前日の団体戦でブラジルランキング2位のKUMAHARA Caroline 選手に1-3で負けたので、個人戦でリベンジしようと意気込んでいました。
勝ち進めば4回戦目・準決勝で彼女と対戦する予定です。
1回戦を余裕で勝ち、会場をフラフラしていると「KUMAHARA選手、○○選手はもうすぐ試合ですので準備して下さい」との放送が耳に入りました。
「お、KUMAHARA選手の1回戦がもうすぐ始まるのか。見ておこうかな」と未来の対戦相手の様子が気になる西田泉選手。
すると、観覧席の一番後ろで友達と呑気にお喋りをしている私服のKUMAHARA選手を発見。
どうやら今の放送が聞こえていなかった様なので、私は親切に教えてあげました。
「ハロー。アナタ、試合。もうすぐ試合あるよ」 フレンドリーに手を振りながら。
「ハ?」
「日本語分かる?」
「ワカラナイ」
「アナタ、試合。もうすぐ、試合」 卓球のジェスチャーと、試合するコートを指さす。
「ノー ノー」 外国人らしく人差し指を横に振り、「試合しない」ジェスチャーの彼女。
「あれ? でも今放送で呼ばれてたよ?」 ←つい日本語。
「ハ?」 意味が分かっていない様子。
「困ったな。……You game now」
「ノー シアイ ノー game」 相変わらず「試合しない」というKUMAHARA選手。
「あぁ、分かった。今は試合しないけど、後で、つまり次の試合には出るでしょう? You Next game, Yes? No now. But next game, Yes?」 恥ずかし過ぎる英語で聞く私。
「ノーgame, ノーgame」
ダメだ。全然伝わらなかった(泣)。私の英語力、酷すぎる。
それにしても、どうしてKUMAHARA選手は「ノー」って言ったんだろう?
まさか試合に出ない訳じゃないでしょうね。
そのまさかでした。
KUMAHARA選手はミックスダブルス、団体戦で私を倒しておきながら、個人戦は試合を棄権しました。くぬぅ。もう一回彼女と試合したかったのに。
噂によればラテンアメリカ大会を控えており、更にはリオオリンピックも控えているので床の滑るこの体育館では試合したくないとの事。
みんなには「イズミと試合したくなかったんだよ」と言われたので、そういうことにしておきましょう。言うのはただ(無料)ですからね。
ふはは。ふはははー! かーっかっかっか~!
勝ち逃げされたよ~(泣)!!!
負けても良いからもう一回試合したかったよ~(泣)!!!
結局決勝戦を3-0で勝ち、優勝しました。
結果だけ見ると簡単に勝ったように見えますが、12-10、11-9、11-8でギリギリでした。
~次編に続く~
世界卓球が始まりましたぜ。
日本と対戦したブラジルの一番がクマハラさん、二番がタカハシさん。
でもテレ東さんの中継は三番のみでした。
クワーッ クワッ クワッ クワッ!