男性はストレスで痩せこける

アイスでお腹を壊した一心くんでしたが、ペルーに来てすぐに体調を悪くしたそうです。

 

男性って、そうやってすぐにお腹壊したりするんですよね。それに比べて、女性は本当に強いと思います。

 

『青年海外協力隊あるある』なのですが、「任国に行くと、男性はストレスで痩せこけるが、女性はむしろ太る」というのがあります。

 

本当、その通りになります。

 

私はグアテマラで太りました。もちろん、体調悪くしたり、お腹壊したり、デング熱にかかったり、食べ物が当たって全身蚊に刺されたようにブクブクになるアレルギー反応が出て野良犬がウロウロしている市場でお医者さんでもない人に注射を打たれたり(そしてすぐに回復した!)、バトミントンで本気で遊んでいたら裏太ももが肉離れになったりしました。それでも太りました。

 

しかしペルーで出産し、現在24時間体制でおっぱいを息子にあげ続けているとみるみるうちに痩せ、まるで毛をむしられた雌鶏(メンドリ)のような貧相な姿になってしまいました。

 

さて、肝心の一心くんですが、コーチを始めて1週間で栄養失調になり、椅子から立てなくなってしまったそうです。

 

 

~続く~

一心くんの言葉を、旦那は完全無視。

リマで3日間、一心くんと一緒にいました。

 

「僕、肉体改善を始めたので、食事には気を使っているんです!」という一心くんの言葉を完全に無視し、旦那はお手製のミートソーススパゲティを食べさせたり、ペルー料理のアンティクーチョ(牛の心臓の串刺し)や渡辺貴文さん風に言う「ドナーツ」、つまり「ピカロネス」というドーナツ型の甘いおやつを半ば強制的に食べさせていました。

 

「僕、アイスが大好きなんですけど、肉体改善始めたので食べるのをやめました。あと、ペルーのアイスって結構高いですしね」

 

「そうそう、ペルーのアイス、高いですよね! 小さいのでも、1つ120円はするんですよね」

 

そんな話をしていたら旦那が「はい、コレ、どうぞ」と一心くんに差し出したのがアイスでした。

 

「……えっ?

 

動揺する一心くん。

 

「……ペルーで食べる最後のアイスになるかもしれないし、ここは食べちゃいましょう!」という悪魔(私)の囁きで、アイスを食べた一心くん。

 

「美味しいっす!」

 

その後、私の家で卓球をしていたのですが「すみません、ちょっとトイレ借りても良いですか? 先ほどのアイスでお腹を冷やしてしまったみたいです……」

 

完全に旦那のせいですね。

 

 

~続く~

一心くんの荷物

一心くんがリマに着いたので、旦那と迎えに行きましたが、

 

あれ? ちょっと待って?

 

荷物、少なくない?

 

リュックと、中くらいのスーツケース1つだけ。

 

「4泊5日の卓球の遠征から帰ってきました」っていう格好してるけど。

 

後々話しを聞くと、日本を出発した時はリュック一つだけだったそうです。

 

 

えっ……?

 

 

それって「おばあちゃん家に2泊3日で行ってきます」ってやつですけど?

 

「そのリュックに何が入っていたんですか?」と聞くと、「服とラケットとシューズだけだったと思います」と返ってきました。

 

っく~! 痺れますね!

 

 

~続く~

一心くん、結果は陽性⁈

一心くんが日本に帰るため、ペルーでコロナウィルスの検査を受けました。

 

結果は陽性。

 

あー、そうですか、陽性ですか。

 

えっ? ちょっと待って? 陽性?

 

「そんなはずはない!」と、ホームステイ先のお母さんがモーレツに抗議しに行くと、一心くんの前後で結果の取り違いがあったらしく、本当は陰性だったそうです。

 

あの~、そこ、絶対に取り違わないでくださいます?(号泣)

 

ホームステイ先のお母さんがモーレツに抗議しに行かなかったら、一体どうなっていたのでしょう?

 

しかも、25人~30人くらいが一緒に検査を受けていたそうですが、一心くん以外全員「陽性」だったそうです。なんじゃそりゃ!!!

 

~続く~

渡辺拓也くんの、次元の超えた踏ん張り

ペルーに残って色々とチャレンジする予定でしたが、パンデミックの影響で思うように活動が出来なくなってしまったので、結局日本に帰ることになった一心くん。

 

ところで卓球クラブオーナーの渡辺拓也くんですが、経営破綻状態なのに、

 

結局ペルーに残ることになりました。

 

あの~、もしもし?

 

なんで?

 

っていうか、渡辺くんの踏ん張りが凄いですよね。

 

次元を超えてますよね。

 

ペルーで卓球クラブを経営して、日本からアシスタントを呼んで、パンデミックで外出禁止&経営破綻状態になりながらも日本に帰らないなんて!!!

 

私だったら「お父さん~、お母さん~! え~ん!」などと言いながら速攻日本に帰っていたでしょうに。

 

~続く~

一心、新たなチャレンジ

「俺、一心、19歳。俺はペルーで頑張るぜ!」と張り切っていたらパンデミックがやってきました。

 

ペルーでは卓球どころか外出まで禁止。不要な外出をしたら逮捕されます。

 

今までは オーナーの渡辺くんが用意してくれていたホテルで暮らしていましたが、卓球クラブは経営破綻寸前。

 

ついに教え子のペルー人のご家族のご厚意で、無料でホームステイを始めることになりました。

 

そして、新たなチャレンジが始まりました。

 

それは……

 

 

「スペイン語を学ぶ」こと。

 

 

えっ? 11か月もペルーにいたのに、スペイン語の勉強してなかったの?

 

はい。だって、必要なかったから。それが、何か?

 

アシスタント募集時に「語学サポート」って書いてあった通り、レッスン中はオーナーの渡辺くんがサポートしてくれていたので、特に必要がなかったそうです。

 

しかし、ホームステイになり、サポートしてくれる渡辺くんは居ません。

 

一人で何とかしなければいけない状況になって「ハッ!」っと気づいたそうです。

 

「あれ? この人の言っていることが全然わからないぞ」

 

「おや? 自分が伝えたいことも全然伝えられないぞ」

 

「そうか、言葉って大事なんだ!」

 

「うぉ~、これって、超面白い!!!」

 

「スペイン語の勉強を始めよう。そして、肉体改善として筋力トレーニングと食事改善を始めよう。卓球の技術や戦術も、一から勉強しなおそう!」

 

 

パンデミックで卓球の指導どころか不要な外出は出来ず、ホームステイ先では言葉も通じない。不憫な状況で、一心くんの目から鱗が落ちた瞬間だった。

 

 

~続く~

一心チャレンジ ~俺はペルーで頑張るぜ!~

「アシスタントを辞退し、個人レッスンだけで生活してみたい」

 

きっかけは14歳の男の子との出会いまでさかのぼる。

 

サッカーボールを手に、泥だらけのユニフォーム姿。ガムを噛んでいた少年が初めて一心くんに会った時にこう言ったそうです。

 

「よう、中国人」

 

彼の名をマルティン。

オーナーの渡辺くんからマルティンの担当を頼まれた一心くん。

案の定、遅刻をしてくるは練習は真面目にやらないはでずっと手を焼いていた。

しかし、一心くんは彼と真摯に向き合いぶつかり合い、次第に心を通わせていった。

日本に帰る予定だった最後のオープン戦で、マルティンは予選リーグで敗退。そして、涙ながらにこう言ったそうだ。

 

 

「真面目に練習をしてこなかった今までの自分をぶっ殺したい」

 

 

一心くんは思った。「こう言ってくれたマルティンをこのまま残して俺は日本に帰っても良いのか? コーチとしても、選手としても、このままペルーを後にして、後悔はしないだろうか?

アシスタントを辞めて、個人でやっていくには渡辺さんに迷惑をかけてしまうかもしれないけど、僕は……」

一心くん(中央)とマルティン(右) ※写真掲載許可済み

 

マルティンだけではなく、他にも色々ときっかけはあったそうですが、最終的に個人でやっていくことに決めました。

 

「俺、一心、19歳。俺はペルーで頑張るぜ!」と張り切っていたらパンデミックがやってきました。

 

~続く~

「自分が差した手が最善手」

ペルーに残ると決め、お母さんは心配で心配で夜も寝られなかったというのに(その分、昼寝はしていたけど)、それでもその決断が最善手だったというお話をします。

 

「自分が差した手が最善手」

 

他人からしてみれば「え~、それは違うでしょう!」と思う事があっても、本人はその時に、その人なりに考えてベストの一手を打つ。もし、確かにそれが間違っていたとしても、もう打ってしまったのなら後には戻れない。そしたら後悔せずに、次の一手に集中する。

将棋を指している間はどんどん次のことを考えないと次に進みませんからね。くよくよしている時間はなく、次の一手を考えるべき。

これ、人生にも置き換えられますよね。

 

一心くんはアシスタントの報酬として月収850ドル(ペルーの最低賃金は月約$295なので、ペルー現地にしたらかなり高い方!)+日々のホテル+往復航空券+用具補助+語学サポートをオーナーの渡辺くんから受けていたそうです。

 

この報酬を見る限り、結構良い待遇だと私は思うのですが……

 

一心くんは日本に帰ろうとしていたのにペルーに残ると決めた上に、オーナーの渡辺くんにこんな提案をしたそうです。

 

アシスタントの辞退。

 

えっ? アシスタントを辞退?

 

一心くん、一体、どうして……。

 

それも、その決断が「最善手」なの?

 

~続く~

ペルーに残った理由

ペルーの空港に居て、後は飛行機に飛び乗るだけで日本に帰れたのに。

オーナーの渡辺くんが用意してくれていた航空チケットを無駄にしてまで一心くんがペルーに残りたかった理由は、「オープン戦で負けた試合が悔しくて、リベンジしたかったから」だそうです。

 

「ペルーで負けたんだから、ペルーでリベンジする!」 by 一心

 

これ、映画化とまでは言わないけど、小説、漫画くらいにはなるんじゃない?

 

でも、もし私が一心くんのお母さんだったらとしたらこう言っていたでしょう。

 

「何考えてるの? このバカ息子っっ! そんなこと言ってないで、早く日本に帰ってきなさい!」

 

だって、大事な大事な、お母さんのかわいいかわいい一人息子なんですよ?

お母さん、心配で心配で、夜も寝られないんだからっ! その分昼寝はするけどねっ! 

しかし、将棋の世界ではこんな言葉があるそうです。

 

「自分が差した手が最善手」

 

~続く~

「やっぱりペルーに残ることになりました」

一心くんがペルーに来て、卓球のアシスタントを始めたのは2019年の8月。

 

7か月の活動を終え、今年2020年2月に行われたオープン戦の翌日、一心くんは日本に帰る予定でした。

 

「明日一心くんが日本に帰るので、朝の7時に空港まで迎えに行ってくれますか?」とオーナーの渡辺くんからお願いされていました。

 

「朝の7時に空港か……。ちょっと早いな。朝ちゃんと起きて、空港に迎えに行かなくちゃ!」と、その日は早めに就寝しました。

 

すると当日の早朝「やっぱりペルーに残ることになりました」というメールで叩き起こされました。

 

え? ちょっと待って?

 

「やっぱりペルーに残ることになりました」っていうメールは……幻覚?

夢か……まぼろし? 私はきっと寝ぼけているんだよね? どう考えても、夢だよね?

 

 

え? 日本に帰る直前に「やっぱりペルーに残ります」って何それ!

 

彼は空港に居たんですよね? 後は飛行機に乗るだけだったのに!

 

なんてドラマチックなの?

 

映画化して欲しいの?

 

っていうか、渡辺くんが買ってくれていた航空チケット、無駄にしちゃったね。

 

皆さん、一心くんがペルーに残る決め手、一体なんだと思います?

 

~続く~

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