「それでは西田さん、今回はこちらが用意した3つの質問のうち、2つを選んでお答えいただきます。
1、ボランティアを志望した理由
2、ボランティアをすることによって、あなたはどのように成長できると思うか?
3、 (すみません、何だったか忘れちゃいましたが、「ボランティアをどのように」)
「そうですねぇ、先ず、JICAボランティアとして中米グアテマラで卓球を教えていたのですが……」
「えっ! 卓球? 僕、卓球大好きなんですよ!」
「そうなんですか!」
「僕自身、ロンドンとリオオリンピックで通訳のボランティアをしたんですけど、卓球選手の通訳をさせてもらったんです。水谷選手とか、石川選手、伊藤選手とか……」
「わぉ! じゃあ平野早矢香選手もご存知ですよね! 私、彼女と同い年で友達なんです。昔はよく試合してました。私はいつも負けていましたけどね」
「平野さん! 良い子だよね~」
「本当、良い子ですよね~!」
「でもね、実は僕、石川佳純選手の大ファンなんですよ~、ああいう気の強い女性、大好き! グフフッ!」
グフフッ!
今、グフフって言った!
面接官の「グフフッ!」を聞いた瞬間、私は手を叩いて大爆笑していました。(←本当)
「グフフッ!」なんていうセリフ、漫画で見る以外今までありませんでしたし、これからも耳にすることは無いと思っていましたが、まさか東京オリンピックボランティアのビデオ面接の時に聞けるなんて夢にも思っていませんでした。
「佳純ちゃん、私がグアテマラでボランティアしている時に大会でグアテマラに来たんですよ。私は頼まれてもいないのに、勝手に通訳のお手伝いをさせてもらいました」
「へぇ~、そうなんですね~! ……はい、では西田さん、よく分かりました。今回の面接はこれで終わります。なにか質問等はありますか?」
えっ? ちょっと待って? これで面接終わり?
用意された3つの質問に、一つも答えていないと思うんですけど、気のせいかな?
「では西田さん、よく分かりました」って、……一体私の何が分かったの?
面接時間は10分から20分程度と言われており、きっちり20分経っていました。
なるほど、これは俗に言う「時間切れ」ってやつね。面接官の人だって暇じゃないんだよ。
本当はこの20分の間にもう少し色々と話をしたんですけど、これも雑談&諸事情だったのでわざわざブログに書くものでもありません。
この面接の合格、非合格の連絡が9月にあるそうですが、合格してなかったらどうしよう。