告白します。
正直者になります。
正直者のジョンになります。
前回、自慢気に「話しかけなかった」と書きましたが、
実は、
「話しかけられなかった」んですよね。
恥ずかしくて。
ほら、私って意外と「シャイ」じゃないですか。日本語では「恥ずかしがり屋」って言うんでしたっけ? 知らんけど。
子供時代には無かった「羞恥心」というものが、最近ようやく芽生えてきた。俗にいう、遅咲きってやつ?
普通、逆じゃないですか? 子供の頃は恥ずかしがり屋だったけど、大人になったら度胸が付いて話せるようになった、って。
私の場合逆なんですよ。
時代を逆行しているんですよ。
これね、意外と操作が難しいんですよ。
え? コツ、ですか? コツなんてありませんよ。
……そうですねぇ、強いて言えば、
フィーリング、かな。
試合を終えた横井咲桜選手と坂本くんが一緒に居たので、必殺「瞬間移動の術」を使って彼の隣に行くと、早速坂本くんが紹介してくれました。
「あ、この方、ペルーに住んでる西田泉さん。俺の高校時代のクラスメート」。
あれ? さっきのつぶ貝は何処へ? あなたさっき、つぶ貝でした、よ、ね?
みんなが二度見、三度見するくらい、それはそれは鮮やかに手のひらを急にひっくり返し、いきなり20歳の女の子にぐいぐい行くペルー在住の40歳のオバハン(実はまだ39歳)。
もうね、ご紹介にあずかったその瞬間、コレですよ。
大藤沙月選手のバックとフォアの切替しくらい速いテンポでやってのけた私って、自分で言うのも何ですが、意外と凄い。
まだまだ若いもんには負けんっ!
少しでも壁になりたい、簡単に譲りたくないっていうか。
「きゃー、なんかこのオバサン、ぐいぐいくるんですけど~!」っていう横井選手の声は聞こえませんでした。
なるほど、年を取ると耳が遠くなるって本当なんですね!
それにしても、あらまあ。なんて可愛い。なんて可愛い20歳。
私にもねぇ、20歳という時代があったはずなんですけどねぇ……。それはもう、タンスの奥の奥の、そのまた奥に大事に大事にしまいすぎて、存在をすっかり忘れられてしまった「あったような、いや、もしかしたら無かったのかもしれない、あの日の淡い想ひ出」となっています。
それにしても、こんなに素晴らしい選手とお話しが出来るなんて、ありがたき幸せ~!