年別アーカイブ: 2014

代々木公園で、気を付けてね

母親からこんなメールが来ました。

「今日本で3人デング熱にかかったんだよね!代々木公園で、気を付けてね」

幾つか気になった事があるので、順に書き上げます。

 

気になった事 その1

「今日本で」ではなくて、「今、日本で」が正しい日本語。「今日、本で」って捉える事も出来ちゃうでしょ? 「うんこのプールにしよう!」と同様、「句読点」というのは日本語にとって、とっても大事なんですね!

勉強になるなぁ!

 

気になった事 その2

「3人デング熱にかかったんだよね!」の、「!」。

え? なにこの「!」。 嬉しいの? 嬉しくないよね、別に。

なんか「!」が付くだけで嬉しそうに見えちゃうんですけど!

 

気になった事 その3

「代々木公園で、気を付けてね」

もう、全く意味が分かりません(泣)

代々木公園で、何を気を付けるの?

デング熱?

……そうか~、代々木公園ではデング熱にかかる恐れがあるから気を付けなきゃいけないのね! 分かったよお母さん、心配してくれてありがとう!

って私、グアテマラに居るんですけどー!

「代々木公園」とか、今の私には全く関係ないし!

計算でボケているなら面白いけど、彼女、「素」でボケてますからね。

この母親に育てられた娘は、一体どんな風に育つんでしょうね?

見てみたいわ~、娘の顔を!

 

そういえば、ちょうど二年前にグアテマラでデング熱にかかったことあります。

具合悪くて死ぬかと思いました。

デング熱は酷ければ死に至る病気。症状は眼球の裏が痛くなったり、関節が痛くなったり、足が痛くなるそうですが、私の場合、全ての足に激痛が走り、高熱が出て頭がカチ割れるほど痛かったです。

最後にこのブログを読んでくれている人にメッセージを送ります。

今日本のお母さんからおかしなメールが来たんだよね! グアテマラで、気を付けてね。

そしてもちろんデング熱にはかからないように! 代々木公園で、気を付けてね。

 

 

「共存」

先ほど洗面台の蛇口をひねろうとしたら、蛇口からゴキブリが出てきました。

今では大して驚きませんが、最初はそれなりに驚いていたんですよ。

蛇口というのは水が出てくるところであって、ゴキブリが出てくるところではないはずでしょう?

それなのに、私が住んでいるグアテマラ卓球連盟の体育館&寮のトイレの蛇口はゴキブリが出てくるんです。

念密にいうと蛇口から直接出て来たのではなく、色んな所にある蛇口の隙間から出たり入ったり、入ったり出たりしているんですね。

本当のことを書きますと、蛇口の隙間どころかトイレ自体がゴキブリの住み家になっています。

 

……私、良く聞いて。

 

「共存」という言葉を忘れてはいけないよ。

僕らはみんな生きている。

生きているから嬉しいんだし悲しいんだしゴキブリだって蛇口からこうやって出てくるんだ。

 

虫の文と毛の虫、芋の虫

グアテマラでは5月から10月までの雨期を「冬」と呼んでいます。

雨期になるとやってくるのが、アレですね。 ※アレです。

 

昨夜、寝ていたら「プイィィィィーーーーーーーン ……イィィーーン」と蚊が飛んで来ました。

 

蚊というのは虫に文と書きます。「ブーン(文)」と音を出して飛ぶからだそうです。

私には「ブーン」ではなく「プイィィーン」って聞こえるんですけどね。

もしくは「イイィィィーーーーン ……ィィイーーーン」

 

漢字の発祥は中国。中国で「文」を「ウェン(wen)」と発音するそうですが、斯く斯く然然…… 詳しくは 『「蚊」という漢字の由来について。』okwave.jp/qa/q4286969.htmlを参考にしてみて下さい。なかなか興味深い話です。

「コ・ノ・ヤ・ロ・ウ……!」と思い、殺しにかかろうと急に電気をつけたら電気の光で目くらましに遭いました。ほーらね。

蚊も可哀相ですよね。彼らは好きで蚊をやってるわけじゃないはず。生きているだけで嫌われて、見つかったら殺される運命……かわいそう! あまりにも可哀想だ蚊が!!!

しかし、私は断言出来ます。私がこの世で一番嫌いな虫は蚊です。

毛虫・芋虫も蚊と並んで嫌いです。特に毛虫は失神の元です。

……毛虫・芋虫も可哀相ですよね。彼等だって、好きで毛虫・芋虫をやってるとは思えません。

それにしても、あのウネウネした動き。

あのモゾモゾした動き。

あの、ぐねんぐねんした動き。

潰したら体液が「ビチャ、ドロッ」と出てきそうな感じ……

あ~、もうダメ。本当にダメ。想像しただけで鳥肌が立ってくる!

さて、最近体育館の木に1mはあるんじゃないかという位の色鮮やかな蛍光の黄緑色をした超巨大毛虫が発生しており、たまに木から落ちて道端でウネウネしています。

……1mはさすがに言い過ぎですが、本当に本当にデカいんです(涙)

あなたの親指の爪先から手首の付け根位までは確実にあります。

エストレージャが興味を持ってちょっかいを出すので、母親として心配で心配で、心配すぎて目が離せませんが毛虫からは目を離したいので非常に複雑な心境。

グアテマラではこの時期、やたらと蚊が飛び交っており、毛虫・芋虫がウネウネしています。

奴らは雨が降るとどこからともなく湧いて出てくるんですよね。

たった今、そこで飛んでいた蚊をやっつけましたー!

血を吸っていました。 チッ、遅かったか。

 

グアテマラの「リーグ戦大人の部」

今年から始まった、グアテマラ国内の「リーグ戦大人の部」がついに終わりを迎えました。

結果……

 

我ら「Top Spin」チームが見事優勝~!!!

6つのチームでリーグ戦。各チームメンバーは4人。(予備でもう一人)

・キャプテン(ナショナルチームの男子)

・女子選手

・外国人選手 (といっても参加した外国人は私と、たまに参加していたエルサルバドル人の男の子だけでした。外国人がいないチームはグアテマラ人でok)

・もう一選手誰か

 

1番 A-W (キャプテン-女子)

2番 B-X (外国人-キャプテン)

3番 C-Y (女子-外国人)

4番 D-Z (4番手-4番手)

5番 A-X (キャプテン-キャプテン)

6番 C-W (女子-女子)

7番 B-Y (外国人-外国人)

 

7戦4勝マッチですが、結果がどうであれ、最後の7番まで試合をします。

 

チーム戦はもちろん、個人のポイントにも繋がり、勝ったらポイントが上がり、負ければポイントが引かれます。

 

西田泉、個人の結果は……

1位のナショナルチームコーチのスペイン人のホセ・ルイス、2位のグアテマラナショナルチームの選手、エクトル・ガティカに続いての3位でした。

リーグ戦の決勝戦では格下の男の子相手に、1セット目は1本で勝ったものの油断してしまったのかフルセットまでもつれ込み、最後は手に汗握る攻防戦の結果、13対11でギリギリ勝ちました。ふぁ~、危なかった。負けるところだった……。

 

コーチをしつつ、試合にも出られるなんて有り難いです。やっぱり卓球は楽しい!

 

向こうもパニック、こちらもパニック

ある日のお昼時、いつも通りグアテマラの卓球連盟の事務所でパソコンをいじっていた時でした。

 

突然「バサバサバサ~」と、窓の隙間からアレが入って来ました。

アレですよ、アレ。

みなさん、アレと言ったらアレでしょう。

 

鳥しかいないでしょう(泣)

 

そう、鳥が窓の隙間から入って来ました。 ※アポなし

↑常に壊れている窓。

この鳥、グアテマラでは「サナテ」と呼ばれており、和名では「オナガクロムクドリモドキ」といいます。メスは地味な茶色をしていますが、オスはキレイな紺色をしていてしっぽが長く、見た目は日本の小さめのカラスです。

↑パナマで撮った写真。

ウィキペディア「オナガクロムクドリモドキ」で調べてみて下さい。なかなかきれいな声で鳴きます。中米全体に生息しており、そこらじゅうにいます。

 

その時私一人しか事務所におらず、パニックになりました。

あれー? ちょっと待ってねー、捕まえるなんて絶対に無理よ~。

だって鳥は意外と気持ち悪いし、糞とか落とされたら終わりでしょう?  もしくちばしで突かれでもしたら、誰が責任取ってくれるんですか?

窓の隙間へ追い込もうとしても、更にパニック状態にさせてしまうかもしれない。更にパニックになった鳥を見て、更に私がパニックになってしまうのは確実。

どうるす? どうする私? ここが正念場よ! 集中! マジで集中!

サッ! ハッ! ホッ! フッ! ……ヘイッ!

鳥は驚いた表情で事務所内をバタバタしていましたが、私も負けじと驚いた顔をしていたに違いない。

てか、どうしよう。マジでどうしよう。どうしよう。そしてどうしよう!

おかーさー……ハッ! これはブログのネタになるぞ!

写真を撮ってブログにアップし、みなさんのご機嫌を伺おうではないか!

軽いパニック状態になりながらも、撮った写真がコチラ↓

しばらく鳥はバタバタと事務所内を飛び交っていましたが、奇跡的に入ってきた窓の隙間を見つけ、自分でサッと出て行きました。

 

あー、それにしても本当に怖かった。恐怖の3分間でした。

ところで、「モドキ」という名が付いてるからには、オリジナルもいるってことですよね?

「オナガクロムクドリ」っていう鳥が。

ネットで調べてみたところ、「オナガ」と「ムクドリ」は存在しているものの、「オナガクロムクドリ」という鳥は存在しませんでした。

オナガクロムクドリモドキよ……

あなたはなぜ、存在しないはずの「オナガクロムクドリ」の「モドキ」になったの?

 

エルサルバドル ~オカマケンポーの達人(森部淳さん)編~

ついに! ついにエルサルバドルで活動している青年海外協力隊卓球隊員の「オカマケンポーの達人」、もとい森部淳さんにお会いすることが出来ましたー!

いつからかフェイスブックでほぼ毎日のようにメッセージのやり取りをしていたものの、実際にお会いするのは初めてでした。

筋肉の少ないヒョロヒョロしたイメージでしたが(←ちょっと失礼?)、そんな事はありませんでした。ちゃんと背中まで筋肉ありました。

の割には打ち方が女の子打ち。

生徒たちから「オカマケンポー」と呼ばれており、必殺フェイントは「オカマショット」と命名されているそうです。

一緒に卓球をしたり、ププサを食べたり、飲みに行ったり、魚介を食べに行ったりと、楽しい時間を過ごしました。

みんなでバーへ飲みに行き、ホテルに戻ったのは朝の3時40分……。普段お酒を飲まない私。ビール瓶1本だけ飲みましたが、翌日二日酔い気味でした。

海辺のレストランにて。貝↓

牡蠣↓

魚介のスープ↓

魚介のスープココナッツミルク↓

陽気なグアテマラの卓球仲間と。※ビール入ってます

グアテマラからエルサルバドルまで車で約6時間。帰りはいつもの車酔いで、吐きそうになりました(泣) オエ~ オエ~ オエ~!

それはさて置き、淳さん! 残りのボランティア活動あと1年、得意の「オカマケンポー」振りかざして頑張って下さい!

 

おまけ↓

「¡Muy buena onda Jun!」  (淳、君は良いやつだ!)

エルサルバドル ~ププサ編~

エルサルバドル料理といえば、ププサです。

ププサとは、トウモロコシの粉(または米粉)で豆やチチャロン(ブタの皮を揚げたもの)、チーズなどを包んで焼いた、日本でいう「お焼き」の様なものです。

包む手も慣れたもの。

エルサルバドルの通貨は米ドル。

ププサ1つ、50セントです。

なんと、この私がたったの2つでお腹いっぱい♥

2泊3日中、ププサを合計5つ食べました。

 

エルサルバドル ~ジュニアサーキット編~

グアテマラの隣りの国、エルサルバドルへ行って来ました!

目的はジュニアサーキットを見るのと、ププサを食べるのと、青年海外協力隊卓球隊員の森部淳さんに会うため。

今回はジュニアサーキットについて。

グアテマラでジュニアサーキットが行なわれた3日後、今度はお隣のエルサルバドルで同じ大会が行われました。

グアテマラからは男子3人、女子2人が参加。

参加国はグアテマラ、エルサルバドル、チリ、コロンビア、キューバ、トリニダード・トバゴ、アメリカ、インド、スウェーデン、台湾の10ヶ国がグアテマラ大会に引き続きの参加でした。

なんと、ここで緊急事態が発生!

参加者12人がホテルの食事に中り、お腹を壊して一人が病院に運ばれ、何人かはお腹を抱えながら試合に出て、何人かは試合の途中で吐きに行ったり、棄権したりしたそうです。

移動や試合の疲れも溜まっていたと思いますが、わざわざ遠い所から試合するために来たのに、食中りで試合に出られないなんて……可哀想すぎる(涙)

自慢ではありませんが、私は今まで一回も試合を棄権した事がありません!

今回も台湾の女の子たちが表彰台を占領していました。

 

男子は前回に引き続きチリのフアン君が優勝! 二位はスゥエーデンの子でした。

 

決勝戦の様子。体育館がとても広くて立派です。隣に普段練習している卓球場があります。

 

グアテマラのヒーロー その2 ~セルヒオ君~

グアテマラの将来のチャンピオン、セルヒオ君11歳。

右端の緑のユニフォームを着ているのがセルヒオ君。

ちなみに一位はグアテマラのフリオ君14歳。

2、3位はスゥーエデンの子達。

 

セルヒオ君の凄い所11条

1、試合に対してガッツがある

2、絶対に諦めない

3、ツキ(運)がある

4、どんなボールでも拾う

5、カワイイ

6、人から愛される

7、頭が良さそう(実際に良いと思う)

8、応援したくなる卓球をする

9、礼儀正しい

10、勝っても負けてもとにかく良い試合をする

11、戦術を自分で考えて試合をする

 

すでにこの子はグアテマラのスターです。

今回のジュニアサーキットでも大活躍をし、試合で負けても観客席からの拍手が心置きなく送られていました。

 

3兄弟の真ん中で、上に13歳のお兄ちゃん、下に7歳の弟がいます。

真ん中にちょこんといるのが三男ルイス・アンへル君。彼もかなりの才能の持ち主で「将来セルヒオ君を上回る可能性がある」とも言われています。

右にいるのが長男ホスエ君。左利き。

お父さんは歯科医、お母さんは主婦で子供たちに付きっきりです。

 

グアテマラのヒーロー その1 ~セニョール・オマール~

グアテマラの卓球界にヒーローがいます。

名をオマール・フローレス。

小さい頃から卓球が強く、何十年間もグアテマラのトップに君臨し、中米大会はもちろん中南米やカリブの大会でも何度も優勝した事があるというツワモノ。

その彼が台湾に渡ったのは今から3年前。

台湾で何をしているかというと、卓球のコーチをしているのです。

グアテマラ人がですよ? 台湾の卓球のコーチをしてるんですよ?

これって凄くないですか?

例えるなら、サッカーの上手い日本人がブラジルでサッカーのコーチをしている様なものです。

今回のジュニアサーキットで台湾の女の子6人引連れて故郷のグアテマラにやってきました。もちろん、台湾の女の子たちは各カテゴリーでメダルをかっさらっていきました。

 

オマールは「写真を撮って!」と言われたり、多くの人に話しかけられていました。私はグアテマラでコーチをしてからというもの、色んな人に「オマールは知っているか?」と彼の伝説を聞かされていました。今回お会いするのは初めて。実際に話してみると、とても気さくな方で感じの良い人でした。

ところで、なぜオマール氏がグアテマラでコーチをしないのかというと、「卓球協会が雇ってくれなかったから」だそうです。。。

 

「えっ?」

 

って感じですよね。勿体無い!

「逃した魚は大きい」と言いますが、グアテマラ卓球協会にしてみれば正にそれですね。