スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
☆☆☆ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 女子第14節 7.30~31 ☆☆☆

[大同雲崗・金地鉱業 3-1 山東魯能・中電装備]
○李暁丹 -10、12、8、1 馮天薇
○武楊 5、-12、6、8 李茜
 劉娟/王シュアン -11、-4、-7 李茜/彭陸洋○
○武楊 2、5、7 馮天薇
(大同大学体育館)

[山西大土河・華東理工 3-2 内蒙古銀行]
 饒静文 -6、-8、-6 陳夢○
 郭炎 -13、-6、-9 馮亜蘭○
○帖雅娜/饒静文 -7、7、-7、14、7 馮亜蘭/姚彦
○郭炎 6、8、4 陳夢
○范瑛 12、6、-10、-10、10 姚彦
(内蒙古烏海市文体センター)

[八一冀中能源 3-2 広州時代地産]
○曹臻 9、5、4 潘晨欣
 李佳 -5、-10、-9 劉詩ウェン○
 李佳/劉㬢 -6、-8、7、-5 周芳芳/徐潔○
○曹臻 8、9、-6、-5、8 劉詩ウェン
○楊楊 6、9、7 張瀟玉
(広州黄埔区体育センター)

[北京控股集団 3-2 大連新衡業・上方]
○朱雨玲 11、-6、-3、8、13 常晨晨
○丁寧 10、-8、9、12 文佳
 彭雪/リ・ジャウェイ -5、-8、6、11、-3 常晨晨/李佳イ○
 朱雨玲 -11、-5、-7 文佳○
○リ・ジャウェイ -9、7、10、9 李佳イ
(北京広安体育館)

☆女子第1ステージ・最終順位
1 大連新衡業・上方(9勝5敗)
2 八一冀中能源(8勝6敗)
2 山東魯能・中電装備(8勝6敗)
2 大同雲崗・金地鉱業(8勝6敗)
5 山西大土河・華東理工(7勝7敗)
6 広州時代地産(6勝8敗)
6 内蒙古銀行(6勝8敗)
8 北京控股集団(4勝10敗)

 超級リーグ女子も第14節が終了。プレーオフに進出する4チームが決定した。
 八一冀中能源に勝てばプレーオフに進出できていた広州時代地産は、4番で劉詩ウェンが曹臻とのエース対決に敗れ、あまりに痛い敗戦。2シーズン連続でプレーオフ進出を逃した。昨シーズンは5位で順位決定戦に回らずに済んだが、今シーズンは5~8位決定戦での厳しい戦いが待っている。5~8位決定戦の対戦相手は北京控股集団。第1ステージ終盤に調子を上げてきているだけに、怖い相手だ。北京のエース丁寧も「チームの若手も次第に超級の雰囲気に慣れてきて、士気も上がってきた。昨年も残留争いを経験しているし、最悪の事態に備えて準備している」と残留への自信をのぞかせている。

 プレーオフ制度が開始された08年シーズン以降、初のプレーオフ進出を決めたのは八一冀中能源。かつての名門も、最近はすっかり中堅に定着していたが、混戦の中で勝負強さを見せた。曹臻、木子、李佳、楊楊という布陣にずば抜けたエースはいないが、誰かが負けても誰かがカバーする。第10節からの5試合はすべてラストまでもつれる接戦、ストッパー役の楊楊の活躍が光った。
 今日4日から始まる男女プレーオフ。男女の第1戦の試合予定は以下のとおり。

☆女子プレーオフ準決勝(8月4日)
大連新衡業・上方 vs. 大同雲崗・金地鉱業
八一冀中能源 vs. 山東魯能・中電装備
★男子プレーオフ準決勝(8月6日)
八一熔盛重工 vs. 覇州海潤冠軍園
浙商銀行 vs. 山東魯能・中電装備

Photo上:楊楊はややプレーに波があるものの、八一にとっては貴重な戦力
Photo下:馮天薇に完勝した武楊。決勝で敗れた昨シーズンのリベンジなるか
(Photo上は09年全中国運動会、下は11年世界選手権)
★★★ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 男子第14節 7.30~31 ★★★

[八一熔盛重工 3-2 山東魯能・中電装備]
○侯英超 17、2、-4、-8、8 方博
 閻安 -12、-6、-8 張継科○
○閻安/周雨 8、7、12 張超/方博
 侯英超 5、-6、-6、-9 張継科○
○周雨 13、6、-5、6 朱世赫
(済南奥体センター体育館)

[浙商銀行 3-0 四川長虹]
○馬琳 11、-6、-7、13、4 許鋭鋒
○ハオ帥 9、9、7 邱貽可
○ハオ帥/徐輝 8、3、6 許鋭鋒/張ユク
(新彊ウルムチ紅山体育館)

[錦州銀行・上海 3-1 寧波海天塑機]
○王励勤 6、-9、9、9 王建軍
 尚坤 -11、-6、5、-6 吉田海偉○
○尚坤/ジャイ一鳴 -7、6、8、-8、10 王建軍/呉ハオ
○王励勤 -6、4、3、5 吉田海偉
(遼寧省錦州万通卓球館)

[覇州海潤冠軍園 3-2 江蘇金山環保・中超電纜]
○許シン 9、1、3 雷振華
 崔慶磊 -11、-4、5、9、-6 陳杞○
 許シン/李平 -8、-11、10、6、-3 林晨/金義雄○
○崔慶磊 7、6、-9、-7、17 雷振華
○程靖チィ -8、8、-8、7、11 林晨
(江蘇イェン城濱海県体育館)

★男子第1ステージ・最終順位
1 八一熔盛重工(11勝3敗)
1 浙商銀行(11勝3敗)
1 山東魯能・中電装備(11勝3敗)
4 覇州海潤冠軍園(10勝4敗)
5 寧波海天塑機(5勝9敗)
6 錦州銀行・上海(4勝10敗)
7 四川長虹(3勝11敗)
8 江蘇金山環保・中超電纜(1勝13敗)
※上位4チームはプレーオフ、下位4チームは順位決定戦へ

 超級リーグ男子は第1ステージを終了し、プレーオフに進む4チームと順位決定戦に進む4チームが確定。今回は男女別にお伝えします。
 勝てば第1ステージの首位が確定する山東魯能・中電装備は、王皓を欠く八一熔盛重工に予想外の敗戦。八一は元世界ランキング10位のチョッパー侯英超が今シーズン初出場し、トップで方博に勝利。ラストでサウスポーの周雨が持ち前の豪打で朱世赫をノックアウトした。「前節では最強チームの浙商銀行を相手に奮闘し、正確に戦況を分析することで勝利できた。しかし、今回は八一のエース王皓が欠場。相手を甘く見たということはなかっただろうが、若い選手たちは苦戦に陥った時の準備が不足していた」と山東の谷青成監督。結果的に八一、浙商、山東の3チームが11勝3敗で並び、3チーム間の対戦成績によって、八一が第1ステージ首位でプレーオフに進出した。

 すでにプレーオフ進出の可能性が断たれた寧波海天塑機は、錦州銀行・上海戦の2番で吉田海偉が勝利。今シーズンの超級リーグ男子で日本人選手が挙げた初白星であり、吉田にとっては記念すべき超級初勝利だ。しかし、エース馬龍を欠いたチームは惜敗。第1ステージ5勝9敗は不本意な成績と言うほかない。馬龍はシングルス19勝4敗だったが、新加入の王建軍が1勝11敗と全く振るわず。水谷隼(明治大)と吉田海偉もふたりあわせて1勝6敗という成績だった。

 覇州海潤冠軍園は、超級リーグ参入3年目でうれしいプレーオフ進出。シーズンによって好不調の波が激しい李平が、ラストで4勝を挙げて貴重なストッパー役となった。5日から始まるプレーオフでは、八一と覇州、浙商と山東が激突。各チームとも実力伯仲で、熱戦が期待できそうだ。

Photo上:吉田海偉、超級リーグでうれしい初勝利
Photo中:吉田に敗れた尚坤。今シーズンは王皓や陳杞を破っている
Photo下:シーズン終盤に調子を上げてきた崔慶磊。コーラが好きな22歳
(Photo上は10年度全日本選手権、中・下は09年全中国運動会)
★★★ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 男子第13節 7.27 ★★★

[山東魯能・中電装備 3-1 浙商銀行]
○朱世赫 9、-8、9、-6、6 ボル
○張継科 -6、-9、7、5、9 馬琳
 張超/方博 -14、-6、-9 馬琳/ハオ帥○
○張継科 9、7、-10、8 ボル
(青島中国石油大学体育館)

[八一熔盛重工 3-2 寧波海天塑機]
 李木橋 -6、-8、-9 馬龍○
○閻安 6、-9、9、7 王建軍
○李木橋/周雨 -6、6、7、9 王建軍/呉ハオ
 閻安 -6、8、-6、5、-10 馬龍○
○周雨 6、1、-14、12 呉ハオ
(浙江省寧波イン州体育館)

[江蘇金山環保・中超電纜 3-1 四川長虹]
○雷振華 7、-8、5、10 邱貽可
 陳杞 3、-8、-4、-6 許鋭鋒○
○林晨/金義雄 8、8、8 張ユク/許鋭鋒
○陳杞 -4、7、4、8 邱貽可
(江蘇省宣興市体育館)

[覇州海潤冠軍園 3-1 錦州銀行・上海]
 崔慶磊 5、-6、-4、3、-10 王励勤○
○許シン 6、-8、9、4 尚坤
○ジャイ超/程靖チィ 5、-9、-5、9、8 尚坤/ジャイ一鳴
○許シン 7、10、4 王励勤
(河北省張家口宣化一中体育館)

☆☆☆ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 女子第13節 7.27 ☆☆☆

[山東魯能・中電装備 3-2 山西大土河・華東理工]
○李暁霞 -9、6、8、9 郭炎
 金キョン娥 -9、-10、10、-10 范瑛○
○彭陸洋/李茜 12、9、4 郭炎/帖雅娜
 李暁霞 -14、4、-6、12、-6 范瑛○
○彭陸洋 2、9、8 帖雅娜
(済南奥体センター体育館)

[北京控股集団 3-2 広州時代地産]
 リ・ジャウェイ -6、-5、9、-5 張瀟玉○
 丁寧 -6、-9、10、-8 劉詩ウェン○
○リ・ジャウェイ/彭雪 6、6、-8、9 劉詩ウェン/徐潔
○丁寧 3、4、-9、6 張瀟玉
○朱雨玲 7、-10、7、-14、9 石賀浄
(広州黄埔区体育センター)

[大同雲崗・金地鉱業 3-1 大連新衡業・上方]
○李暁丹 7、-8、-9、7、7 郭躍
 武楊 -9、13、-7、-9 文佳○
○劉娟/王シュアン 6、8、-2、9 郭躍/李佳イ
○李暁丹 -7、7、5、11 文佳
(大同大学体育館)

[内蒙古銀行 3-2 八一冀中能源]
 馮亜蘭 -7、-7、6、-8 曹臻○
○陳夢 7、-9、9、-3、10 木子
○馮亜蘭/姚彦 7、7、7 木子/李佳
 陳夢 -5、-7、-10 曹臻○
○姚彦 9、7、8 李佳
(江蘇省常州武進体育館)

 超級リーグ第1ステージもいよいよ大詰め、第13節が7月27日に行われた。
 男子では開幕から12連敗していた江蘇金山環保・中超電纜が、四川長虹を3-1で破ってついに初勝利。最後の最後での「無駄な抵抗」かと思いきや、この1勝が持つ意味は意外に大きい。第1ステージ5~8位のチームによる順位決定トーナメントには、第1ステージの結果が持ち越されるからだ。順位決定トーナメントは第1ステージとの積算で3勝を挙げたチームの勝利となるため、江蘇はすでに2連敗している寧波海天塑機、錦州銀行・上海に対しては、3連勝しないとトーナメントを勝ち抜けない。これはあまりに厳しい戦いだが、第13節での1勝で、四川に対しては互角の勝負ができる。7・8位決定戦で四川と対戦し、先に2勝を挙げて超級リーグ残留。これが江蘇にとっては最も現実的なシナリオだろう。

 男子第1ステージの首位を懸けた一戦、山東vs浙商は山東が勝利。浙商銀行はここまで好調のボル(ドイツ)が朱世赫(韓国)、張継科に相次いで敗れた。試合会場では、エースの馬琳をはるかにしのぐ数のファンに囲まれるボル。第13節が行われた山東省青島はドイツの租借地だった時代があり、海沿いの美しい街並みが気に入ったようだ。「青島に来るのはこれが2回目だけど、とてもきれいな街だね。チャンスがあったらバカンスに来たいくらいだよ」(ボル)。30歳とベテランの域に達しているが、「まだ引退なんてことは考えていないし、あと5~6年は高いレベルでプレーできると思う。2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場したい」とモチベーションに衰えは見られない。

 女子は大連新衡業・上方に続き、山東魯能・中電装備が8勝目を挙げてプレーオフ進出。カットに強いエース李暁霞が4番で范瑛に敗れたが、彭陸洋がラストを締めた。「彭陸洋は本来のプレーを取り戻してくれた。単複ともすばらしいプレーだった。李暁霞は范瑛に敗れたが、李暁霞の闘志と精神力は十分伝わってきた」(山東・于国鵬監督)。
 プレーオフ進出へ崖っぷちの戦いが続いていた広州時代地産は、前半で2点を先取しながら、北京に痛恨の逆転負け。結果論ではあるが、劉詩ウェンをダブルスで起用するオーダーは、あまりに慎重すぎた感あり。ダブルスが強化できれば、もっと楽に勝てるチームなのだが……。

Photo上:前節で超級リーグ100敗目を喫した雷振華が、四川戦で勝利
Photo中:王皓不在の中、単複2得点でチームの勝利に貢献した周雨
Photo下:彭陸洋、大事な場面で今シーズンの初白星
(Photo上・下は09年全中国運動会、中は10年世界ジュニア選手権)
★男子第1ステージ順位(第12節終了時点)
1 山東魯能・中電装備(10勝2敗)
1 浙商銀行(10勝2敗)
3 八一熔盛重工(9勝3敗)
4 覇州海潤冠軍園(8勝4敗)
5 寧波海天塑機(5勝7敗)
6 四川長虹(3勝9敗)
6 錦州銀行・上海(3勝9敗)
8 江蘇中超電䌫(0勝12敗)

☆女子第1ステージ順位(第12節終了時点)
1 大連新衡業・上方(9勝3敗)
2 山東魯能・中電装備(7勝5敗)
2 八一冀中能源(7勝5敗)
4 大同雲崗・金地鉱業(6勝6敗)
4 山西大土河・華東理工(6勝6敗)
4 広州時代地産(6勝6敗)
7 内蒙古銀行(5勝7敗)
8 北京控股集団(2勝10敗)

※第1ステージは第14節で終了。上位4チームはプレーオフ、下位4チームは順位決定戦に進む
★★★ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 男子第12節 7.24 ★★★

[覇州海潤冠軍園 3-2 八一熔盛重工]
○崔慶磊 -3、7、-5、7、9 王皓
 許シン 4、-8、-9、-4 閻安○
 崔慶磊/程靖チィ -7、-4、-3 閻安/周雨○
○許シン -7、8、4、キケン 王皓
○李平 7、11、-10、-5、4 周雨
(浙江省寧波イン州横渓体育館)

[山東魯能・中電装備 3-1 寧波海天塑機]
 朱世赫 -3、-9、-8 馬龍○
○張継科 -8、3、12、9 王建軍
○張超/方博 -7、5、-12、9、9 王建軍/呉ハオ
○張継科 10、-3、7、-9、5 馬龍
 (張超 - 水谷)
(浙江省桐廬体育館)

[浙商銀行 3-0 江蘇金山環保・中超電纜]
○ボル 10、9、4 陳杞
○馬琳 10、7、-9、8 雷振華
○ハオ帥/徐輝 6、-7、-8、9、6 林晨/金義雄
(天津市塘沽体育館)

[錦州銀行・上海 3-1 四川長虹]
○王励勤 8、-10、6、6 張ユク
○尚坤 -9、8、-6、7、5 邱貽可
 ジャイ一鳴/尚坤 9、9、-6、-8、-7 張ユク/許鋭鋒○
○王励勤 11、-4、8、7 邱貽可
(四川省徳陽広漢体育館)

☆☆☆ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 女子第12節 7.24 ☆☆☆

[八一冀中能源 3-2 山東魯能・中電装備]
○曹臻 -10、8、-7、7、12 馮天薇
 木子 -5、-12、-5 李暁霞○
○木子/李佳 7、6、6 馮天薇/李茜
 曹臻 -11、-8、-7 李暁霞○
○李佳 9、8、3 李茜
(済南奥体センター体育館)

[広州時代地産 3-2 大連新衡業・上方]
○劉詩ウェン 4、10、7 文佳
 石賀ジュン -8、-11、-7 郭躍○
 周芳芳/徐潔 9、-3、-7、-5 文佳/常晨晨○
○劉詩ウェン 6、10、-7、3 郭躍
○張瀟玉 13、-9、-6、8、9 常晨晨
(遼寧大連海事大学体育館)

[山西大土河・華東理工 3-0 大同雲崗・金地鉱業]
○帖雅娜 9、-5、-11、9、10 武楊
○郭炎 5、7、10 李暁丹
○帖雅娜/饒静文 -7、5、10、4 劉娟/李暁丹
(呂梁大土河体育館)

[内蒙古銀行 3-2 北京控股集団]
○陳夢 8、-5、7、-6、3 リ・ジャウェイ
 馮亜蘭 -9、5、-8、-11 丁寧○
○馮亜蘭/姚彦 6、11、5 リ・ジャウェイ/彭雪
 陳夢 -10、-10、10、-6 丁寧○
○姚彦 -4、2、5、8 鄭詩暢
(北京広安体育館)

 超級男女12節、八一熔盛重工のエース王皓にアクシデントが発生した。
 覇州海潤冠軍園戦のトップで、崔慶磊に接戦に持ち込まれた王皓。第5ゲームの終盤、8-7とリードした場面で、後陣でしゃがみ込みながらフォアドライブを打った際に悲鳴をあげてうずくまった。しばらく立ち上がることができなかった王皓、この試合は敗れながらも最後まで戦い抜いたが、4番の許シン戦は第3ゲームを戦い終えた次点で棄権。幸い骨には異常がなく、左足に体重がかかった際に靱帯を傷めたようだ。八一の王涛総監督は「王皓の古傷だったところなので、非常に心配している。10日から半月の静養が必要なので、超級の残り2試合は欠場することになるだろう」とコメント。八一はプレーオフ進出が確定しているが、エース不在で第13・14節を戦う。

 水谷隼(明治大)が所属する寧波海天塑機は、山東魯能・中電装備に惜敗。残り2試合で4位の覇州海潤冠軍園に勝ち星3つの差をつけられ、プレーオフ進出の望みが絶たれた。水谷はラストに控えていたが、4番で馬龍が相性の良い張継科に惜敗して終戦。馬龍は第4ゲーム3-6から逆転したものの、最終ゲームは出足から離された。「張継科はすでに馬龍攻略法を編み出しているよ」と山東の谷青成監督。ラスト水谷と張超の試合が実現すれば面白かったのだが……。

 一方、大混戦になっているのは女子。単独首位の大連新衡業・上方だけがプレーオフ進出を決めているが、2位以下は大混戦だ。広州時代地産の福原愛(ANA)は、右ひじの尺骨が疲労骨折の手前である「疲労性骨反応」と診断され、全治3週間で第1ステージ出場が絶望的。しかし、チームは劉詩ウェンの2得点と、ラスト張瀟玉の金星で大連新衡業・上方を下し、プレーオフ進出に望みをつないだ。
 世界女王の丁寧が所属する北京控股集団は、内蒙古銀行に競り負けて第1ステージの最下位が確定。今シーズンは5~8位のチームで順位決定戦を行うため、即降格ということではないが、丁寧以外の得点力がやはり低い。ラスト鄭詩暢は中国女子期待のカット主戦型だが、今シーズンはまだ結果を求められる段階ではないようだ。

Photo上:張継科、天敵の馬龍に競り勝った
Photo中:劉詩ウェンはサウスポーの文佳と郭躍を連破
Photo下:カットの武楊をゲームオール10点で下した帖雅娜
(写真はすべて11年世界選手権)
★★★ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 男子第11節 7.17 ★★★

[山東魯能・中電装備 3-2 江蘇金山環保・中超電纜]
 朱世赫 -7、10、6、-4、-7 陳杞○
○張継科 -9、10、8、7 雷振華
 張超/方博 12、-5、6、-9、-8 林晨/金義雄○
○張継科 -11、8、7、9 陳杞
○張超 10、-14、-6、6、6 林晨
(江蘇省泰州市体育館)

[八一熔盛重工 3-0 四川長虹]
○閻安 7、-10、-3、8、10 邱貽可
○王皓 10、9、-9、8 許鋭鋒
○閻安/周雨 9、13、5 張ユク/許鋭鋒
(浙江省寧波イン州体育館)

[覇州海潤冠軍園 3-2 寧波海天塑機]
 許シン 7、-7、-11、16、-7 馬龍○
○崔慶磊 8、9、-9、9 王建軍
○許シン/李平 -6、-9、2、8、9 呉ハオ/王建軍
 崔慶磊 9、-7、-4、-2 馬龍○
○李平 -9、10、6、7 呉ハオ
(内蒙古自治区鄂尓多斯文化娯楽センター)

[浙商銀行 3-0 錦州銀行・上海]
○ボル 7、8、6 尚坤
○馬琳 -8、6、-4、4、6 王励勤
○馬琳/ハオ帥 6、8、-7、7 尚坤/ジャイ一鳴
(遼寧省本渓市体育館)

☆☆☆ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 女子第11節 7.17 ☆☆☆

[北京控股集団 3-0 山東魯能・中電装備]
○リ・ジャウェイ 11、8、-5、8 李暁霞
○丁寧 7、8、-4、2 彭陸洋
○彭雪/リ・ジャウェイ 5、9、-7、-3、5 彭陸洋/李茜
(済南奥体センター体育館)

[大連新衡業・上方 3-2 内蒙古銀行]
 文佳 -4、3、7、-7、-2 馮亜蘭○
○郭躍 6、3、6 顧玉ティン
 文佳/常晨晨 -9、-4、4、-8 陳夢/顧玉ティン○
○郭躍 -11、7、-8、6、11 馮亜蘭
○常晨晨 8、7、4 陳夢
(内蒙古自治区鄂尓多斯文化娯楽センター)

[山西大土河・華東理工 3-2 八一冀中能源]
 饒静文 7、-5、-7、-5 曹臻○
○郭炎 8、8、11 木子
 帖雅娜/饒静文 9、10、-9、-10、-8 木子/楊楊○
○郭炎 -9、11、5、8 曹臻
○范瑛 7、-8、4、3 楊楊
(呂梁大土河体育館)

[大同雲崗・金地鉱業 3-2 広州時代地産]
 李暁丹 -9、9、9、-5、-4 劉詩ウェン○
○武楊 8、9、4 張瀟玉
○李暁丹/劉娟 8、-7、8、7 周芳芳/徐潔
 武楊 -9、-2、-1 劉詩ウェン○
○王シュアン 7、-8、6、7 石賀浄
(広州市黄埔区体育センター)

 超級リーグ男女14節、男子で10連敗中の江蘇金山環保・中超電纜は、八一熔盛重工を相手にラストまで持ち込みながらも惜敗。開幕からの連敗はついに11となった。
 超級男子は、山東魯能・中電装備、八一熔盛重工、浙商銀行の3チームが9勝2敗で首位に並んでいる。昨シーズンわずかの差で優勝を逃した八一熔盛重工は四川長虹に完勝したが、王涛監督は格下の許鋭鋒に手こずったエース王皓におかんむり。「勝つには勝ったが、王皓はあまりにスロースターターだ。相手が格下だから、まあ勝てればいいと思っていたんだろう。オリンピックに向けて、今のままじゃダメなんだ! もっと自分への要求を高くしないと!」(王涛)。

 一方、女子ではここまで1勝9敗で最下位に沈む北京控股集団が、なんと2位の山東魯能・中電装備にストレート勝ち。リ・ジャウェイが積極的な試合運びで単複2点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した。「チームの状態は次第に良くなってきているし、今日の勝利はチームの士気をさらに高めるものだ」と北京の徐志崇監督。7位の内蒙古銀行(4勝7敗)に並ぶためには、7月24日に行われる第12節で一気に連勝といきたいところだ。

Photo上:王涛に試合運びの甘さを指摘された王皓。超級でも気が抜けない
Photo中:プレーオフ進出を争う寧波戦ラストで、貴重な勝ち星を挙げた李平
Photo下:リ・ジャウェイ、苦境のチームにひと筋の光明をもたらした
 2008年の北京五輪で女子団体銀メダル、そして2010年の世界団体選手権モスクワ大会決勝で中国女子を破る歴史的な勝利を挙げ、金メダルを獲得したシンガポール女子チーム。選手たちは一躍シンガポール・スポーツ界のビッグスターとなり、シンガポール卓球協会も次々に大企業とスポンサー契約を結んでいる。
 『聯合早報』の報道によれば、今年だけでアシックス(3年契約/20万シンガポールドル)、スポーツ飲料メーカーの100PLUS(3年契約/75万シンガポールドル)、三菱電機(3年契約/30万シンガポールドル)の3社と矢継ぎ早に契約。そして7月13日、新たにシンガポールのアパレルブランド「鰐魚牌」とスポンサー契約を締結した。1シンガポールドルは日本円で65円くらいだ。

 「鰐魚牌」を日本語に訳すと「クロコダイル」。ただし、日本のヤマトインターナショナルが展開する有名なブランド「クロコダイル」とは全く別のブランドで、正確には「クロコダイル・インターナショナル(鰐魚国際)」。日本のクロコダイルにそっくりなワニのロゴが目印だ。同じワニのロゴではフランスの「ラコステ」も有名で、日本の「クロコダイル」と「ラコステ」もかなり紛らわしいが、「クロコダイル・インターナショナル」と「ラコステ」も、中国でロゴの使用差し止めを巡り、裁判で争ったりしている。

 シンガポール卓球協会に対し、向こう10年間の選手育成費および強化費として、100万シンガポールドル(約6500万円)を援助する「クロコダイル・インターナショナル」。洪文展CEOは「弊社は昨年のユース五輪でウェアのオフィシャルサプライヤーとなり、また今回もシンガポール・スポーツ界の発展のために協力することができて、非常にうれしい。シンガポール卓球協会がよりすぐれた才能を発掘する手助けをしていきたい」とコメントしている。
 今年11月には第1回クロコダイル・チャレンジカップ卓球大会も開催される予定で、12歳以下/10歳以下/8歳以下の3つの年代で6種目が行われる。シンガポール男女チームの主力であるガオ・ニンや王越古、リ・ジャウェイといった選手たちはすでにベテラン。以前のような中国からの選手輸入も、協会間の移籍制限によって難しくなり、自前での選手育成が求められているのだ。

Photo:昨年11月のアジア競技大会(上)と、今月行われたジャパンオープン(下)での馮天薇。同じウェアと思えないくらい賑やかになった
 7月4~17日まで、アフリカ・モロッコの首都ラバトで開催されたITTFプロツアー・モロッコオープン。女子シングルスを制したのは世界ランキング82位の韓国の伏兵・田志希(ジョン・ジヒ)。プレースタイルは左シェークドライブ速攻型で、身長159cmと上背はそこまで高くないが、打球点の高い両ハンドは切れ味鋭い。
 準々決勝で第1シードの石川佳純(全農)を4-2、準決勝で世界ランキング10位の王越古(シンガポール)を4-1、そして決勝では平野早矢香(ミキハウス)をゲームオールの激戦の末に破った田志希。石川には今年4月のスペインオープンで(3-11、5-11、5-11、7-11)とストレートで完敗していたが、19歳と若いだけに伸びしろはまだありそうだ。

 実はこの田志希も、唐イェ序、郭芳芳、姜美順、石賀浄らに続く中国からの帰化選手。中国名は田旻ウェイ(火+韋/ティエン・ミンウェイ)。卓球のコーチであるお父さんの影響で8歳からラケットを握り、名門・山東魯能で腕を磨いた。国家女子2軍チームのメンバーとして、07年アジアジュニア選手権のカデット種目にも出場。準々決勝で森薗美咲、準決勝で現在のチームメイトである梁夏銀に勝利し、決勝で陳夢に敗れている。この年の全中国選手権ではベスト16に入った。

 そして2008年。山東魯能Bチームのメンバーとして、現在日本リーグのアスモでもプレーしている肖萌らとともに甲Aリーグで優勝した田旻ウェイだが、この年に韓国に渡り、今年1月に韓国国籍を取得。3月に新しく発足した実業団チーム・ポスコパワー(韓国最大の製鉄会社ポスコの子会社)の一員となった。今年5月に韓国で行われた『SBS KRAカップ』では、07年世界選手権ベスト16の李恩姫(丹陽郡庁)を破って3位に入り、一躍注目を集めている。

 2008年9月1日から、ITTFによる選手の協会間の移籍制限が発効したため、中国での代表経験がある田志希は世界選手権やワールドカップには出場できない。しかし、五輪やプロツアーには出場できるため、2016年のリオデジャネイロ五輪や、韓国にとっては重要な大会である2014年のアジア競技大会・仁川大会では代表に名を連ねる可能性もある。
 移籍制限によって一度は減少に転じた中国からの帰化選手だが、今年に入って詹健ら5名の中国選手がシンガポールへ移籍するなど、完全に消滅したわけではない。世界選手権への道は閉ざされても、五輪への道が残されている限り、中国からの選手の流出は続きそうだ。この傾向が続くと世界選手権のステータスが低下する恐れもあるが、現時点ではまだ大きな潮流にはなっていない。

Photo上:モロッコオープンでプレーする田志希(写真提供:ITTF)
Photo下:田志希の中国名がこちら。……別に覚える必要もないのですが
★男子第1ステージ順位(第10節終了時点)
1 浙商銀行(8勝2敗)
1 八一熔盛重工(8勝2敗)
1 山東魯能・中電装備(8勝2敗)
4 覇州海潤冠軍園(6勝4敗)
5 寧波海天塑機(5勝5敗)
6 四川長虹(3勝7敗)
7 錦州銀行・上海(2勝8敗)
8 江蘇金山環保・中超電纜(0勝10敗)

☆女子第1ステージ順位(第10節終了時点)
1 大連新衡業・上方(8勝2敗)
2 山東魯能・中電装備(7勝3敗)
3 八一冀中能源(6勝4敗)
4 大同雲崗・金地鉱業(5勝5敗)
4 広州時代地産(5勝5敗)
6 山西大土河・華東理工(4勝6敗)
6 内蒙古銀行(4勝6敗)
8 北京控股集団(1勝9敗)
★★★ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 男子第10節 7.13 ★★★

[浙商銀行 3-2 八一熔盛重工]
 馬琳 -4、-9、-8 閻安○
 ボル -10、-6、9、-6 王皓○
○馬琳/ハオ帥 6、12、-10、2 王皓/周雨
○ボル -7、10、-5、6、6 閻安
○ハオ帥 9、6、8 周雨
(浙江省寧波慈渓中学体育館)

[寧波海天塑機 3-1 四川長虹]
 王建軍 -8、-7、-8 邱貽可○
○馬龍 5、4、4 張ユク
○王建軍/呉ハオ 13、-10、8、9 張ユク/許鋭鋒
○馬龍 8、-3、1、8 邱貽可
(浙江省寧波雅戈尓体育館)

[山東魯能・中電装備 3-1 覇州海潤冠軍園]
○張継科 6、8、5 程靖チィ
 方博 -7、-8、-9 許シン○
○張超/方博 -9、10、9、9 李平/程靖チィ
○張継科 5、-7、7、6 許シン
(済南奥体センター体育館)

[錦州銀行・上海 3-0 江蘇金山環保・中超電纜]
○尚坤 9、9、-4、5 陳杞
○王励勤 -10、9、-7、4、12 雷振華
○尚坤/ジャイ一鳴 13、9、-10、8 林晨/金義雄
(遼寧省錦州万通卓球館)

☆☆☆ 2011中国卓球クラブ超級リーグ 女子第10節 7.13 ☆☆☆

[広州時代地産 3-1 内蒙古銀行]
 福原愛 -3、7、-5、-9 陳夢○
○劉詩ウェン 11、8、9 馮亜蘭
○周芳芳/徐潔 -9、4、6、9 馮亜蘭/姚彦
○劉詩ウェン -9、5、5、8 陳夢
(内蒙古自治区鄂尓多斯文化娯楽センター)

[山東魯能・中電装備 3-2 大連新衡業・上方]
 顧若辰 -2、-6、-7 郭躍○
○李暁霞 6、6、8 文佳
 彭陸洋/李茜 -7、6、-8、-8 文佳/常晨晨○
○李暁霞 9、2、-9、11 郭躍
○金キョン娥 -10、6、9、5 常晨晨
(遼寧大連海事大学体育館)

[山西大土河・華東理工 3-2 北京控股集団]
 饒静文 -4、-8、-7 丁寧○
○郭炎 12、4、5 リ・ジャウェイ
 帖雅娜/饒静文 -10、-13、-9 彭雪/リ・ジャウェイ○
○郭炎 11、7、11 丁寧
○范瑛 7、-12、8、5 朱雨玲
(呂梁大土河体育館)

[八一冀中能源 3-2 大同雲崗・金地鉱業]
○曹臻 14、9、-5、-9、8 武楊
 木子 -3、3、-4、3、6 李暁丹○
○木子/李佳 6、5、-5、3 劉娟/王シュアン
 曹臻 -12、-5、4、-5 李暁丹○
○楊楊 4、2、6 王シュアン
(大同大学体育館)

 選手たちも疲労の色が濃い超級リーグ男女第10節。男子で優勝候補の浙商銀行と八一熔盛重工が激突、浙商銀行が0-2のビハインドから逆転し、プレーオフ進出に大きく前進した。ボルは今シーズン馬龍、王励勤、陳杞らを次々と破り、「ビッグスター・キラー」の称号を得ている閻安にゲームオールで勝利。ポイントゲッターとして、確実にチームの勝利に貢献している。
 胃炎と発熱で病院通いが続く中、江蘇戦で雷振華にゲームオール8-10のピンチから逆転勝ちを収めたのは王励勤。降格の瀬戸際にある上海チーム、決して落とせない一戦にストレートで勝利した。「超級リーグの期間中は計画的な練習ができないから、身体の状態や試合での技術、戦術も調整が難しい。(雷振華戦の)最終ゲームは厳しかったけど、やっぱり重要なのはメンタルだと思うね。自分を信じ、勝利を信じて戦うことだ」(王励勤)。

 女子では福原愛(ANA/広州時代地産)が、準優勝したジャパンオープンから内蒙古銀行戦に転戦。未完の大器と国家チームの首脳陣から期待を集める陳夢に敗れたが、「韓国オープン、ジャパンオープンとふたつのプロツアーを戦っての転戦はかなりハードだったはず。粘り強く戦った精神力はすばらしかった」と広東省チームの喬紅総監督から賞賛されている。
 また、大連新衡業・上方の連勝がついに8でストップ。選手たちが次々と風邪でダウンしている大連。この試合も2番手の文佳が前日に38度を超える発熱だったが、単複2試合に出場し、ダブルスでは勝利をあげた。「頑張るしかありません。昨日と一昨日は郭躍もかなり熱があったようだけど、頑張って練習を続けていた。ベテランの彼女がそうしているだから、私も頑張らないといけない。自分のため、チームのため、そしてファンのためにみんなで頑張ってきたからこそ、今のチームの成績があるんです」(文佳)。ライバル山東チームに惜敗したとはいえ、今シーズンの遼寧(大連)チームはひと味違う。

Photo上:通算成績6勝9敗と苦しい王励勤だが、雷振華に粘り勝ち
Photo中:風邪にも負けず頑張った文佳
Photo下:八一の楊楊は、大同戦のラストで王シュアンに完勝
(Photo上は11年世界選手権、Photo中・下は09年全中国運動会)