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いつから田んぼの中になったの?

「名前を間違えられた」って、巷ではちょくちょくあるらしいじゃないですか。

 

私も例に漏れず、割と間違えられることが多くて。

 

ちょっとした「泉」(いずみ)っていう名前なんですけど、大学時代に中国人の後輩から「ネズミ先輩」と言い間違えられ、グアテマラでは「カスミ」と呼ばれ、ペルーでは皆さん『ズ』と発音できないため「イスミ」とか「イッツミ」とか呼ばれ……

 

母にはいつも名前を間違えられました。

三姉妹なので、「梓! 泉! 渚!」と、とりあえず誰かの名前を言っておけばいいだろうという、母の得意技「数打ちゃ当たる戦法」。

 

昔、そんな我々西田三姉妹と、姉が飼っていたバカ犬の「ゆず」で散歩していたんだけど、「ゆず」が絵に描いたようなバカ犬で。でっぷりと太ったパグだったんですけど。

散歩しているのにあっちこっち行きやがって。しびれを切らした飼い主の姉が、

 

「コラッ! なぎっ!」っつって大声で犬に向かって叱りつけていたのを思い出しました。

 

「なぎ、犬じゃないんだけど。ちゃんと歩いてるんだけど……」と言った妹の顔が忘れられません。

 

 

で、今回のブログのテーマなんですけど。先日わたくし、生まれて初めて名字を間違えられました。

 

西田っていう名字なんですけど、まぁ、普通は間違えられない。

 

青森山田高校の時、青森県出身の後輩から「にしたさん、にしたさん」と呼ばれていました。青森県では「田」を「た」と発音するのだとか。

同じく、高校時代、「石田さん」という食堂のおばちゃんがいたのですが、名前を聞かれ「西田です」と答えたら耳が遠くてよく聞こえなかったのか「あら、おばちゃんと同じ名字だね」っつって、石田のおばちゃんからは「石田」と呼ばれ、可愛がってもらっていました。

 

それ以来、名字を間違えられることは無かったんです。

 

外国人から名前を間違えられたり、青森県の人から名字を間違えられるのは許せる範囲ですが、この前、日本人の卓球王国の方からメールで

 

「田中さま」

 

と、ご挨拶を承りました。

 

 

えっ?

 

っつって。

 

ちょ、おまっ! ……あれ私って、いつ改名したの?

 

って、本当にドキッとしました。

 

あれ? 私は確か、西の田んぼじゃなかったっけ? ほら、西の方の田んぼ。そうそう、そこら辺。

 

……いつから田んぼの中になったの?

 

ちょっと、聞いてないんですけど!

 

そういうの、変更とかあったらちゃんと連絡してくれないと困るんですけど。

 

あれでも待って? 名字って、普通変わらないんじゃないの? 結婚したり、家庭裁判所に申し立てをして許可を得ない限り。

 

ちなみにわたくし結婚していますが、名字は変わりませんでした。

 

いつかは「福山」という名字になるんだと疑いもしませんでしたが、結婚しても「福山」の名字は勝ち取れず、結婚しても西田のまま。

 

そんな割と頑固な「西田」が、いつの間にか「田中」になっとるー!

 

で、よく考えたんですけど、卓球王国の人のメールがコピペしていたという事が判明。

 

卓球王国の日本を飛び出した卓球人に聞いた!「YOUはどうして海外に?」ケース5に、コンスタンティヌ彩能(旧姓・田中)さんがおり、その方と間違えたのかと。

 

時差もあるだろうに、外国に住む5人もの卓球人を同時期にインタビューし、記事を書き、メールでやり取りしていれば、そりゃ、田中と西田を間違えるわな。

 

つーか「田んぼ」というくくりで分けたら同じカテゴリー。違ってない。むしろ、同じ。

 

 

ちなみに田中彩能さんは私の妹の高校、大学の後輩で、よく妹が「彩能が~」と言って話題に出していたので「彩能ちゃん」には親近感があります。まぁ、実際に会って話したことはありませんが。

 

 

そんな彩能ちゃんのメールには「西田さま」と間違えて挨拶されていて、彩能ちゃんがビックリしていたりして。

 

「今の私の名字は『コンスタンティヌ』。なんか『西の田んぼ』と間違われてるんですけどっ! ちなみに高校、大学で先輩だった西田先輩のお姉さんが今回の卓球王国の『YOUはどうして海外に?』のケース2で紹介されてるらしいよ。西田先輩はよく『お姉ちゃんが~』って話題に出していたから、西田先輩の『お姉ちゃん』には親近感が沸くというか。まぁ、実際に会って話したことないけど」

「YOUはどうして海外に?」

皆さん、卓球王国11号、見ました? それとも読みました?

 

卓球王国の日本を飛び出した卓球人に聞いた!「YOUはどうして海外に?」に、僭越ながら西田泉、載らせていただきました。

 

ある日突然、卓球王国と名乗る方から取材依頼のメールが来ました。

 

なんていうか冥途の土産っていうか、

「私も昔、卓球王国にインタビューされたことがあってね。全カラーでね、半ページも使ってもらってね……」みたいなイイ思い出話ができたと。

 

人生初のインタビューを受けたわけですが。

 

 

ズームでの取材でしたので、慣れないパソコン操作と、初めてのインタビューという二大イベントが同時にやってきたので、おめかし用のジャージに着替えることもすっかり忘れ、普段着のいつものジャージで参戦。

 

インタビュー中、5歳の息子は何故かテンション高めで「千円チャーシュー! 千円チャーシュー!」と叫びながら私の顔や髪を引っ張り続けていたので、インタビューを受けているのにインタビュアーの質問が聞き取れないというハプニングに遭遇。アレクサ! 対処法を教えて!

 

「パソコンに写っている人に僕のママを取られた」と思ったのか、息子の、「ママ! ママ! 僕のママ! ママは僕だけを構ってくれれば良い!」みたいな謎のグイグイが凄くて。

 

息子があまりにもしつこいので、優しそうな爽やか青年のインタビュアーの方でさえも、あれよあれよと引いていくのが見えました。

 

息子の「千円チャーシュー!」、私の変顔、質問が聞こえない、という困難を見事に乗り越え、最後までインタビューし切った卓球王国のインタビュアーさんに心からの拍手を。

 

普通の人だったら「今日はちょっとアレなんで、また日にちを改めて……」なんつー考えも浮かんでくるはずですが、

お互い善戦しましたね。

 

私なんか顔を思いっ切り引っ張られ、40年間誰にも見せたことが無かった変顔をさらしつつインタビューを受け続けた。

 

嫌だなあ、恥ずかしいなあって思ったけどね、なんか「やれやれ」みたいな能力者の主人公みたいな気持ちも若干あって。

 

全てをさらけ出しましたよ。もうね、持って行けと。私の全てを。

 

私の全てを出しました。人間のアレで言うところの快便。

 

マラソンで言う、42.195キロを走り切った。

 

ボクシングに至っては、完全燃焼……。

 

インタビューを終えて、パソコンの電源を切った時、なんか、階段登った感あった。
どこか誇らしい気持ちと、私なんかまだまだなんだなっていう気持ちと。

そして、ついに、初・体・験……しちゃったなって。

必要のないアラームはOFFにして

横井選手と坂本くんがペルー料理、いや、パスタとスプライトを召された翌日。

 

旦那の車でお二人をホテルから空港までお送りすることになりました。

 

月曜日の朝でしたので、息子の登園の準備などをしなければなりませんでしたが、今回はお義母さんにお願いし、私はレンソと同行。やっぱり、持つべきものは義母よね。

 

月曜日から金曜日まで、息子がいつも起きる7時45分に携帯電話でアラームをセットしてあります。

 

あれって便利ですよね。いちいち前日にアラームをセットしなくても、月曜日から金曜日まで目覚まし時計が勝手に作動するんですから。

 

しかし馬鹿の一つ覚えのように、それはもう「コケコッコー! コケコッコー!」つって、すっげーうるさいので、

 

今回はそのアラームをあらかじめOFFにしておきました。

 

鶏に邪魔されることなく、今は横井選手と坂本くんとの会話に励みたい。

 

これって自分で言っちゃダメなんでしょうけど、

 

私って結構気が利くっていうか。

 

必要のないアラームをOFFにして、会話に集中できるように気配りをする人なんて、このブログを読んでくださっている中にどれくらいいますかねまぁいないでしょうね。

 

「さり気ない気配り」とでも言うんでしょうか?

 

「能ある鷹は爪を隠す」って言いますけど、私の場合、その爪、全然隠れてない。

隠しきれてない。ねぇ見てよ、このあふれんばかりのKI☆KU☆BA☆RI☆

 

まぁ40年も生きていれば、おのずとそういう風格、生き様って言うのが出てきてしまうのでしょうね。そういう星の下に生まれてきたのだからしょうがないんでしょうけど。

 

ちなみに横井選手はこれからオマーンに行って試合だそうです。ちなみに横井選手はそこで優勝されました! おめでとうございます!

 

その後はカザフスタン、その次の週はブルガリア。そしたら3日後にTリーグに出場して、5日後にアジア選手権でまたカザフスタンへ。なんじゃこのスケジュール。

 

移動、試合、移動、試合、移動、試合……。

 

ザ・プロ。

 

これぞ、プロ選手。そしてプロコーチ。

 

本人たちには何度も言いました。言い過ぎて彼女の耳にタコを付けさせてしまったことはもちろんこの通り、反省していますよ。ほらね。

 

 

でも、

 

私は「頑張ってください! 応援しています!」としか言えません。

 

それだけしか言えませんし、それだけしか言いません。

 

なので、

 

是非、

 

聞いてください。

 

西田泉、渾身の一言。はりきってどうぞ!

 

 

「頑張ってください! 応援しています!」

 

 

 

翌日の火曜日。

 

「ん~、良く寝たぁ」と気持ちよく目覚めてふと時計を見たら朝の9時。

 

息子の登園時間は8時半。

 

目覚まし時計のアラームをONにし忘れていました。

 

おいっ、鶏っ! 焼き鳥にすっぞ!

目玉が飛び出るくらい驚いた

人の話しを聴くっていうのはなんて楽しいことなのでしょう。

 

小学校低学年までは世界は自分のものだと思っていたし、しばらくは世界は自分中心に回っていると信じて疑わなかった。

 

中学生になると「それは違うかもしれない」と気付き始め、高校生、大学生、社会人になってようやく「世界にはいろんな人がいて色んな考え、価値観がある」と分かったものの、人と会う時は自分の話しを聞いてほしくて、自分の事しか考えていなかったと思います。

 

卓球選手を終え、卓球のコーチになり、ペルー人と結婚して息子が生まれしばらく経ちましたが、「自分が! 自分が!」という今までの考えから「あなたの考えはどうなんですか?」と素直に聞けるようになりました。

 

自分の視点からは見えなかった、気づかなかった、知らなかった話しや考えを聞くということは本当に楽しいです。

 

あの西田も、大人になったなぁ(遠い目)。

 

皆さんは知らないと思いますよ。

昔は短パンをグイと胸の位置まで上げて「足だけ星人~!」と練習場で走り回ったり、おにぎりを持って試合会場で「おにぎりマン~!」と走り回っていたことを。

 

それは伝説となり私の中で語り継がれていますが、こんな事ブログにでも書かない限り、誰にも知られることは無いでしょう。

 

さぁ、茶番はここまでよっ!

 

今からが本番よっ!

 

つまり私が言いたいのは西田泉が確実に、そして着実に大人の階段を登っていること。

 

それを声を大にして伝えたい。聞いてる?

 

皆さん、ちゃんと付いてきてくださいね。ノコノコしていると、置いていきますよっ!(キリッ!)

 

 

横井選手にラバーをどのくらいの期間で替えているのか、とか、何時間練習していたの? とか聞いたんですけど、

 

「えっ?」つって。

 

私ってこんなに目を丸くできたんだ、え知らなかったぁ。っていうくらい、目を真ん丸にして驚きましたよ。私か、それとも猫バスかっつーくらい。たぶん私の方が勝ってた。

 

こんなにビックリしたのは半年前の「神奈川オープン」の団体戦で、2試合目だと思ってのんびりしてたら「ペルーチームは至急第三コートにお入りください」と放送を聞いて飛び上がった時以来。

 

いやー、あん時ほど「バルス!」っつー呪文を唱えたことはなかったですね。なにも起きなかったけど。発音が悪かったのかな。

 

あの時は「こんなにビックリすることはここ数十年、そうそう無いだろう」と思っていましたが、まさか半年後に来るなんて。

 

で、ラバーをどのくらいの期間で替えているのか、何時間練習していたのか、の答えを聞きたい方は直接横井選手に聞くか、もしくは私に聞いてみて下さい。

 

マジで目ん玉飛び出ますよ。

ペルーでペルー料理じゃない料理に舌鼓を打つ

大藤沙月選手と吉田春香コーチには最後のご挨拶は出来なかったものの、横井咲桜選手と坂本竜介くんに「ブタの散歩」というネタを提供できたことでプラマイゼロに帳尻合わせしておきました。

 

その足でペルー料理が食べられるレストランへ。

 

私「夜ご飯が遅くなってしまい、ごめんなさい」

 

横井選手「も~、お腹ペコペコです!」

 

 

横井咲桜選手はかなりの偏食。と、坂本くんが教えてくれました。

 

「チチャ・モラーダ」というペルーを代表する飲み物(紫トウモロコシを煮出したジュース)と一緒に乾杯する写真だけ撮った後、横井選手は頼んでおいたスプライトを美味しそうに飲んでいました。

 

そもそも肝心のチチャ・モラーダを味見したのか、してないのか、見そびれてしまいましたが、横井選手、一口だけでも飲みました?

 

生の魚も食べられないんですって。ペルーを代表する料理がまさに「セビッチェ」という生魚のピリ辛のマリネみたいなやつなんですけど。

 

で、横井選手は辛いのもダメなんですって。

 

もう、全然ペルー料理ダメじゃん(泣)。

 

ペルーを代表とする飲み物「チチャ・モラーダ」、ペルーを代表とする食べ物「セビッチェ」、横井選手のご機嫌を全然取れてない。お前ら、出直してこい!

 

とりあえず、ペルーを代表する料理を頼んでみました。

紫トウモロコシのジュース、チチャ・モラーダ。

ザ・ペルー料理、生魚のマリネ。セビッチェ。

森薗政崇選手のお気に入りだったペルー版コロッケ、パパ・レジェーナ。

ペルー版ポテトサラダ、カウサ。

ペルー定番のお通し、カリカリのトウモロコシ。

カレーっぽい味がする、レンソがいつも頼む、アヒデ・ガジーナ。

 

 

そんな横井選手と坂本くんが頼んだ料理がコチラ。

 

 

「エビのクリームパスタ」

 

 

全っ然ペルー料理じゃない(泣)

 

どこからどう見ても、全然ペルー料理じゃない(泣)

 

「目には歯を、歯には目を」っていうくらい、違う。

 

ブレーキとアクセルを一緒に踏んじゃうくらい、なんか違う。

 

「なるほど、そういうことだったんですね!」と膝じゃなくて肘をポンするくらい、違う。

 

でも、いいの。それでいいんよ。「蓼食う虫も好き好き」っていう諺があるじゃないですか。

「タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまである」ということ。

 

そもそもペルーでペルー料理以外のものを食べて、一体何が悪いんですか?

 

っていうかあなたねぇ、さっきから言わせておけば、好き勝手なこと言ってんじゃないわよ! ねぇ、ちょっと聞いてる? おーい!

 

つべこべ言っておりますが、お二人はクリームパスタを「美味しい」と言って食べていました。確かに、クリーミーなホワイトソースがエビとパスタに絶妙に絡み合っている。彩色を気にしてか、シェフの粋な計らいでグリーンピースまで入っていました。そういうのを「お洒落」っていうんですかね。知らんけど。

「サービスでいつもより多めに入れてあげるね」って、シェフがウィンクしているのが頭をよぎりましたよ。

坂本くんは「美味しい」と言いながらグリーンピースを丁寧に丁寧に、他のお皿に取り除いていました。つまり残していました。

 

横井選手に至ってはエビを数匹残しつつ、スプライトでお口直ししていました。

 

 

私「どれが一番美味しかったですか?」

 

横井選手「ん~。これ、ですかね☆」

 

スプライト殿、あなたをペルーで一番美味しいペルー料理として認定し、表彰致します! この度は大変おめでとうござんした!

 

え? 私が一番好きなペルー料理ですか?

 

そんなのスプライトに決まってるじゃないですか! ふざけないでくださいよ!

ブタの散歩

大藤沙月選手と吉田春香コーチは決勝戦が終わったその日の夜の便で帰国したので、あまりお話しは出来ませんでした。

 

しかし、大藤沙月選手は挨拶してくださったり、吉田コーチは少しの時間だけでも私の息子に話しかけてくださったりと、素敵な面を見せてくださいました。

 

旦那のレンソの車で、大藤沙月選手と吉田コーチに最後の挨拶だけでも、と思い、ホテルへ向かいました。

 

お二人のバスは夜8時のホテル発。そして我々がホテルに着いたのは8時5分。

 

チーン。

 

私は日本人だから時間には絶対に間に合うようにするんですけど、旦那のレンソはペルー人。

 

ペルーには「ペルー時間」というものがありまして、予定の時間より10分、15分、30分と遅れることを意味します。

 

くそう、「ペルー時間」の奴め。今度見つけたらただじゃおかねぇぞ。今度見つけたら前歯へし折ってやるからなっ!

 

んで、遅れた本当の理由がコチラ。

 

ん?

 

ブタ?

 

車を運転していたレンソが「イズミ! ブタがいる!」って言うんですよ。

 

あー、はいはい、ブタね、ブタブタ。

 

ブルドッグのことをいつもあなたは「ブタ」って比喩しているのを私が知っていることをあなたも知っているでしょう?

 

いつものように適当に流していました。

 

しかし、今回「ブタ」と言うレンソの力量がいつもと違う。

 

指さす方を見たら、本物のブタが散歩していました。

 

しかもよく見たら、ブタがおばさんを散歩していました。

 

レンソはブタの写真を撮るために、ブタが曲がった道へ車を進めていました。

 

ブタは車のタイヤに大量のオシッコをしていました。

 

 

なるほど。今回ホテルに着くのが遅れたのは「ペルー時間」が悪いんじゃなくて、「ブタが散歩していて、それを写真に撮っていたから遅れた」のですね!

 

ペルー時間さん、ごめんなさい。先ほどは「前歯へし折ってやる」なんて暴言を吐いてしまって。

 

今回はブタが散歩していて、その写真を撮っていたレンソと私が悪かったんですね☆

 

前歯、へし折っておきますね☆

只今、坂本竜介くんからご紹介にあずかりました西田泉です。

告白します。

 

正直者になります。

 

正直者のジョンになります。

 

前回、自慢気に「話しかけなかった」と書きましたが、

 

実は、

 

「話しかけられなかった」んですよね。

 

恥ずかしくて。

 

ほら、私って意外と「シャイ」じゃないですか。日本語では「恥ずかしがり屋」って言うんでしたっけ? 知らんけど。

 

子供時代には無かった「羞恥心」というものが、最近ようやく芽生えてきた。俗にいう、遅咲きってやつ?

 

普通、逆じゃないですか? 子供の頃は恥ずかしがり屋だったけど、大人になったら度胸が付いて話せるようになった、って。

 

私の場合逆なんですよ。

 

時代を逆行しているんですよ。

 

これね、意外と操作が難しいんですよ。

 

え? コツ、ですか? コツなんてありませんよ。

 

……そうですねぇ、強いて言えば、

 

 

フィーリング、かな。

 

 

試合を終えた横井咲桜選手と坂本くんが一緒に居たので、必殺「瞬間移動の術」を使って彼の隣に行くと、早速坂本くんが紹介してくれました。

 

「あ、この方、ペルーに住んでる西田泉さん。俺の高校時代のクラスメート」。

 

 

あれ? さっきのつぶ貝は何処へ? あなたさっき、つぶ貝でした、よ、ね?

 

みんなが二度見、三度見するくらい、それはそれは鮮やかに手のひらを急にひっくり返し、いきなり20歳の女の子にぐいぐい行くペルー在住の40歳のオバハン(実はまだ39歳)。

 

もうね、ご紹介にあずかったその瞬間、コレですよ。

 

大藤沙月選手のバックとフォアの切替しくらい速いテンポでやってのけた私って、自分で言うのも何ですが、意外と凄い。

 

まだまだ若いもんには負けんっ!

 

少しでも壁になりたい、簡単に譲りたくないっていうか。

 

「きゃー、なんかこのオバサン、ぐいぐいくるんですけど~!」っていう横井選手の声は聞こえませんでした。

 

なるほど、年を取ると耳が遠くなるって本当なんですね!

 

 

それにしても、あらまあ。なんて可愛い。なんて可愛い20歳。

 

私にもねぇ、20歳という時代があったはずなんですけどねぇ……。それはもう、タンスの奥の奥の、そのまた奥に大事に大事にしまいすぎて、存在をすっかり忘れられてしまった「あったような、いや、もしかしたら無かったのかもしれない、あの日の淡い想ひ出」となっています。

 

それにしても、こんなに素晴らしい選手とお話しが出来るなんて、ありがたき幸せ~!

コンテンダー リマ(ペルー)大会にオードーとヨコイが来た! 

毎年恒例になってきつつある、「コンテンダー リマ(ペルー)大会」

 

今年は 08月20日 – 08月25日に行われ、女子は大藤沙月選手(ミキハウス)と横井咲桜選手(ミキハウス)が参加されました。

 

母体スタッフ、コーチとして坂本竜介さん(ミキハウス)と吉田春香さん(四天王寺高校)がいらっしゃいました。

 

ようこそ! ペルーへ!

 

で、早速馴れ馴れしく坂本竜介さんに話しかける私。何故かって?

 

何を隠そう、青森山田高校時代のクラスメートだったからです。

 

いやー、久しぶりに日本人と話すと、テンション上がっちゃいますよね~!

 

そのテンションのまま練習会場の入り口でいろんな選手の練習を見ていたら、大藤沙月選手と横井咲桜選手、吉田春香コーチが目の前を通り過ぎました。

 

すかさず旦那のレンソが「イズミ! オードーとヨコイが来た! 話しかけてっ!」と、まるで子供のように私の袖を引っ張ってきた。

 

「あ、初めまして! 私、リマに住んでいる日本人です~!」

なんつって、グイグイ行くと思ったら大間違い。大間違いのとんちんかん。

 

さっきのテンションはガタ落ち。まるでつぶ貝のように口をつむぎ、目も合わさず、ただその場が過ぎるのをじっと待つだけ。

 

恥ずかしながら、今まで私はたくさん非常識なことをしてきました。何度も人を傷つけました。自分も傷つき、そして学んできました。こうやって。40年もかけて。

 

「知らない人には、試合前の大事な時に、いきなり話しかけない」

 

40年かけて私が学んだのはこれです。

 

家訓にしようかと、最近迷っているくらいです。

 

てかさー、知らない人にグイグイ話しかけてくる人って、私、嫌いなんですよね。

 

え? それって、昔の私じゃん。

 

そ、そ、そ、それって、今の私の息子じゃん。

 

多分、大藤選手も横井選手も「何だかつぶ貝みたいな日本人っぽい人がいる」と気づいていたかもしれません。しかし、試合前の大事な時に、私は話しかけませんでした。

 

 

えらい! 私って、すごい! 結構、やるじゃん。

 

 

誰か私を褒めてください。

神奈川選手権大会

神奈川選手権大会に参加してきました。

 

 

横浜国際プールで毎年行われる神奈川選手権卓球大会。初日は団体戦。

 

台が60台も置かれるマンモス級の体育館なので、人がノミの様に小さく見える。

練習の様子。

見えるというか見えない。

 

一般シングルスを2回戦まで行い、段々と台が空いてきたのですが、一向に次にプログラムされている団体戦が始まらないのです。

 

予定の時間はとっくに過ぎているというのに!

 

団体戦は3チームで戦い、1位通過のチームが決勝トーナメントに進出出来ます。

 

ペルーチームは大学生チームと戦います。

 

そしてペルーチームは初戦休み。

 

先ずは相手のお手並み拝見と致しましょう!

 

つっても、大学チーム同士が先に戦う予定なのに、一向に台に入らない。

 

両大学チームが観覧席に座っているわけ。

 

「ここは気を利かせて、選手達をコートに入るように導こう! コートに入らないまでも、後ろでアップくらいら出来るはず。予定時刻もかなり過ぎているし、ここはスマートに行きましょう。大人の対応を見せましょうぞ!」と、

 

大学生に声を掛けてみました。

 

「あのぅ、すみません。そちらの大学と、あちらの大学が第1試合で対戦しますが、試合予定の第3コートが空いているので、試合入る準備とか始めてても問題はないかと思いますが……」

 

「えー? ……。っていうか、そんなに急がなくても良いんじゃないっスか? (試合してくださいっていう)放送もまだされてないし」

 

 

おばさんびっくり!

 

 

えこんな口のきき方されるの39歳にもなって?

 

 

えこんな口のきき方されるの39歳にもなって若干二十歳の大学生に?

 

 

何生き急いでいるんだよってか?

 

 

……そうか。キミは若いから、時間の大切さっつーのが分かっていないようだね。

 

あのね、良いこと教えてあげる。時間っていうのはね、有限なの。

 

おばさんみたいになるとね、時間の無駄っていうのがどれだけもったいないことなのか大体分かるんだけどキミはまだ分からないようだねまだ若いから。

 

 

それにしても、その口のきき方……。

 

 

どこの大学だよ? って、皆さん探らないでくださいね。

 

 

このおばさん(私)が18年前に卒業した大学だってすぐにバレちゃいますから。

 

 

いや、私が卒業した大学が悪いんじゃない!(マジで)

 

 

この小僧も悪くない。(多分)

 

 

悪いのは、空いている台が有るけど、スケジュールもかなり過ぎているけど、まだ「団体戦の試合を入ってください」という放送も無いのに、勝手に「時間がもったいない!」というおばさん的な理由から「試合しても良いんじゃない?」と勝手に判断して勝手に大学生に声を掛けた私が悪い。

 

 

何も言い返せないまま、黙って観覧席に戻りました。唇を噛んでしばらくすると、ようやく放送が入りました。

 

 

「各コート、今入っている一般シングルスの試合が終わり次第、団体戦の一回戦を始めてください」

 

 

私達の試合する3コートはずっと前から空いていました。

 

 

どこかのおばさんが、大学生に「えもう、試合入っちゃっても良くないですかぁ~?」って声を掛けちゃうレベル。

 

 

ついに、時は来た。

 

 

時は今なり。

 

 

The time is now

 

 

リピートゥアフーターミー

 

 

ザタイムイズナウ

 

 

ペルーチームは2回戦ということで、観覧席でぼけーっとしてたら

 

 

「第3コート、ペルーチーム試合です。至急第3コートにお入りください」っていう放送が聞こえるわけ。

 

 

えっ?! っつって。

 

 

ちょ、まっ、聞いて無いよ~! っつって。

 

 

私達、第2試合のはずなんですけどー! けどー! けどー! っつってプログラムで確認したら、ペルーチーム初戦って書いてあるわけ。

 

 

控えめに言って、目ん玉飛び出るかと思いました。

 

 

「そんなに急がなくても良いんじゃないっスか?」って言ってた小僧とその小僧の大学生チームが第3コートで既に並んで私が来るのを待っていました。

 

 

ペルーチームは何事もなく負けました。

水谷隼さんのサービスをとる

Tリーグの木下アビエル対日本生命レッドエルフの試合を始めて観に行きました。

 

えみさん、この度は色々とありがとうございました。

 

 

木下アビエルの試合の時に、「水谷準さんのサービスを取る」

 

 

っつーサービスがありまして、ペルー人の男の子4人連れて私もレシーブしに列に並んだんです。

 

 

そんなサービスがあるなんて知らなかったのでラケットは持って来ていませんでした。

 

 

なんだ、知ってたら前日からストレッチや素振り、イメージトレーニングなど欠かさなかったのに。

 

 

嘘だけど。

 

 

でもラケットは貸してくれるというのでワクワクしながら並んでいたんですよ。

 

 

「実は、私も青森山田高校で、何気に水谷隼くんの先輩にあたりますテヘ」

 

 

なんて言える暇もなく、目も合わされずにサッとサービスを出されました。

 

「下回転! あでも、少し長めに来た! 打てる!」と私が素早く判断したので、ツッツキの角度で合わせ打ちで軽く返そうとボールを触ったらポトッっつってボールがバウンドもせずに直角に落ちました。

 

 

 

えっ……?

 

 

……多分なんですけど、貸してもらったラケットが悪い。

 

 

渡されたのはどう見ても初心者用のシェークの裏裏。

 

 

私事ですが、シェークで持つか、ペンで握るかギリギリまで本気で迷いました。

 

 

本気で迷った挙句、結局ペンで持ってみたんですけど、それがダメだったんでしょうか?

 

 

そもそも裏ラバーだったのに、表の打ち方で返球したのが悪かったのかしら?

 

 

ビデオを見返したんですけど、左ペンのおばさんがヨチヨチ出てきてレシーブミスしているのが映っていました。

 

 

すっごい地味。

 

 

なにこれショッボイ。

 

 

……お前、誰だよ。

 

 

おめーよー、躍動感が無いんよ。

 

 

おめーよー、躍動感が無いんよ! (2回目)

 

 

もっと声出してこーぜ!

 

 

足、動かしてこーぜ!

 

 

汗、出してこーぜ!

 

 

目の輝きを、いつまでも忘れないでいこーぜ!

 

 

目で見るな、心で感じるんだってか!?

 

 

 

ここはいよいよ青森山田高校の先輩の威厳を見せつけるべく、

 

 

「水谷さん! もう一球、お願いしゃっす!」って言おうとしたのですが、気が付いたら観客席に座って思いっ切りハリセン叩いてました。

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