西田泉のメイドの土産話し ~後編~

引き続きグアテマラのオープン戦の話しです。

西田泉 VS アンディ・ペレイラ選手

私は0-2セット、7-10で負けていましたが、そこから奇跡的な逆転をし、1-2に持ち込み、2-2に持ち込んで最終セット。

「相手に打たれたら、私は確実に殺(ヤ)られる!」という事だったので、サービスからスマッシュ、レシーブからスマッシュと、とにかく打ちまくった結果、私はキューバ1位、オリンピック出場選手のアンディ・ペレイラ選手に11-7で勝利したのでした。

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

全くもってその通りだなぁ。

そして決勝戦。相手はキューバ3位のモラ選手。彼もサウスポーです。

モラ選手も、もちろん強いのですが、アンディ選手と比べたらボールのスピードは遅く、ミスも多かったため、私は3-1で彼に勝ち、見事優勝を果たしました。

今まで卓球をしてきた中で、一番頑張った試合だったと思います。もう選手じゃないのに。

優勝賞金は、現金約7千円とスポーツ店で買い物が出来るカード約3千円でした。

賞金をゲットし、ホクホクの様子。とても嬉しそうな表情をしています。

しかし、賞金よりもたかがオープン戦にせよ、強い選手に勝って優勝できたという事、買い物中の見知らぬお客さん達が「頑張れ! イズミ!」と応援してくれたことが、何よりも嬉しかったです。

「孫に自慢できる話が出来た」「メイドの土産が出来た」と喜んでおります。

西田泉のメイドの土産話し、これにて終了。

次回はキューバの卓球事情をお話ししたいと思います。

西田泉のメイドの土産話し ~後編~” への 12 件のコメント

  1. 「キューバの卓球事情が知りたい」というワガママに応えていただき、大変ありがたく思っております。また一方で、ちょいちょいメイドの土産話を挟んでくるあたり、やはり西田さん、一筋縄ではいきません!(笑)

    実は私、リアルゴリラことペレイラ選手のプレーをナマで見たことがありますが、本当に球速がハンパじゃなかったです。「なんだこのカリフラワー(当時の髪型)!」と衝撃を受けたのを覚えています。そんなペレイラ選手に勝ってしまうとは……。イヤハヤ。

    1. タロタロさん
      コメントありがとうございます!
      えっ!? リアルゴリラことアンディペレイラ選手のプレーを生で見た事がある?
      どこででしょう? 日本じゃないですよね? スウェーデン? 気になります、教えて下さい。
      本当に打球が速いですよね! 面白い髪型してますよね! 当時はカリフラワーだったのか。。。
      現在はブロッコリーみたいな髪型をしています。 衝撃ですね!

      1. ペレイラ選手のプレーを観たのは、11年世界選手権ロッテルダム大会です。「なんで世界チャンピオンになれないんだろ?」と思いましたが、予選ラウンドで負けてました。世界は広いです。

        1. タロタロさん
          コメントありがとうございます!
          「なんで世界チャンピオンになれないんだろ?」と思いましたが、予選ラウンドで負けてました。世界は広いです。

          いや~、本当にその通りですね。結局、強い人が勝つんじゃなくて、勝つから強いんですね。
          昔からの癖(?)ですが、これから試合する相手を見ていると、めちゃくちゃ強く見えてしまって「やべぇ、どうしよう」となりますが、いざ試合をしてみるとそうでもなかった。という事が多々あります。

  2. 泉さん、優勝おめでとうございます(^-^)
    そんな強い相手に逆転勝ちできるなんて、、
    何度聴いても凄すぎますよ〜
    やはり、開き直って攻めることは大切ですね!
    とはいえ、そんなスコアから、戦術を変えて
    それで勝ち切るなんて、、本当に尊敬しちゃいます。
    泉さんは沢山引き出しを持っていらっしゃるのですね。
    ときには、えなりかずきも出てきますしw
    そんなドキドキするゲーム、私もいつか体験してみたいです。
    よい話を聞かせてくれてありがとうございます♡

    1. いでっちさん
      コメントありがとうございます!
      あの時は開き直りましたね。
      「打たなきゃ勝てない! だから、打つ!」と。
      レシーブなんてツッツキで返球すると3球目ドカンとやられるの、で絶対にフリックしなければならない状況だったためミスも覚悟でレシーブフリックしてました。
      戦術と勇気と集中力、「私は勝つために試合してるんだ!」という心構えが良かったと思います。
      人間の出せる実力は130%が限界と言われていますが、まさに私はあの試合で130%の「心技体知」を出し切りました。

  3. 先生、手に汗握るレポートありがとうございます。

    タイトルを見て、キューバのメイド喫茶レポートを期待して読み始めたどっかのアホ親父の失礼をお許しください。

    やっぱり先生、アツいぜ!

    1. なんだろうさん
      コメントありがとうございます!
      そうそう、タイトルが「メイドの土産」だなんて、「メイド」間違いする人が出るんじゃないかと思っていましたがやはりですね。W
      もちろん、許しますとも!

  4. スマッシュいいですよね。僕もペン表なので打ちたいと思ってるんですが、やはり入れないと話にならないことが多いと思っているのでドライブが多くなるんですよね。

    コツはやはり練習の回数をこなすことでしか掴めないんでしょうか?

    1. ウェイさん
      コメントありがとうございます!
      >コツはやはり練習の回数をこなすことでしか掴めないんでしょうか?

      スマッシュをミスしないで入れるコツ。それは……

      ① 正しいフォーム (←大前提!)
      ② 低姿勢で、ボールを高く見る (←チャンスボールに見えます)
      ③ 打って良いボールと、そうでないボールの見分けをつける
      ④ ボールを捉える角度、時計の何時を捉えるか (9時、10時、対ツッツキだったら8時、7時、等)
      ⑤ ラケット面の角度の意識
      ⑥ 頭の中でイメージトレーニングを繰り返す (←イメトレも大事!)
      ⑦ ビデオを見て研究 (←かなり良いです! オススメ)

      文章で書いてしまうと難しく思われますが、つまりは単純に「自分がスマッシュしてミスしない、自分なりのコツを掴み(わからなければコーチに聞いて)集中して練習する」に限ります。

      スマッシュ、入るようになると良いですね!

      1. ありがとうございます。練習頑張ります!

        P.S.
        >「相手に打たれたら、私は確実に殺(ヤ)られる!」
        この言葉いいですよね。「打たせなければどうということはない」…ということなんでしょうが、「この方法しかない!(それで通用しなかったらしゃーない)」と開き直ると意外といいパフォーマンスが出来たりすることがあるんですよね。

        1. ウェイさん
          コメントありがとうございます!
          まさしく、「この方法しかない!(それで通用しなかったらしゃーない)」と開き直ることが大事ですね。特に格上の相手だったら。
          身をもって皆さんに言えるのは、「相手がいくら強かろうが勝てる可能性はあるし、自分よりも弱い相手でも負ける事がある」ということです。

          ポイントは絶対に諦めない事です!

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