カテゴリー別アーカイブ: wttコンテンダーリマ2024

必要のないアラームはOFFにして

横井選手と坂本くんがペルー料理、いや、パスタとスプライトを召された翌日。

 

旦那の車でお二人をホテルから空港までお送りすることになりました。

 

月曜日の朝でしたので、息子の登園の準備などをしなければなりませんでしたが、今回はお義母さんにお願いし、私はレンソと同行。やっぱり、持つべきものは義母よね。

 

月曜日から金曜日まで、息子がいつも起きる7時45分に携帯電話でアラームをセットしてあります。

 

あれって便利ですよね。いちいち前日にアラームをセットしなくても、月曜日から金曜日まで目覚まし時計が勝手に作動するんですから。

 

しかし馬鹿の一つ覚えのように、それはもう「コケコッコー! コケコッコー!」つって、すっげーうるさいので、

 

今回はそのアラームをあらかじめOFFにしておきました。

 

鶏に邪魔されることなく、今は横井選手と坂本くんとの会話に励みたい。

 

これって自分で言っちゃダメなんでしょうけど、

 

私って結構気が利くっていうか。

 

必要のないアラームをOFFにして、会話に集中できるように気配りをする人なんて、このブログを読んでくださっている中にどれくらいいますかねまぁいないでしょうね。

 

「さり気ない気配り」とでも言うんでしょうか?

 

「能ある鷹は爪を隠す」って言いますけど、私の場合、その爪、全然隠れてない。

隠しきれてない。ねぇ見てよ、このあふれんばかりのKI☆KU☆BA☆RI☆

 

まぁ40年も生きていれば、おのずとそういう風格、生き様って言うのが出てきてしまうのでしょうね。そういう星の下に生まれてきたのだからしょうがないんでしょうけど。

 

ちなみに横井選手はこれからオマーンに行って試合だそうです。ちなみに横井選手はそこで優勝されました! おめでとうございます!

 

その後はカザフスタン、その次の週はブルガリア。そしたら3日後にTリーグに出場して、5日後にアジア選手権でまたカザフスタンへ。なんじゃこのスケジュール。

 

移動、試合、移動、試合、移動、試合……。

 

ザ・プロ。

 

これぞ、プロ選手。そしてプロコーチ。

 

本人たちには何度も言いました。言い過ぎて彼女の耳にタコを付けさせてしまったことはもちろんこの通り、反省していますよ。ほらね。

 

 

でも、

 

私は「頑張ってください! 応援しています!」としか言えません。

 

それだけしか言えませんし、それだけしか言いません。

 

なので、

 

是非、

 

聞いてください。

 

西田泉、渾身の一言。はりきってどうぞ!

 

 

「頑張ってください! 応援しています!」

 

 

 

翌日の火曜日。

 

「ん~、良く寝たぁ」と気持ちよく目覚めてふと時計を見たら朝の9時。

 

息子の登園時間は8時半。

 

目覚まし時計のアラームをONにし忘れていました。

 

おいっ、鶏っ! 焼き鳥にすっぞ!

目玉が飛び出るくらい驚いた

人の話しを聴くっていうのはなんて楽しいことなのでしょう。

 

小学校低学年までは世界は自分のものだと思っていたし、しばらくは世界は自分中心に回っていると信じて疑わなかった。

 

中学生になると「それは違うかもしれない」と気付き始め、高校生、大学生、社会人になってようやく「世界にはいろんな人がいて色んな考え、価値観がある」と分かったものの、人と会う時は自分の話しを聞いてほしくて、自分の事しか考えていなかったと思います。

 

卓球選手を終え、卓球のコーチになり、ペルー人と結婚して息子が生まれしばらく経ちましたが、「自分が! 自分が!」という今までの考えから「あなたの考えはどうなんですか?」と素直に聞けるようになりました。

 

自分の視点からは見えなかった、気づかなかった、知らなかった話しや考えを聞くということは本当に楽しいです。

 

あの西田も、大人になったなぁ(遠い目)。

 

皆さんは知らないと思いますよ。

昔は短パンをグイと胸の位置まで上げて「足だけ星人~!」と練習場で走り回ったり、おにぎりを持って試合会場で「おにぎりマン~!」と走り回っていたことを。

 

それは伝説となり私の中で語り継がれていますが、こんな事ブログにでも書かない限り、誰にも知られることは無いでしょう。

 

さぁ、茶番はここまでよっ!

 

今からが本番よっ!

 

つまり私が言いたいのは西田泉が確実に、そして着実に大人の階段を登っていること。

 

それを声を大にして伝えたい。聞いてる?

 

皆さん、ちゃんと付いてきてくださいね。ノコノコしていると、置いていきますよっ!(キリッ!)

 

 

横井選手にラバーをどのくらいの期間で替えているのか、とか、何時間練習していたの? とか聞いたんですけど、

 

「えっ?」つって。

 

私ってこんなに目を丸くできたんだ、え知らなかったぁ。っていうくらい、目を真ん丸にして驚きましたよ。私か、それとも猫バスかっつーくらい。たぶん私の方が勝ってた。

 

こんなにビックリしたのは半年前の「神奈川オープン」の団体戦で、2試合目だと思ってのんびりしてたら「ペルーチームは至急第三コートにお入りください」と放送を聞いて飛び上がった時以来。

 

いやー、あん時ほど「バルス!」っつー呪文を唱えたことはなかったですね。なにも起きなかったけど。発音が悪かったのかな。

 

あの時は「こんなにビックリすることはここ数十年、そうそう無いだろう」と思っていましたが、まさか半年後に来るなんて。

 

で、ラバーをどのくらいの期間で替えているのか、何時間練習していたのか、の答えを聞きたい方は直接横井選手に聞くか、もしくは私に聞いてみて下さい。

 

マジで目ん玉飛び出ますよ。

ペルーでペルー料理じゃない料理に舌鼓を打つ

大藤沙月選手と吉田春香コーチには最後のご挨拶は出来なかったものの、横井咲桜選手と坂本竜介くんに「ブタの散歩」というネタを提供できたことでプラマイゼロに帳尻合わせしておきました。

 

その足でペルー料理が食べられるレストランへ。

 

私「夜ご飯が遅くなってしまい、ごめんなさい」

 

横井選手「も~、お腹ペコペコです!」

 

 

横井咲桜選手はかなりの偏食。と、坂本くんが教えてくれました。

 

「チチャ・モラーダ」というペルーを代表する飲み物(紫トウモロコシを煮出したジュース)と一緒に乾杯する写真だけ撮った後、横井選手は頼んでおいたスプライトを美味しそうに飲んでいました。

 

そもそも肝心のチチャ・モラーダを味見したのか、してないのか、見そびれてしまいましたが、横井選手、一口だけでも飲みました?

 

生の魚も食べられないんですって。ペルーを代表する料理がまさに「セビッチェ」という生魚のピリ辛のマリネみたいなやつなんですけど。

 

で、横井選手は辛いのもダメなんですって。

 

もう、全然ペルー料理ダメじゃん(泣)。

 

ペルーを代表とする飲み物「チチャ・モラーダ」、ペルーを代表とする食べ物「セビッチェ」、横井選手のご機嫌を全然取れてない。お前ら、出直してこい!

 

とりあえず、ペルーを代表する料理を頼んでみました。

紫トウモロコシのジュース、チチャ・モラーダ。

ザ・ペルー料理、生魚のマリネ。セビッチェ。

森薗政崇選手のお気に入りだったペルー版コロッケ、パパ・レジェーナ。

ペルー版ポテトサラダ、カウサ。

ペルー定番のお通し、カリカリのトウモロコシ。

カレーっぽい味がする、レンソがいつも頼む、アヒデ・ガジーナ。

 

 

そんな横井選手と坂本くんが頼んだ料理がコチラ。

 

 

「エビのクリームパスタ」

 

 

全っ然ペルー料理じゃない(泣)

 

どこからどう見ても、全然ペルー料理じゃない(泣)

 

「目には歯を、歯には目を」っていうくらい、違う。

 

ブレーキとアクセルを一緒に踏んじゃうくらい、なんか違う。

 

「なるほど、そういうことだったんですね!」と膝じゃなくて肘をポンするくらい、違う。

 

でも、いいの。それでいいんよ。「蓼食う虫も好き好き」っていう諺があるじゃないですか。

「タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまである」ということ。

 

そもそもペルーでペルー料理以外のものを食べて、一体何が悪いんですか?

 

っていうかあなたねぇ、さっきから言わせておけば、好き勝手なこと言ってんじゃないわよ! ねぇ、ちょっと聞いてる? おーい!

 

つべこべ言っておりますが、お二人はクリームパスタを「美味しい」と言って食べていました。確かに、クリーミーなホワイトソースがエビとパスタに絶妙に絡み合っている。彩色を気にしてか、シェフの粋な計らいでグリーンピースまで入っていました。そういうのを「お洒落」っていうんですかね。知らんけど。

「サービスでいつもより多めに入れてあげるね」って、シェフがウィンクしているのが頭をよぎりましたよ。

坂本くんは「美味しい」と言いながらグリーンピースを丁寧に丁寧に、他のお皿に取り除いていました。つまり残していました。

 

横井選手に至ってはエビを数匹残しつつ、スプライトでお口直ししていました。

 

 

私「どれが一番美味しかったですか?」

 

横井選手「ん~。これ、ですかね☆」

 

スプライト殿、あなたをペルーで一番美味しいペルー料理として認定し、表彰致します! この度は大変おめでとうござんした!

 

え? 私が一番好きなペルー料理ですか?

 

そんなのスプライトに決まってるじゃないですか! ふざけないでくださいよ!

ブタの散歩

大藤沙月選手と吉田春香コーチは決勝戦が終わったその日の夜の便で帰国したので、あまりお話しは出来ませんでした。

 

しかし、大藤沙月選手は挨拶してくださったり、吉田コーチは少しの時間だけでも私の息子に話しかけてくださったりと、素敵な面を見せてくださいました。

 

旦那のレンソの車で、大藤沙月選手と吉田コーチに最後の挨拶だけでも、と思い、ホテルへ向かいました。

 

お二人のバスは夜8時のホテル発。そして我々がホテルに着いたのは8時5分。

 

チーン。

 

私は日本人だから時間には絶対に間に合うようにするんですけど、旦那のレンソはペルー人。

 

ペルーには「ペルー時間」というものがありまして、予定の時間より10分、15分、30分と遅れることを意味します。

 

くそう、「ペルー時間」の奴め。今度見つけたらただじゃおかねぇぞ。今度見つけたら前歯へし折ってやるからなっ!

 

んで、遅れた本当の理由がコチラ。

 

ん?

 

ブタ?

 

車を運転していたレンソが「イズミ! ブタがいる!」って言うんですよ。

 

あー、はいはい、ブタね、ブタブタ。

 

ブルドッグのことをいつもあなたは「ブタ」って比喩しているのを私が知っていることをあなたも知っているでしょう?

 

いつものように適当に流していました。

 

しかし、今回「ブタ」と言うレンソの力量がいつもと違う。

 

指さす方を見たら、本物のブタが散歩していました。

 

しかもよく見たら、ブタがおばさんを散歩していました。

 

レンソはブタの写真を撮るために、ブタが曲がった道へ車を進めていました。

 

ブタは車のタイヤに大量のオシッコをしていました。

 

 

なるほど。今回ホテルに着くのが遅れたのは「ペルー時間」が悪いんじゃなくて、「ブタが散歩していて、それを写真に撮っていたから遅れた」のですね!

 

ペルー時間さん、ごめんなさい。先ほどは「前歯へし折ってやる」なんて暴言を吐いてしまって。

 

今回はブタが散歩していて、その写真を撮っていたレンソと私が悪かったんですね☆

 

前歯、へし折っておきますね☆

只今、坂本竜介くんからご紹介にあずかりました西田泉です。

告白します。

 

正直者になります。

 

正直者のジョンになります。

 

前回、自慢気に「話しかけなかった」と書きましたが、

 

実は、

 

「話しかけられなかった」んですよね。

 

恥ずかしくて。

 

ほら、私って意外と「シャイ」じゃないですか。日本語では「恥ずかしがり屋」って言うんでしたっけ? 知らんけど。

 

子供時代には無かった「羞恥心」というものが、最近ようやく芽生えてきた。俗にいう、遅咲きってやつ?

 

普通、逆じゃないですか? 子供の頃は恥ずかしがり屋だったけど、大人になったら度胸が付いて話せるようになった、って。

 

私の場合逆なんですよ。

 

時代を逆行しているんですよ。

 

これね、意外と操作が難しいんですよ。

 

え? コツ、ですか? コツなんてありませんよ。

 

……そうですねぇ、強いて言えば、

 

 

フィーリング、かな。

 

 

試合を終えた横井咲桜選手と坂本くんが一緒に居たので、必殺「瞬間移動の術」を使って彼の隣に行くと、早速坂本くんが紹介してくれました。

 

「あ、この方、ペルーに住んでる西田泉さん。俺の高校時代のクラスメート」。

 

 

あれ? さっきのつぶ貝は何処へ? あなたさっき、つぶ貝でした、よ、ね?

 

みんなが二度見、三度見するくらい、それはそれは鮮やかに手のひらを急にひっくり返し、いきなり20歳の女の子にぐいぐい行くペルー在住の40歳のオバハン(実はまだ39歳)。

 

もうね、ご紹介にあずかったその瞬間、コレですよ。

 

大藤沙月選手のバックとフォアの切替しくらい速いテンポでやってのけた私って、自分で言うのも何ですが、意外と凄い。

 

まだまだ若いもんには負けんっ!

 

少しでも壁になりたい、簡単に譲りたくないっていうか。

 

「きゃー、なんかこのオバサン、ぐいぐいくるんですけど~!」っていう横井選手の声は聞こえませんでした。

 

なるほど、年を取ると耳が遠くなるって本当なんですね!

 

 

それにしても、あらまあ。なんて可愛い。なんて可愛い20歳。

 

私にもねぇ、20歳という時代があったはずなんですけどねぇ……。それはもう、タンスの奥の奥の、そのまた奥に大事に大事にしまいすぎて、存在をすっかり忘れられてしまった「あったような、いや、もしかしたら無かったのかもしれない、あの日の淡い想ひ出」となっています。

 

それにしても、こんなに素晴らしい選手とお話しが出来るなんて、ありがたき幸せ~!

コンテンダー リマ(ペルー)大会にオードーとヨコイが来た! 

毎年恒例になってきつつある、「コンテンダー リマ(ペルー)大会」

 

今年は 08月20日 – 08月25日に行われ、女子は大藤沙月選手(ミキハウス)と横井咲桜選手(ミキハウス)が参加されました。

 

母体スタッフ、コーチとして坂本竜介さん(ミキハウス)と吉田春香さん(四天王寺高校)がいらっしゃいました。

 

ようこそ! ペルーへ!

 

で、早速馴れ馴れしく坂本竜介さんに話しかける私。何故かって?

 

何を隠そう、青森山田高校時代のクラスメートだったからです。

 

いやー、久しぶりに日本人と話すと、テンション上がっちゃいますよね~!

 

そのテンションのまま練習会場の入り口でいろんな選手の練習を見ていたら、大藤沙月選手と横井咲桜選手、吉田春香コーチが目の前を通り過ぎました。

 

すかさず旦那のレンソが「イズミ! オードーとヨコイが来た! 話しかけてっ!」と、まるで子供のように私の袖を引っ張ってきた。

 

「あ、初めまして! 私、リマに住んでいる日本人です~!」

なんつって、グイグイ行くと思ったら大間違い。大間違いのとんちんかん。

 

さっきのテンションはガタ落ち。まるでつぶ貝のように口をつむぎ、目も合わさず、ただその場が過ぎるのをじっと待つだけ。

 

恥ずかしながら、今まで私はたくさん非常識なことをしてきました。何度も人を傷つけました。自分も傷つき、そして学んできました。こうやって。40年もかけて。

 

「知らない人には、試合前の大事な時に、いきなり話しかけない」

 

40年かけて私が学んだのはこれです。

 

家訓にしようかと、最近迷っているくらいです。

 

てかさー、知らない人にグイグイ話しかけてくる人って、私、嫌いなんですよね。

 

え? それって、昔の私じゃん。

 

そ、そ、そ、それって、今の私の息子じゃん。

 

多分、大藤選手も横井選手も「何だかつぶ貝みたいな日本人っぽい人がいる」と気づいていたかもしれません。しかし、試合前の大事な時に、私は話しかけませんでした。

 

 

えらい! 私って、すごい! 結構、やるじゃん。

 

 

誰か私を褒めてください。