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ITTFワールドツアー2014
グランドファイナル速報

最終結果
男子シングルス
優勝:水谷隼
準優勝:オフチャロフ(ドイツ)
3位:フレイタス(ポルトガル)、唐鵬(香港)

女子シングルス
優勝:石川佳純
準優勝:徐孝元(韓国)
3位:ユ・モンユ(シンガポール)、ポータ(ハンガリー)

男子ダブルス
優勝:趙彦来/徐賢徳(韓国)
準優勝:松平健太/丹羽孝希

女子ダブルス
優勝:平野美宇/伊藤美誠
準優勝:グルジボウスカ/パルティカ(ポーランド)

U21男子シングルス
優勝:町飛鳥
準優勝:張禹珍(韓国)

U21女子シングルス
優勝:陳思羽(チャイニーズタイペイ)
準優勝:前田美優

詳しい報道記事は卓球王国3月号(1月21日発売)に掲載予定です
●男子シングルス決勝
水谷 12、10、ー8、3、ー6、ー12、6 オフチャロフ(ドイツ)

序盤から高速ラリーの連続で、最初から最後までエキサイティングの好ゲーム。
オフチャロフのチキータを完全に読んだ三球目、レシーブからの積極的な攻め、そしてサービスからの速攻など、オフチャロフの苦手なほんの少しのほころびを徹底的に攻めた水谷。
それでもさすがは欧州王者だ。ゲームカウント1−3の劣勢から強烈なドライブを連打し、ゲームを取り返す。
勝負となった6ゲーム目の12−12で水谷がタイムアウト。しかし、ここでもパワーでオフチャロフが押し切り、勝負は最終ゲームに突入。

しかしここからが水谷の強さだった。
打ち合いの中で、あえて回転をそのまま残し、低くコントロールし、オフチャロフのドライブミスを誘った。7−5の場面では必殺のナックルドライブで得点し、次球はフォアにストンとストップレシーブするなど、7色の攻めでオフチャロフの上をいった。

「この大会の優勝は目標だったし、満足しています。今年は2位と3位ばかりであまり良い結果が出なく悔しい気持ちがあったが、絶対に自分は乗り越えられると思ってやってきた。オフチャロフとは勝ったり負けたりで、次はもっと強くなってくると思う。自分も負けないように成長したい」(水谷)

賞金約一千万円を手にした水谷。
宿敵オフチャロフを倒し、強さを十分に示した。
  • ボールに食らいつく水谷。素晴らしいオールラウンドプレーだった

  • パワーはさすがだったオフチャロフ

  • 最後は床に倒れ込んだ

  • 強さあふれる文句なしの優勝を飾った水谷

●女子シングルス決勝
石川 7、7、3、9 徐孝元(韓国)

完璧なカット対策だった。
フォアミドル、バックミドルへドライブを送り、甘いボールは両サイドへ打ち込む。
徐孝元が攻撃しても固いブロックで跳ね返した。
アジア競技大会での敗戦がウソのような完璧な対策で、石川が日本選手初の女子シングルスのチャンピオンに輝いた。

「うれしいです。自信になりました。今年最後の試合を優勝で締めくくれて良かったです。出足はリードされましたが、焦らずに、前回負けているのでプレッシャーもなく、挑戦者の気持ちで戦いました」(石川)
このような試合をされたらカットマンはやることがなくなる。徐孝元も「今日の石川はいつも違った。最初から最後まで強かった」とコメント。

コートの上では最強の強さ、そして表彰式では最高の笑顔を見せてくれた。
  • カットマンに対し、ボールの使い分けがうまくなっている石川

  • 為す術無しだった徐孝元

  • 歓喜のガッツポーズ

  • 表彰式でのかすみスマイル

準決勝が終わり、決勝までのインターバルを利用し、イベントが行われている。
ある人物がメインモニターに映されると会場中が黄色い声援に変わった。
その人物とは、タイの国民的ロックバンド「ボディースラム」のボーカルであるアティーワラー・コンマーライさん。
そして次に先ほど準決勝を戦ったばかりのフレイタス選手が登場し、ふたりのスペシャルマッチが開催。
コンマーライさんは熱心な卓球愛好家で、腕前もなかなかなもの。鋭いフォアドライブを得意とし、フレイタスのロビングを打ち抜く場面もあった。

試合はもちろんフレイタスが勝利したが、大いに会場を盛り上げてくれた。
  • 必死にロビングを打ったコンマーライさん

  • 途中からフレイタスはハンデとしてビッグラケットに変更

●男子シングルス準決勝
オフチャロフ(ドイツ)6、8、6、7 唐鵬(香港)

打ち合い、そして力で唐鵬を打ち破ったオフチャロフ。
前陣でも中陣でも全力で振り抜くオフチャロフの両ハンドに対し、唐鵬は打ち合いに応じるが、フォアは互角、しかし中陣でバックを狙われてしまうと少々不利になる。
何とか打開したかった唐鵬だが、レシーブでも苦しみ、ラリーの主導権を握れなかった。
良いラリー展開、そして見せ場はあったが、終わってみればストレートでオフチャロフが勝利。

決勝は水谷隼とのライバル対決、舞台は整った。
  • ますます強くなっているオフチャロフ。水谷とはどんな試合になるか

  • 唐鵬は数少ないバック表ソフトの男子トップ選手

●女子シングルス準決勝
石川 6、3、7、5 ポータ(ハンガリー)

すでにポータのプレーは石川にとって遅いのか。
圧倒的なスピードでポータのプレーを封じた石川。ポータがどこへ打っても、そこに石川がいる。ポータが遅いのではない、石川が速いのだ。

いくら打ってもミスをしない石川の堅陣を崩すにはフォアで叩くしかなかったが、あまりにもリスクが大きい。ラリーのミスを埋め合わせするほどの確率はなかった。
実は11月のワールドカップでは4ー3のスコアで石川が辛勝。そこから1カ月でこれほどの試合ができるとは石川の成長には驚かされる。
「サービスが効いたので自分の展開を作れた。ワールドカップの時はやりにくくて接戦だったけど、今回はしっかり準備をしていた」(石川)

これで男女とも日本選手が決勝へ進出。
石川の決勝の相手は常に接戦となる徐孝元だ。
  • 今日もサービスは好調。同じフォームから多彩なコースへ打てる

  • ポータのパンチの効いたフォアカウンターは確率が低かった

  • 石川の速攻戦術もはまり、三球目攻撃を連発した

●男子シングルス準決勝
水谷 9、7、6、ー4、9 フレイタス(ポルトガル)

水谷がフレイタスに苦戦するも、きっちりと勝利し決勝へ進出。
序盤、フレイタスは奇襲攻撃のようにストレートコースへボールを集め、水谷を下がらせる。
サービスと台上プレー、そしてラリー能力はさすがの一言。非常にミスが少なく、水谷を追い詰めた。
それでも水谷は徐々にコースを読み、大きなラリーで点数を重ねていく。今日の水谷はまさに超攻撃モード。ブロックから入ることはほとんどなく、自分から先手をどんどん取っていった。
4ゲーム目は落としたが、最後は三球目でバックストレートにフルスイングのフォアドライブで決勝進出を決めた。
「今日はフレイタスのサービスが良くて、ミスをしたり、台から出てしまったりした。でもプレー自体は思い切ってできているので、このまま攻めていきたい。絶対に優勝します」(水谷)
  • 打ちまくった水谷。連続攻撃で攻めた

  • ラリーに強いフレイタスだが、安定感ではまだ水谷に及ばない

  • ミドルへの三球目攻撃を要所で決めた水谷

●女子シングルス準決勝
徐孝元(韓国)ー4、5、6、8、ー8、9 ユ・モンユ(シンガポール)

カット打ちが少々苦手なユ・モンユだが、今日は好調。ループドライブで粘り、決め球をバックサイドへ叩き込む。台上フリックでも先手を取っていき、素晴らしいスタートで徐孝元から第1ゲームを先制した。
しかし、カットマンはここからが強い。
徐孝元はユ・モンユのループドライブを何本も粘り、甘いボールはフォアドライブでカウンター。そしてサービスエース、三球目攻撃の決定率が高く、大事なところでは必ずと言っていいほどサービスエースがある。
徐孝元のバックサービスは強烈な上回転と下回転、そして相手のフォア側へ鋭く曲がるロングサービスが強烈だ。
5ゲーム目は徐孝元のミスが多く取られたが、6ゲーム目の7−7からまたもサービスエースと三球目で決めた。
  • カットの変化と攻撃力が魅力の徐孝元

  • ユ・モンユは苦手のカットを克服できず

  • 高いループはどこからでも狙ってくる

  • 決勝進出を決め、笑顔で声援に応える徐孝元

グランドファイナルもいよいよ最終日

そのスケジュールはこちら(日本時間)
15時〜 男女シングルス準決勝 ※水谷、石川出場
20時〜 女子シングルス決勝
20時45分〜 男子シングルス決勝

男女の準決勝のカードは以下の通り
男子
水谷 ー フレイタス
唐鵬 ー オフチャロフ

女子
徐孝元 ー ユ・モンユ
ポータ ー 石川

石川は、決勝で当たると思われた馮天薇が徐孝元に敗れたので、大きなチャンスが到来している。
日本の水谷、石川のアベック優勝に期待したい。

タイ雑記3

2014/12/14

タイの珍道中もラスト1日
試合があまりにも延びてしまった場合だけ不安です、
表彰式後にダッシュしないと飛行機に間に合わそうなのです。

上段写真左は今回の演出のひとつ。
選手の紹介ビデオを流したあとに、画面が割れて登場。
美誠ちゃん曰く「決勝より緊張した」と。大がかりです。

その右写真はライトアップされた台
上のライトがたまに消えることもあり、ちょっと選手は気になってしまいます。
かっこいいですが、写真は外を向くと逆光になるので、撮りづらいです。
コートの周りには電飾?で広告を自由に操作。ゲームポイントやタイムアウトなどの文字も出せます。その下の写真のような演出も可能。ハイテクです。
ただし、ちょっと熱い。

そして3段目左写真は今回の会場となったフアマーク屋内スタジアム、外から見ると巨大なテントのように見えます。同じ敷地内には大きな屋外スタジアムもあります。

最後はミウミマの人気です。
会場を歩いているとすぐに学生たちに写真のリクエストがあります。
どちらのほうが人気かというと・・・互角!
  • 豪華な演出は準々決勝から

  • 後ろの広告は1本ごとに変更していきます

  • 名前と国旗でわかりやすく、こんな演出も良い

  • 次第に熱くなっていきました

  • のどかな場所ですが、夜は野犬がたくさんいます

  • 近くに行くと本当に大きい屋外スタジアム

  • みんなうれしくて、思わず笑みがこぼれる

  • 美宇ちゃんはすごい順番待ち