月別アーカイブ: 10月 2024

いまどき、時代は「隆子ちゃん」

憧れの国、ジャパン。

 

待ちきれない 早く行きたい あの国へ

 

どうも、いつもトースターでパンを真っ黒に焦がす西田泉です。

 

 

今年の年末にペルーからペルー人3人を連れて日本に参ります。

 

メンバーは3人。

 

エントリーナンバー1。前回、日本に来る前に小指を骨折し、日本では全く練習できなかったジョバニ君(右ペン裏裏の16歳)がリベンジ来日。

 

エントリーナンバー2。ペルー15歳の部1位のナツミちゃん(右シェーク裏裏の15歳)。ナツミっていう名前からして、日系人と思う人もいると思いますが、まさかの生粋のペルー人。お父さんが日本かぶれで、子供たちに日本の名前を付けたそうです。ナツミのお兄ちゃんは「ケンイチロウ」、お姉ちゃんの名前は……すみません、忘れました。

 

エントリーナンバー3。日系人のエリカちゃん(右シェーク表裏の15歳)。日系4世です。日本語も少し話せます。しかしめっちゃ大人しい子なので、日本人のみなさんとコミュニケーションとれるかちょっと心配。

 

 

来年の3月4日にペルーに帰ります。滞在期間は64日。前回は50日だったので今回は2週間も多めの滞在です。

 

 

前回同様、神奈川県海老名市にある、両親が「新しく建てた家」に住まわせてもらいます。

 

そして73歳の母親に毎日大量の料理を作ってもらいつつ、大量の買い出しもしてもらいつつ、たまに送り迎えもしてもらいながら、同時進行で体力不死身の5歳の息子の面倒を見てもらうつもりです。

 

 

おんぶにだっことはまさにこのこと。お母さん大活躍。卓球王国の取材依頼が来ても全然おかしくない。たぶん今頃インタビュー受けてる。来月あたりの卓球王国のインタビューに載ってる。おっと、お義兄さんに知らせなきゃ!

 

それなのにうちのお母さんときたら、性格がおっとりしていてのんびり。全然ガッツいたりしないの。

競争とか争いごとが嫌い。競争中に「お先にどうぞ」とか言っちゃってるし。中学校の部活では友人について行きバスケットボール部へ。バスケットは5人で戦いますが、6人しか部員がいない中、試合ではいつも補欠という分際。

文句もほどんど言わない。雪国の岩手県花巻市で生まれ育ったせいか、とっても我慢強くって。そのくせ、かましてくるボケの破壊力ったら半端ない。「天然ボケ」と「老化からくるボケ」が相乗効果によって跳ね上がり、すでに手が付けられない状態。

 

そんなお母さんの卓球王国でのインタビューは「頑張ります」の一言のみ。

 

 

ところでみなさん、歌舞伎で言う「黒衣(くろご)」って知ってます?

 

舞台上で俳優の補助をする役割を「後見(こうけん)」といいますが、顔を隠して全身黒い衣裳を身に付けている「後見」は「黒衣(くろご)」と呼ばれるそうです。

 

 

そう。ペルー選手たちを陰で支える名黒衣。その名を隆子(りゅうこ)。御年73歳。

 

 

もうね、隆子ちゃんの活躍無くして日本遠征は語れないっていうか。

 

いまどき、時代は「隆子ちゃん」だよねっていうか。

 

隆子ちゃんの話題について行けなかったら、結構ヤバいっていうか。

 

美容院でかけてもらっているパーマーがばっちり決まった時にお見掛けした時には

 

ダァーズィベンニャーカラチ―ヒババー! って歌うにかぎるよね! 私なんて勢い余って手拍子なんかも付けちゃう!

 

あれ? なんか選手より活躍しちゃってる。トロフィーは真っ先に隆子ちゃんにあげたい。金メダルは率先して隆子ちゃんにかけに行く。あれ、隆子ちゃん、今までずっと補欠だったのにいきなり金メダル貰って戸惑ってる。っていうか、今すぐ主役の座を明け渡したい。黒衣なんて、さっさと脱ぎ棄てちゃいなYO☆

 

 

それなのに。

 

 

それだのに。

 

 

前回の遠征中では、まだ折り返し地点でもないのに、あの名黒衣・隆子ちゃんに「ねぇ、いつになったらペルーに帰ってくれるの?」と言われ続けました。

 

あーはいはい、またその話ね。それね、もうね、耳タコ。つーか他に話すことないの? 昨日も、一昨日も同じこと言ってたよね。どうせ明日も言うんでしょ?

 

妹は妹で「ここぞ!」とばかりに母親をかばう。姉である私に噛みついてくる。

 

「……ねぇ、いっちゃん。お母さんは『お手伝いさん』じゃないんだけど。こき使わないでよ。お母さんがかわいそう!」

 

で、お母さんはお母さんで下を向いて、じーっと一点を見つめてるわけです。

 

一家の大黒柱であった、みんなから「ルパン」と呼ばれ恐れられていたお父さんはなぜか一言も話さないんですけど。なんかずっと黙ってる。

まぁね、いつも割と寡黙な方ではありますが、今は「まぁまぁ」くらい言っても良くない? 「ま」と「ぁ」を続けて二回言えば良いだけなんですけど。ほら、リピートアフターミー。

 

まぁまぁ。

 

……。

 

リピートアフターミー。

 

まぁまぁ。

 

……。

 

……こうなったら「どうどう」でも良い。

 

お父さんっ、ねぇ、お父さんっ!

 

なにこれ! みんなで私を悪者扱いしてっ! ひどいっ! お母さんに言いつけてやるっ!

 

おかーさーん! おか~さ~ん! おかぁ~s……

 

 

 

帰国の日になると、父親、隆子ちゃん、妹に万歳三唱されつつ送り出された。

 

 

「お願いします。もう二度と来んなっ!」って言われた。

 

 

でもね、また行きます。また来ます。

 

 

つーことでみなさん。ペルー人を見かけたら相手をしてやってください。そしてペルー人を通して隆子ちゃんの活躍も見越して欲しい。

 

ペルー人一行が日本で活躍している裏には、名黒衣・隆子ちゃんの頑張りや踏ん張り、優しさ、人には見せない涙があることに思いを馳せて欲しいのです。

ついでに妹の愚痴と父親の無言の重圧が私に圧し掛かっていることもみなさんに知ってもらいたい。

 

でも隆子ちゃんに同情した「共感度」が高いあなたには「日本に来ないでください」って言われそうですね。

 

でも行きます。

アジア卓球選手権大会団体戦優勝

ちょっと、今回の日本選手団、凄すぎません? 日本女子が50年ぶりの第27回ITTF-アジア卓球選手権大会団体戦優勝ですって!? っつってたら張本智一選手がシングルス優勝!? こちらも50年ぶりの日本人優勝。

はるばるペルーの地からインターネットを駆使して見ているわけですが、お兄ちゃんも凄ければ妹も凄い。って言ってたら女子ダブルスに至っては日本人初優勝って! 大藤選手、横井選手、おめでとうございます! お二人のプライベートコーチである坂本竜介君もおめでとうございます!

2位になった張本・木原ペアも素晴らしい。

もちろん伊藤選手も篠塚選手もシングルスで3位、男子ダブルスの戸上・篠塚ペアが3位。みなさんこぞって素晴らしいですはい。

え? どうしちゃったの? 日本人選手たち?

 

シングルス女子で優勝した北朝鮮のKIM Kum Yong選手にも驚きましたね。

失礼ですが、強そうな卓球してない。なんか、そこら辺のオープン戦に出場してそうな高校生な見た目の選手。サーブなんて至ってシンプル。

 

ああ、あの子ね、インターハイに出るんだって。毎日練習頑張ってるもんね。学年でもトップの頭の良さだし、弟はサッカー部のレギュラーで全国大会に出るらしいよ。凄いよね~。

って言われてそう。

 

初心者がプロのスゴ技を見ても一体何が凄いのかが分からないように、彼女の卓球のどこが凄いのか分からない人もいらっしゃるでしょうね。

恐らく、「フォアスマッシュがよく入るなぁ」とか、「相手は彼女のバックイボが取りづらそうだな」っていうのはかろうじて分かるのではないでしょうか、私のように。

 

中国のWang Chuqin選手を破ったイランの14歳の男の子FARAJI Benyamin選手の活躍も素晴らしかったですね。彼は「ザ・海外のプレー」みたいな卓球してましたね。そもそも体格というか、骨格が日本人じゃないですもんね。ペルー人にもいるんですよ、彼みたいな卓球する選手が。そして結構強いです。

そんな体勢で無理打ちして! 入るわけないだろう! 判断をしっかりしろ!」って、私がコーチだったら声かけてそうですが、無理な体勢で無理して打ってそのボールが入るんですよね不思議なことに。

ああ、あの子ね、親が自営業の八百屋を営んでいて、部活の卓球のが終わったらお手伝いしているらしいよ。良い子だよね。お兄ちゃん、お姉ちゃん、それから弟がいるって知ってた?

って言われてそう。私の勝手なイメージですけどね。

 

申し遅れました。年下の知り合いに、「西田さんは嘘が4割、間違いが4割ですよね」って言われて、「じゃあ残りの2割はなんなのよ?」って聞いたら「残りの2割は……勘違いです」みたいなことを言われたことがある西田泉です。

 

まぁね、私の言う事なんてオムライスに添えられたパセリみたいな役目ですからね、ステーキで言うところのクレソン。メインディッシュのお飾り。無くても料理に全然影響ない。添えられても食べられることはほとんどない。

 

……ちょっと! そんなこと言ったらパセリ農家さんに失礼でしょう! 今すぐ謝りなさい! クレソン農家さんにも謝れ!

 

あのね、よく聞いて。パセリにもクレソンにも「添えられる」っていう役目があるの。

 

 

ということで、日本人選手団のみなさま。この度は本当におめでとうございました!

「パジャマ」なんて生ぬるい

なんかこのブログにコメントしてくれる人が、昔よりも少なくなってきている気がするんですけど。

 

コメントは書かなくても、ブログは読んでますよってか?

 

じゃあこのブログを読んでいるっていう人は頷いてください。西田がチェックします。あれ? ちゃんとご飯食べていますか? それとも食べ過ぎていませんか? 睡眠はちゃんととれていますか? 卓球の練習はしていますか?

 

まぁ、ブログを更新しないと読んでくれる人も離れていきますから、ちゃんと更新しない私が悪いんですけどね。

 

そう。衰えているのはあなたじゃなくてこのわ・た・し。

 

自宅で卓球のコーチしてるんですけど、15歳の男の子とかね、個人レッスンで3時間とか。もー、オバサンが無理っつう話し。この子がカットマンじゃなくて本当に良かった。

まずね、手首が痛くなる。腱鞘炎持ちなので「こえーこえー」っつってブロックするわけです。恐る恐るボールを触るんですけど、力を抜くと痛みも軽減するので、最近はブロックする時はソフトタッチでやっています。

 

17歳のナショナルチームの男の子が「ブロックの練習がしたいです!」つーから「じゃあ多球練習で!」っつって、多球で思いっ切りドライブボール打ち続けてたら「あぁ、こりゃ明日確実に筋肉痛だわ」って。

 

で、もちろん筋肉痛になるんですが、「あー、腕が痛い」って言ったら5歳の息子が「ママ腕が痛いの? じゃあ包帯巻いてあげる!」っつって包帯を巻いてくれるんですよ。つたない感じで、ユルッユルに。

 

私がミイラだったら包帯の巻きが緩くて、いつハラリとはだけ落ちるか心配で心配で、おちおち死んでいられません。

 

 

そういえば11月の幼稚園のイベントで「パジャマ☆パーティー」っていうのがあるらしくて。パジャマで登園し、お気に入りのぬいぐるみを一つ持って来いとの事。

 

園児がパジャマでぬいぐるみを持って登園なんて、なんてかわいい光景でしょう!

 

私(ママ)も参加したいくらいです。私もパジャマで登園したら、誰か「かわいい」って言ってくれますかね?

 

突然ですが問題です。私のパジャマは何だったでしょう?

 

私が中学生くらいから、つい最近まで何を着ていたと思います?

 

むろん、「パジャマ」なんて生ぬるいもんは着ていませんよ。

 

え? 「シャネルN°5」だけ? もう! エッチ!

 

答えは~

 

 

「卓球のユニフォーム」

 

もちろん短パンで。

 

靴下とシューズ履いて、ラケット持ったらすぐに卓球が出来るスタイル。

 

毎日卓球してましたからね、ユニフォームと短パンは私の普段着っていうか。寝ても覚めてもユニフォーム着てました。

 

風水的にはちゃんとパジャマを着た方が運気が上がるらしいですが、

 

風水よりも実用性、効率的、時間短縮に目を向けたい。

 

なんかこのスタイルを続けていくと止め時が見つからないというか。ペルーのお義母さんからパジャマをプレゼントされるまでそれは続きました。

 

 

そうそう、風水っていうと便器の蓋を閉じるのだけは行っています。それなのに旦那のレンソは用を足しても開けっ放し。それならばと、息子には「オシッコしたらちゃんと便器の蓋をおろすんだよ。風水的に良いからね!」と教え込んでいます。

 

するとある日、「ママ―、オシッコしてから蓋したよ! 噴水的に良いからね☆」って言われました。

 

噴・水・的!

 

 

ちなみに今はパジャマを着て寝ています。が、全然風水のご利益貰っていません。

 

ズボンのお股のところにぽっかりと穴が開いており、いつも息子に笑いながら手を突っ込まれるんです。

 

やめてー! 穴がもっと大きくなる~!

 

 

え~、ゴホン。女子のみなさん。特に10代、20代のあなたにアドバイス。

 

パジャマのお股のところに穴が開くっていうのは40代に差し掛かってくると避けては通れないというか。パジャマのお股のところに穴が開いてからが勝負っていうか。

 

「貫禄」や「哀愁」はもちろん、3回に一回は「色気」とか、たまにちらりと見せる「家庭的な面」とか、「母親の顔」とか。

そういう色んなもんをね、ひっきりなしに出したりしまったり、もっかい出したり、出すとみせて匂わせたり、そういうことをね、エレガントにやらないといけないわけ。わかった?

 

そして、パジャマのお股のところに穴が開いていたら風水的にも、噴水的にもなんのご利益もないことが、ここに証明されましたね。