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トピックス

トップニューストピックス
 2月6~7日、ドイツ・デュッセルドルフにてヨーロッパトップ12が行われ、男子はボル(ドイツ)、女子はリー・ジャオ(オランダ)が優勝した。

 ボルは、予選でシュテガー(ドイツ)と陳衛星(オーストリア)を下して準々決勝進出。準々決勝では、ダブルスパートナーのズース(ドイツ)に4-1で勝利すると、準決勝ではクレアンガ(ギリシャ)に1-2とリードされるも逆転勝利を収めた。決勝の相手はやはりサムソノフ(ベラルーシ)。ヨーロッパの大舞台で何度も対戦しているだけに、序盤から競った展開になったが、最後はボルが振り切って優勝。2年連続5度目の優勝を飾った。

〈男子シングルス〉
●準決勝
ボル(ドイツ) -8、6、-5、4、5、7 クレアンガ(ギリシャ)
サムソノフ(ベラルーシ) 7、2、7、7 陳衛星(オーストリア)
●決勝
ボル -10、9、-10、9、8、2 サムソノフ

 女子は1月に37歳になった大ベテランのリー・ジャオが優勝。予選ではサマラ(ルーマニア)に1-3まで追いつめられ、決勝でもカット型のリー・チェン(ポーランド)相手に3-1から3-3に追いつかれるという苦しい戦いだったが、最終ゲーム11本でなんとかしのいで3度目の優勝を果たした。

〈女子シングルス〉
●準決勝
リー・ジャオ(オランダ) 5、9、12、6 トート(ハンガリー)
リー・チェン(ポーランド) 4、-6、-7、6、4、9 リー・ジエ(オランダ)
●決勝
リー・ジャオ 7、-12、4、6、-8、-4、11 リー・チェン
 2月4日、ミキハウス卓球部とミキハウスJSCが1月の全日本選手権で行った「1ポイント10ワクチン」キャンペーンの報告会が開催され、平野早矢香、樋浦令子、石川佳純の各選手が出席した。
  「1ポイント10ワクチン」キャンペーンは、ミキハウスチーム所属の選手の試合で、得点に10をかけた本数のワクチンを途上国の子どもたちに寄付するというもの。NPO法人の「世界の子どもにワクチンを 委員会」(JCV)を通して、ラオス、ミャンマー、ブータン、バヌアツの子どもたちにBCG、破傷風、ジフテリアなどのワクチンが送られる。
 前全日本チャンピオンの平野早矢香選手は「自分たちの1点がワクチンとして世界の子どもたちの力になることはうれしい。そういう機会を与えていただいた会社とJCVに感謝したいし、個人的にもこういった社会活動をやっていきたい」とコメント。また全日本ジュニアチャンピオンの石川佳純選手は「自分が1点取ると10人の子どもたちが助かるんだと思うと、試合をしながら感動したし、うれしかった」と語った。

下写真左から樋浦令子、石川佳純、平野早矢香の各選手と、NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」の剱持睦子理事
 1月に行われた全日本選手権でシングルス・ダブルス4連覇を達成した水谷隼(明治大/スヴェンソン)が2月7日に故郷の静岡県磐田市にて講習会を開催する。

 NPO法人磐田市卓球協会60周年記念イベントとして行われ、大学の先輩で全日本選手権男子ダブルス準優勝の軽部もゲストに迎えて、自身のプレーを披露。また、抽選会などの企画も盛りだくさん。ぜひ、日本チャンピオンの技を見に行こう!

日時:2月7日(日)
時間:9時開場、9時半開会(3時間程度)
場所:磐田市アミューズ豊田

 詳しくは、水谷隼公式HP(http://mizutanijun.web.fc2.com/)で!
 TSPのブランドでおなじみのヤマト卓球株式会社(本社・大阪)は12月28日に臨時株主総会を開き、昨年、現役を引退した松下浩二氏が同社の新代表取締役社長に就任することを決定した。鈴木英幾前社長は相談役に退く。
 近年、ヤマト卓球は売り上げが伸びずに苦しんできたが、経営再建にはかつらメーカーのスヴェンソンが資金援助を行い、実質的な親会社となった。「昨年の秋、松下君から相談を受けた。ヤマト卓球の鈴木社長から、経営状態に問題があるため誰かに譲りたいという話を聞き、熟考の結果、再建のために自分がやりたいということだった。TSPが存続することが卓球界の発展のためにも望ましい。卓球界への恩返しもできるということで、全面的に支援することを決めた」とスヴェンソンの兒玉圭司社長。
「今までチームマツシタの社長としてイベントを行い、水谷、岸川選手などのマネージメントを行ったり、早稲田大学大学院でスポーツビジネスの勉強をしてきた。1年前に現役を引退しましたが、もうワンステップ上に行きたい。さらに日本の卓球界の発展に貢献したい、また今までの勉強や経験を生かしたいという思いがあり、ヤマト卓球の社長に就任する決意をしました。経営を通して、日本の卓球の未来のための仕事をしたい」と新社長の松下浩二氏は力強く語った。
 今まで卓球界のパイオニアとして走り続けた松下氏。42歳という若さで、卓球界に新風を吹き込むかもしれない。
 韓国男子チームの劉南奎監督(42歳)が、代表監督を辞任することが明らかになった。今月12日、大韓卓球協会に辞表を提出し、すでに受理されている。
 88年ソウル五輪男子シングルスの金メダリストである劉南奎は、2005年5月に韓国男子チームの監督に就任。07年12月に千栄石・大韓卓球協会会長(当時)を中心とする協会執行部との確執から監督を辞任したが、09年1月に正式に監督に復帰していた。監督を務める実業団チームの農心三多水で、選手の練習参加拒否など内紛が深刻化、「11月のアジア競技大会まで代表監督を務めるつもりだったが、突然辞任することになり申し訳なく思う。今は所属チームを安定させることに専念したい」と辞任の理由を述べている。後任監督としては金擇洙・大宇証券卓球部監督などの名前が挙げられている。

 1月19~23日に行われたスロベニアオープンでは、李尚洙が予選リーグから勝ち上がって優勝を果たし、金ミン鉐がオフチャロフ(ドイツ)を破るなど、活躍が目立った韓国男子。世界選手権横浜大会でベスト32に入った徐賢徳、07年世界ジュニア優勝の丁祥恩、09年世界ジュニア男子複3位の鄭栄植など、他にも有望な若手は多いだけに、度重なる協会や実業団の内紛報道は残念だ。
 下写真は09年世界選手権横浜大会でベンチに入る劉南奎。
 1月15日、スイス・ローザンヌのITTF(国際卓球連盟)本部にある国際卓球博物館の上海分館がオープン。記念式典にはITTFのアダム・シャララ会長、中国卓球協会の姚振緒副会長、上海紅双喜股份有限公司の黄勇武社長、元世界チャンピオンの江加良、張徳英も出席した。
 国際卓球博物館の初の海外分館となるこの上海分館は、2011年に落成する上海体育博物館内に正式にオープン予定。それに先駆け、貴重な卓球関係の文物を展示するため、上海市廬湾区の上海紅双喜本社ビル内に展示スペースを設ける形となっている。1961年の第26回世界選手権北京大会で使用された卓球台など、昨年創業から50年を迎えた紅双喜の所蔵品が寄贈され、卓球ファンなら見逃せない内容となっている。上海紅双喜本社ビルは今年5月1日~10月31日に行われる上海国際博覧会の会場からも近く、セットでの観覧もオススメだ。
 1月22日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにて「2010年世界卓球選手権モスクワ大会団体戦」(5月23~30日)の日本代表選手記者発表が行われた。
 男女それぞれ5名の代表選手のうち、強化本部推薦として新たに発表されたのは男子が吉田海偉(個人)、女子が藤沼亜衣(日立化成)、藤井寛子(日本生命)。
 全日本選手権が始まる時点で、男子は水谷隼(明治大・スヴェンソン)、岸川聖也(スヴェンソン)、松平健太(青森山田高)、張一博(東京アート)の4名が、女子は平野早矢香(ミキハウス)、福原愛(ANA)、石川佳純(ミキハウスJSC)の3名が代表として内定しており、残る代表枠の強化本部推薦の行方が注目されていた。
 スウェーデンの卓球ブランド「スティガ」が、07年世界選手権女子シングルス優勝の郭躍(中国)、09年世界選手権男子ダブルス準優勝の許シン(日+斤)と契約を結んだ。すでに世界選手権で7つのタイトルを獲得している郭躍は、2012年のロンドン五輪での金メダルが期待される中国女子の主力プレーヤー。許シンは昨年12月のITTFプロツアー・グランドファイナルでボル(ドイツ)らを破って2位に入るなど、馬琳・王皓に次ぐペンホルダーの新星として期待されている。

 スティガは1944年創業のスウェーデンの老舗メーカー。木材の加工技術を活かしたラケットは中国選手にも愛用者が多い。スポンサーとしてサポートするスウェーデンチームの活躍によって、世界的ブランドとして認知されていった同社だが、近年は中国への進出も積極的に進めている。下写真左が郭躍、右が許シン。
 12月24~26日、2010世界卓球選手権モスクワ大会(団体戦)女子日本代表選考会が広島県呉市総合体育館にて行われ、4人が勝敗数で並ぶ大混戦となったが、石川佳純(ミキハウスJSC)が1位となり代表に内定した。
 女子の選考会は6名ずつ5ブロックの第1ステージを行い、第2ステージでは順位別リーグを行う。また、すべて5ゲームズマッチで行われるのが大きな特徴だ。

 石川佳純は第1ステージで渡辺裕子(日立化成)に2-3で敗れて、Dリーグ2位通過で第2ステージ1・2位リーグに進出。同世代のライバル・森園美咲(青森山田高)、重本幸恵(日本生命)に敗れるなど苦戦を強いられたが、藤井寛子(日本生命)、福岡春菜(中国電力)、藤沼亜衣(日立化成)といった日本代表経験者に勝利を収めるなど、6勝3敗。ほかに、山梨有理(淑徳大)、藤沼亜衣、藤井寛子が6勝3敗で並んだが、得失点差で日本代表の座を獲得した。

 石川は07年世界選手権ザグレブ大会で世界選手権に初出場して以来、4大会連続の出場が決まった。
 これで福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)に続いて3人目の代表内定者が決定。残り2名は、来年1月の全日本選手権優勝者および強化本部推薦によって選出される。
 12月22~24日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにて2010世界卓球選手権モスクワ大会(団体戦)男子日本代表選考会が行われ、優勝した張一博(東京アート)が代表に内定した。

 選考会は、まず10名ずつ2つのグループに分けリーグ戦を行い、各グループ上位2名がトーナメントに進出。優勝者に代表権が与えられるというもの。張はBリーグで松平賢二(青森大)に敗れて2位通過となったが、トーナメントに入るとAリーグ1位で今年1月の全日本選手権で敗れている笠原(早稲田大)に4-2で勝利。決勝では松平賢二と再戦し、4-2で下して優勝。日本代表に内定した。

 張一博は1985年7月5日生まれの24歳。昨年日本に帰化し、日本代表を目指したが、昨年12月の世界選手権横浜大会代表選考会では失格となり、代表を逃していた。その実力は日本リーグなどでも証明済み。世界の舞台でどのような戦いをしてくれるのか期待したい。

 男子代表は、水谷隼(明治大・スヴェンソン)、岸川聖也(スヴェンソン)、松平健太(青森山田高)の3名がすでに代表に内定。今回、張が4人目の代表内定者となった。残る1つの枠は来年1月に行われる全日本選手権の優勝者に与えられ、すでに内定している選手が優勝した場合には、強化本部の推薦にて代表が決定する。