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ITTFワールドツアー2014
グランドファイナル速報

ホルカノバ(オーストリア)8、10、9、-9、7 前田

正確無比なバックハンドが特徴の前田だが、ボールをネットにかける場面が多く見られた。
「プラボールになってボールが止まりやすくなっている。特に表ソフトが難しくて、相手もやりにくいと思うけど、私もすごくやりにくい」

プラボールになり、表ソフトは厳しくなるという意見も多い。前田は表ソフトでもドライブでかけていく時は変わらないボールが出せているが、ブロックやいなすボールのコントロールに苦しんでいた。
止めやすくはなっていることは間違いない、しかしまだ経験の蓄積が少ないため、セルボールと同じ感覚でやってしまうのだろう。

前田は、次の試合は伊藤、その次は佐藤と日本選手同士の試合になる。
「私が一番年上なので、がんばります!」と意気込みを語った。
  • 前田はプラボールにまだ対応中

  • 手足のながいホルカノバは、揺さぶりについていった

●U21女子グループリーグ
グループ1
伊藤 8、8、4、−9、6 佐藤
ホルカノバ(オーストリア)8、10、9、-9、7 前田
グループ2
P.ゾルヤ(ドイツ)-13、7、-10、9、7、8 森
陳思羽(チャイニーズタイペイ)5、7、4、−7、5 サウェータブット(タイ)

●U21男子グループリーグ
グループ1
カルデラノ(ブラジル)8、-7、-8、3、7、10 パダサック(タイ)
酒井 10、6、10、−4、12 チェン・フォン(シンガポール)
張禹珍(韓国)8、−12、14、7、9 ロレンツ(フランス)
町 13、4、2、5 三部

いよいよグランドファイナルが開幕!
序盤はU21のグループリーグが行われる。
女子はいきなり日本の同士討ちで伊藤が佐藤のカットを攻略。表ソフトでのストップ、そしてフォアのスマッシュで佐藤を揺さぶった。
森、前田は黒星となったが、リーグ戦上位2人が準決勝に進出できるためまだまだあきらめてはいけない。

男子は酒井がチェン・フォンを打球点の早い両ハンドで振り回して勝利。点数は競っているが、ラリーの主導権は終始酒井のものだった。
町と三部の同士討ちは競り合いが予想されたが、町がストレートで勝利。先輩の貫禄をみせている。
「ボールが止まる台なので、フォア前に集めて三部にチキータをさせました。それをバックに回してラリーを優位に持って行く作戦が効きました。ぼくの調子も良かったです」(町)

グループリーグ第二戦は16時(日本時間)から開始される
  • 伊藤のスマッシュはカットマンキラーのボール

  • 攻撃を封じられ、守勢に回ってしまった佐藤

  • 酒井は打球点の早さで振り回した

  • ボールが走っていた町

11日のタイムスケジュール
日本時間
12時〜 U21女子シングルスグループリーグ
12時45分〜 U21男子シングルスグループリーグ
20時〜 女子ダブルス準々決勝
20時45分〜 男子ダブルス準々決勝

U21の試合には日本の酒井、三部、町、佐藤、伊藤、前田、森と7名が出場する。
男子ダブルスの松平/丹羽は陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ)の13年パリ大王者といきなり激突、森薗/三部は趙彦来/徐賢徳(韓国)のパワーペアが相手になる。

女子ダブルスの平野/伊藤はシャンシャオナー・P.ゾルヤ(ドイツ)、福原/若宮はグルジボウスカ/パルティカ(ポーランド)が初戦の相手。お互いにやりやすい相手のため、2ペアとも準決勝へ駒を進めたい。
  • 会場のフアマーク屋内スタジアム

女子のシングルス同様、U21でも女子が日本選手がかたまってしまっている。

女子U21ではグループ1に日本選手が集まってしまい、佐藤瞳、伊藤美誠、前田美優が同リーグで、海外選手はホルカノバ(オーストリア)ただひとりの状態だ。
逆側のグループ2は森さくら、P.ゾルヤ(ドイツ)、陳思羽(チャイニーズタイペイ)、サウェータブット(タイ)。
予選リーグは上位2名までが準決勝へ進出できるため、グループ1で日本選手が抜けることは確実になったが……。出場選手が多いので仕方がないと思うしかない。

男子は酒井明日翔、カルデラノ(ブラジル)、チェン・フォン(シンガポール)、パダサック(タイ)のグループ1、
町飛鳥、三部航平、張禹珍(韓国)、ロレンツ(フランス)のグループ2に分かれている。

成長著しいカルデラノとチェン・フォンがいる厳しいリーグに酒井が入った。攻撃力の高い選手が揃うが、酒井らしいカウンタープレーが炸裂すれば勝てない相手ではないだろう。
町と三部は13年世界ジュニアチャンプの張禹珍が強敵となる。しかし、世界ジュニア優勝後はそれほどの伸びは感じない。ここも日本選手の二人が準決勝へ進みたいところだ。

男子ダブルスは松平/丹羽の初戦は陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ)、森薗/三部は趙彦来/徐賢徳(韓国)になった。
女子ダブルスは平野/伊藤はシャンシャオナー・P.ゾルヤ(ドイツ)、福原/若宮はグルジボウスカ/パルティカ(ポーランド)となっている。
ダブルスは男女とも決勝まで同士討ちがない場所に入っている。

大会開催は明日から!
日本時間12時からU21のグループリーグ、20時から男女ダブルスの準々決勝が行われる。
昨夜、ドローが行われ、グランドファイナルの組み合わせが決定した。

男子シングルス
水谷隼ー森薗政崇
マックス(タイ)ーメンゲル(ドイツ)
フレイタス(ポルトガル)ー黄鎮廷(香港)
趙彦来(韓国)ー丹羽孝希
ドリンコール(イングランド)ー唐鵬(香港)
三部航平ーサムソノフ(ベラルーシ)
荘智淵(チャイニーズタイペイ)ーアポローニャ(ポルトガル)
村松雄斗ーオフチャロフ(ドイツ)

女子シングルス
馮天薇(シンガポール)ーコムウォン(タイ)
徐孝元(韓国)ーリュウ・ジャ(オーストリア)
リ・フェン(スウェーデン)ー平野早矢香
ユ・モンユ(シンガポール)ーハン・イン(ドイツ)
シャン・シャオナー(ドイツ)ーフ・ユ(ポルトガル)
ポータ(ハンガリー)ーサマラ(ルーマニア)
福原愛ー森薗美咲
石垣優香ー石川佳純

男子は水谷と森薗が初戦でぶつかるが、他はばらけている。
村松は第二シードのオフチャロフと対戦予定。
世界ジュニアから連戦となるきついスケジュールだが、「楽しんできます」とコメント。
欧州チャンピオンにどこまで迫れるのか、楽しみな一戦だ。

逆に女子は日本選手が第二シードの石川に集結してしまった。
全日本の前哨戦かと思われるほど、厳しい山になっている。

誰が抜け出すのか。男女シングルスは12日の14時(日本時間)開始となる。
続いてダブルスとU21に出場する日本人選手を紹介しよう。

男子ダブルスでは松平/丹羽の日本エースのペアと森薗/三部の全日本チャンピオンペアが挑む。
女子ダブルスは平野/伊藤の中学生ペアがポイントランキングトップで選出されているが、ふたりとも世界ジュニアからのハシゴとなるため、体調が崩れていないか心配だ。しっかり整えて臨みたい。
また、福原/若宮のジャパンオープン優勝ダブルスも世界での実績を積んでおきたい。ここで優勝できれば14年蘇州大会のペアリングに大きく影響すると思われる。
グランドファイナルのダブルスは8ペアしかいないため、初戦がいきなり準々決勝となる。スタートダッシュが重要だ!

U21には男子は酒井明日翔、三部航平、町飛鳥、女子は佐藤瞳、森さくら、伊藤美誠、前田美優と7名がエントリー。
こちらもアベック優勝を狙えるメンバーが揃っているが、男子には13年世界ジュニア優勝の張禹珍(韓国)や14年ユース五輪4位のカルデラノ(ブラジル)がいるため、一筋縄ではいかないだろう。
女子にもラリーに強いP.ゾルヤ(ドイツ)、パワー卓球の陳思羽(チャイニーズタイペイ)が日本の強力なライバルとなるだろう。

U21はグループリーグを戦い、上位2名が準決勝へ進出できる。
まずはひとりでも多く日本選手が上位2名に入りたい!
  • 2年前の杭州大会では準優勝に終わったふたり。今年こそ優勝だ

  • 全日本王者の森薗・三部は1月に向けて弾みをつけたいところ

  • 世界ジュニアでは準優勝し、ポテンシャルを証明したミウミマ

  • 福原と若宮の右と左の速攻ペアは、日本選手初優勝に挑む

  • シングルス、ダブルス、U21と最多3種目出場の三部

  • 佐藤はU21では唯一のカット型

ITTFワールドツアーの1年間の獲得ポイント上位者が年間王者をかけて戦う「グランドファイナル」。

今年は11〜14日、初のタイ・バンコクで開催される。
まずは男女シングルスの出場選手を紹介しよう。

男子シングルス(順番はポイントランキング順)
1、水谷隼(日本)
2、オフチャロフ(ドイツ)
3、丹羽孝希(日本)
4、ドリンコール(イングランド)
5、フレイタス(ポルトガル)
6、サムソノフ(ベラルーシ)
7、荘智淵(チャイニーズタイペイ)
8、メンゲル(ドイツ)
9、村松雄斗(日本)
10、森薗政崇(日本)
11、唐鵬(香港)
12、三部航平(日本)
13、アポローニャ(ポルトガル)
14、趙彦来(韓国)
15、黄鎮廷(香港)
16、マックス(タイ)

女子シングルス(順番はポイントランキング順)
1、馮天薇(シンガポール)
2、石川佳純(日本)
3、ハン・イン(ドイツ)
4、シャン・シャオナー(ドイツ)
5、リ・フェン(スウェーデン)
6、リュウ・ジャ(オーストリア)
7、サマラ(ルーマニア)
8、福原愛(日本)
9、徐孝元(韓国)
10、ポータ(ハンガリー)
11、森薗美咲(日本)
12、平野早矢香(日本)
13、ユ・モンユ(シンガポール)
14、石垣優香(日本)
15、フ・ユ(ポルトガル)
16、コムウォン(タイ)

男子は水谷が堂々の1位で優勝候補となるが、欧州チャンピオンのオフチャロフ、ベテランのサムソノフ、水谷とボールが合う荘智淵やフレイタスなど、ライバルは多い。日本選手も全日本前の最後の大舞台となるため、しっかりと調整をして臨んでいるに違いない。プラボールへの対応もひとつの見どころとなるだろう、

女子は日本の天敵である馮天薇を始め、中国系の帰化選手が7名と、厳しい戦いになるだろう。
本家中国がエントリーしていないが、その中で日本選手が勝つ意味は大きいと言える。日本女子選手初のグランドファイナルでのシングルス優勝が期待できる。
  • 水谷は4年ぶりの優勝を狙う

  • 欧州の1番手としてアピールしたいオフチャロフ

  • 28歳と年齢を重ねてきている馮天薇だが、まだまだ強い

  • 全日本前の仕上がりが気になる石川