派手なラリーに隠れがちだが、愛工大名電ペアはサービスとレシーブを丁寧にコントロールし、1−1の3ゲーム目、5−8からの逆転勝ちを演出した。
松山がきっちりとストップを決め、相手が繋いだボールを木造がバックでストレートへ起こしていく。スピードはないが、木造の3球目チキータはふわっと宙に浮き、台についたらぎゅっと曲がる。そのボールを明徳ペアは狙い打てなかった。
本来ならレシーブからチキータで攻めるスタイルだが、強打者の明徳ペアはそれを待っている。そこでストップでのワンクッションを入れることで攻略したのだ。
「準決勝でチキータからの展開が良くなくて、決勝はフォアを中心にレシーブしました」(木造)
「良いプレッシャーを持ってやれました。木造はチャンスメイクがうまいので、ぼくが決めていけた」(松山)
メイデン勢のダブルス優勝は96年の真田浩二・金氏祐一ペア以来、19年ぶり。
団体の優勝は逃したが、松山・木造はダブルスで面目躍如となった。