「今ごろ隆子ちゃんは卓球王国のインタビュー受けてる」と思っていましたが、5歳年下の旦那さん、つまり私の父を引き連れてペルーに来ていました。ピースボートに乗って。
3泊4日ペルーに滞在し、イースター島へ出かけていきました。
大量の卓球用品を持ってきてくれたので、お返しにとペルー産のコーヒー豆をお返しに買いに行ったんです。
クスコ産、ハエン産、ビジャリカ産etc……フルーティーだったり、苦みが強かったり、蜂蜜みたいな甘みが最後に残ったりと各産地によって味が変わります。
コーヒー好きには味の違いを楽しむっていうのは、とってもお洒落ですよね。「こいつ、デキる!」みたいな。
卓球で言うと、「ラバーの違いからくる、球質の違い」といったところでしょうか。
私はペルーで卓球のコーチをしています。各選手の身体の癖、使用しているラバーを見つつ、打ち方のアドバイスをさせてもらっています。
こういう「ちょっとした違い」を見つけ出せるのは、長年の経験からくる賜物(たまもの)でしょう。
で、コーヒーの味の違いなんですけど、私はコーヒーの味の違いが分かりません。
普通に飲んで「あぁ、これはコーヒーだな。美味しいな」で終了。
試飲なんかで「これはフルーティーな味がするよ」と言われれば「あぁ、本当ですね、フルーティーですね」って言えるんですけど。
っていうか、一生懸命フルーティーを探すよね。逃げた飼い猫を探すかのように。
「フルーティー!? フルーティー!? どこ行ったの? あっ! いたっ! 見つけたっ! フルーティー! 全く、どこに行ってたの? ママはずっと探していたのよ!」
で、次は「これは後味に蜂蜜みたいな甘みがあるよ」と言われれば「はちみつ~? はちみつ~? あっ! いたっ! 見つけたっ! はちみつっ! 全く、どこに行ってたの? ママはずっと探していたのよ! あれ? アンタ……はちみつ? なんだかちょっと違うような……まぁ、いっか。はちみつっていう事にしておきましょう。はちみつ、見つけました」ってなるわけ。
だからボケのラスボスで恐れられている隆子ちゃんも、どうせ味の違いなんて分かるまいと高をくくって
「お母さんも、どうせ味の違いなんて分からないでしょう?」って言ったら
「分かるよ」
とサラリと言われた時に私が受けた衝撃といったら!!!
これがあの噂の「長年の経験からくる賜物」というものか!
だてに73歳生きているだけある。
日本では現在、全日本マスターズ大会が石川県で行われていると思います。選手のみなさん、頑張ってください!