「負けたとしても、たとえ悔しいことがあっても、何か一つでもポジティブなものを見つける事だよ」

ダブルスっていうのは、レベルが1同士の選手が組んでも1+1=2になることはなく、1+1=1になったり1+1=3になったりするんですよね。
つまり、パートナーと組み合っているか、組み合っていないか。
歯車が合っているか合っていないか。

全日本学生卓球選手権大会でダブルス準優勝した事があります。その時のパートナーが大正大学一級上の当時、佐藤理江さん(右ペン表)でした。
コーチにも恵まれ、沢山練習し、お互いの歯車を合わせ、準優勝。

私は左だし、右利きのパートナーにとっては組みやすい存在です。

今までに何人もの方とダブルスを組ませてもらいましたが、やはりお互いの歯車が合うか合わないかで決まるなと実感しています。
もちろん、沢山練習して合わない歯車を合わせたり、合う歯車を更に合わせる事も大事ですが。

今回のミックスダブルスのパートナーは先方のクラブが用意して下さいました。
試合会場で初顔合わせ。

名前はジョナス・トシオ・泉さん。泉が名字です。28歳の好青年。

「泉」というのがきっかけで、妙に共通点が見つかります。

左ペン裏。
私は左ペン表。
賢そうな顔立ち。
私もそうでしょうか(照)。 ……えっ?
筋肉質なしっかりした体格。
私は筋肉質ではありませんが、体格はしっかりしていますね。
彼には2歳になるお子さんがいるそうです。
私にも4歳になる娘(エストレージャ梅星)がいます。

彼は何年か日本で仕事をしていた経験があり、日本語を上手に話します。
サービスがとても上手く、豪快なドライブには目を見張ります。
頼もしい! 実に頼もしいですジョナス・泉さん!

彼のスーパーサービスと豪快なドライブが決まりまくってアレヨアレヨという間に決勝進出。

決勝戦の相手はブラジルナショナルチームのKUMAHARA Caroline 選手(2016年2月現在ワールドランキング139位 2137.00ポイント)とそのコーチ。

3-0で負けました。

1セット目、10-10でサーブミスしたのが悔やんでも悔やみ切れず。無念。
バカ! 私のバカ!
心の中で涙がちょちょぎれました。

ジョナス君は準決勝で対戦した男性選手に昔から尊敬の眼差しを向けていたらしく、その彼と試合が出来て、しかも勝てたという事でとても満足そうでした。
決勝戦の相手「KUMAHARA Caroline選手とも対戦出来たので嬉しい」と実にポジティブでした。

「知ってる? 負けたとしても、たとえ悔しいことがあっても、何か一つでもポジティブなものを見つける事だよ」とジョナス君が言っていました。

私はジョナス君とダブルスが組めて嬉しかったです。ありがとう!

~次編に続く~

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