毎週水曜日、6時からテレビ朝日のグッドモーニングにコメンテーターとして出演している鬼

ランチ後、新宿駅まで平野早矢香ちゃんもとい、鬼が同行してくれました。

「実はね、駅からこうやって、本を振りかざしながら来たんだ」と、「卓球の鬼と呼ばれて。」の本を駅前で振りかざし、再現してみたら

 

「ねぇ、本当に止めて」とマジ切れされそうになったので、「ごめんなさい」と、本をそっとバックにしまいました。

 

私はペルーに住んでいるので、日本のテレビには疎(うと)いのですが、早矢香ちゃんから「毎週水曜日、6時からテレビ朝日のグッドモーニングにコメンテーターとして出演している」という情報を聞き出しました。

「そして明日は水曜日! 絶対に見るね。テレビに向かって早矢香ちゃんに手を振るから、振り返してね!」「明日はいっちゃんが見てると思って頑張るわ(笑)」

 

早速、翌朝6時にテレビを付けてみると、そこには昨日会った早矢香ちゃんがいるではありませんか!

コメントで「テレビドラマ『相棒』のファンなんですぅ!」と目を輝かせながら言っていましたが、母が「どうせ、番組に言わされてるんじゃない?」と言っていたのでメールで確認。

「早矢香ちゃん、ニュース見たよ~。ところで、相棒が好きって言ってたけど、あれは本当?」

「見てくれてありがとう! 相棒大好きだよ! あれはマジなやつ!」

「マジなやつ! 確かに『キター!』って感じだったもんね(笑)」

「相棒グッズも持ってるし、マジです(笑)本当に好きなんだよね♥ 今日の夜も楽しみ!」

 

相棒グッズも持ってるって、どんだけー! 私ですら持ってないのに……。そうか、早矢香ちゃんはドラマ「相棒」が本当に好きなんだ。

鬼すらをファンにさせてしまうドラマなんて、きっと絶対に確実に間違いなく面白いに違いない。

今日の9時から放送されるというので「時間があれば観てみるね!」と早矢香ちゃんにメールしたものの、父と銭湯「お風呂の王様」に出かけてしまい、見事にそのドラマを見逃したのでした。

地元の海老名駅から新宿駅まで平野早矢香著、「卓球の鬼と呼ばれて。」の本を振りかざしながら闊歩

さて、鬼との待ち合わせは新宿。

電車に乗っている時や、駅を歩いていると、いつも思うことがあります。

「この中に、卓球というスポーツを知っている人はほぼ全員でしょう。では、卓球経験者は? 卓球が趣味でやっている人は? 現卓球選手はこの中に何人いるんだろう?」と。

みなさんも、思いません?

そんな思いを馳せながら地元の海老名駅から新宿駅まで平野早矢香著、「卓球の鬼と呼ばれて。」の本を振りかざしながら闊歩しました。

 

「卓球、ここにあり。平野早矢香、ここにあり!」と、勝手に宣伝しながら。

 

それにしても、彼女の卓球に対する情熱と真摯さ、考え方や行いはもの凄いと「卓球の鬼と呼ばれて。」を読んで改めて知らされました。

努力する、一つの事を迷いながらもやり抜く、辛い事があっても、頭を使って一つ一つクリアしていく、情熱を絶やさない、勝つために気を付ける事や、勝てなかった時に感じた事などを彼女の言葉で分かりやすく書かれてあります。

学校の道徳の授業でこの本を取り入れてはいかがでしょう?

もちろん、一家に一冊は必須です。

 

待ち合わせ場所、鬼セレクトの新宿のおしゃれなランチバイキングに着くと、すでに鬼がそこに居ました。忙しそうに打ち合わせの電話をしている最中でした。

「早矢香ちゃん、これ、買ったよ~」と、「卓球の鬼と呼ばれて。」の本を出して見せると「言ってくれればあげたのに~!」と言ってくれましたが、「そう言われると思って、先に買ったのだよ。ふははははー」と言ってやりました。

「いっちゃん、レンソさん、ご結婚おめでとうございます! これ、結婚祝いに」と、素敵なお箸のセットをプレゼントしてくれました。

「ありがとう! すっごい嬉しい! (たてまつ)って納(おさ)めます!(神仏に物を差し出し、しまって表に出さない)」

是非使って()

 

レンソは「この人は鬼じゃない。違う人だ。だってこんなに可愛いじゃないか!」と、えなりかずきもビックリのセリフを言っていました。

彼女は鬼とは思えないほど気さくで可愛くて面白くてチャーミングー!

そして、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。お別れの時間が来てしまいました。「ごめんね、これから仕事の打ち合わせなの」と、鬼。

お店を出る時、お店の人に写真を撮ってもらいました。

私 「彼女、卓球の有名人なんですよ~」

お店のおばちゃん 「あら、そうなの?」

私 「オリンピックにも2回も出たんですよ!」

お店のおばちゃん 「あら、そうなの?」

私 「平野早矢香選手、知らないですか?」

お店のおばちゃん 「知ってるけど、まさかこの方? 髪の毛短いイメージがあるから。それに、実際はこんなに美人さんなのね~!

 

~次編に続く~

卓球の鬼と呼ばれた人に会って来ました。

国際卓球さんに行った時、鬼が書いた書籍「卓球の鬼と呼ばれて。」を発見。

「そうそう、これこれ~! 早矢香ちゃん、本出したんですよね! 今度、早矢香ちゃんと会うんですけど、この本読んで、予習してから本人に合わないと失礼ですからね。この本、頂きます」

 

「……っていうか、オメー! 俺の(私の)平野早矢香選手の事を、気安く『早矢香ちゃん』なんて呼ぶんじゃねーよ!」と全国のファンの方に怒られそうですね。

しかし、彼女とは「いっちゃん」「早矢香ちゃん」と呼び合う仲なんです。それは、同い年で、何回か大会で対戦したり、ナショナルチームの合宿や遠征に一緒に参加し、仲良くさせてもらっていたからです。羨ましいでしょう? プクク!

初めての試合は小学校4年生のカブの部で平野早矢香ちゃんと準決勝で対戦し、1-2で私が負けました。

表彰式では「こんなに体が小さいんだから、私より年下の3年生に違いない」と決めつけ「あなた、3年生?」と聞くと、「4年生だよ」と、期待を裏切られた答えが返ってきたので非常に戸惑い「あっ……そうなんだ……」と返すのが精一杯でした。

 

中学1,2年生の日韓交流戦で一緒になった時は、私たちの年が同じせいか、いつも行動を共にしていました。

それではみなさん「卓球の鬼と呼ばれて。」の77ページを見て下さい。彼女が中学1年生の時の写真です。

なんて可愛いんでしょう! こんな子が近くに居たら、誰だってそばに居たくなりますよね。

当時から彼女はそれはそれは一生懸命卓球に打ち込み、卓球から離れるとお茶目で冗談を言ったりおどけてみたりして、それはそれは可愛い女の子になるのでした。

 

忘れられないのが全国カデットで早矢香ちゃんと対戦し、1セット目を19-21で敗れ、「よぉーし、次の2セット目は気を引き締めて頑張るぞ!」とか言ってたら「あれ? あれっ?」と言ってる間に1-21で惨敗。恥ずかしくて死ぬかと思いました。

 

~次編に続く~

秋田温泉 さとみ

日本の旅館と温泉をレンソに知ってもらいたくて、大奮発し「秋田温泉 さとみ」に一泊してきました。

いや~、素晴らしい日本の「お・も・て・な・し」と「こ・こ・ろ・い・き」

温泉が初めてのレンソにはしっかりと説明しなくてはなりません。

「先ずは籠があるからそこに脱いだ服を入れてね。恥ずかしくても、パンツも全部脱ぐんだよ? 大事な部分、隠したかったらこの手ぬぐいで隠してね。次に体と頭を洗ってから温泉に浸かる。泳いじゃダメだからね。そしたらサウナがあるから入って、熱くなったら水風呂に入って体を冷やす。また温泉に入って温まってね。脱衣所に戻る前には軽くタオルで体を拭かないとダメだよ。周りの人に迷惑だからね。最後に、この浴衣を着て部屋に戻ってね。わかった?」

「ねぇ、籠はどこにあるの? 服、本当に盗まれない? 服を脱いで、いつ浴衣を着るの? サウナには入らなきゃダメ? あれ? 先に浴衣を着るんだっけ? 籠が見つからなかったらどうしよう。人が沢山いたら恥ずかしい。この大きいバスタオル、温泉の中に持って行って良い? 浴衣を着ないで服を着ちゃダメなの? あれ? 順番が分からなくなっちゃった。で、いつ浴衣を着るんだっけ?」

 

コノヤローーーーーーーー!!! オーーーーイ!!!

 

もう、イイよ……。っていうか、なんで分からないの?

 

「もうっ! 行けば分かるから、お風呂場行こうよ!」

「イヤだよっ! 分かんないよっ! もう一回説明して! だって、もし、籠が見つからなかったらどうする?

 

温泉からあがり部屋に戻ると、浴衣を着たレンソが畳に寝そべり、くつろいでいました。「お風呂、どうだった?」と聞くと、

「うん、普通だった」

「普通って、どういう事よ?」

「お風呂に入れたよ」

「で、感想は?」

「感想は、普通」

「他には?」

「人が2,3人しかいなかったよ」

「少なくて良かったね。で、他には?」

「泳いだよ」

泳いじゃダメって言ったよね?

「変な目で見られたよ」

「だって、温泉で泳いじゃダメなんだもん」

ごめんなさい、お風呂で一緒になった人。湯船で泳いでいる外国人、悪気はなかったんです。彼の妻の説明が下手だっただけ。ただ、「泳いじゃダメだからね?」とは言ったんですけど、彼が理解してくれなかったんです。以後、気を付けます。

 

夕食で人生初の河豚(フグ)にテンションが上がるレンソ。

食後、一番美味しかったのは何かと聞くと、「鴨肉のお吸い物」と渋い答えが返ってきました。

秋田県の三浦さんとこのすーちゃん

秋田卓球会館の「小さいコンビ」といえば、伊藤和樹さんの7歳の息子さん、迅(じん)君と、三浦さんの8歳になる娘さん、すみこちゃんこと、すーちゃんでしょう。

昔、全国バンビの部で優勝した事がある伊藤和樹さんと、その息子さんの迅(じん)君。

 

秋田国際大学に勤めていた米田さんのオススメもあり、三浦さん(すーちゃんのお母さん)が秋田国際大学の有名な図書館へ観光に連れて行ってくださいました。

車でレッツ・ゴー!

秋田杉でしょうか。森林浴で気持ちが良いです。

そして立派。図書館で有名になるのも頷けます。ドラマの撮影でも使われたのだとか。

すーちゃんははしごを見つけて「ねぇねぇ、これ、登って良い」と、子供らしい発言をし、

実際に登り、少し上まで行って、

上手く降りれなくてお母さんに助けてもらっていました。

 

お昼ご飯は、私の趣向でトンカツ屋で食べる事になりました。

だって、ご飯とお味噌汁とキャベツのおかわりが無料なんですよ?

ダメ、こんなにお米を食べたらあれだから、太っちゃうから。

こんなに美味しい新米のあきたこまちを一応、憎んでみる。

 

その夜、すーちゃんの作文がメールで送られてきました。

お、お、おばちゃん泣いちゃう! こんな素敵な作文を書いてくれるなんて!

「来年は英語かスペイン語ですーちゃんと話が出来るんだね!」と、レンソも喜んでいます。

 

秋田県卓球協会のいつものメンバー

秋田高校での練習が終わり、ホテルでシャワーを浴びてから駅前トピコの3階、日本食が美味しい「扇谷」へ。

左から、米田さん、佐藤理事長、西村先生、旦那レンソ、私、秋田卓球協会会長の新開卓さん、アイドル赤川さん、斉藤仁さん。

8人で美味しい料理と美味しいお酒に舌を打ちつつ、話に花を咲かせました。

新開さん「いやー、西田さん、レンソさん、ペルーからはるばる日本へようこそ!」

「これ、日本のお土産に」と「秋田こけし」を頂きました。

「荷物も多いだろうし、そんなに重い物もなんだからね」さすが新開さん、心遣いが凄い。

「ペルーの何処に住んでいるんだい?」と、自宅で印刷したと思われるペルーの地図を見せながら聞いてきました。さすが新開さん、探究心が凄い。

「西田さんはちょっと痩せたんじゃないか?」

「はい、ペルーで少し痩せました。新開さんは少しマシになられましたね?

「そうなんだよ。やっと2キロ増えたよ

「それでもめちゃくちゃ痩せてますけどね。私の妹は痩せていますが、この前失恋したらしく、更に痩せてガリッガリですよ。身長165センチの48キロ位なんじゃないかな?」

あ、オレと同じだ!

新開さん……。やっと2キロ太って、ガリの妹と同じ体型じゃ目も当てられない……。

美味しい秋田米が毎日食べられるんですから、もっとちゃんとご飯食べて下さいよ!

私なんて日本来てから毎日ご飯が美味しくて、パクパク食べてますよ!

太るー!

母には「いっちゃん、ペルー行って痩せたのは良いけど、日本で食べてばっかりで、またブクブク太らないように気を付けてね」と釘を刺されているのですが、

「そんなの関係ねー!」とか言いながら、今日も箸が止まりません。

秋田高校で卓球

秋田卓球会館のコーチ陣と中華でお腹を満たした後は、秋田高校へお邪魔し、左ペン表の則和先生がお出迎えして下さいました。

「則和先生! お久しぶりです。あれ? お痩せになりましたね?」

「おっ、西田。すぐに気が付いたな。そう、痩せたんだよ~ニコニコ」

1時半から5時までピッチピチの高校生とぶっ続けで7試合をし「役目は果たした」と満足した私。

レンソは4試合をこなし、本日のお役目終了。

私は最初に女子選手と5試合しました。最後の試合は、体力と気力の限界を迎えており、「私はいつ倒れるのかしら?」と心配しましたが、最後まで倒れることなく踏ん張りました。フラフラしながら則和先生の所へ行くと……

「わりぃ、西田、もう2試合出来るか?」

もちろんです!

チラリと台の方を見てみると、若い男の子2人が軽くジャンプしながら私の登場を待っていました。

 

最初の男の子に2-3で敗れ、更にフラフラしながら則和先生の所へ向かうと、先生から一言。

 

「わりぃ、西田、もう1セットだけ頑張ってくれ」

「もちろんですとも!」 親指をグイと立て、ウインクをしてみましたが、心の中で一回、フサッと倒れてみました。

「西田は元気が良いからなぁ~」

「はい、元気だけが取り柄ですから」 「取り柄ですから」辺りから声が小さくなり、かすれて先生には聞えなかったと思います。

 

1セット勝ちました。

握手をしようと近寄ってくる男の子の手を払いのけ「もう1セットしましょう」と私が言いました。

男の子も先生も驚いていましたが、男の子は嬉しそうに「ではお言葉に甘えて」とジャンプしながら向こう側のコートへ。

2セット目も勝ちました。「参りました」と言わんばかりに男の子が手を差し伸べてきましたがそれもシャットアウト。

「3セット目がまだあるではなかろう。最後まで諦めるな。試合はまだ終わっておらんぞ」

 

則和先生はビックリして椅子から転げ落ち、男の子も「なんだこのおばさんは?!」と、驚きを隠せない様子。っていうか、おばさんで失礼しちゃうわねっ!

「(見ての通り、おばさん今めちゃくちゃ疲れてるんだから、君は逆転する)チャンスだよ!」というセリフを男の子に言ってみる。

男の子は更に驚いた表情をしながら「なんだこのおばさんは?!」と心の中で絶叫。

結局男の子はチャンスをものに出来ず、おばさんに0-3で敗れたのでした。

「アドバイスをお願いします」

「キミ、良い子過ぎて勝てないんだよ。もっと、自分が絶対に勝つんだ!という気迫を持って戦って欲しい。相手が先輩であろうとも、おばさんであろうとも

というのも、試合中、男の子は「はいっ! すみません! はいっ! どうぞ。 はいっ! ありがとうございます!」を連発。

「良い後輩キャラ」のまま試合を進めており、「対戦相手」としての怖さが全く感じられなかったのです。

分かります? 例えば、水谷隼くんや丹羽孝希くん、チョーレイくんはこんな試合態度で戦わない筈なんですよ。もっとこう、ふてぶてしいというか「俺が絶対王者なんだ」という貫禄で戦うと思うんです。

だから変な事を言っているのを承知で「キミ、良い子過ぎて勝てないんだよ」と言ったのですが、本日、この子から3回目の「なんだこのおばさんは?!」という顔を頂きました。

則和先生「いや~、まさか3セットするとは思わなかったよ」

「1セットだけで終わらせると、後で絶対に『あのまま試合を続けていれば、絶対に勝てた』と言われるのがオチですからね。例え、もし私が負けたとしても、それはそれで良しです」

みんな、一緒に卓球してくれてありがとう!

秋田卓球会館のスポ少のみんなと卓球

前日お手伝いさせてもらった稲刈りで、「あんたら、明日起きられねぇぞ」と言われたにもかかわらず、ちゃんと朝起きられた私。さすが。

西田泉と言えば、華奢でか弱くて、おしとやかで、汗、泥、河童とか爬虫類とか、そういうものに縁がなさそうなお嬢様育ち。それでも、意外と体力には自信あるぜ?

 

秋田卓球会館でスポ少の子供たちと練習する前に、会館の主である西村先生が、子供たちに紹介してくれました。

「えー、わんわん、わん。わんわわん。……ゴホゴホッ」

訳しますと

「西田さんは10年前の秋田わか杉国体選手として活躍して下さいました。秋田銀行で働いていましたが、それから青年海外協力隊としてマラテグアという国でボランティア活動をされ、マラテグアで色々あって、ペルー人のレンソさんと出会い、ご結婚されました」

 

西村先生、マラテグアじゃなくて、グアテマラなんです。

 

練習は10時から12時まで。

レンソはとても楽しそうに練習していました。

秋田卓球会館のみんなと。

 

お昼は先生方と中華「雪梅」へ。

レンソ、ご飯を噛まずに飲むんです。だから太るしお腹も出るし、体にも悪い。美味しい日本食(今回は中華だったけども!)をゆっくり味わって欲しいので、日本出発前、彼にこう伝えました。

「日本人って、全員ご飯食べるの遅いんだよね。ペルー人だけだよ、こんなに速くご飯食べるの。日本に行ったら日本人と同じようにゆっくり食べなきゃ、変な目で見られるよ

8人のコーチと我々2人は中華を食べ始めました。

レンソが食べてる間ににほとんどののコーチが食べ終え、満足そうにお腹をさすっていました。

「イズミの嘘つき! 日本人はみんな食べるのがゆっくりだって言ってたけど、みんな僕よりも食べ終わるの速かったぞ! 卓球王国の皆さんともご飯一緒に食べたけど、彼らもめちゃくちゃ速かったじゃないか!

……チッ、バレたか。

っていうか、みなさんの早食いのせいでレンソに「嘘つき」呼ばわりですよ。これを機会に、みなさん、ご飯はもう少しゆっくり食べませんか?

太りますよ?

稲刈りのお手伝い ~後編~

お昼ご飯をご馳走になりました。

みんな大好きカレーライス!

 

お座敷に上がる時、レンソの靴下が泥で汚くなっていました。

もう、レンソったらこんなに靴下汚くしてっ! 水で洗ってくるからホラ、靴下脱いで!

「うう、ごめん……ごめんね……」

申し訳なさそうに靴下を脱ぐレンソと、「こんなに汚して!」と少し怒り気味の私。

山奥から引いている冷たい水でレンソの靴下を洗い、絞って干した。

「洗って来たからね、次は靴下汚すんじゃないよ?」

私もお座敷に上がるため長靴を脱ぎました。

 

靴下まっくろ黒やんけー!

 

レンソのと比べ物にならない程、まっくろ黒やんかー!

 

洗いに行く気すら起きない。これはあれだ。

 

捨てるしかない。

 

ごめんなさい、座敷童。汚い足で座敷に上がってしまって。汚い靴下は脱いだけど、やっぱり(なおさら?)臭いよね……。

 

カレーライスをたらふく頂き、デザートの梨までご馳走になり、お茶も沢山飲んで、いざ午後の稲刈りへ!

せっせせっせと働く。

午後は口数も少なく、顔もこのようになっております。

あれ? レンソ、河童の親分みたいな顔になってますけど。

遠野と言えば河童ですもんね。

 

今日中に秋田に向かわなければいけなかったので、私たちだけ4時で終わり。

 

「もう4時だから、あがって良いよ」という農家の人達のお言葉に「いえ、もう少し、もう少しだけ……」と稲を拾い続ける私。だって、お手伝いしに来たのに先に帰って、カエルやイモリにキャッキャして、カレーたらふく食べて、長靴履いてるくせに靴下真っ黒に汚して、差し入れのジュースも残さず飲んで、「あいつら何も手伝ってねーじゃねえか」って言われるの、嫌ですもの。

「最後までお手伝いできず、すみませんでした。来年またお会いできるのを楽しみにしています」

遠野の人はとっても優しい人達でした。河童や座敷童がここに住み付くのも分かる気がします。

 

遠野の方達から最後に一言「あんたら、明日起きられねぇぞ

 

明日は秋田県のみなさんと朝から練習です。

稲刈りのお手伝い ~前編~

枝豆を売ったお祭りの翌日は、稲刈りのお手伝いです。

出発前の様子。友人の及川さんと地元の人。

※この時、レンソには何処で何をするのかまだ伝えていません。

ここで稲刈りをします!

農家のおじい様が稲刈り機で稲を刈り、田んぼに落ちた稲をせっせせっせと拾ってはトラックに乗せ、稲が一杯になったら干場まで降ろしに行きます。

 

ヒキガエルの小さいのやアマガエル、赤腹イモリが次から次へと出てきます。

それらを嬉しそうに捕まえ、手に乗せる人。もうすぐ33歳。

「ひぇ~! カエル、触れるんですかっ?」と、引き気味の目で農家の31歳のお孫さん(女)に言われました。

「手袋していますので大丈夫です。素手ではやはり触れないと思います」

 

開始から30分もしないうちに、「休憩しましょう」と、ジュースと蒸かしイモをご馳走して下さいました。

「あれ? 休憩、早すぎません?」

私たちは遅れて参加したため、「さぁ、エンジンが温まってきたぞ!」というタイミングでの休憩でした。

「私、まだまだ動けますけどお言葉に甘えてジュースも蒸かしイモも頂きます」

旦那レンソもこの通り。

しばらくして作業開始。

 

エンジンフル活動。

稲を拾ってはトラックへ、稲を拾ってはトラックへ。

あー、それにしても日差しが当たって顔がヒリヒリする。

暑くて汗が噴き出す。

泥に足を取られ、踏ん張る度に指が痛い。

喉が異様に渇く。

どうやら稲刈りをなめていたようだ。

気が遠くなって倒れそうになったその時「それではお昼にしましょう」と、天使の声が聞こえた。

 

~後編へ続く~