●男子ダブルス決勝
馬龍/許シン(中国) 9、3、7 丹羽孝希/吉村真晴
丹羽/吉村ペアは準優勝、男子ダブルス優勝は馬龍/許シン!
「許シン、加油! 馬龍、加油!」の大声援がアリーナ席から響き渡れば、負けじと「マハル!ファイト!コウキ!ファイト!」の声がかかった男子ダブルス決勝。試合開始の予定時刻は19時30分、それから1時間半近く遅れてスタートしたが、熱心なファンが会場に残り、声援を送った。
丹羽/吉村は3ー6から4点連取で7ー6と逆転し、9ー7までリードした1ゲーム目を取りたかった。試合全体を通じて吉村にバックハンドのミスが多く、なかなかペースをつかめず。厳しく攻めようとして、逆にミスが出た感があった。馬龍/許シンは許シンがダブルスでの強さを遺憾なく発揮。飛び込みざまのフォアフリックに、後陣からの低く這い上がるような弾道のフォアドライブと、貫禄のプレーを見せた。
3ゲーム目は吉村も硬さが取れ、キレのある両ハンドドライブを随所に見せたが、ラリーになった時の中国ペアの攻撃力はやはり脅威。最後まで打ち切られた。
「男子ダブルス決勝は待ち時間が長すぎて、審判に来るように言われてからずっと座って待っていたので、1ゲーム目の入りとしてはあまり良くなかった。ただ、相手も『寝ていて』くれて取れそうだったので、そこはしっかり取っていかないとなかなかチャンスがない。丹羽/吉村は、以前この馬龍/許シンに勝ったこともありますけど。
準決勝の森薗/大島戦は、いつもは森薗/大島が勝っているけど、丹羽/吉村が台上で先手を取って攻めていて、ちょっと驚きました。ラリーの質が高く、ダブルスとしてレベルの高い試合だったと思います」(倉嶋監督)。