3年連続で松澤を破り、準決勝に進出した平野美宇。平野のミドルへ食い込むようなバックサービスから、バックハンドの緩急とフォアのカウンターで勝負した松澤は平野を大いに苦しめたが、勝負所での平野のフォアクロスのフォアドライブは非常に厳しかった。
「松澤さんのバックサービスは他の人とは違うけど、去年もあまり取りづらくはなかった。ミスが出たのはこちらが原因。最後はしっかり調整できました。私のミスを待っていたので、こちらはまずミスをせず、その上でしっかり変化をつけていきました。
(最年少優勝という)記録のためにやっているわけじゃないけど、最年少で優勝できたらうれしいし、今年は絶対に優勝したい。東京五輪までに自分が一番になりたい」(平野)
明日の準決勝は、昨年のジュニアで敗れたカットの橋本との対戦。「対攻撃はすごく良いプレーができている。対カットの準決勝が勝負だと思います。決勝まで進めれば優勝できるんじゃないかと思えるくらいのプレーができている。石川さんにも勝てる可能性はあると思う」。ゆったりした口調の中にも強気なコメント。優勝への意志を感じさせた。