年別アーカイブ: 2018

趣味の卓球で夫婦喧嘩をしても、何の得にもなりません。

旦那レンソは予選リーグを1位通過したものの、決勝トーナメント二回戦で負けました。

 

レンソはテニス肘で全く練習が出来ず、そのくせ大会の4日前に、なぜか違う種類の新しいラケットとラバーに変えていたのです。

 

「テニス肘で練習が出来なかったし、ラケットとラバーを大会の4日前に変えて、ちゃんと準備が出来なかったから負けた」と会う友人全員に言っていました。

 

「言い訳をしたらこの手であの世行きにしてやる」と意気込んでいた私ですら「怒る」を通り越して呆れてしまい、なんの言葉もかけられませんでした……。

 

旦那よ……。まぁイイや別に。趣味の卓球ですからね。

「仕事の気晴らしに、ちょっと卓球」というレベルですから、もう何も言う事はありませんよ。旦那の趣味の卓球で夫婦喧嘩をしても、何の得にもなりません。犬も喰わぬ。

……ゴキブリだったら食べるかもしれないけどね。アイツら、何でも食べますからね。

 

 

外国の卓球大会といえば、卓球以外で何かネタになる事が絶対に起こります。

例えば、お決まりの停電。

野良犬や猫が体育館を走り回る。

鳩が体育館を飛び回る。

雨で体育館が雨漏りする。

 

今回の大会は鳩が体育館を飛び回りました。空いてるコートにも降りてきました。鳩よ、そこには豆は落ちていないよ……。

 

まぁ、鳩位のレベルはペルーでは当たり前ですよ。

それでもこうやって写真を撮る人が居るという事は、「クスッ、鳩が体育館に居るぜ(笑)」という笑いのネタになっている、という事でしょう。

↑ペルー人のおじさんが鳩にカメラを向けています。

 

一般女子の決勝戦。

ラケットを破損し、オリンピックを惜しくも逃したキューバ人のリーシー選手(もうすぐ33歳) VS すまし顔が得意なペルー1位のアンヘラちゃん(23歳)。

4-0でリーシーの勝ち。

 

一般男子の決勝戦。

ブラジルからの参戦、左ペン裏のイスラエル選手(41歳) VS ペルー1位のブライアン選手(28歳)。

4-1でブラジルのイスラエル選手の勝ち。

なんとイスラエル選手は20年前にもこの大会に出場し、一般男子で優勝しているそうです。恐るべし41歳……。

 

気を取り直し、友人の決勝戦のベンチコーチに入る旦那レンソ(写真右下)。

友人は見事に0-4で敗れたのでした。

バレンタイン。まさかこのプレゼントは「不倫」とかそういう系のやつ?

ペルーの、フアン 二十三中学校主催のオープン戦を観覧席でボケーっと見ていたら、とある16歳のナショナルチーム選手のお父さんが挨拶しに来ました。

 

年齢は恐らく60代前半。少し禿げており、少し小太りで、チョビ髭を生やし、メガネをかけています。

 

「先生、ごきげんよう」

「あら、○○君のお父さん、ごきげんよう」

 

この日はちょうどバレンタインデー。2月14日。

日本では女性が男性にチョコレートをあげるのが主流ですが、ペルーでは男性が女性に花束や「好きだよ」等と毒々しくプリントされたハート形の風船をプレゼントします。

ペルーでは「愛情」だけではなく「友情」もお祝いするので、友達同士で「友情の日、おめでとう!」と言ってハグをしたり、フェイスブック等で「おめでとう!」等とメッセージを送り合います。

 

選手のお父さんと時候の挨拶を軽く済ませると、彼が手提げ袋からよそよそしく箱を取り出しました。

 

「先生、これ、どうぞ」

「あら何かしらこれは?」

箱を持ってみると、なにやらずっしりと重い。

 

まさか。お父さん。

 

○○君のお父さん。

 

2月14日、バレンタインデーにプレゼントなんて……。

 

ダメですよ。私が人妻という事を知っているでしょう?

貴方も奥さんと二人の子供を持つお父さんでしょう?

しかも試合会場の観覧席で堂々とこんなものをプレゼントするなんて、何という感覚の持ち主!

 

恐る恐る箱を開けてみると……

 

 

私 「……。」

 

 

……バレンタインデーに関係なく、不倫とかそういう系の方じゃなくて本当に良かった。

 

っていうか、何コレ?

 

「先生、これは私が手作りした回転をかけるのを覚える道具です。身体の使い方を覚えるのにも役に立ちます。中国では上級者がこういうのを使っているのをビデオで見ました。日本でも使われていると思いますが、どうでしょう? 是非、先生もこれをお使いになって下さい。差し上げます。ほら、ここ、バネになっていてビヨンビヨン動いて元に戻るんですよ。卓球台が無い所でも椅子なんかに置けば十分使えますし、持ち運びも楽なんです。それから……、そして……、ここが……、さらに……」

※銀色のバネがビヨンビヨンと動きます。

 

そういえば、この家族、アレでした。すごくプレゼントしてくるんでした。

最初はお母さんでした。「先生、突然ですが、これをどうぞ」と、本当に突然こんな箱をプレゼントしてきて、

 

○○君は漫画「ワンピース」が大好きだというので日本に帰った時にトニートニー・チョッパーのぬいぐるみを買ってプレゼントしたら、次の日「イズミ、これをどうぞ」とお返しに牛をプレゼントしてくれました。

 

牛!

っていうかこの牛、笑えるくらいかっこいいんですけど!

 

で、今回はお父さんからプレゼント。

 

○○君には歳の離れたお姉さんが居るというので、次はお姉さんからのプレゼントで決まりだな。

名前も知らないし、会った事もないけど!

試合で負けた言い訳が「だって、練習しなかったんだもん」

現在、2月10日(土)~17日(土)まで、ペルーの中華系の中学校「フアン 二十三中学校」による卓球オープン大会が行なわれています。

 

参加国はペルー、中国(といってもペルーに住んでいる中国系人)、ブラジル、エクアドル、チリ、キューバ、パナマ、ボリビア、そして日本。

(写真提供:渡辺拓也氏)

 

え? 日本?

……一体誰が出るんだろう? ま、まさか、私?

いえ、私は試合に出ませんよ。じゃあ誰が出るんだろう?

JICAボランティアの松山新之助くん?

ペルーで活動していた時はこういう大会に絶対に出てましたけど、彼ならもう帰国しましたよね?

じゃあ渡辺拓也くんかなぁ? モケグア県でコーチをしているけど、彼はそんなに試合に出るタイプじゃないのにな。

 

誰かに「イズミ、(勝手に)試合登録しておいたからね」なんて言われたらぶっ殺すよ?

あらやだ私ったらごめんなさいね。育ちの良さがバレてしまいますわね。おほほほ。ごきげんよう。

 

二年前の同じ大会で旦那レンソとミックスダブルスを組んで準優勝しましたが、未だに「二度とレンソとはダブルスを組まない!」という固い意思は貫かれたまま。(去年のチリで行われたマスターズ大会は除く)

 

そして一般女子シングルスでは優勝。相手はかつて「天才」と呼ばれていた、問題児のフランチェスカちゃん。色々と問題を起こし、現在はペルー卓球協会から離れています。

セットカウント4-2、最終セットは11-2で勝ちましたがその印象が強かったらしく、「今年も大会に出るの?」と全員に聞かれます。

 

「いえ、出ませんよ」と言うと「この大会、イズミにはレベルが低すぎるから、試合に出てもつまらないんでしょ?」と言われますが、そんなことありません。

 

ペルーのランキング1位、「すまし顔」が得意なアンヘラちゃんに今まで1セットも取られた事がなく、ペルーで卓球の個人コーチをしてお金を稼いでいるキューバ人の現役卓球選手、オリンピック予選決定戦で負け(勝っていたのにラケットを台にぶつけてラケットが破損、スペアを持っていなかった為、そこら辺にいる観客のラケットを借りて続きをプレーし、見事に逆転負けをした)、惜しくもオリンピック出場を逃したリーシー選手に、この前練習試合で2-0で簡単に勝ち、ナショナルチームの練習試合で男子のリーグ戦に突然入れられたにも関わらず優勝しても、「この大会、私にはレベルが低すぎるから、試合に出てもつまらない」という事ではないんです。まじで。

 

ではなぜ私がかたくなに試合に出ないのかと言いますと……

 

そもそも私、選手じゃないんです。コーチなんです。ペルーナショナルチームのコーチをしているんです。

 

日本だったら、例えば田勢邦史さんがナショナルチームの選手たちが出ているオープン戦に出ますか? っていう話しなんですよ。

 

っていうか、もし試合に出るとするなら、ちゃんと練習して準備(勝つための最大限の努力を積む)しないと。だって、絶対に負けたくないんですもん。

 

卓球をなめないで欲しいですよね。試合は誰が勝つか分からないから面白いんでしょう? 私だって負けるかもしれない。

もし私が「練習しないで負けたら」どうなると思います?

ちゃんと練習して負けたら「あぁ、負けちゃった」で終われるんですけど、練習しないで負けたら「だって、練習しなかったんだもん」って言い訳が私の口から絶対に出るんですよ!

 

これ、私が一番嫌いなやつ!

 

しかも練習してようが、してなかろうが、そんなの「対戦相手には全く関係の無い事」ですしね。勝ちは勝ちで、負けは負け。そして私は練習していません。

 

試合で負けて、言い訳が「だって、練習しなかったんだもん」。

 

そんな言い訳聞きたくないし、絶対に言いたくない。なので、私は試合に出ません!

 

 

旦那レンソはいよいよテニス肘になり、今も病院に通ってリハビリ中。

練習も全然出来ず、体重も増えるいっぽう……。

そのくせ30代の部にエントリーし、ご両親が応援に駆け付け見守る中、昨日見事に予選を1位で通過しました!

明日は決勝トーナメントです。

 

30代の部にもブラジルやチリからの参加者がおり、優勝は難しいですが、どこで負けたとしても「テニス肘で練習が出来なかった」なんて言い訳を言った日にゃ、この手であの世行きにしてやります。

夜の7時半にベッドに横になり、寝に入る

「時間は作るもの」とよく言いますが、あなたはどのような時間の作り方をしていますか?

 

最近ブログの更新をしていなかったので、何人かの人はさぞ心配して下さったことでしょう。……えっ?

 

2018年も、ペルーの卓球ナショナルチームコーチを務めさせて頂いております。

 

12月中旬から3月辺りまで、子供たちは「学校が休み」になっております。

つまり、英語で言う「バケーション」ってやつです。日本語で言うと「休暇」。

スペイン語ですと「バカシオネス」となります。

 

学校が休みなので、卓球の練習はもちろん二部練習。

月~金

女子20人 9時-12時、1時半-3時半 (合計5時間)

男子15人 11時-1時半、3時-5時半 (合計5時間)

 

西田コーチ1人 9時-5時半 休みなしのぶっ続け (お昼ご飯は練習場で食べつつ、1時半からの女子の練習にも目を光らせます)

まぁ、普通の一般的な会社員の勤務時間ですね。しかし、私にはお昼休み時間がありません!

 

土曜日

女子 8時-11時

男子 10時-1時

 

西田コーチ 8時-1時

 

 

ポルトガル人のコーチ兼総監督は彼の休暇でポルトガルに帰国していたので、その2週間の間、私一人で練習をみていました。

 

朝の9時に練習場に着くという事は、7時半にはタクシーに乗っていないといけません。

 

「えっ! タクシーで1時間半もかかるの?」とお思いでしょうが、違います。

7時半にタクシーに乗ると、8時20分には着きます。50分で着くという事ですね。

ところが8時にタクシーに乗ると9時過ぎに練習場に着く事になるんです。なぜでしょう。

 

渋滞が凄いんです(泣)。

 

渋滞が無い時だと30分で着くはずなのに、朝はいつも渋滞するので早め早めに出発します。

 

5時半の練習が終わるとタクシーに乗るのが夕方6時前、家に着くのが7時前。

 

「やっと家に帰られる!」と思っていると、たまに旦那のレンソから「今日は僕も練習したいから、いつも練習している中学校にイズミも来てよ!」と誘われ、「疲れてるからイヤだ」と断ろうとすると拗ねるので、身体に鞭打って旦那の待つ中学校へ向かいます。

 

レンソの卓球のお誘いが無く、晴れて家に早く帰れた時、夜の7時半にベッドに横になり本格的に寝に入った時はさすがにビックリしました。赤ちゃんかよっ!

 

 

こんな生活が、子供たちの学校が始まる3月まで続きます。

我ら青森山田学園、青森山田高校時代の写真

前回のブログの更新後、原雅彦の奥さん、つまり私の大学の後輩、ちーぼーからこんなメッセージが届きました。

 

 「西田さんブログに原の名前ありがとうございました。

お礼に、と言ってはなんですが……。坂本竜介さんいないけど(笑)」

 

こっ、この写真はっ! 我ら青森山田学園、青森山田高校時代の写真ではないですかっ!!!

 

この写真を送りつけるって事は、これは「この写真を使って次のブログを書いて下さい」と言っているに違いない! 書くよ、書きますとも!

 

「いえ、西田さん! 私、そんなつもりで写真送ったんじゃないです!」というちーぼーの声が聞こえてきますが、その話はここに置いといて、と。

 

左からライオンの赤ちゃんのような顔をした森田有城、

ゲームが大好きだという原雅彦、

高校生の時からファンが多かった高木和健一、

青森山田高校時代、女子寮でウサギを一時保護していた時、ウサギの耳を掴んで持ち上げ、私をハラハラさせた張良、

そして「出っ歯野郎」、「左のペンの奴」、「投げ上げサービスの奴」等と(恐らく)呼ばれていた、肌がとても白いこの女の子は誰?

持ち前の出っ歯を口をキュッと閉めて隠し、柴犬のようなクリクリとした目でこちらを見ている肌がとても白いこの女の子は誰?

当時は練習で髪を切りに行く時間も無かったため、卓球部の女子は自分で自分の髪の毛を切っていたので、写真に写っている女の子のような結構短めな前髪になるのはいつものこと。っていうか、しつこいようだけど、肌がとても白いこの女の子は誰?

 

あぁ、これは……、私かな? 肌が白いって、そりゃそうだ。外に出て日差しを浴びる事なんて高校3年間無かったですもん。

 

毎日毎日、

女子寮 → 食堂() → 学校 → 食堂() → 卓球場 → 食堂() → ジャスコ → 女子寮 

の行き来のみ。

特にジャスコには「ジャスコなんて、もういいよ!」っていうくらい毎日足しげく通ってました。それはそれは健気に。食べ物とか飲み物を買いに。あ、ジャスコって言うのは青森県で唯一の心のより所、大型スーパーのジャスコのことです。しばらくして近くにイトーヨーカドーも出来ましたが、ジャスコの方が私は行きやすかったです。

 

毎朝「朝練」と称して卓球部女子全員でランニングもしていましたが、朝の6時からでしたから、太陽の日差しなんて微々たるもの。

 

現在はグアテマラ滞在4年、ペルー2年半の月日が流れ、私の肌は東北出身のようなつるつるスベスベの「ゆで卵肌」から、なんとも表現しがたい「ドス黒い肌色」へと変化したのでした。

 

「なによりすごいのが、西田さん15年前と全然変わってないです」

 

と、後輩は気を遣ってかこんなコメントをくれましたが、さて、それはどうかな?

 

おまけ。

吉田安夫監督も写っておられます。

日本の中目黒で坂本竜介によるバタフライ主催の「ロゼナ」の試打会に対抗致しまして、ペルーにて、(勝手に)ラケットの試打会

坂本竜介によるバタフライ主催の新ラバー「ロゼナ」の試打会が行われた。と、ヒラヤマユウジさんのブログに書かれていましたね。

ロゼナか……。私の父もロゼナを使っているけど、なんか上手く使いこなせていないような気がすr、、、、あれ? 使いこなすというか、そもそも父の卓球のレベルが、、、、

そもそも「ロゼナ」を使ったところで、坂本竜介みたいに卓球が上手くなれば苦労しないですよ!

 

え? 「さっきからアンタ、坂本竜介、坂本竜介って、呼び捨てにしてんじゃないわよ!」ですか? まぁまぁ、餅ついて餅ついて(落ち着いて落ち着いて)

 

彼とは青森山田高校で同級生、3年間ずっと同じクラスだったんです。ま、彼はドイツに行ってたり遠征や試合でほとんど学校には来ていませんでしたけどね。

 

同じクラスの異性の名前を呼ぶ時は、大体「呼び捨て」だったでしょう?

 

クラスメイトと言えば、他にも去年マスターズ30代で優勝した高木和健一、ライオンの赤ちゃんみたいな顔をしている森田有城、私の大学の後輩と結婚した原雅彦、当時貴重だったペンホルダーの木村くん、阿部恵ちゃんと結婚した張良らも一緒でした。

 

つまり、我々女子が男子の話をしている時は大体「坂本竜介ってさ~」とか「森田有城が~」とか「原の~」とかそういう風に話をしていた訳ですよ。

なぜか木村くんの時だけ「キム」でしたけどね。

 

彼等が我々女子の話をしていたとは考えられませんが、もし話していたとするならば、私は「あの左のペンのヤツ」とか、「出っ歯野郎」、「投げ上げサーブのヤツ」とか呼ばれてたんでしょうね。勝手な想像ですけどね。って、「出っ歯野郎」はちょっと酷くない()

 

日本の中目黒で試打会が行われている頃、ペルーでも、渡辺拓也くんと、JICAボランティアの松山新之介くん(もうすぐ帰国!)、私と旦那レンソの参加者4人で「勝手にラケットラバーの試打会」が行われていたのを、あなたはご存知?

会場は我が家。

なんと、「会場にいる全員と、好きなラケットを、好きなだけ試打することが出来る」夢の特権付き!

 

会場は大いに盛り上がりました。

メンバー紹介。左から渡辺拓也くん、レンソ、松山新之介くん。

 

試打会が終わると、何故かレンソがお気に入りのおもちゃ「けん玉」を取り出し始めました。おもちゃを手に、ご機嫌なレンソ。けん玉大会も行われました。

 

 

ペルーのホームセンターで、商品をお買い上げのお客様にキャンペーン実施中

新年、明けましておめでとうございます。今年も皆様のご活躍を心より祈念しております。

2018年、記念すべき第一発目の「卓球王国ブログ」、卓球に全く関係の無いネタとなっておりますが、どうかお許し下さいませ。

 

リマにあるホームセンターで旦那のレンソと買い物した後、出口付近で何かのキャンペーンのスタッフ女性に話しかけられました。

若くて明るいお姉さん。話を聞いていると、ホームセンターの商品をお買い上げ&アンケートに答えてくれたお客様にキャンペーンでクジを引いてもらっており、お店の割引券、映画券や海外の4つ星ホテル滞在券が当たるという。

 

……うさん臭い。こういうのって、時間の無駄じゃないですか?

清らかな心で見てみても、こんなの、こんなの! 当たるはずが無いでしょう。

はずれのティッシュだってくれませんよ。

だって、ペルーにはティッシュっていう品物が出回っていないんですもの! トイレットペーパーで済ませてますよ、そういうのは!

え? はずれの飴ちゃん? 一応貰っておこうかしらね。

 

もう一人のキャンペーンのお姉さんもそこに居ましたが、「この人たちは私の担当じゃないから全く関係ないわ」とでも言った感じで、そっぽを向いていました。

名前や年齢、職業、現在使っているクレジットカードの種類等を聞かれ、素直にアンケートに答えていたら普通は1回クジが引けるところを、なんとプラス2回も引けるチャンスが与えられましたー! つまり、合計3回もクジが引けるんです!

心の中で両手をグーにして小さくガッツポーズ! 一応喜んでみましたが、嗚呼、そうだった、そうだった。どうせ当たらないんだった。ガッツポーズの両手をそっと降ろしました。

 

やり方は簡単。パソコンの画面にマウスで「START」ボタンをクリックするのみ。

スロットの様なビンゴ形式で、縦・横・斜めのいずれかに同じマークが揃ったら当たり。

1回のクジにつき、3回クリックに挑戦出来ます。

「それでは奥さん、どうぞ!」と促され、3回クリックしましたが、3回ともマークが揃わず、「PERDISTE」(君は負けたね)という文字が出てきました。

「君は負けたね」ってなにそれ!

どうせ当たるはずが無いので 「……ほらね」 といった感じのスタッフのお姉さん達と、私とレンソ。つまりそこにいた全員。

っていうか、どうせ当たるはずが無いのに、この空気感は何?

残り2回チャンスがあります。つまり、6回クリックする権利はありますが、全て「君は負けたね」という文字が画面に出てくるのを容易に想像できました。

惨め過ぎません? ホームセンターの、どうせ当たるはずの無いキャンペーンで「画面をクリックしろ」と指示され、別にこちらは勝負してる気持ちは無いのに勝手に「君は負けたね!」って言われるんですよ。しかも機械に。

 

「次はレンソがやってよ」

マウスを取り、画面をクリックするレンソ。

すると、真横に同じマークが揃い「GANASTE!!!」(君は勝ったね!)という文字が出てきました!

スタッフの2人が「キャー! 当たったわ! この人当たったわよ! すごい! すごいわ!」と、手を取り合って喜んでいたので、逆にこちらが引きました。

さっきまでそっぽを向いていたお姉さん、凄い喜んでるんですけど!

 

海外の4つ星ホテルの3泊4日分の滞在券、一番豪華なのが当たりました。

マチュピチュ(ペルー)、マンコラ(ペルー)、プンタカナ(ドミニカ共和国)、カンクン(メキシコ)、カルタヘナ(コロンビア)の中から選べ、私たちはカルタヘナ(コロンビア)をチョイス。

 

徐々に嬉しさが込み上げてくるレンソ。家へ電話し、お父さんとお母さんに報告します。

ここで衝撃的な一言が!

 

レンソ 「さてと、誰と一緒に行こうかな~?

 

ちょっと! あれっ? 私とじゃないの? 違うの? ねぇ!

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