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全国高校選手権(インターハイ2017)

●男子シングルス4回戦
木造(愛工大名電・愛知)5、−8、9、10 小野寺(専大北上・岩手)
西村(浜松修学舎・静岡)9、5、−8、−6、9 西(明徳義塾・高知)
出雲(遊学館・石川)7、5、10 林(慶應義塾・神奈川)
柏(関西・岡山)3、10、8 石脇(大阪桐蔭・大阪)
蛭田(希望が丘・福岡)6、8、7 宮本(愛工大名電・愛知)
岩永(帝京安積・福島)9、−9、−9、8、3 馬渡(鎮西学院・長崎)
三上(遊学館・石川)9、−7、10、8 宮川(野田学園・山口)
金光(大原学園・東京)9、7、−11、−13、10 橋本(愛工大名電・愛知)
田中(愛工大名電・愛知)7、5、−9、−6、7 吉田(専大北上・岩手)
竹内(東山・京都)9、5、5 今永(明徳義塾・高知)
松山(埼玉栄・埼玉)−9、−5、6、10、3 川上(静岡学園・静岡)
沼村(野田学園・山口)7、4、6 上村(大阪桐蔭・大阪)
加山(愛工大名電・愛知)7、10、7 星(鶴岡東・山形)
戸上(野田学園・山口)12、7、4 穂積(明大中野・東京)
田中(東山・京都)9、6、5 渡井(静岡学園・静岡)
高見(愛工大名電・愛知)12、10、5、10 劉念(日南学園・宮崎)
  • 沼村は落ち着いたプレーで勝ち上がる

  • 高見は留学生・劉念と競るも、最後は勝利

●女子シングルス4回戦
工藤(五所川原商)7、−6、10、6 笹尾(横浜隼人)

女子シングルスの優勝候補だった笹尾が4回戦で姿を消した。
相手の工藤は15年全日本カデット(14歳以下)で優勝しており、変化サービスからの固いブロックが特徴。笹尾に対してもロングサービスを連発し、サービスエースを次々に取った。
レシーブから攻められない笹尾は、ボールをつないでも上から叩かれてしまい、自分の展開を作れなかった。

「思ったよりサービスが効きましたね。最後まで笹尾さんが迷ってくれました。次も頑張らせます」とベンチに入った工藤慶人監督。度胸満点の1年生がベスト8入りをかけて、5回戦は千葉(遊学館)と対戦予定だ。
  • バックで伸ばしたり、弾いたり、多彩な工藤

  • 得意の強打を打たせてもらえなかった笹尾

●男子シングルス2回戦
田中(愛工大名電) 2、9、−8、−11、2 針尾(鎮西学院)
金光(大原学園)−8、5、8、10 細(出雲北陵)
蛭田(希望が丘)10、−10、−16、10、9 手塚(静岡学園)

男子シングルス2回戦が始まり、各コートで激戦が繰り広げられている。
これまで学校対抗で圧倒的な安定感を見せてきた田中は針尾の連続強打に苦戦。最終ゲームは引き離したが、今日はややボールが走っていないように見えた。
一方でEA卒の金光は安定したラリーを展開。苦しい場面もあるが、台から離されても中陣からの強烈なドライブで引き返すなど、魅せるプレーもあった。

見応えのある点の取り合いだったのが蛭田対手塚。4ゲーム目に手塚がマッチポイントを握ったが、チャンスを活かせず。一進一退の攻防は蛭田が辛くも勝利をつかんだ。

今大会からすべての試合が5ゲームマッチ。
上位選手も油断は許されないだけに、3回戦では波乱が起きるかもしれない。
  • 田中はやや不安な立ち上がり

  • 針尾、大魚を逃す

  • 今年こそ上位進出したい金光

  • 強心臓の蛭田が打ち切った

●女子シングルス3回戦
加藤(富田) 8、13、−6、9 木村(四天王寺)
柳内(育英) −6、4、10、6 森本(白子)

女子3回戦で、第1シードの木村香純がカットマンの加藤に敗戦。
粘り強く拾う加藤のカットになかなか決め球を作ることができず、ループドライブでの変化にも対応されてしまった。最後は加藤のロビング打ちがネットイン。アンラッキーな展開に肩を落とした。
一昨年ベスト8、昨年3位の木村だったが、最終学年でまさかの3回戦負けとなった。

シード勢では森本も3回戦で敗戦。柳内の打撃戦に押し切られた。
  • 木村、まさかの敗戦

  • 粘った加藤。金星をゲット

  • ダブルスは表彰台に昇った森本だが、シングルスは及ばず

  • 臆さず向かった柳内が勝利

会場の一番端の台で、教え子の皆川優香(昇陽)に厳しい視線を送っている。
今年度までは日本生命の現役の選手として登録されているが、実質はすでに裏方に回っている若宮三紗子。今は日本生命が新たにスタートしたジュニアアシスト卓球アカデミーで大阪の昇陽中・高の生徒を教えている。

彼女もかつてこのインターハイで戦った。
2007年、ちょうど10年前の佐賀大会で、女子シングルス優勝、ダブルスも準優勝を果たしている。
連日深夜まで及ぶ猛練習。今の時代ならば問題になっているくらいのスパルタ指導だったが、決して卓球が盛んではない香川の地では「質より量」を選ばざるを得なかったという。

「この歓声に中でやっていたなぁと懐かしい気持ちです。この空気感、ワクワクしますね。もう10年前ですよ。
 私は今年まで現役の選手ですが、指導もしています。勝たせるのは大変ですね。自分が思っていることと、選手が思っていること、できることが違う。無理のない範囲でやらせることが難しい。
 皆川も初戦だからプレーが固かった。負けを覚悟しましたよ。危なっかしい。でも私も高校生の時、こうだったのかなぁと思います。徐々にギアを上げていってほしい」(若宮)

昨夏の全中は2位、すでに国際大会の代表に選ばれている皆川。勝ち上がれば、ジュニア女王の笹尾明日香(横浜隼人)と対戦予定だ。

「(ベスト8決定戦の)笹尾さんのところまではいきたいですね。そこが合格点。もちろん勝てたら最高です。笹尾さんは卓球も強いし、頭も良い。そして何より人間的にも素晴らしい。いつも笹尾に見習いなさいと言ってます」(若宮)

ベンチワークのうまさには定評のある若宮。今度は教え子とともにインターハイチャンピオンを目指す。
  • 指導者としての手腕にも期待がかかる

  • 2回戦を突破した皆川

大会4日目は、9時から男女シングルスが2〜5回戦。ベスト8までが決定する。
その後、男女学校対抗の決勝が開催される。

学校対抗決勝
男子
愛工大名電(愛知) vs. 遊学館(石川)
女子
四天王寺(大阪) vs. 明徳義塾(高知)

初の決勝進出を果たした遊学館は王者・愛工大名電を相手にどのような試合をするのか注目が集まる。
女子は16年選抜、16年インターハイ、17年選抜、そして今大会と、全国大会の決勝で4度連続の同カード。そして全てで四天王寺が勝利している。昨日のダブルスでチャンピオンとなった井/三村を軸に、四天王寺に挑む。
  • 愛工大名電は2連覇を狙う

  • 連日の奇跡を起こしたい遊学館

  • 4連覇中の四天王寺

  • 団結力で頂点を狙う明徳義塾

本日最後はガッツポーズ特集です
インターハイの写真から抜粋
数多く撮ったインターハイの写真から抜粋して紹介
●女子ダブルス決勝
井絢乃/三村優果(明徳義塾)8、7、−5、9 笹尾明日香/杉本恵(横浜隼人)

 女子ダブルス決勝は、井/三村が徹底したストップレシーブを見せ、ラリー戦では早いピッチでバック側を攻める戦術で、笹尾/杉本のフォアドライブを封じて2ゲームを連取。第3ゲームは笹尾/杉本がプレーを立て直して回転量のあるフォアドライブでゲームを奪った。
 第4ゲームは一進一退の攻防が続き、ゲームの終盤は熾烈なラリー戦の応酬になったが、最後はバックハンドに強みを見せた明徳ペアが勝利。井/三村は涙の初優勝となった。
 敗れはしたが、笹尾/杉本の活躍は目を見張るものがあった。2人のダイナミックなフォアドライブは明徳ペアを苦しめた。

「最後のインターハイで優勝できてうれしいです。5年間、優果と組んで、最高の結果が出て良かったです」(井)

「支えてくださった人たちに感謝の気持ちを持って、恩返しができたことが良かったです」(三村)
  • 表ソフトのバックハンドで三村(右)がチャンスを作り、井の両ハンドドライブに結びつ

  • 男女全員で大迫力の応援をした明徳義塾

  • 優勝直後に佐藤監督と写真に収まる

  • 敗れたが大器を予感させる笹尾と杉本