ブタの散歩

大藤沙月選手と吉田春香コーチは決勝戦が終わったその日の夜の便で帰国したので、あまりお話しは出来ませんでした。

 

しかし、大藤沙月選手は挨拶してくださったり、吉田コーチは少しの時間だけでも私の息子に話しかけてくださったりと、素敵な面を見せてくださいました。

 

旦那のレンソの車で、大藤沙月選手と吉田コーチに最後の挨拶だけでも、と思い、ホテルへ向かいました。

 

お二人のバスは夜8時のホテル発。そして我々がホテルに着いたのは8時5分。

 

チーン。

 

私は日本人だから時間には絶対に間に合うようにするんですけど、旦那のレンソはペルー人。

 

ペルーには「ペルー時間」というものがありまして、予定の時間より10分、15分、30分と遅れることを意味します。

 

くそう、「ペルー時間」の奴め。今度見つけたらただじゃおかねぇぞ。今度見つけたら前歯へし折ってやるからなっ!

 

んで、遅れた本当の理由がコチラ。

 

ん?

 

ブタ?

 

車を運転していたレンソが「イズミ! ブタがいる!」って言うんですよ。

 

あー、はいはい、ブタね、ブタブタ。

 

ブルドッグのことをいつもあなたは「ブタ」って比喩しているのを私が知っていることをあなたも知っているでしょう?

 

いつものように適当に流していました。

 

しかし、今回「ブタ」と言うレンソの力量がいつもと違う。

 

指さす方を見たら、本物のブタが散歩していました。

 

しかもよく見たら、ブタがおばさんを散歩していました。

 

レンソはブタの写真を撮るために、ブタが曲がった道へ車を進めていました。

 

ブタは車のタイヤに大量のオシッコをしていました。

 

 

なるほど。今回ホテルに着くのが遅れたのは「ペルー時間」が悪いんじゃなくて、「ブタが散歩していて、それを写真に撮っていたから遅れた」のですね!

 

ペルー時間さん、ごめんなさい。先ほどは「前歯へし折ってやる」なんて暴言を吐いてしまって。

 

今回はブタが散歩していて、その写真を撮っていたレンソと私が悪かったんですね☆

 

前歯、へし折っておきますね☆

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