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隆子ちゃんの卓球のレベル in ペルー

父と母が100日間のピースボートに乗って世界を一周しているのですが、この前ペルーにもやってきました。

 

船内には卓球台が2、3台ほど置いてあるらしく、二人はマイラケットでたまに船内で卓球をしているそうです。

ちなみに父は中学校で卓球部の顧問をしていましたが、自身が選手だったことはなく、今でも週に3回通っているリトルキングスでは初心者の子供たちのレベルを測る「丁度良い目安」となっております。

 

母に至ってはずっと初心者。声出しとか、ボール拾いレベル。卓球の神様から中級者の敷居を跨ぐことを禁止されています。

 

ペルーにいる時、隆子ちゃんが5歳の孫に「ねぇ、おばあちゃんと卓球しようよ~」と誘ってもずっと無視され続けていたので、私が仕方がなく、暇を持て余した神のごとく振り向きざまに「私が相手してやろう」と隆子ちゃんの卓球の相手に名乗り出たのですが。

 

なんかさ、もう一度、声出しとか、ボール拾いからやり直してきてほしい。体育館の隅の方で素振りとかしてきて? え? 卓球のコーチがそんなこと言っちゃダメ?

 

まぁいいや。彼女は真剣に、至って真面目にボールを打っているのでしょうが、

 

なにそのラケットの振り方。特にフォロースルー。ブレッブレなんですけど、どした? それ、ブラす意味あるの? え? 敵を動揺させるため? それだったら効果抜群だね。つーかそのフォーム、誰に教えてもらったの? え、お父さん? まぁ、お父さんもお父さんで相当癖のある振りをしているけども。なんかナナフシみたいな動きするよね。

 

夫婦揃って癖の強い卓球してる。

 

船内で卓球のダブルスの大会があったらしく、もちろん参加したらしいんですけど。参加者があまりにも多く、1セットのみの7本勝負。

「7本」って……せめて11本にしてほしかった。

 

一応父は卓球部の顧問だし、母も「卓球をしたことのない73歳」よりは卓球をしている方だと思うので、「で、もしかして優勝しちゃった?」 って聞いたんですよ。

 

そしたら! なんと!

 

一回戦負けだそうです。

 

ズコー!

 

卓球部の顧問の威厳(近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと)とかさー、人生の酸いも甘いも大体経験したのにも関わらず、まだまだ現役、いつでも貪欲に「まだまだ若いもんには負けん! わしゃ、クルーズ船で世界一周してるんだ73歳にもなって! 100日間かけて!」みたいな貫禄を、ちゃんと出した? ほのめかした?

 

あぁ、そういえばお母さんはそういうタイプじゃなかった。競争中に「お先にどうぞ」とか言っちゃうタイプだったわ。今回の船内のダブルス大会だって、積極的にミスしたんでしょ? え? それはさすがに無い?

 

で、隆子ちゃんの卓球のレベルに戻りますが、最初は20球くらい続いたんですよ。でも、速攻に集中力が切れたのか、今度は5、6本でミスし始めた。で、ミスする度に

 

「あれ~?」って言うんですけど、まじで、それ言わないで。

 

「となりのトトロ」でメイがさつきとお父さんにトトロの巣に繋がる道を教えてあげようとするけど、道が違う所から出てきて「あれ~?」って言ってたように言うんです。

 

私は我慢が出来なくなり、ついに笑ってしまい「ウケた!」と確信した隆子は以前にも増してミスを連発し「あれ~?」の輪唱が始まった。

 

「あれ~?」を言いたいがために、絶対にわざとミスしてる。

 

私も私で「ミスさせまい!」と卓球歴35年(内コーチ歴13年)の知見と名誉にかけて、持っている技術と集中力を全て出しきって配球に専念したんですけど。

 

それでも母があまりにもすぐミスをするので、もしかしたらラバーが悪いのかもと思いチェックしたら、

 

ラバーが両面ともツルッツル。アンチラバーも顔負け。

 

多分ですけど、25年前に卓球始めてから一度もラバーを替えてない。

 

暇を持て余した神が「……ラバー替えれば?」って言ったんですけど、

 

ラバーたちが「私たちはここから離れません! ずっと隆子ちゃんについて行きます!」ってしがみついてるわけ。ご主人を慕うペットみたいになってんの。

 

 

で、お母さんもお母さんで「やれやれ、アンタたちには手塩にかけて今までお世話して(されて)きたけど、これからもお世話する(される)ことになりそうだね、しょうがない子たちだね」って言ってんの。でも私は知っている。このラバーたちがいつの間にか誰かに張り替えられたとしても、絶対にこのおばあさんはそれに気が付かない。

「パジャマ」なんて生ぬるい

なんかこのブログにコメントしてくれる人が、昔よりも少なくなってきている気がするんですけど。

 

コメントは書かなくても、ブログは読んでますよってか?

 

じゃあこのブログを読んでいるっていう人は頷いてください。西田がチェックします。あれ? ちゃんとご飯食べていますか? それとも食べ過ぎていませんか? 睡眠はちゃんととれていますか? 卓球の練習はしていますか?

 

まぁ、ブログを更新しないと読んでくれる人も離れていきますから、ちゃんと更新しない私が悪いんですけどね。

 

そう。衰えているのはあなたじゃなくてこのわ・た・し。

 

自宅で卓球のコーチしてるんですけど、15歳の男の子とかね、個人レッスンで3時間とか。もー、オバサンが無理っつう話し。この子がカットマンじゃなくて本当に良かった。

まずね、手首が痛くなる。腱鞘炎持ちなので「こえーこえー」っつってブロックするわけです。恐る恐るボールを触るんですけど、力を抜くと痛みも軽減するので、最近はブロックする時はソフトタッチでやっています。

 

17歳のナショナルチームの男の子が「ブロックの練習がしたいです!」つーから「じゃあ多球練習で!」っつって、多球で思いっ切りドライブボール打ち続けてたら「あぁ、こりゃ明日確実に筋肉痛だわ」って。

 

で、もちろん筋肉痛になるんですが、「あー、腕が痛い」って言ったら5歳の息子が「ママ腕が痛いの? じゃあ包帯巻いてあげる!」っつって包帯を巻いてくれるんですよ。つたない感じで、ユルッユルに。

 

私がミイラだったら包帯の巻きが緩くて、いつハラリとはだけ落ちるか心配で心配で、おちおち死んでいられません。

 

 

そういえば11月の幼稚園のイベントで「パジャマ☆パーティー」っていうのがあるらしくて。パジャマで登園し、お気に入りのぬいぐるみを一つ持って来いとの事。

 

園児がパジャマでぬいぐるみを持って登園なんて、なんてかわいい光景でしょう!

 

私(ママ)も参加したいくらいです。私もパジャマで登園したら、誰か「かわいい」って言ってくれますかね?

 

突然ですが問題です。私のパジャマは何だったでしょう?

 

私が中学生くらいから、つい最近まで何を着ていたと思います?

 

むろん、「パジャマ」なんて生ぬるいもんは着ていませんよ。

 

え? 「シャネルN°5」だけ? もう! エッチ!

 

答えは~

 

 

「卓球のユニフォーム」

 

もちろん短パンで。

 

靴下とシューズ履いて、ラケット持ったらすぐに卓球が出来るスタイル。

 

毎日卓球してましたからね、ユニフォームと短パンは私の普段着っていうか。寝ても覚めてもユニフォーム着てました。

 

風水的にはちゃんとパジャマを着た方が運気が上がるらしいですが、

 

風水よりも実用性、効率的、時間短縮に目を向けたい。

 

なんかこのスタイルを続けていくと止め時が見つからないというか。ペルーのお義母さんからパジャマをプレゼントされるまでそれは続きました。

 

 

そうそう、風水っていうと便器の蓋を閉じるのだけは行っています。それなのに旦那のレンソは用を足しても開けっ放し。それならばと、息子には「オシッコしたらちゃんと便器の蓋をおろすんだよ。風水的に良いからね!」と教え込んでいます。

 

するとある日、「ママ―、オシッコしてから蓋したよ! 噴水的に良いからね☆」って言われました。

 

噴・水・的!

 

 

ちなみに今はパジャマを着て寝ています。が、全然風水のご利益貰っていません。

 

ズボンのお股のところにぽっかりと穴が開いており、いつも息子に笑いながら手を突っ込まれるんです。

 

やめてー! 穴がもっと大きくなる~!

 

 

え~、ゴホン。女子のみなさん。特に10代、20代のあなたにアドバイス。

 

パジャマのお股のところに穴が開くっていうのは40代に差し掛かってくると避けては通れないというか。パジャマのお股のところに穴が開いてからが勝負っていうか。

 

「貫禄」や「哀愁」はもちろん、3回に一回は「色気」とか、たまにちらりと見せる「家庭的な面」とか、「母親の顔」とか。

そういう色んなもんをね、ひっきりなしに出したりしまったり、もっかい出したり、出すとみせて匂わせたり、そういうことをね、エレガントにやらないといけないわけ。わかった?

 

そして、パジャマのお股のところに穴が開いていたら風水的にも、噴水的にもなんのご利益もないことが、ここに証明されましたね。

「おーよしよし、ひとりで来たの? すごいねぇ!」

卓球王国『YOUはどうして海外に?』の記事の最後に載ってあった、「まとめ 卓球の在り方はワールドワイド」での一言、

 

「海外に行きたいけど勇気が出ない」について考察します。

 

 

もしかしたら「海外に行ってみたい」という人がこのブログを読んだら、

 

ダダダダーン! ダ・ダ・ダ・ダーン! (ベートーベン「運命」)

「このようにして運命は扉を叩くのだ」

 

てゆー、ベートーベンの「運命」とかね、流すなら今だ! って感じでね、盛大に頭の中で流れるかもしれません。

 

 

「勇気が出ない」っていうのは言葉が通じなくて大変そうだ、とか、治安が悪そうだとか、トラブルに巻き込まれたらどうしよう、そもそもコネが無い、向こうに知り合いがいない、仕事、学校、家族、お金、住む場所、食事、文化の違い……あげれば幾らでも出てきますね。

 

それに比べて日本は日本語通じるし、治安良いし、きれいだし、ご飯は美味しいし。

 

だから……ぶっちゃけ、別に無理して海外に行かなくても良いと思います。

 

だって、大変そうじゃん、いろいろ。

 

っていうか、海外に行って何がしたいの?

 

 

これね、知らない人には人生のワンポイントアドバイスになっちゃうけど、よく聞いて。

 

海外に住んでいるからって、別に凄くも、偉くもなんともない。

 

 

でも、行きたいのなら行けばいい。誰もあなたを止めない。

 

今回の5人のケース、ちゃんと読みました?

 

全員が「海外に行ってみたい」って言っていて、本当に海外に行ってるんですよ。

 

「小腹が空いたから、ちょっくらコンビニまで行ってくるわ」ぐらいの勢いで。

 

「海外に行くことに不安はなかった」って、口を揃えて言ってるんですよ。

 

「コンビニでおにぎり買いに行くだけなのに、どうして不安なんかあるの? おにぎりが無ければ納豆巻きとか、菓子パンにすればいいだけじゃん」的な。

 

 

そもそも本当に海外に行きたいんだったら「手段」を考えるはずであって、「行けない言い訳」は探さない。例えば、「勇気が出ない」みたいな。

 

「勇気が出ないから行けない」んじゃない。「行きたくないから言い訳して行かない」だけだ! そういう人は「変わりたくない」という自らの決意があるのだ!

 

って、アドラー先生が言っていましたよ。

 

 

でももし行こうか迷っている人がいるならば、私は海外に行くことをお勧めします。理由は以下の通りです。

 

・海外に行くことによって日本の良さを改めて知ることが出来る。特に安全面。

・日本の悪いところも見えてくる。型にはまっていないと白い目で見られる、とか。

・日本食が最高すぎることが分かる。特に納豆と白米。

・外国語の習得ができて、外国の友達も出来る。

・異文化を知れて面白い。考え方や食事、動物やフルーツなど。

・価値観が広がる。

・多様性が身に着く。 Etc,,,,

 

以上のことがメリットですが、もちろん海外に行くことでデメリットもあります。

 

当たり前ですが、海外にいる間は日本で出来ることが出来ません。友達や家族と会ったり。コンビニの美味しいお菓子食べたり、日本で体験、経験できることが海外にいると出来なくなります。野良犬に噛まれるかもしれません。事故に巻き込まれたり、不衛生から病気になったり、私のようにデング熱に罹るかもしれません。

 

それでも海外に行ってみたいという人はどうぞ。私は応援します! がんばれー!

 

意を決して海外に挑戦した人には、「おーよしよし、ひとりで来たの? すごいねぇ! 頑張ったねぇ!」って頭の一つでも撫でさせてください。田舎のおばあちゃんみたいに。

 

 

次回の卓球王国の『YOUはどうして海外に?』の主人公は、あなたかもしれませんね。

40年間隠し持った私の私なりのインタビュー

卓球王国の『YOUはどうして海外に?』のケース1から5まで拝見させていただきました。

 

大学の時にスウェーデンリーグでプレーしていて、現在はアメリカで選手兼コーチとしてプレーしている中野優さん。

 

ケニアでNGOの教師をし、クラウドファンディングで卓球場を作り、目標は1000人のケニア人を雇いたい佐藤孝祐さん。

 

4か国でコーチを経験し、卓球と教育をセットで考えており、教え子をオリンピックに行かせたい森部淳さん。

 

アメリカで全米カデットチャンピオンのコーチを務め、現在はイギリスでオンライン卓球ショップとコーチ、英会話レッスンをしているコンスタンティヌ彩能さん。

 

なぬ? ねぇなんか、すげくね? 皆さん揃いも揃って、「凄い」を通り越してもうね、

 

尊い。

 

で、ケース2の人なんですけど。つまり、私なんですけど。

 

ひそかにね、一度は、インタビュー受けたいと思ってた。

もうね、大人だもの。

そろそろ私もインタビューの おめがねにね、かなう年頃かなって。

そして、ついに、来るときは来た。

 

40年間隠し持った私の私なりのインタビューを披露する時が、ついに来た。

さあ、来なさい、と。お手並み拝見致しましょうぞ。

 

 

最初の質問「秋田銀行を退職し、海外協力隊としてグアテマラに行きました。きっかけはなんだったのでしょう?」

 

自分でも驚くぐらい素直に、インタビュアーさんは何かの魔法でも使っているんじゃないかくらいの勢いで「銀行員時代に業務がうまくこなせず、多くの人に迷惑をかけていました」って言ってました。

 

「バカ正直」という言葉を使うなら今だ!

正直にも程がある。えそれ、言わなくても良くない? 黙っていれば、バレなくない?

 

フハハハハハ! 間抜けは見つかったようだな!

 

 

そもそも息子に髪の毛を引っ張られている状態で、嘘が全くつけないという特技が判明。

 

これがあのバルスかな? ってくらい、息子に髪を引っ張れていたんです。

目がー目がーって、なるくらい顔をくちゃくちゃにされてたんです。

 

なのに、もう自分の素直さが憎い。インタビューされるがままに答えてましたからね。

 

もう社交界デビューできる。色んなインタビューとか積極的に受けていきたい。

なんつーの、私もついにインタビューとか たしなむ歳になったというか。

やっぱりインタビューは大人として避けては通れないというか。

これからもチャンスがあれば、どんどん受けていくし。

髪の毛とか思いっ切り引っ張られてるのに、白鳥かってくらい優雅に言ったよね、「銀行員時代に業務がうまくこなせず、多くの人に迷惑をかけていました」って。

 

しかも、私の口から出るインタビューの答えがすばしっこくって。

 

「卓球王国さん、言葉が今そっちに行っているので捕まえてくださいっ! 私はこっちでなんとかしますっ!」

「私が押さえておくので、そっち頼みます!」つって卓球王国さんと私でチームを組んで必死に言葉を袋小路に追いつめた。

そんなこんなで、無事、インタビューはクリアし、お遊びの時間は終わった……。

 

そして本番はここから。私のインタビューが卓球王国の記事になって載ってやがる。全国の本屋さんに置かれてやがる。

 

 

……両親がこの記事を見たら何て言うだろう?

お母さんに「私の育て方が悪かったのかしら?」って、涙を溜めさせたりしないだろうか?

 

義理のお兄さんに、卓球王国にインタビューの記事が載った話しをしたら

 

「じゃあ買っておくね☆」つって。

 

いやそれ買わなくていいし。

 

そりゃね、素晴らしい人達のインタビューなんかがね、随所に散りばめられていますので、それはね、もちろん買って読んで欲しいんですけど。雑誌は買っても良いけど、ケース2の人の記事だけは読まないで欲しいっていうか。

 

「べっぴんさん、べっぴんさん、一人飛ばして、べっぴんさん」のように、私の記事は飛ばして欲しい。

 

最近卓球を始めたという可愛い姪っ子たちは、叔母さんの昔の出来損ないの話しの記事を読んで、何て思う?

 

記事を読んでも、今まで通り澄んだ瞳で「いっちゃん」って呼んでくれる?

 

今は5歳の息子もやがて大きくなり、年頃になった時にこの記事をたまたま目にし、母の昔の出来損ないの話しの記事を読んで、何て思う?

 

「お母さん」と呼んでくれるだろうか?

 

反抗期は長引かないだろうか?

 

「クソババア! 銀行の仕事も出来なかったくせに、偉そうに俺に指図すんじゃねーぞ!」っつって、壁に穴を開けられないだろうか?

 

卓球王国さん、すみませんが、最初に書いてある「銀行員時代に業務がうまくこなせず、多くの人に迷惑をかけていました」っていう記事、ちょっと変えてもらえませんかね?

 

例えばそうだなぁ、

「銀行員時代に、私の居場所はここではないと悟った。私は出発しなければならない。ここではない、何処かへ……」みたいな。

 

結局、仕事が出来なかったのはその通りなんですけど、あまりにも正直すぎませんか、「銀行員時代に業務がうまくこなせず、多くの人に迷惑をかけていました」なんて!

 

こんなの、たとえ息子に髪の毛を引っ張られていようが、口が滑ろうが、インタビュアーさんの魔法がかかっていようが、恥ずかしくて誰にも言えませんよっ!

 

 

バルスッ!

いつから田んぼの中になったの?

「名前を間違えられた」って、巷ではちょくちょくあるらしいじゃないですか。

 

私も例に漏れず、割と間違えられることが多くて。

 

ちょっとした「泉」(いずみ)っていう名前なんですけど、大学時代に中国人の後輩から「ネズミ先輩」と言い間違えられ、グアテマラでは「カスミ」と呼ばれ、ペルーでは皆さん『ズ』と発音できないため「イスミ」とか「イッツミ」とか呼ばれ……

 

母にはいつも名前を間違えられました。

三姉妹なので、「梓! 泉! 渚!」と、とりあえず誰かの名前を言っておけばいいだろうという、母の得意技「数打ちゃ当たる戦法」。

 

昔、そんな我々西田三姉妹と、姉が飼っていたバカ犬の「ゆず」で散歩していたんだけど、「ゆず」が絵に描いたようなバカ犬で。でっぷりと太ったパグだったんですけど。

散歩しているのにあっちこっち行きやがって。しびれを切らした飼い主の姉が、

 

「コラッ! なぎっ!」っつって大声で犬に向かって叱りつけていたのを思い出しました。

 

「なぎ、犬じゃないんだけど。ちゃんと歩いてるんだけど……」と言った妹の顔が忘れられません。

 

 

で、今回のブログのテーマなんですけど。先日わたくし、生まれて初めて名字を間違えられました。

 

西田っていう名字なんですけど、まぁ、普通は間違えられない。

 

青森山田高校の時、青森県出身の後輩から「にしたさん、にしたさん」と呼ばれていました。青森県では「田」を「た」と発音するのだとか。

同じく、高校時代、「石田さん」という食堂のおばちゃんがいたのですが、名前を聞かれ「西田です」と答えたら耳が遠くてよく聞こえなかったのか「あら、おばちゃんと同じ名字だね」っつって、石田のおばちゃんからは「石田」と呼ばれ、可愛がってもらっていました。

 

それ以来、名字を間違えられることは無かったんです。

 

外国人から名前を間違えられたり、青森県の人から名字を間違えられるのは許せる範囲ですが、この前、日本人の卓球王国の方からメールで

 

「田中さま」

 

と、ご挨拶を承りました。

 

 

えっ?

 

っつって。

 

ちょ、おまっ! ……あれ私って、いつ改名したの?

 

って、本当にドキッとしました。

 

あれ? 私は確か、西の田んぼじゃなかったっけ? ほら、西の方の田んぼ。そうそう、そこら辺。

 

……いつから田んぼの中になったの?

 

ちょっと、聞いてないんですけど!

 

そういうの、変更とかあったらちゃんと連絡してくれないと困るんですけど。

 

あれでも待って? 名字って、普通変わらないんじゃないの? 結婚したり、家庭裁判所に申し立てをして許可を得ない限り。

 

ちなみにわたくし結婚していますが、名字は変わりませんでした。

 

いつかは「福山」という名字になるんだと疑いもしませんでしたが、結婚しても「福山」の名字は勝ち取れず、結婚しても西田のまま。

 

そんな割と頑固な「西田」が、いつの間にか「田中」になっとるー!

 

で、よく考えたんですけど、卓球王国の人のメールがコピペしていたという事が判明。

 

卓球王国の日本を飛び出した卓球人に聞いた!「YOUはどうして海外に?」ケース5に、コンスタンティヌ彩能(旧姓・田中)さんがおり、その方と間違えたのかと。

 

時差もあるだろうに、外国に住む5人もの卓球人を同時期にインタビューし、記事を書き、メールでやり取りしていれば、そりゃ、田中と西田を間違えるわな。

 

つーか「田んぼ」というくくりで分けたら同じカテゴリー。違ってない。むしろ、同じ。

 

 

ちなみに田中彩能さんは私の妹の高校、大学の後輩で、よく妹が「彩能が~」と言って話題に出していたので「彩能ちゃん」には親近感があります。まぁ、実際に会って話したことはありませんが。

 

 

そんな彩能ちゃんのメールには「西田さま」と間違えて挨拶されていて、彩能ちゃんがビックリしていたりして。

 

「今の私の名字は『コンスタンティヌ』。なんか『西の田んぼ』と間違われてるんですけどっ! ちなみに高校、大学で先輩だった西田先輩のお姉さんが今回の卓球王国の『YOUはどうして海外に?』のケース2で紹介されてるらしいよ。西田先輩はよく『お姉ちゃんが~』って話題に出していたから、西田先輩の『お姉ちゃん』には親近感が沸くというか。まぁ、実際に会って話したことないけど」

「YOUはどうして海外に?」

皆さん、卓球王国11号、見ました? それとも読みました?

 

卓球王国の日本を飛び出した卓球人に聞いた!「YOUはどうして海外に?」に、僭越ながら西田泉、載らせていただきました。

 

ある日突然、卓球王国と名乗る方から取材依頼のメールが来ました。

 

なんていうか冥途の土産っていうか、

「私も昔、卓球王国にインタビューされたことがあってね。全カラーでね、半ページも使ってもらってね……」みたいなイイ思い出話ができたと。

 

人生初のインタビューを受けたわけですが。

 

 

ズームでの取材でしたので、慣れないパソコン操作と、初めてのインタビューという二大イベントが同時にやってきたので、おめかし用のジャージに着替えることもすっかり忘れ、普段着のいつものジャージで参戦。

 

インタビュー中、5歳の息子は何故かテンション高めで「千円チャーシュー! 千円チャーシュー!」と叫びながら私の顔や髪を引っ張り続けていたので、インタビューを受けているのにインタビュアーの質問が聞き取れないというハプニングに遭遇。アレクサ! 対処法を教えて!

 

「パソコンに写っている人に僕のママを取られた」と思ったのか、息子の、「ママ! ママ! 僕のママ! ママは僕だけを構ってくれれば良い!」みたいな謎のグイグイが凄くて。

 

息子があまりにもしつこいので、優しそうな爽やか青年のインタビュアーの方でさえも、あれよあれよと引いていくのが見えました。

 

息子の「千円チャーシュー!」、私の変顔、質問が聞こえない、という困難を見事に乗り越え、最後までインタビューし切った卓球王国のインタビュアーさんに心からの拍手を。

 

普通の人だったら「今日はちょっとアレなんで、また日にちを改めて……」なんつー考えも浮かんでくるはずですが、

お互い善戦しましたね。

 

私なんか顔を思いっ切り引っ張られ、40年間誰にも見せたことが無かった変顔をさらしつつインタビューを受け続けた。

 

嫌だなあ、恥ずかしいなあって思ったけどね、なんか「やれやれ」みたいな能力者の主人公みたいな気持ちも若干あって。

 

全てをさらけ出しましたよ。もうね、持って行けと。私の全てを。

 

私の全てを出しました。人間のアレで言うところの快便。

 

マラソンで言う、42.195キロを走り切った。

 

ボクシングに至っては、完全燃焼……。

 

インタビューを終えて、パソコンの電源を切った時、なんか、階段登った感あった。
どこか誇らしい気持ちと、私なんかまだまだなんだなっていう気持ちと。

そして、ついに、初・体・験……しちゃったなって。

一心くんの荷物

一心くんがリマに着いたので、旦那と迎えに行きましたが、

 

あれ? ちょっと待って?

 

荷物、少なくない?

 

リュックと、中くらいのスーツケース1つだけ。

 

「4泊5日の卓球の遠征から帰ってきました」っていう格好してるけど。

 

後々話しを聞くと、日本を出発した時はリュック一つだけだったそうです。

 

 

えっ……?

 

 

それって「おばあちゃん家に2泊3日で行ってきます」ってやつですけど?

 

「そのリュックに何が入っていたんですか?」と聞くと、「服とラケットとシューズだけだったと思います」と返ってきました。

 

っく~! 痺れますね!

 

 

~続く~

一心くん、結果は陽性⁈

一心くんが日本に帰るため、ペルーでコロナウィルスの検査を受けました。

 

結果は陽性。

 

あー、そうですか、陽性ですか。

 

えっ? ちょっと待って? 陽性?

 

「そんなはずはない!」と、ホームステイ先のお母さんがモーレツに抗議しに行くと、一心くんの前後で結果の取り違いがあったらしく、本当は陰性だったそうです。

 

あの~、そこ、絶対に取り違わないでくださいます?(号泣)

 

ホームステイ先のお母さんがモーレツに抗議しに行かなかったら、一体どうなっていたのでしょう?

 

しかも、25人~30人くらいが一緒に検査を受けていたそうですが、一心くん以外全員「陽性」だったそうです。なんじゃそりゃ!!!

 

~続く~

渡辺拓也くんの、次元の超えた踏ん張り

ペルーに残って色々とチャレンジする予定でしたが、パンデミックの影響で思うように活動が出来なくなってしまったので、結局日本に帰ることになった一心くん。

 

ところで卓球クラブオーナーの渡辺拓也くんですが、経営破綻状態なのに、

 

結局ペルーに残ることになりました。

 

あの~、もしもし?

 

なんで?

 

っていうか、渡辺くんの踏ん張りが凄いですよね。

 

次元を超えてますよね。

 

ペルーで卓球クラブを経営して、日本からアシスタントを呼んで、パンデミックで外出禁止&経営破綻状態になりながらも日本に帰らないなんて!!!

 

私だったら「お父さん~、お母さん~! え~ん!」などと言いながら速攻日本に帰っていたでしょうに。

 

~続く~

一心、新たなチャレンジ

「俺、一心、19歳。俺はペルーで頑張るぜ!」と張り切っていたらパンデミックがやってきました。

 

ペルーでは卓球どころか外出まで禁止。不要な外出をしたら逮捕されます。

 

今までは オーナーの渡辺くんが用意してくれていたホテルで暮らしていましたが、卓球クラブは経営破綻寸前。

 

ついに教え子のペルー人のご家族のご厚意で、無料でホームステイを始めることになりました。

 

そして、新たなチャレンジが始まりました。

 

それは……

 

 

「スペイン語を学ぶ」こと。

 

 

えっ? 11か月もペルーにいたのに、スペイン語の勉強してなかったの?

 

はい。だって、必要なかったから。それが、何か?

 

アシスタント募集時に「語学サポート」って書いてあった通り、レッスン中はオーナーの渡辺くんがサポートしてくれていたので、特に必要がなかったそうです。

 

しかし、ホームステイになり、サポートしてくれる渡辺くんは居ません。

 

一人で何とかしなければいけない状況になって「ハッ!」っと気づいたそうです。

 

「あれ? この人の言っていることが全然わからないぞ」

 

「おや? 自分が伝えたいことも全然伝えられないぞ」

 

「そうか、言葉って大事なんだ!」

 

「うぉ~、これって、超面白い!!!」

 

「スペイン語の勉強を始めよう。そして、肉体改善として筋力トレーニングと食事改善を始めよう。卓球の技術や戦術も、一から勉強しなおそう!」

 

 

パンデミックで卓球の指導どころか不要な外出は出来ず、ホームステイ先では言葉も通じない。不憫な状況で、一心くんの目から鱗が落ちた瞬間だった。

 

 

~続く~

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