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★「直通横浜」男子第1ステージ最終成績
1.  王皓(13勝3敗)
2.  許シン(13勝3敗)
3.  馬龍(11勝5敗)
4.  王励勤(11勝5敗)
5.  張超(11勝5敗)
6.  李平(10勝6敗)
7.  陳杞(10勝6敗)
8.  ハオ帥(10勝6敗)
9.  張継科(9勝7敗)
10.  徐輝(6勝10敗)
11.  邱貽可(6勝10敗)
12.  ジャク一鳴(6勝10敗)
13.  雷振華(6勝10敗)
14.  侯英超(5勝11敗)
15.  方博(4勝12敗)
16.  許鋭鋒(4勝12敗)
17.  閻安(1勝15敗)

★第3日目の主な対戦スコア
王皓  4-3 許シン  侯英超 4-2 張継科  張継科 4-2 王皓
許シン 4-2 ハオ帥  王励勤 4-3 許シン   王皓  4-2 ハオ帥
★第4日目の主な対戦スコア
陳杞  4-3 王皓   王皓  4-2 王励勤  王皓  4-0 馬龍
馬龍  4-3 張継科  陳杞  4-1 馬龍   ハオ帥 4-3 王励勤

 2月6日、世界選手権横浜大会の代表選考会「直通横浜」の男子第1ステージが終了。成績は上記のとおりとなった。大会第2日目の終了時点でトップに立っていた王皓と許シンが、ともに13勝3敗の好成績で第1ステージを終えた。
 先日お伝えしたとおり、男子の第1ステージは片方の選手のスコアが4点に達した時点で、9-8~6のスコアに切り替わる「四分制」によって行われた(中国リポート09/2/06『COLUMN-男子チームが採用、驚異の四分制』参照)。しかし、選手の順位を見てみると、非常に順当な結果と言えそうだ。王皓、馬龍、王励勤らがトップグループを形成し、陳杞・ハオ帥・張継科が第2グループ。国家チームの中堅である徐輝、邱貽可、雷振華らがそれに続き、世界ジュニア代表組である方博や閻安は先輩たちの厚い壁にはね返された。5位の張超、6位の李平と右シェークの両ハンドドライブ型が健闘したのは、リスキーな四分制が味方した感もあるが、試合方式に関わらず強い選手は強いのだ。

 そんな中にあって、王皓と並んでトップの成績を収めた許シンの快進撃には、劉国梁監督も「許シンは第1ステージで最大の光明だ」と賞賛。第3日目の王励勤戦で3-0とゲームをリードし、最終ゲームも10-7でリードを奪いながら逆転負けしたが、もしこの試合に勝っていれば単独トップだった。
 許シンは1月の集合訓練から、国家男子1軍チームの8人の重点強化選手のひとりに選ばれている。北京五輪代表の馬琳・王皓・王励勤に、馬龍・陳杞・ハオ帥・張継科・許シンという陣容だ。劉国梁監督は「他の7人に比べると、許シンを選んだことにはかなり異論も多かったが、我々が彼を選んだひとつの原因はその打法だ。男子チームでは馬琳と王皓を除くと、ペンホルダーの有望な選手は許シンしかいない。彼はボールセンスが良いし、クレバーで、身体能力にも恵まれている」と述べており、許シンへの期待の大きさがうかがえる。
 第1ステージ最終試合の邱貽可戦では、劉国梁監督が許シンに「この試合に勝てば、君をカタールオープンに出そう」と声をかけ、許シンは4-2で勝利してその期待に応えた。ちなみにカタールオープンとクウェートオープンには当初、張継科がエントリーされていたが、「直通横浜」での成績の低迷とコーチへの反抗的な態度により、許シンとハオ帥が替わりに出場する。

 「直通横浜」の第2ステージは、クウェートオープン、カタールオープンの終了後、3月上旬に行われる予定だ。女子第1ステージの成績も続けてお伝えします。

Photo上:首脳陣の期待を集める許シン(毎度同じ写真でスミマセン)
Photo下:発熱で体調を崩しながら、4位に入った王励勤。担当コーチが李暁東から秦志ジェンにチェンジした
テキスト修復中…。




Photo:「お前たちに『油断』の二文字はないのだ」という声が聞こえてくるようで…
★「直通横浜」男子第1ステージ/2日目終了時点での順位
1  王皓(9勝1敗)・許シン(9勝1敗)
3  陳杞(7勝2敗)・張超(6勝2敗)
5  王励勤(7勝3敗)・ハオ帥(7勝3敗)・李平(7勝3敗)
8  馬龍(6勝3敗)・侯英超(4勝5敗)
10 雷振華(3勝5敗)・張継科(3勝6敗)
12 徐輝(2勝6敗)・ジャク一鳴(2勝6敗)
14 許鋭鋒(2勝7敗)・邱貽可(2勝7敗)
16 方博(1勝8敗)・閻安(1勝8敗)

☆2日目までの主な対戦スコア
[1日目]
徐輝  4-1 馬龍  許シン 4-2 馬龍  許シン 4-3 陳杞
侯英超 4-1 王励勤 陳杞  4-2 ハオ帥 王励勤 4-3 張継科
[2日目]
陳杞  4-2 王励勤 馬龍  4-3 王励勤 張超  4-2 王皓
李平  4-2 許シン 閻安  4-1 張継科 ジャク一鳴 4-3 馬龍

 「直通横浜」の男子第1ステージ、中間点となる2日目を終えた時点での暫定順位は上記のとおり。世界ランキング1位の王皓がトップなのは順当なところだが、許シンの9勝1敗というのは見事な成績。馬龍・陳杞・張継科・侯英超・張超と、強豪を次々と打ち破った。今回の「直通横浜」の結果に関わらず、シングルスの代表に抜擢される可能性はかなり高そうだ。
 一方、第1ステージでここまで大きく出遅れているのが、昨年度の全中国チャンピオン・張継科。第1日目、1勝1敗で迎えた第3試合の許シン戦、ゲームカウント2-2の10-8から1点取られ、10-9となったところでベンチの鐘金勇コーチから「暫停(タイムアウト)」のジェスチャー。ところが張継科はこれを拒否し、結局このゲームを逆転されて落とすと、第6ゲームは一方的な内容で敗れた。この様子を見ていた劉国梁監督は「中国チームに未だかつてなかった事態」と怒り心頭に発し、試合終了後の集合で張継科を厳しく叱責したと伝えられている。
 07年ザグレブ大会では、姚彦と組んだ混合ダブルスでズース/シャール(ドイツ)に敗れ、同大会で初めて敗れた中国選手になった張継科。今回の行為も、首脳陣の信頼を損なう結果になりそうだ。

Photo:全中国チャンピオンの張継科、なかなか順風満帆とはいかないようだ
 2月3日、国家卓球1軍チームは、世界選手権横浜大会の代表選考会である「直通横浜」の第1ステージを開始。春節の休暇もそこそこに、選手たちは1日5試合というハードな戦いに突入している。

 2月3~6日に行われる男子第1ステージ。出場する18名のうち、北京五輪金メダリストの馬琳は足を痛めたため、3月上旬に行われる第2ステージからの出場が伝えられている。前回(2007年)の「直通薩格勒布(直通ザグレブ)」では第1ステージが6点制で行われたが、今回は通常の11点制・5ゲームズマッチで行われるようだ。
 第1ステージで16・17位になった選手は第2ステージに進めず、第2ステージは15名で争われる。第1・2ステージの通算成績で上位6名が横浜大会の出場権(種目は未定)、上位3名がシングルスの出場権を獲得する。ちなみに横浜大会で中国に与えられるシングルスの出場枠は7名だ。

 一方、2月3~7日に行われる女子第1ステージは、21名が出場。16名が第2ステージに進み、第1・2ステージの通算成績で上位7名が横浜大会の出場権を獲得、上位3名がシングルスの出場権を得る。加えて、2月11~15日に行われるITTFプロツアー・クウェートオープン、2月17~21日に行われるITTFプロツアー・カタールオープンの2大会で連続優勝した選手にも、シングルスの出場権が与えられる。
 また、「直通薩格勒布(直通ザグレブ)」では、通算成績で出場権を獲得した選手の中にペンドライブ型・カット主戦型・シェーク異質型・ツブ高攻守型の4つの戦型の選手が含まれていない場合、この4つの戦型で最も成績が良い選手を代表に選出するという規定があった。この時には、右シェーク異質速攻型の曹臻がこの代表枠を獲得している。今回もこれらの「特殊打法」の選手たちの場合、通算成績で10位以内に入っていれば、出場権を得るチャンスが大きくなる。

 「直通横浜」に出場する男子18名のうち、世界ランキング50位以内が9名、さらに10位以内が6名もいる。女子21名に目をやると、50位以内が11名、10位以内が4名だ。もちろん世界ランキングが低い選手や、ランキングに入っていない選手も、出場の機会が与えられていないだけで、相当な実力の持ち主ばかり。「直通薩格勒布」でも、世界ランキングひとケタの選手が4連敗、5連敗する場面がしばしば見られた。北京五輪が終わり、「直通横浜」では一気に若手の台頭が進みそうだ。第1ステージの成績は、随時中国リポートでお伝えします。
 下は前回の「直通薩格勒布」の男女総合成績。

◆◆◆ 「直通薩格勒布」男子代表選考リーグ-総合成績 ◆◆◆

1位  馬琳  (1次リーグ2位/2次リーグ3位)
2位  ハオ帥 (1次リーグ1位/2次リーグ5位)
3位  王励勤 (1次リーグ4位/2次リーグ2位)
4位  馬龍  (1次リーグ6位/2次リーグ1位)
5位  王皓  (1次リーグ5位/2次リーグ4位)
6位  張超  (1次リーグ3位/2次リーグ9位)
7位  李平  (1次リーグ9位/2次リーグ7位)
8位  張継科 (1次リーグ11位/2次リーグ6位)
9位  陳杞  (1次リーグ7位/2次リーグ11位)
10位  邱貽可 (1次リーグ12位/2次リーグ8位)
11位  雷振華 (1次リーグ8位/2次リーグ12位)
12位  許シン (1次リーグ14位/2次リーグ10位)
13位  周斌  (1次リーグ10位/2次リーグ14位)
14位  李虎  (1次リーグ15位/2次リーグ13位)
15位  王建軍 (1次リーグ13位/2次リーグ16位)
16位  侯英超 (1次リーグ16位/2次リーグ15位)

◇◇◇ 「直通薩格勒布」女子代表選考リーグ-総合成績 ◇◇◇

1位  郭躍  (1次リーグ1位/2次リーグ1位)
2位  張怡寧 (1次リーグ2位/2次リーグ2位)
3位  彭陸洋 (1次リーグ4位/2次リーグ3位)
4位  李暁霞 (1次リーグ3位/2次リーグ7位)
5位  劉詩文 (1次リーグ6位/2次リーグ5位)
6位  郭炎  (1次リーグ5位/2次リーグ8位)
7位  王楠  (1次リーグ10位/2次リーグ4位)
8位  丁寧  (1次リーグ13位/2次リーグ6位)
9位  姚彦  (1次リーグ9位/2次リーグ10位)
10位  牛剣鋒 (1次リーグ7位/2次リーグ13位)
11位  曹臻  (1次リーグ8位/2次リーグ12位)
12位  常晨晨 (1次リーグ14位/2次リーグ9位)
13位  李楠  (1次リーグ12位/2次リーグ11位)
14位  饒静文 (1次リーグ11位/2次リーグ16位)
15位  木子  (1次リーグ15位/2次リーグ15位)
16位  范瑛  (1次リーグ18位/2次リーグ14位)
 大韓卓球協会は1月29日、韓国男子チーム監督に劉南奎(ユー・ナムキュ)、女子チーム監督に玄静和(ヒュン・ジュンハ)を再び選出した。
 2005年5月から韓国男女チームの監督を務めていた両氏だが、07年12月に千栄石(チョン・ヨンソク)・元大韓卓球協会会長を中心とする協会執行部との確執から、女子チームの玄静和監督が姜煕燦(カン・ヒーチャン)コーチとともに、協会に辞表を提出。男子チームの劉南奎監督と李哲承(イ・チョルスン)コーチもこれに同調し、男女チームの監督・コーチが一斉に辞任するという異例の事態が発生していた。

 その後、2008年7月に千栄石氏から趙亮鎬(チョ・ヤンホ/大韓航空を中核とする韓進グループの会長兼CEO)氏へ、会長職が引き継がれたことを受けて、劉南奎・玄静和ともに代表チームにコーチとして復帰。北京五輪では男女チームの監督としてベンチに入り、ともに銅メダル獲得に貢献したが、1年1カ月ぶりに晴れて代表監督の座に返り咲いた。
 劉南奎は先日、農心三多水の監督を解任されており、玄静和は韓国馬事会(KRA)チームの監督。ともに母体で代表チームの主力クラスを指導しているわけではないが、代表チームでの2年半余りの指導歴と、元五輪・世界チャンピオンというカリスマ性が復帰の決め手になったのだろう。大宇証券チームの監督を務める金擇洙も、将来の監督候補だと報道されている。男女チームのコーチには李哲承と姜煕燦が復帰し、大韓卓球協会の内紛による代表チームの混乱は、劉南奎-玄静和体制の完全復活によって、ひとつの収束を迎えることになった。

Photo上:北京五輪団体戦では、選手との信頼関係を感じさせた玄静和(右)。左は唐イェ序
Photo下:五輪金メダリストの競演、劉南奎(右)と柳承敏(左)
 1月6~11日に韓国で行われた、第62回全国総合卓球選手権。個人戦の結果をお伝えしましょう。

〈男子シングルス〉●準々決勝
柳承敏(三星生命) 4-2 徐賢徳(中央高校)
姜炯薫(KT&G) 4-3 尹在栄(KT&G)
呉尚垠(KT&G) 4-1 李鎮権(三星生命)
朱世赫(三星生命) 4-3 李廷佑(農心三多水)
●準決勝
柳承敏 10、7、-8、-11、10、-6、9 姜炯薫
朱世赫 -12、5、7、-9、-16、7、9 呉尚垠
●決勝
柳承敏 8、4、7、-7、6 朱世赫

 男子シングルスでは、第1シードの柳承敏が2連覇を決めた。膝の故障もあり、準々決勝で左シェークドライブ型の徐賢徳のバックハンドに苦しめられ、準決勝では姜炯薫(05年世界ジュニア混合複優勝)にゲームオール9点で辛勝。しかし、決勝ではチームメイトの朱世赫を相手に、対カットの強さを見せて4-1で勝利し、2年連続の2冠王となった。

〈女子シングルス〉●準々決勝
唐イェ序(大韓航空) 4-0 金キョン娥(大韓航空)
文玄晶(三星生命) 4-3 朴スンヒ(大韓航空)
兪允美(ソウル市役所) 4-3 金ジョンヒェン(大韓航空)
朴美英(三星生命) 4-2 石賀ジュン(大韓航空)
●準決勝
唐イェ序 8、6、-8、-10、9、-3、5 文玄晶
朴美英 4、8、4、8 兪允美
●決勝
唐イェ序 9、-3、9、6、8 朴美英

 女子シングルス優勝は北京五輪代表の唐イェ序。北京五輪以降の疲労の蓄積と、昨年12月に手術した中耳炎が再発したことで、大会後に入院するほど体調が悪かったようだが、準々決勝で金キョン娥、決勝で朴美英と韓国が誇るツインチョッパーに完勝。こちらも団体との2冠に輝いた。その他、男子ダブルスは呉尚垠/金延勲(KT&G)、女子ダブルスは石賀ジュン/高小美(大韓航空)、混合ダブルスはソ・ヨンギョン/イ・ヒョシム(大宇証券)が優勝した。

 韓国では全国総合卓球選手権に続き、江原道洪川総合体育館で、世界選手権横浜大会の第2次代表選抜戦(1月15~17日)と第3次代表選抜戦(1月19~22日)を続けて開催。男女それぞれ23名が参加した第3次選抜戦の上位8名と、世界ランキング10位以内の自動推薦枠として柳承敏と金キョン娥、協会推薦など男女各12名が世界選手権代表となる。
 第3次選抜戦の男子では朱世赫(三星生命)がトップ通過し、その他に呉尚垠/金延勲/尹在栄/李鎮権/李廷佑/趙彦来/ジョ・ジフンが上位8名までに入った。ジュニアで活躍する徐賢徳も推薦枠での出場が濃厚だ。女子は、選抜戦の3日前まで入院し、出場さえ危ぶまれたという唐イェ序が根性のトップ通過、同じく帰化選手の石賀ジュンも代表に決まった。全出場メンバーが確定した時点でまたお伝えしたい。

Photo上:07年世界選手権3位の柳承敏。横浜での戦いぶりはいかに?
Photo下:選抜戦終了後、春節を迎えた故郷の吉林省長春市で静養した唐イェ序。世界選手権個人戦は初の代表となる
 ただいま中国は春節(旧正月)のお休みで、卓球界も休止状態。それほど大きなニュースもないということで、久々の「韓国リポート」。1月6~11日、韓国・京畿道の龍仁市室内体育館で開催された、第62回全国総合卓球選手権の結果を団体戦と個人戦に分けてお伝えします。

〈男子団体〉●準決勝
三星生命 3-0 大宇証券、農心三多水 3-2 KT&G
●決勝
[三星生命 3-1 農心三多水]
 柳承敏 8、-5、10、-8、-3 李廷佑○
○李鎮権 14、-9、8、5 韓知敏
○柳承敏/尹在栄 9、7、5 李廷佑/韓知敏
○朱世赫 3、2、5 ジョ・ジフン
 尹在栄 -- 金ガンウ

 男子団体戦では、北京五輪代表の柳承敏・尹在栄、そして朱世赫を擁する三星生命が、層の厚さで他チームを圧倒。第59回大会以来の4連覇という偉業を成し遂げた。決勝ではトップで柳承敏が敗れるという厳しいスタートになったが、2番以降は危なげない戦いを見せた。(農心三多水のオーダーで、李廷佑と韓知敏が1・2番のシングルス、3番のダブルスに続けて出場しているが、大韓卓球協会の記録をそのまま掲載する)。
 準優勝は世界ランキング30位の李廷佑がチームを引っ張る農心三多水。金擇洙が総監督を務め、実力上昇中の大宇証券と、呉尚垠がエースのKT&Gが3位に入った。ちなみに農心三多水の三多水は、大手食品会社の農心が発売しているミネラルウォーター、KT&Gは韓国唯一のタバコ製造会社だ。

〈女子団体〉●準決勝
大韓航空 3-2 三星生命、ソウル市役所 3-2 丹陽郡庁
●決勝
[大韓航空 3-0 ソウル市役所]
○唐イェ序 9、6、6 尹セウォン
○朴スンヒ 7、7、-8、-6、5 兪允美
○唐イェ序/高小美 -10、7、-7、4、8 ジョン・ヘギョン/尹セウォン
 石賀ジュン -- ジョン・ヘギョン
 金キョン娥 -- 林ソラ

 女子団体戦優勝は、世界ランキング10位の金キョン娥に加え、唐イェ序と石賀ジュンという中国からの帰化選手2枚が脇を固める大韓航空が優勝。決勝ではエースの金キョン娥をラストに置く余裕のオーダーでストレート勝ちを収めた。総合力で勝ち上がったソウル市役所が準優勝。3位は文玄晶と朴美英がいる三星生命、そして右ペン表速攻型の李恩姫が単複で活躍した丹陽郡庁。
 漢字表記が分からない選手が多いため、カタカナと漢字が混在して読みづらくなってしまいますが、ご容赦下さい…。続けて個人戦の結果もお伝えします。

Photo:三星生命の4連覇に大きく貢献した朱世赫
 昨日の中国リポートでお伝えした、「直通横浜」という代表選考制度。中国が国の代表を選ぶ上で、このような競争制度を採用したのは大きなターニングポイントと言えるかもしれない。「選手たちが人民の代表、国の代表として世界選手権に出場する以上、その出場権は選手個人ではなく国に帰属する」というのが、これまでの中国の一貫した論理であり、代表選考から大会での勝敗まで、すべて国が決定してきた。もちろん代表選考会が行われても、代表の最終的な決定権は国に委ねられるが、スポーツの世界にも自由競争が取り入れられてきているのだ。
 もっとも、現在では国家チームのメンバーは「80後」「90後」と呼ばれる80年代、90年代生まれの選手がほとんど。「改革開放」の申し子たちに、黙々と国の決定に従い、国のために戦え、というのはちょっと無理がありそうだ。

 国家男子チームの劉国梁監督は、「新浪体育」(中国の最大手ポータルサイト新浪のスポーツページ)の取材に対し、「公平・公開・公正」というスローガンのもと、代表選考会のみならず、ポイント制によるランキングシステムを取り入れていく考えを明らかにしている。
 「我々はポイント制をより拡充させていきたい。それは国家チーム内でのポイント、プロツアーでのポイント、世界大会でのポイントがすべて含まれるもので、今年1月のトーナメント・オブ・チャンピオンズからすでに開始されている。ポイントシステムは誰にとっても公平なものであり、五輪金メダリストの馬琳もチーム内のポイントはゼロからのスタートになる(劉国梁監督/出典『新浪体育』)」
  
 上記の「新浪体育」の記事によれば、若手のみが派遣されるプロツアーは0.5ポイント、主力級がすべて派遣されるプロツアーやトーナメント・オブ・チャンピオンズなどは1ポイント、ワールドカップは2ポイント、世界選手権は4ポイントとして計算されるという。また、ワールドカップのように出場者が限られる場合は、外国選手に敗れた場合1ポイントが引かれる。09年1月26日現在、行われた国際大会は11日に終了したトーナメント・オブ・チャンピオンズのみなので、優勝した王皓が暫定のランキング1位というわけだ。
 このランキングによって、ロンドン五輪の代表メンバーを決定するという劉国梁監督。ランキングは選手たちにも公開され、彼らにとって大きな刺激となり、励みともなる。男子チームだけでなく、女子チームにもランキングが採用されるのかは現時点ではわからないが、果たしてこの試み、どれほどの実質的な成果を上げるのか。

Photo上:「これまでは五輪代表の3人を中心にしてチームが回ってきたが、これからはそのような状況はあり得ない」と述べた劉国梁
Photo下:男子チームで暫定ランキング1位の王皓
 祝大家春節快楽! 今日、1月26日は中国では春節(旧正月)。今週一週間は中国全土が春節の休暇となり、国家チームの選手たちも、多くは実家に戻って束の間の休息を楽しんでいるだろう。もっとも、それもわずか2、3日の話。この春節休暇が明けると、国家チームでは4月の世界選手権個人戦・横浜大会を目指す戦い「直通横浜」がスタートする。
 「直通~」と銘打たれた国家リーグ内での代表選考会は、2006年の世界選手権ブレーメン大会から行われている。2008年の世界団体選手権・広州大会では北京五輪の前哨戦ということもあってか、代表選考会は行われておらず、開催は約2年ぶりとなる。代表チームのウェアに身を包んだ選手たちが、観客の入った体育館で行う試合はまさに実戦さながら。中国中央電視台(CCTV)との提携により、重要な試合はテレビ中継も行われるため、国家チームのスポンサーにとっても宣伝効果が高いのだ。

 「直通横浜」はまだ具体的な日程は明らかにされていないが、通例どおりなら国家1軍チームの主力選手16名程度が参加し、男女で時期をずらして2回ずつ、総当たりのリーグ戦を行う。総合順位の高い順に出場権を獲得するが、ダブルスのペアリングや、シングルスの出場者などは首脳陣の決定に委ねられる。前回の「直通薩格勒布」では、男子チームは上位6名、女子チームは上位8名が代表権を獲得。さらに女子チームは、上位8名にペンドライブ型・カット主戦型・シェーク異質型・ツブ高攻守型のいずれかの戦型の選手が含まれていないため、ワイルドカードとして、この4つの戦型の中で最上位の曹臻が代表権を得ている。

 1月に行われた冬期の集合訓練で、男子チームは重点強化選手として、これまでの馬琳・王皓・王励勤・馬龍・陳杞の5名に加え、張継科・許シン・ハオ帥を追加。右シェークドライブ型3名に左シェークドライブ型2名、右ペンドライブ型2名に左ペンドライブ型1名とバランスの取れた構成で、30歳の大ベテラン・王励勤から19歳の許シンまで年齢層も幅広い。女子では、昨日25日に終了したITTFプロツアー・デンマークオープン決勝で、金キョン娥(韓国)にストレートで完勝した劉詩ウェンが、いよいよ頭角を現してきそうだ。
 「直通横浜」の結果については、中国リポートで随時お伝えします!

Photo上:最近活躍の場が少なくなっているハオ帥、ここからが正念場か
Photo下:超級リーグではトップクラスの成績を収めている劉詩ウェン。横浜大会で、初のシングルス出場を狙う
 1月12日の『北京晩報』娯楽面で、荘則棟の近況が紹介された。今年で69歳になる荘則棟は昨年ガンで入院して以来、その病状について報道やネットで様々な情報が飛び交い、危篤説も流れていた。実際にかなり危険な状態だったようだが、4回の化学治療と2回の手術によって、日常生活を送ることができるまでに回復しているという。敦子夫人とのツーショットの写真も掲載されており、現在も治療は続けているとはいえ、かなり元気そうな様子だ。
 同日夜には、人民大会堂で開かれた米中国交樹立30周年記念パーティにも出席。自身のブログには、「ピンポン外交」当時のニクソン政権で国務長官を務めたキッシンジャーとの記念写真もアップされている。最近では京劇(中国の伝統演劇のひとつ)鑑賞が一番の楽しみだとか。
 
 歴代の中国卓球界のスーパースターの中でも、別格の存在感を漂わせる荘則棟。日本でも小さなオープン大会などでは、今でも「荘則棟に憧れていたんだな」とひと目でわかるベテランプレーヤーを、しばしば目にすることがある。荘則棟という人物については、卓球王国HPのアーカイブスのコーナーに「伝説の荘則棟インタビュー1~5」がアップされているので、興味のある方は読んでみて頂きたい。その言葉の一つひとつから、人間としての凄みと器の大きさが伝わってくる。
 卓球王国最新号(09年3月号)の伊藤条太さんのコラム『奇天烈逆も~ション』でも紹介された、インタビューでの荘則棟の名言を紹介しよう。文化大革命で失脚し、当時レベルの低かった山西省チームにアドバイザーとして赴任した際、選手たちに言い放ったひと言だ。

「生きている時にずっと寝ていたら、あなたがたは死んだ時に何をするんですか?(卓球王国03年10月号P.29)」

 この続きがまたもの凄く、「みなさんが天国に行きたいと思うならば、まず地獄に堕ちることです。地獄に一度堕ちなければ天国には行けないのですよ」とダメを押す。とても常人に言える言葉ではない。
 ちなみに卓球王国編集部でも、インタビューが掲載されてしばらくの間、締め切り前に居眠りしそうな人間がいると「生きている時にずっと寝ていたら…」のフレーズが流行した、とか…。

Photo上:2003年にインタビューを受けた際の荘則棟(卓球王国03年9月号)
Photo下:荻村伊智朗との貴重なツーショット(卓球王国03年7月号)