鷲尾一心くんは1年間ペルーにいました。パンデミックの前は渡辺くんのアシスタントをしている間、毎月のように試合があり、指導者としてベンチコーチに入ったり、自身も選手として試合し、沢山負けて悔しい思いをされたそうです。
指導者としても選手としてもまだまだ未熟と感じ、筋肉トレーニングや栄養学、卓球の技術や戦術の勉強をもう一度学びなおしました。
今後は日本でトレーニングを重ね、語学も勉強し、世界に挑戦してみたいと語ってくれました。
私みたいな年寄りが若者の夢や目標を聞いている時に、言ってはいけない言葉ってあると思うんですよね。
「夢見るようなこと言ってないで、現実を見ろ!」とか、「君には無理だよ」という言葉です。
彼の前では、カラオケで私の十八番(おはこ)である相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」も歌ってはいけない。だって、どうせ知らないだろうから……。
「彼の燃え上がる情熱の炎を消す消火器になってはいけない」
決して彼の夢の邪魔をしないこと。
それどころか、私は彼の「ガソリン」になりたいと思った。
彼の燃え上がる情熱の炎が、ずっと燃えていますように。
そして、彼の夢が叶いますように。
まぁ、もし仮に私が消火器になったとしても、彼の情熱の炎は消せないかもしれませんけどね。
一心くん、これからも頑張ってください! ペルーから応援しています!
~完~