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 「Table Tennis Point of the Century」。ITTF(国際卓球連盟)のプレスリリースで、「世紀のラリー」だと紹介された壮絶なラリーが、世界選手権蘇州大会の男子シングルス決勝で展開された。

 それは第5ゲーム11ー11の場面でのラリー。ゲームカウント3ー1の11ー10と馬龍が最初のチャンピオンシップを迎え、それを方博がしのいだ次の一本だ。方博の台上バックドライブからバッククロスの高速ラリー、さらに方博の飛びつきざまのフォアストレートへのドライブに、逆を突かれた馬龍のブロックから、殴り合うような(?)フォアドライブの打ち合い……百聞は一見に如かず。youtubeのITTF公式チャンネルに大会最終日のベストラリーとして紹介されているので、ご覧ください。リンクは下記のとおり。

https://www.youtube.com/watch?v=0HSNbOUyBy4

 王国取材班の編集部タローは、試合の全景を撮るために報道席からカメラを構えていたが、全身に鳥肌が立った。勝敗を決する重要な場面で、これだけのプレーができる両選手の勇気、そして我を忘れて声援を送る観客の熱狂。卓球コラムニストの伊藤条太氏は、方博の豪快なスイングに「おまえ卓球知らないんじゃないのかっていう振りだよな、あれは」と独特な表現で賛辞を送った。5月21日発売の世界戦特集号でも、あの迫力と興奮を再現できるよう、頑張ります(柳澤)。

方博のフォアストレートへの攻めにも反応した馬龍

方博、このスタンスを支えられる脚力もスゴイ


 ITTF(国際卓球連盟)は5月4日、世界選手権個人戦・蘇州大会の結果を反映した2015年5月の世界ランキングを発表。女子シングルスで日本選手として史上最年少のベスト8入りを果たした伊藤美誠(スターツSC)は、世界ランキングが15位から11位に上昇。6位の石川佳純、8位の福原愛に続いて日本女子で3番目の位置につけた。

 伊藤は世界選手権でランキングが格上の選手には勝利していないが、格付けが最高位の世界選手権でレーティングポイントを確実に積み重ねた。さらに世界選手権ベスト8のボーナスポイント(40ポイント)を加え、ランキングポイントは2737から2829に上昇。14歳で世界ランキング11位は驚異と言うほかない。5月発表の世界ランキングでの、女子世界ランキング上位(50位まで)の日本選手のランキングポイントは下記のとおり。

[2015年5月発表の世界ランキングポイント]
 6位  石川佳純   3039ポイント
 8位  福原愛    2871ポイント
11位  伊藤美誠   2829ポイント
15位  平野早矢香  2748ポイント
22位  石垣優香   2647ポイント
29位  平野美宇   2594ポイント
39位  森薗美咲   2551ポイント
42位  若宮三紗子  2540ポイント
50位  早田ひな   2438ポイント

 2016年4月に香港で行われるリオデジャネイロ五輪のアジア大陸予選会には、2015年9月ITTF発表の世界ランキングの上位2名が派遣される。また、団体戦のみ出場する団体3番手の選手は強化本部推薦だが、日本女子の村上恭和監督は、原則として世界ランキング3番目の選手を選出する意向を述べている。13位から15位にランキングが下がった平野早矢香を抜き、8位の福原愛に42ポイント差に迫った伊藤は、一躍、五輪代表選考レースの主役のひとりとなった。

 今月行われるITTFワールドツアーのベラルーシオープン(5月13〜17日)、クロアチアオープン(5月19〜23日)、フィリピンオープン(5月27〜31日)、そして6月3〜7日開催のオーストラリアオープンなどの国際大会には、上記の世界ランキングポイントの上位選手をはじめ、有力選手が数多くエントリーしている。
 世界ランキングが高くなるほど、ランキング下位の選手に負けてランキングを下げるリスクも高まるが、ランクアップのチャンスを逃すわけにはいかない。蘇州大会の余韻に浸る間もなく、選手たちのシビアな五輪選考レースが再開されようとしている。下写真は蘇州大会での伊藤のプレー。(柳澤)


 4月22日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターでは、公開練習に続いて日本代表選手団の記者会見も開催。世界選手権蘇州大会に出場する男子8名、女子6名の選手が一堂に会した。

 「シングルスでベスト16に入ることと、ダブルスで美誠ちゃんと一緒にメダルを獲れるよう頑張ります」(平野美宇)。「初めての世界選手権への出場なので、パートナーの大島さんと力を合わせて、自分たちにできることを精一杯頑張ってやってきます」(森薗)。「シングルス・ダブルスともに格上の選手に勝てるように、ここにいない仲間の分まで頑張ってきます」(松平)。各選手がひと言ずつ大会への抱負をコメント。蘇州大会を戦う日本代表のオフィシャルユニフォームも紹介された。ライムグリーン×ブラック、ブラック×ベリーピンク、レッド×ブラックの3色展開だが、ライムグリーンが今までにない新鮮なイメージだ。

 会見場をなごませたのは、テレビ東京の「世界卓球2015」で今回もリポーターを務める福澤朗アナの恒例「質問タイム」。「中国選手と比べて『この点では勝っている』というところはドコですか?」という質問に対し、初出場の吉田雅己は「中国選手より歌はうまいです」とコメント。十八番である湘南乃風の「曖歌」のサビをひと節、即興で披露し、選手団から拍手喝采を送られるひと幕もあった。さすがに肝が据わっている。

 会見後、福原愛は記者の囲み取材に対し、「今は早くコートに立ちたいという気持ちがすごく強い。早く蘇州に入りたい」とコメント。「13年パリ大会までは、初出場のパリ大会(03年/ベスト8)を越えたいという気持ちがあったんですけど、今はまったくない。東京大会を欠場したことでリセットされたのかもしれません。東京大会には出たかったという気持ちが今でもありますが、厳しい1年を乗り越えてここに立つことができている。そういうプラスの気持ちのほうが大きいです」(福原)。
 ラケットを握れない日々を乗り越えて、福原は世界選手権の舞台に帰ってきた。中国でも人気が高く、会場の応援を味方につけられる福原。今大会は上位進出の可能性が十分にある。

前回ベスト8の松平健太、さらに上位を目指す

若大将・森薗、ライムグリーンのウェアで爽やかに

笑顔・笑顔の佳純ちゃん

「(中国選手に勝っているのは)表情の厳しさのみですかね…」(平野)

日本選手団、中国での大会で中国越えを目指せ!


 4月22日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで、世界選手権蘇州大会(個人戦)前の合宿を行っている男女ナショナルチームが練習を公開した。

 日本男子では、エース水谷隼(beacon.LAB)が充実のプレー。体はしっかり絞れており、動きにキレがあり、表情にも余裕が感じられる。世界選手権初出場の村松雄斗(東京アート)は、カット打ちの名手・軽部隆介(シチズン)を相手に、前後の動きに重点を置いて調整していた。
 「ライバルチームの分析と対策練習、そしてフィジカルの強化に取り組んできた。今回は初出場の選手が半分くらいいるけど、大会に向けてメンタルをしっかりケアしていきたい」(倉嶋洋介監督)。1月下旬から国際大会を挟みながら合宿を重ね、強化を進めてきた。倉嶋監督が「選手たちはぼくが『練習をおさえろ』と言っても、やりすぎるくらい練習してしまう」と語るとおり、吉村真晴が腰、松平健太が右ひじにやや痛みがあるということで、今日は軽めの調整。「最後に疲労をしっかり抜いて蘇州に入りたい」(倉嶋監督)。大会に向け、しっかり体調を整えてほしい。

 日本女子は村上恭和監督が「かつてないほど良い合宿になったので、かつてない良い色のメダルが獲れるんじゃないかという手応えがあります」と自信をにじませる。どの選手も担当コーチがひとり、あるいはふたりついて、充実の指導体制だ。
 昨年の世界選手権東京大会(団体戦)を欠場した福原愛(ANA)は、休憩時間中も練習を止めず、大会に向けて相当気合いが入っている。2人の中国選手を相手に、中陣から強い回転をかけてくるボールへのカウンター練習、また若宮三紗子(日本生命)とのダブルス練習でも、中国の若手男子選手と練習するなど、調整に余念がない。石川佳純(全農)は陳莉莉コーチにつきっきりで指導を受けながら、クロアチアから合宿に参加しているラコバチ(13年世界ジュニアベスト8)とも練習していた。

 そして10台近いテレビカメラを独占したのは平野美宇(JOCエリートアカデミー)と伊藤美誠(スターツSC)の「ミウ・ミマ」ペア。課題だというカットペアとの練習をやり込んでいた。第4シードで臨む今大会、メダルの可能性も十分だ。

動きがキレていた水谷、前回大会の雪辱を期す

攻守兼備のプレーで上位を目指すチョッパー・村松

気合い十分の福原、今大会は大爆発か?

長身のラコバチをサービス・レシーブで翻弄した石川

福原・石川をしのぐ報道陣を集めたミウ・ミマペア


 4月15〜19日にフランス・メスで行われたITTFジュニアサーキット・フランスジュニア&カデットオープン。カデット男子シングルスで宇田幸矢(JOCエリートアカデミー)が決勝で地元フランスのバートランドを下し優勝を飾った。宇田は金光宏暢(JOCエリートアカデミー)と組んだカデットダブルスでもバートランド/バルデ(フランス)を下し優勝。今大会2冠を達成した。
 宇田は団体種目では、金光、浅津碧利とともにジュニア男子に出場。準決勝でフランスAに敗れたものの3位入賞を果たした。
 また、ジュニア男子ダブルスでは浅津がチェコのポランスキーとのペアで2位に入っている。

上位の記録は以下のとおり。

【フランスジュニア&カデット記録】
●ジュニア男子シングルス優勝:カシン(フランス)
●ジュニア女子シングルス優勝:キャセリン(フランス)
● カデット男子シングルス優勝:宇田幸矢
● カデット女子シングルス優勝:カルベルグ(スウェーデン)
● ジュニア男子ダブルス優勝:キセレフ/セメノフ(ロシア) ※2位:浅津碧利/ポランスキー(チェコ)
● ジュニア女子ダブルス優勝:ドランゴマン/ルプ(ルーマニア)
● ジュニア男子団体優勝:フランスA ※3位:日本(宇田幸矢、金光宏暢、浅津碧利)
● ジュニア女子団体優勝:ロシア ※3位:日本/イングランド/ルーマニア(加藤結有子、チェーア、シンゲオザン)
● カデット男子団体優勝:モルドバ ※2位:日本(加山裕、柏竹琉)
● カデット女子団体優勝:フランスA
● カデット男子ダブルス優勝:金光宏暢/宇田幸矢
● カデット女子ダブルス優勝:イルチコバ/カマス(チェコ/インド)


 4月15〜18日にルクセンブルクで行われたルクセンブルクオープン2015。日本からは男子3名、女子2名が参加し、男子シングルスで龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)が、女子シングルスで森永愛里(アスモ)がそれぞれ準優勝を果たした。男子シングルスの決勝で龍崎はNo.アラミヤン(イラン)と対戦。ゲームカウント2-3となった第6ゲームのジュースの接戦を落とし、2-4で惜しくも優勝を逃した。
 また、男子団体では日本1(龍崎/緒方遼太郎)が3位に入った。

優勝記録は以下のとおり。

【ルクセンブルクオープン2015】
● 男子団体優勝:イラン1 ※3位:日本1(龍崎/緒方)
● 女子団体優勝:ブラジル
● 男子シングルス優勝:No.アラミヤン(イラン) ※2位:龍崎東寅
● 女子シングルス優勝:サビトワ(ロシア) ※2位:森永愛里


 ITTF(国際卓球連盟)の3月のハイライトビデオ「Nittaku ITTF Monthly Pongcast(ポンキャスト)」がYou TubeのITTFオフィシャルチャンネルに公開された。
 伊藤美誠(スターツSC)が史上最年少優勝を飾ったドイツオープン、吉村真晴(愛知工業大)が優勝したスペインオープンなどが収録されている。お楽しみください。

【Nittaku ITTF Monthly Pongcast-2014年3月】
https://www.youtube.com/watch?v=A2Etk3Hx2Ao


 千葉・浦安市運動公園総合体育館で行われた日本卓球リーグ・ビッグトーナメントで、男子は松平賢二(協和発酵キリン)、女子は平野早矢香(ミキハウス)が優勝。松平は2009年大会以来2度目の優勝、平野は初優勝となった。結果は下記のとおり

【男子】
優勝:松平賢二(協和発酵キリン)
準優勝:上田仁(協和発酵キリン)
3位:張一博、村松雄斗(ともに東京アート)

【女子】
優勝:平野早矢香(ミキハウス)
準優勝:前田美優(日本生命)
3位:伊藤美誠(スターツSC)、中島未早希(サンリツ)

 
 男子準決勝は松平VS村松(東京アート)、上田(協和発酵キリン)VS張(東京アート)の協和発酵キリン対東京アートの対戦に。松平は村松に1ゲーム目を奪われるも、2ゲーム目以降は持ち前のパワードライブを打ち込み勝利。東京選手権決勝の再戦となった上田対張は上田が前回チャンプの張をフルゲームで下して決勝進出。協和発酵キリン勢の同士討ちとなった決勝は上田が2ゲームを連取するも、3ゲーム目を松平が奪い返すと、4ゲーム目も幾度のマッチポイントを松平がしのぎ、最終ゲームへ。5ゲーム目も一進一退の攻防となるも、最後は松平が9本で振り切り、大逆転で優勝を決めた。

☆松平賢二コメント「決勝は上田がいつもとは違うサービスを出してきて、序盤はうまくいかなかったけど、徐々に対応していけた。最後まで強気でいけたのが勝因だと思う。フランスリーグに参戦して、駆け引きの部分がうまくなった。今年は日本リーグで東京アートに勝てるよう、チーム一丸で頑張っていきたい」

 女子は準決勝では平野対伊藤(スターツSC)の世界選手権蘇州大会日本代表同士の対戦が実現。昨年12月の選考会以来の対戦は平野が1ゲームを奪われたが、勝負所でポイントを重ねて決勝進出。準決勝もう1カードは、今春日本生命に入社した前田と中島(サンリツ)の対戦。好調の前田がバックの連打を武器に中島に隙を与えずストレートで勝利した。平野対前田のカードとなった決勝は、平野が安定した両ハンドと粘りを見せて3−1で勝利しビッグトーナメント初制覇を決めた。


☆平野早矢香コメント「若い選手ばかりだけど、私はいつも通り挑戦する気持ちで戦いました。今年に入って、これまで取り組んできたことが、形になってきている実感はあります。(蘇州大会に向けて)まずは体調面をしっかり整えて、大会を迎えたいです」

☆伊藤美誠コメント「(平野戦は)選考会で対戦したときよりは、試合の中で対応できたと思う。(蘇州大会の目標は)シングルスはどのヤマに入っても、中国選手のところまで勝ち上がりたい。ダブルスはメダルが目標。事前合宿で、コンビネーションをしっかり確認したい」


なお、この大会の模様は7月号(5月21日発売)に掲載予定ですのでお楽しみに。

男子優勝・松平賢二

女子優勝・平野早矢香


 4月3〜7日にアフリカの小島・モーリシャスで初のジュニアサーキット・ITTFモーリシャスジュニア&カデットオープンが開催。日本からは平野美宇(JOCエリートアカデミー)が出場しジュニアとカデットで優勝を果たした。
 平野はジュニア、カデットともに第1シードの貫禄を見せ、1ゲームも落とすことなく完全優勝。ベルギージュニア2冠の伊藤美誠(スターツSC)に続き2冠を達成した。
 また、男子もジュニア、カデットともにアブデル-アジズ(エジプト)が優勝。同じ大会で男女ともにシングルス2冠のチャンピオンの誕生は、ITTFジュニアサーキット史上、初めてのことだという。

以下は優勝記録。

【モーリシャスジュニア&カデットオープン】
●ジュニア男子シングルス優勝:アブデル-アジズ(エジプト)
●ジュニア女子シングルス優勝:平野美宇
● カデット男子シングルス優勝:アブデル-アジズ(エジプト)
● カデット女子シングルス優勝:平野美宇
● ミニカデット男子シングルス優勝:ハマーフェルド(スウェーデン)
● ジュニア男子ダブルス優勝:エルハケム/ガラブ(エジプト)
● ジュニア女子ダブルス優勝:モラド/ヨースリー(エジプト)
● ジュニア男子団体優勝:エジプトA
● ジュニア女子団体優勝:ノルウェー/アルジェリア
● カデット男子団体優勝:スウェーデンA
● カデット女子団体優勝:エジプト
● カデット男子ダブルス優勝:アブデル-アジズ/アブデル-ワハブ(エジプト)
● カデット女子ダブルス優勝:Mariamアルホダビー/Marwa. アルホダビー


 WEB卓球王国の最新の用具ランキング(3月)が発表された。注目すべきは裏ソフト部門だ。これは協力していただいている専門ショップ6店舗だけの売り上げなので、日本全体を通しての結果とは言えないが、ひとつの指標にはなる。
 2月の裏ソフト部門では上位10品目のうち6品目がテナジーだった。値上げ前の駆け込み需要はあろうが、卓球のラバー市場を表す結果だった。

 そして2月21日のタマスの価格改訂後、3月の用具ランキングではテナジーはトップ10から姿を消した。そしてマークV(ヤサカ)以外の9品目をドイツ系テンションラバーが占めた。
 1位にヴェガヨーロッパ(XIOM)が入り、トップ10にヴェガは3品目が入り、RAKZA(ヤサカ)が4品目入った。また今まで裏ソフトではあまり話題に上らなかったミズノのGFが初のトップ10入りを果たした。

 テナジーがトップ10から姿を消したのは、当然だろう。現在卓球ショップ、ネットショップでも税込みで8300円から8800円ほどで販売され、2月21日以前と比べれば3000円ほど値上がりした。また2月21日までにユーザーは買いだめしているために、現在はストックされたラバーを使っている可能性もある。5月から6月にかけて、買いだめしたラバーがなくなり始めた時にユーザーがどう動くのかに注目したい。その時に再びテナジーに戻るのか、それとも「ポスト・テナジー(テナジー後)」として他のラバーに移るのか。

 テナジーが値上げした後、1カ月後に日本経済新聞に興味深い記事が掲載されていた。ルイ・ヴィ・トン、ブルガリ、シャネル・タグホイヤーなどの高級ブランドが中国市場で次々値下げに踏み切るという記事だった。理由はテナジーのケースと似ている。
 中国では日本やヨーロッパから物品を輸入すれば関税(20%以上)がかかり、さらに物品販売で増値税が17%がかかる。増値税は日本で言う消費税のようなもので、つまり日本から1万円の商品を輸入すると4000円近くが税金として支払うことになる。同じ利益を得るためには14000円の値段をつけるようになる。

 そういう状況の中、中国には「代理購入」業者(いわゆるブラックバイヤー)がいて、ネットや買い付けで海外から中国へ並行輸入する。ネットで買う時には国際郵便などで送ってもらい、税金を逃れる。このために中国で正規ルート以外の購入や、二重価格が生じたり、コピー商品が横行することになる。
 こういった非正規ルート購入、二重価格やコピー商品を防ぎ、中国国内の代理店を守るために、上記のブランド商品の中国国内での価格を下げるという方策をとった。値下げの理由のひとつは、「国際為替による価格調整」。中国元が上がり、ユーロは安めに動いていることを表向きの理由にしているが、実はブラックバイヤーのうまみを減らし、並行輸入を食い止めようという狙いなのだという。

 そう考えれば、テナジーなどのバタフライ主力商品の価格改訂は当然の帰結だったのか。「ならば中国でのテナジーの価格を下げるべきだ」という声も上がってくるのは当然だが、ブランドが確立されたバタフライならではの苦悩とも言える。
 さらに卓球市場の関心事は5月から6月にかけての「テナジーの売れ行きの動向」に移っていく。 (今野)
 
卓球王国WEB用具ランキング
http://world-tt.com/ps_goods/goods_ranking.php