ラテンアメリカの選手やヨーロッパの選手と比べると、アジアの選手ってとっても動きが速いと思いませんか?
どうしてでしょうか?
体格や骨格の問題でしょうか? それとも、やはりトレーニングの仕方で変わるのでしょうか?
私がペルーのナショナルチームでスパーリングコーチなどをしていた時は「イズミはなんてフットワークが速いんだ!」と彼らの目を白黒させていましたが、私が速く動けるからくりはとってもシンプル。
「足を踏み入れたら(動いたら)、その足をとにかくすぐにニュートラルの位置に戻す」
これを繰り返すだけ。
まぁ、ペン表前陣速攻型ということもあり、台にべったり張り付いてバウンド直後めがけてボールを打ちますから、それもあるでしょう。
しかし、そんな私から見ても森薗選手のフットワークの速さはちょっと尋常じゃないですよね。
そう、まさに「異常」。あんなに速く動けるなんて、異常。
「どうしたらそんなに速く動けるようになるんですか? どんなトレーニングをしているんですか?」と聞くと、こんな答えが返ってきました。
「先ず、自分の筋肉がどれくらいまで速く動かせるのかを知らないといけない。そして、その速さの限界を超えるようにトレーニングしないと、更に速くはならない。いかにスピードを出せるかが目的なら、まずはボールは打たずに、とにかく速く動いたり、ダッシュをしたりしているんです。そしてそのスピードを卓球でも使えるようにリンクさせるんです」
↑下手な説明ですみません(泣)。よく分からなかったという人は直接、森薗選手に聞いてみて下さい。
嗚呼、なるほどね。って言うに違いありません。
「それなら私にも出来そうだ!」って右の拳を左手の手のひらに「ガッテン!」させると思いますよ。
それにしても……、どうしてこの話しを現役の時に知っていなかったんだろう!
ところで森薗選手の練習時間、2時間~2時間半なんですって。えっ? ちょっと少なくないですか?
でも、練習を始める前のウォーミングアップに40分かけるんですって。しかも、普通の人からすれば、それはウォーミングアップじゃないんですって。
「明日と明後日、学校(または仕事)を休みます」って言うほどきついんですって。
やっぱりね。彼を小さな怪獣って表現したことあるんですけど、やっぱり「小さな怪獣」でしたよ。
「うお~~~!!!」
って感じしません? 彼の卓球見ていると。
とてもエネルギッシュで、パワフルで、素早くて、目が追い付かない。速くて何だかよく見えない。
問題です。私が現役時代に犯していた失敗はどれとどれでしょう?
1、体力を馬鹿にしていた
2、卓球のビデオを観て、それらのプレーを真似しすぎていた
3、ウォーミングアップが大事、と、練習前にストレッチする時間を長めにとっていた
~続く~