色々話しを聞かせてもらいましたが、とにかく色んな人に感謝をしていました。
オーナーの渡辺くんにはもちろん、ご両親やお世話になった昔のコーチ、今まで相談に乗ってもらった人など、彼の口からは感謝の言葉しか出てきませんでした。
私は小さく身震いした。この子は『感謝の言葉しか出ない口から生まれた』に違いない。
私A「お前(私)も少しは感謝の言葉を言ったらどうだ。口を開けば『旦那の足が臭い、旦那の足が臭い』って! この19歳の青年を少しは見習え!」
私B「異議あり! 『旦那の足が臭い』と言うのは悪口ではなく、ただただ真実を言っているだけ。足が臭いのは、彼の『特徴』なんだと捉えていただきたい」
私A「異議あり! 『特徴=臭い』はマイナスイメージだ。他にプラスのイメージになるような表現はないのか? しかも息子のうんこを一度も『臭い』と言ったことがないのに、旦那の足はそれより臭いのか?!」
私B「息子のうんこは見る(嗅ぐ)角度を変えれば、臭いどころか良い匂いだ!」
私A「それには異議なし!」
ところで、もし一心くんが誰かの悪口を言っていたら、それは「嘘」かもしれません。
もし、一心くんが嘘をついているなら、それも「嘘」かもしれません。
嘘の嘘をつく。みんな、分かるかな?
でも、彼も人間なんだから、たまには愚痴も言いたくなることもあるでしょう。そんな時は、これでも喰らえっ!
ぐち
ぐちをこぼしたっていいがな
弱音を吐いたっていいがな
人間だもの
たまには涙をみせたっていいがな
生きているんだもの
みつを
~続く~