団体は、予選でヨーロッパ相手に3-2と苦しんだが、決勝トーナメント準決勝ではアフリカを、決勝ではアジアを3-0で破って見事に優勝。カデット男子シングルスでは丹羽が、カデット女子シングルスでは谷岡が決勝で敗れて優勝は逃したが、カデット男子ダブルスでは丹羽/町組が優勝。日本人選手対決となったカデット女子ダブルスでは前田/佐藤組が優勝した。

 ジュニア男子シングルスは、出場選手の中で最も世界ランクが高かった上田が優勝。決勝ではゲームカウント2-3となった6ゲーム目ではマッチポイントを取られるなど、粘り強いラリー戦が身上のO.アサール(エジプト)に苦しめられたが、最後まで集中力を切らさず戦い、ゲームオールの8本で勝利。
 ジュニア女子シングルスでも世界ランク最上位の森薗が、決勝でミュールバッハ(ドイツ)を下して貫禄の優勝を飾った。

 また、カデット男女シングルスベスト4の選手には、来年8月に行われる第1回ユースオリンピックの出場権が与えられることになっており、男子の丹羽孝希と女子の谷岡あゆかが出場権を獲得した。
ジュニア男子シングルス優勝:上田仁
ジュニア女子シングルス優勝:森薗美咲
カデット男子ダブルス優勝:丹羽/町
カデット女子ダブルス優勝:前田/佐藤

【ITTFカデットチャレンジ&ジュニアサーキットファイナル優勝記録】
●カデット男子団体:日本
●カデット女子団体:アジアチーム
●カデット男子シングルス:尹航(中国)
●カデット女子シングルス:梁夏銀(韓国)
●カデット男子ダブルス:丹羽孝希/町飛鳥(日本)
●カデット女子ダブルス:前田美優/佐藤優衣(日本)
●ジュニア男子シングルス:上田仁(日本)
●ジュニア女子シングルス:森薗美咲(日本)