カテゴリー別アーカイブ: ペルー 卓球

頭を小刻みに振られた方……

さて、二人の対戦結果はいかに……

 

手を挙げた方、おめでとうございます。100ポイント獲得です。

頭を小刻みに振られた方、残念でした。87ポイント減点です。

 

3-0でレンソが勝ちました。もちろん、簡単に勝たせてくれませんでしたよ。

 

「レシーブ集中! 先に打っていくよ!」と、つたないスペイン語で旦那にアドバイスをするわたくし。

7,5キロの息子を抱っこしながら。

 

息子は赤ちゃんらしく「パーパパパ キャー!」等と奇声を放ちながら応援しているようでした。

 

あ、まだ手を挙げられてる方、もう降ろして結構ですよ。

高校生から卓球を始めた彼。

皆様、ご無沙汰しております。

コロナウイルス、とっても心配ですね。

皆さんが感染しないよう、心からお祈り申し上げます。

 

ペルーのリマでは『フアン23中学校』によるオープン戦が行われました。

 

旦那のレンソは30代の部の予選リーグで「あの人」と対戦することになりました。

 

フォアフリックが抜群に上手く、下回転サーブとナックルサービスが得意な右ペン裏裏の選手で、ペルーのイカ市でJICAボランティアをしている人と言えば、この人しかいないでしょう。

 

深田貴広さん!

 

東京都出身の、17歳みたいな顔した32歳。埼玉工業大学の出身です。

左から9か月、永遠の17歳、17歳みたいな顔した32歳。

 

なんと、彼が卓球を始めたのは高校生からだそうです。

中学校で卓球部がなかったので野球部に所属し、高校では卓球部があったので卓球部に入ったそうです。

 

さて、二人の対戦結果はいかに……

 

旦那が勝ったと思う方は手を挙げてください。

深田さんが勝ったと思う方は頭を左右に小刻みに振ってください。

我が耳を疑った、一心くんの何気ない言葉

右シェーク、バック表という一心くんは、中学2年生の時に卓球を始めたそうです。

 

「中学の部活でたまたま残っていた最後の一本のラケットが表だったんですよ」

 

「ありそうな話ですよね~」

 

「顧問の先生に『表、半粒、イボ高。これらのビデオを観て勉強しろ』と見せられたのが、西田さんと、福原愛ちゃんと福岡春菜さんのビデオでした」

 

「……え? 福原愛ちゃんと福岡春菜ちゃんと、あともう一人は誰だって?」

 

「西田さんです。西田泉さんです」

 

「えっ? 西田泉さんって、私のこと?」

 

「はい、そうです」

 

「……。 (心の声:えっ? 西田泉さんって、私のこと?) 」

 

「表、半粒、イボ高を同時に見せられて、混乱してしまって、訳が分からなくなってしまいました」

 

 

当時の顧問の先生はどこで私のビデオを入手したんでしょうね。

 

超ウケるんですけど。

 

 

「混乱してしまって、訳が分からなくなってしまいました」

 

 

そもそもバック表の選手に、半粒とかイボ高選手のビデオをわざわざ見せます?

 

お手本になった表の選手にもかなり問題がありそうですよね。そもそもその人、バック表とかじゃなくて、ペンだし(多分)。

 

しかも、誰でしたっけ? お手本にされた選手っていうのは? え? 西田泉?

 

誰それ?

 

あれっ? 西田泉って……、もしかして私のこと?

年は永遠の19歳 ~鷲尾一心くん~

ペルーのモケグア県で卓球のコーチをしている渡辺拓也くんが、2019年8月からアシスタントとして鷲尾一心(いっしん)くんをペルーに誘引。

 

いやぁ、よくぞ遥々ペルーまで来られた。スペイン語も分からずに来たというのだから「すごい!」としか言いようがありません。

 

そうそう、「トイレは何処ですか?」(ドンデ・エスタ・エル・バニョ)と、「お腹が空いた。何か食べたい」(テンゴ・アンブレ、キエロ・コメール・アルゴ)は知っておいて損はないですよ。

 

とても礼儀正しい好青年でした。

 

「はじめまして。鷲尾一心と申します」

 

「はじめまして~! 一心って、素敵なお名前ですね! あれ? なんだか若くないですか? お幾つ?」

 

 

問題です。人物(1.2.3.4)と、その年齢(A.B.C.D)を正しく合わせなさい。

1. 息子

2. 旦那

3. 私

4. 一心くん

 

A. 40歳

B.  0.6歳(6ヵ月)

C. 19歳

D. 17歳

 

 

「お幾つ?」

 

「19歳っす」

 

 

お! 19歳という事は、つまり私の2つ上ですね!

 

 

19歳……。そりゃ、誰でも「年は永遠の19歳」って言いたいですよ……

 

 

それでも、私はあえてこう言おう。

 

 

「年は永遠の17歳です」と。

 

 

p.s  本日、無事に35歳の誕生日を迎えました。ハッピーバースディ、わたし。

Twitterで卓球のアシスタントを募集した話し。

茅ヶ崎市出身の29歳、ペルーでニッタク代理店とクラブチームの経営しているカットマンといえばもう、この人しかいないですよね。

 

そう、元JICAボランティアでペルーのイカ市で卓球を教えていた、渡辺拓也くんです。

 

現在はペルーのモケグア県でクラブチームの経営をしています。

 

教え子たちは各年代別で1位。泣く子も黙る、スゴ腕コーチです。

 

先日、ペルーのオープン戦で13歳と15歳の部で優勝した教え子のバレンティーナちゃん(写真掲載承諾済み)と渡辺拓也くん。

バレンティーナちゃんは伊藤美誠選手の大ファンだそうです。

そんな渡辺拓也くんが最近、また凄いことをやりました。

 

卓球のアシスタントを募集したのです!

 

Twitterで!

 

「ペルーにおいで」って!

 

「一緒に卓球教えよう!」って!

 

実際にはTwitterでどのように求人募集したのか聞いていませんが、すごい思い切ったことしますよね。

 

「コンドルは飛んで行き、高山ではアルパカやリャマが反芻しながら糞をそこら中にまき散らし、町では野良犬たちがそこら中に糞をまき散らし、テレビをつければ空手キッドやロッキーシリーズが放送されていて、紫色をしたトウモロコシやらジャガイモやらがある国に来ないかい? 一緒に卓球教えよう!

両親、来ペルー

そうそう、すっかり忘れていましたが、8月に両親が孫の顔を見にペルーまで来たんでした。息子は生後3か月でした。

 

滞在予定は3日でしたが、飛行機のトラブルでたったの2日になってしまいました。

孫を抱っこしてご満悦の様子。

父「俺にそっくりで可愛いな」 ←笑うところです

 

父「やっぱり孫は可愛いな」

 

旦那レンソは父を卓球に誘い、2時間ほど汗を流しました。

 

海外旅行、長時間の移動、時差ボケ、飛行機のトラブルで不安とストレスは最高潮に達していた母は、慣れないペルー料理を「珍しいし、せっかくだから」と調子に乗って食べ、例外もなく体調を壊しました。

 

しかし、日本に戻ったらすぐに体調は良くなったそうです。

 

おまけ。

 

パナメリカーノの次は、パラ・パナメリカーノ。

もちろんわたくし、息子を連れて観戦に行きました。

パラ・パナメリカーノを観戦できるチャンスなんて、なかなかありませんからね。

 

恥ずかしながらパラ卓球を生で観るのは初めてだったのですが、単刀直入に感想を言いますと、すごかったです。(←小学生並みの表現力!)

 

なんというか、すごいと言うよりも……

 

すごく、すごかったです。

 

とても、すごく、すごかったです!

 

以上です!

 

 

胸と目頭が熱くなるようなシーンが多々ありました。

 

敗れれば涙を流し、勝てば涙を流して喜ぶ。

 

この大会の優勝者は東京パラオリンピックへの切符が得られるというだけあって、決勝戦は凄みがありました。鳥肌が立つとはこういう事ですね。

 

相手のハンディキャップを誰よりも分かっているので、相手を思いやる気持ちが強いと感じる場面が沢山ありました。

 

会場で観戦していた車椅子の選手同士が、目配せしながら相手との距離を測ってぶつからないようにしたり、「お先にどうぞ」という紳士的な態度を取ったり。

 

TVで見ていたパラ・バスケットでは、相手選手が車椅子ごと倒れると、すかさず手を貸していました。

 

普通に考えたら当たり前なんですけど、心が忙しくなるとつい、うっかり忘れてしまうこともあって。

 

こういうのを目の当たりにすると、自分も相手を思いやろうというモチベーションが上がり、会場もなんだか優しい雰囲気に包まれていました。

 

息子もこれを機会に気配りのできる、心優しい紳士に成長して欲しいものです。

 

会場の入り口で、記念にパチリ。

なんだかむなしく見えるのは気のせい?

奥に見える建物は簡易ホテル。私も子供たちの大会期間中、泊まったことがあります。

 

練習会場の様子。本当は一般人は立ち入れないらしいのですが、知らずに入ってしまいました。だって、知らなかったから……。

 

各コートに、ボランティアのボールボーイがいます。

 

表彰式の様子。

パラ卓球で特に強かった国はチリ、ブラジル、アルゼンチン。

 

優勝者のチリ人のタマラ選手。東京オリンピック出場決定おめでとう!

私が南米(ペルー、ブラジル、アルゼンチン、チリ)にラケット一本持って旅行していた時、チリで出会った選手です。

チリのナショナルチームに招待されて3日ほど練習させてもらいましたが、寮に泊まらせてもらい、彼女と同じ部屋だったのです。

 

アルゼンチンの障がい卓球コーチ、アレハンドラさん。今日もいつも通りサバサバしていました。

息子、大号泣。

試合観戦も良いけど……

知り合いのコーチがチケットを入手してくれたおかげで、2回目のパナメリカーノを観戦することが出来ました。

知り合いが沢山居たのでご挨拶。

ブラジル日系人の、みなさんご存知、マルコス山田さん。

ブラジル日系人のリンコン安田コーチ。

オリンピック6回連続出場したウゴオヤマさん。

オヤマコーチとは初めてお会いしました。マルコス山田さんがオヤマさんに「ニシダイズミさん、知ってる?」と聞き始めました。

いやいや! ちょっと、ちょっとちょっと!

私なんて無名中の無名。オヤマさんが知ってるはずがないですよ!

 

マルコス「彼女、左のペンで卓球が強いんですよ」

 

「マルコスさん、止めてください! 私のことなんて知ってるはz」「ああ、あなたがニシダさん? 知ってるよ!」

 

えっ? 本当!?(←声が裏返る)

 

ええ、ええ。どうせリップサービスでしょうよ。チュッチュ。

 

「表ソフトラバーの子でしょ?」

 

皆さん、奇跡が起きましたよ。それとも偶然? ウゴさんがどうして私のことを知っているのか存じませんが、頭が下がる思いでした。

 

ペルー男子監督のエシオさん。昔、ジュニアの南米大会で優勝しています。

アルゼンチン監督のグスターボさん。お茶目で凄腕です。

チリ監督のマルコス・ヌニェスさん。中ペンホルダー表ラバーの選手でした。

エクアドル監督のノルマン・カリージョさん。この日が誕生日でした。良い笑顔!

ペルーのモニカ・リァウさん。彼女はオリンピック出場選手で今は卓球の普及に力を入れています。

今回大会ボランティアをしていたペルーのミラグロさん。彼女はモニカさんとダブルスを組んでオリンピックに出場。中国と対戦し、0本で敗れたそうです。

アルゼンチンのおばあちゃんコーチ、日系人のタカハシさん。

昔の教え子たちも観戦に来ていました。

こういう大会って、試合観戦はもちろんですが、知り合いに会うのも楽しいですよね。

 

この中で誰か知っている人は居ましたか? (※私も含みます)

チケット売りの天使

前回の続きです。

チケットが完売ということで道端で途方に暮れていると、知り合いのコーチが通りかかったので挨拶がてらに「これこれ、こういう事があったのですよ」と伝えると「明日の分のチケット、手に入るかもしれないから夜に連絡するね」とのこと。

 

その間、私も知り合いなどに「チケット2枚売ってくれませんか?」と聞いてみるも、鳴かず飛ばず。

 

嗚呼……、「卓球競技のチケット完売」は嘘じゃなかったんだなぁ……

 

す・る・と!!!

 

先ほどのコーチから連絡があり、「チケット2枚入手した」とのこと。

 

そうですかそうですか、あなたが天使でしたか!

 

どうやって前日にチケット2枚も入手したかわかりませんが、おかげで私は2回目のパナメリカーノ卓球競技を観戦することが出来たのでした。

 

~続く~

卓球競技のチケットは完売

私「卓球競技の入場チケットが完売だなんて、誰がそんな噂を立てたんだろうね(半笑い)。今日はチケット売り場で直接買おうっと!」

 

旦那「でも……卓球競技のチケットは完売だって言ってるよ!」

 

「何言ってるの? 昨日は普通に買えたじゃん! そもそもみんな大げさなんだよ。ペルーで卓球競技のチケットが完売になるわけないじゃん(笑)

 

旦那はお仕事だったため、私は一人で息子を連れてタクシーに乗り、会場へ。

 

会場のチケット売り場にて。

 

「卓球競技のチケット大人一人、子供一人分ください」

 

売り切れましたよ

 

「いやいや、売り切れましたよとかじゃなくてですね。卓球競技のチケット大人一人、子供一人分くださいって言ってr」「売り切れです。完売です。売れませんよ無いんだもんチケット。水泳だったらまだ有りますよ!」

 

 

嗚呼、途方に暮れるとは、こういうことなんだなぁ……

 

あれ? 息子、こんなに重かったっけ?

 

タクシー降りてからずっと抱っこしてるんですけど、とにかく息子が重いの。ああ分かった。オムツとか着替えとかが入ったマザーズバックを片肩に掛け、今日も寒いからと厚着したコートがここぞとばかりにかさばり、機嫌が悪くなった息子がぐずぐずと泣き始め、抱っこする体勢もどんどん悪くなり、帰りのタクシーを呼ぶために携帯電話をポケットから出して……

 

泣きたい。お母さんも泣きたいよ……。

 

すると、天使という名の警備員のお兄さんが私に声をかけてきました。

 

「卓球競技? チケット一枚持ってるから売ってあげるよ!」

 

「えっ? マジっすか? ヤッター!!! 人生、捨てたもんじゃないよね! ……で、息子の分は?」

 

「チケット一枚しかないんだよね……」

 

「意味ねー! 天国かと思ったら地獄に突き落とされたわー!!! お前は天使と見せかけた悪魔じゃー!!!」(←絶叫)

 

でも、もしかしたら、もしかするかも……と、もう一度チケット売り場まで行き、「卓球競技のチケットは本当に売り切れたのですk」「ないです」

 

「全くもう! さっきも言ったでしょ?」というような目つきで見られたので、その場を逃げるように立ち去りました。

 

そして私は息子と一緒にワンワンと泣きながらタクシーに乗って家に帰ったのでした。

 

旦那「卓球競技のチケット、完売って言ったよね?」

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