小・中学生の頃、2歳年上のカットマンの姉、梓と共に白鵬女子高校へ練習に行かせてもらう事があったことは前回のブログで紹介しましたね。
今回はそんな白鵬女子高校へ行く時のお話し。
私は電車移動が嫌いでした。すぐに迷子になるし、駅名も覚えられなかったからです。
あのですね、白鵬女子高校へ練習に行くという事はですね、つまりこういう事なんです。
1、家からバスで最寄りの海老名駅へ
2、電車に乗って何回も乗り換え
3、名前も分からない駅で降りる
4、どこへ向かうのか分からないバスに乗る
5、バスを降り、またしばらく歩く
6、ようやく白鵬女子高校へ到着!
これでは練習の前にくだばっちゃうでしょう(泣)?
それにしても、姉は電車やバスの乗り方、白鵬女子高校への道のりなどよく覚えているな。と感心していました。
ある日、一人で白鵬女子に練習に行く事になったんです。中学校2年生の頃だったと思います。
私にとっては自殺行為。電車は一人で乗れないし、バスなんか尚更わからないし、道なんて覚えているはずがありませんこの私が!
奇跡的に高校の最寄り駅まで辿り着くことが出来ましたが、そこで途方に暮れました。
「ど、どのバシュ(バス)に乗りゅの~?」
正しいバスに乗ったとしても、バスから降りたところで高校までの道のりが全然分かりません。涙が出てきました。
泣きながら実家の母に電話。
私「迷子になった。どのバスに乗ればいいか分からないし、道も分からないから家に帰る」
母「帰るって言ったって、バスに乗るだけでしょ?」
私「どのバスに乗っていいのか分からない。分からないから、帰る」
母「ダメっ! 近くにいる人に道を聞いて、絶対に高校に行きなさい!」ガシャン ツーツーツー……
お、お、お、怒られた……いつも優しいお母さんに、怒られた……
「家に帰らせて」という娘の願いを受け入れないなんて、なんという母親だろう。
もしかしたら血が繋がっていないのかもしれない。私は拾われた子なんだ。
バスも、道も分からない……みんな知らない人だし……心細い……
「わかんない! 泣いちゃう! 死んじゃう! 泣いちゃう!」 (←もうすでに泣いていたけど)
泣きながらも、どうにかして白鵬女子高校へ辿り着きました。どうやって辿り着いたかは覚えていません。
大変な一日でしたが、母も相当心配したでしょう。