成人は男女に別れて練習していました。アンディ・ペレイラ選手とリバン君が、バッキバキと練習に励んでおり、一打毎にボールを割っていました。
残りの男性選手2人はブラジルで試合だか練習だかに行っていて、その時キューバにはいませんでした。
「去年、我らのアンディに勝った人が来る!」ということで、私はマークされていたそうです。キューバの練習場に着くなり、キューバの監督・コーチに「イズミ、女子選手と試合しませんか?」という申し出があり、何試合かさせてもらいました。
成人女子の選手は全員で6名。こちらもバッキバキと練習に励んでいました。
「この子ら、本当に女子?」と目を疑うほど、男子みたいなプレースタイルで打ち合っていました。
16歳の女の子3人、21歳の既婚者(しかも結婚したのは5年前らしい)と24歳の既婚者、そして26歳の男だが女だかわからない選手。(←失礼かもしれませんが、本当の話しです)
私はその、男だか女だかわからない選手にだけ負けて、後は全員に勝ちました。
私に勝ったその選手は「一度は引退したけれど、再び戻ってきた」という、チョイといわく付きの強者(つわもの)。
女子選手と一緒に練習しているところから見ると、もしかしたら女性かもしれませんが、見た目、まるで男。
ノースリーブから見える背中の筋肉の盛り様や、髪の毛の短さ。腕には刺青が入れられていました。なんと体脂肪率、たったの7%!(←勝手な予想)
子供たちが目撃したそうですが、彼女(?)は男子と一緒に着替えていたらしいです。それって……男じゃんね。
彼女の写真、撮り損ねました。すみません。
私は彼女に0-4で負けました。点数的には9本とか8本とかで惜しかったのですが、負けは負け。大量のスマッシュを喰らい、返球できずに終わりました。
キューバの成人選手はこんな練習をしていました。
トップ対トップ、フットワーク(システム練習、システムからランダム)、サーブ練習、レシーブ練習、試合(シングルス、ダブルス、団体戦)、筋力トレーニング
特にトップ対トップ、フットワーク練習、筋力トレーニングには目を疑いました。
「この人ら、すげぇ!」と。ボールは速いわ、フットワークは速いわ、筋肉が凄いわで。
でも、実際に試合してみるとレシーブミスやチャンスボールのミスが多かったりして意外と勝てました。フットワークは相変わらず速かったですけどね。
残念だったのが、キューバ人同士の仲間内の試合で手を抜く選手が多くいた事。練習にせよ、一生懸命試合しないと。「手の内が知られてしまう」という事もあるので、そこら辺は難しいかもしれませんが。
練習後、ほぼ全員が氷を痛い部分や酷使した部分に当て、しっかりとケアしているのが目に付きました。