ラテンアメリカ大会の表彰式が終わると、みんなそれぞれ写真撮影に精を出します。
会場をウロウロしていたら13歳以下の男子シングルスで優勝、ダブルスは2位、混合ダブルス3位の、ペルーの「ナノ君」がやって来て
「イズミ、これ、みんなからです。総合監督ありがとうございました!」
とペルーの「アヤパエッ」のユニフォームを着たクマのぬいぐるみをプレゼントしてくれました!
ひいぇ~!
なんと……なんと粋な「はからい」!
お母さん方のアイディアだそうです。いやぁ~、こんな……こんな事されたら
嬉しくて泣いちゃう! 泣かなかったけども!
オランダ人のマリさん。個人ボランティアでペルーの子供たちの面倒を見てくれています。
クマさんみたいなコーチ。写真を撮った後、しっかりと写真チェックをし、満足そうに
「よし」と言っていました。30歳彼女なし。
クマさんみたいなコーチの教え子で、こちらもクマさんみたいな子。性格はビックリするほど良くて、友達が山ほどいます。
ちなみに旦那と同じ名前「レンソ」です。
こちらはクマさんを持ったクマちゃん。あだなは「モンチ」
彼女、団体戦ではペルーBでしたが、準々決勝でペルーAと当たり、大爆発してペルーAをふっ飛ばし、決勝戦ではブラジルに敗れたものの、見事2位になりました。
シングルスでもカウンタースマッシュが決まりに決まって3位入賞。
クマちゃんと同じ、団体戦ペルーBの「ルシアナちゃん」。ダブルスではクマちゃんと組んで3位になりました。
とにかく声がちいちゃい。性格控えめ。見た目に似合わず、ゴリドライブを打ち放します。
「クマさん」という名前のねずみのぬいぐるみを持参していた、クスコ出身の「アレリちゃん」。試合中、得点すると大絶叫。見ているものを引き寄せる不思議な力を持っています。
11歳女子ダブルス、優勝しました。
空港内はこのように「クマさん」という名前のねずみのぬいぐるみを持ち運びします。
首が!
こんにちは
「アヤパエッ」というのはどんなキャラクターなのでしょうか。少し気になりました(スペルも気になります)
たさん
コメントありがとうございます!
「aipaec」と書きます。
スペイン人が征服しに来る前の時代の話しに出てくるヒーローで、アンデス山脈付近で信じられてきた「猫科(ピューマ)、蛇、コンドル」の世界観が使われています。
aipaecは旅に出て色んな怪物と戦います。相手はウニ(海栗)野郎やフグ(河豚)野郎、カニ(蟹)野郎などの怪物達と戦います。
彼の身体には猫科(ピューマ)、蛇、コンドルの特徴があり、それらを駆使しながら、自分の戦術を敵によって変えることが出来ます。戦う度に強くなるそうです。
最終的に海底の怪物王と戦い死にますが、再び生き返るという復活の技も持ち合わせています。
このaipaecの生き様、戦い様が我々卓球選手にも共通するところが多くあります。
例えば、
ピューマの様な機敏さ、姿勢、攻撃する準備、力強さ、
コンドルの様な目の良さ(1ポイントを取る時の集中力や、試合全体を見る目)
蛇の様にクネクネした波の様な形は試合を通しての浮き沈みを表しており、今は調子良くてもそのまま続かない、今は調子悪くてもいずれ挽回する事も出来るという様子を表現しており「試合が終わるまで誰が勝つのか分からない」という事が言えます。
私が子供達にいつも言っている「試合は絶対に諦めるな!」というイメージを伝えやすいのでaipaecを使用したユニフォームの作成に至った訳でございます。
回答ありがとうございました。神話に出てくるキャラクターなんですね。海の生き物と主に戦ってるのが不思議で面白いです
そういうキャラクターをユニフォームで形にするというのはいいですね。日本ではあまり見かけないですし、題材も少ない気がします(龍は中国ですかね)
貴重な話をありがとうございました(返信が遅れてすいません)
たさん
こちらこそ、貴重な質問をありがとうございました!!
そうですね、日本のそういうキャラクターはユニフォームとしてはあまり見かけませんね。
このアイディアは選手のお母さんが出してくれ、形にすることが出来ました!!!
選手には赤とグレー各一枚ずつ支給され、グレーの名前入りは選手の物、赤の「PERU」とだけ書かれているのは次の世代に受け継がれることになります。