「名前を間違えられた」って、巷ではちょくちょくあるらしいじゃないですか。
私も例に漏れず、割と間違えられることが多くて。
ちょっとした「泉」(いずみ)っていう名前なんですけど、大学時代に中国人の後輩から「ネズミ先輩」と言い間違えられ、グアテマラでは「カスミ」と呼ばれ、ペルーでは皆さん『ズ』と発音できないため「イスミ」とか「イッツミ」とか呼ばれ……
母にはいつも名前を間違えられました。
三姉妹なので、「梓! 泉! 渚!」と、とりあえず誰かの名前を言っておけばいいだろうという、母の得意技「数打ちゃ当たる戦法」。
昔、そんな我々西田三姉妹と、姉が飼っていたバカ犬の「ゆず」で散歩していたんだけど、「ゆず」が絵に描いたようなバカ犬で。でっぷりと太ったパグだったんですけど。
散歩しているのにあっちこっち行きやがって。しびれを切らした飼い主の姉が、
「コラッ! なぎっ!」っつって大声で犬に向かって叱りつけていたのを思い出しました。
「なぎ、犬じゃないんだけど。ちゃんと歩いてるんだけど……」と言った妹の顔が忘れられません。
で、今回のブログのテーマなんですけど。先日わたくし、生まれて初めて名字を間違えられました。
西田っていう名字なんですけど、まぁ、普通は間違えられない。
青森山田高校の時、青森県出身の後輩から「にしたさん、にしたさん」と呼ばれていました。青森県では「田」を「た」と発音するのだとか。
同じく、高校時代、「石田さん」という食堂のおばちゃんがいたのですが、名前を聞かれ「西田です」と答えたら耳が遠くてよく聞こえなかったのか「あら、おばちゃんと同じ名字だね」っつって、石田のおばちゃんからは「石田」と呼ばれ、可愛がってもらっていました。
それ以来、名字を間違えられることは無かったんです。
外国人から名前を間違えられたり、青森県の人から名字を間違えられるのは許せる範囲ですが、この前、日本人の卓球王国の方からメールで
「田中さま」
と、ご挨拶を承りました。
えっ?
っつって。
ちょ、おまっ! ……あれ私って、いつ改名したの?
って、本当にドキッとしました。
あれ? 私は確か、西の田んぼじゃなかったっけ? ほら、西の方の田んぼ。そうそう、そこら辺。
……いつから田んぼの中になったの?
ちょっと、聞いてないんですけど!
そういうの、変更とかあったらちゃんと連絡してくれないと困るんですけど。
あれでも待って? 名字って、普通変わらないんじゃないの? 結婚したり、家庭裁判所に申し立てをして許可を得ない限り。
ちなみにわたくし結婚していますが、名字は変わりませんでした。
いつかは「福山」という名字になるんだと疑いもしませんでしたが、結婚しても「福山」の名字は勝ち取れず、結婚しても西田のまま。
そんな割と頑固な「西田」が、いつの間にか「田中」になっとるー!
で、よく考えたんですけど、卓球王国の人のメールがコピペしていたという事が判明。
卓球王国の日本を飛び出した卓球人に聞いた!「YOUはどうして海外に?」ケース5に、コンスタンティヌ彩能(旧姓・田中)さんがおり、その方と間違えたのかと。
時差もあるだろうに、外国に住む5人もの卓球人を同時期にインタビューし、記事を書き、メールでやり取りしていれば、そりゃ、田中と西田を間違えるわな。
つーか「田んぼ」というくくりで分けたら同じカテゴリー。違ってない。むしろ、同じ。
ちなみに田中彩能さんは私の妹の高校、大学の後輩で、よく妹が「彩能が~」と言って話題に出していたので「彩能ちゃん」には親近感があります。まぁ、実際に会って話したことはありませんが。
そんな彩能ちゃんのメールには「西田さま」と間違えて挨拶されていて、彩能ちゃんがビックリしていたりして。
「今の私の名字は『コンスタンティヌ』。なんか『西の田んぼ』と間違われてるんですけどっ! ちなみに高校、大学で先輩だった西田先輩のお姉さんが今回の卓球王国の『YOUはどうして海外に?』のケース2で紹介されてるらしいよ。西田先輩はよく『お姉ちゃんが~』って話題に出していたから、西田先輩の『お姉ちゃん』には親近感が沸くというか。まぁ、実際に会って話したことないけど」