とある土曜日、田中敏弘さんの送別会がペルーのリマで行われました。
元・田中さんの教え子、現・ペルーの卓球協会関係の大御所にお呼ばれされ、3ヶ月間ペルーのコーチをして下さった田中さん。コーチだけではなく、卓球協会の内部の方もチェック&改善に努めて下さいました。
送別会の前々日、「俺がみんなにお昼を奢ってやるから、適当に騒げるような、どこか簡単な中華料理店を探しといて」と田中さんが男の子に頼んでいました。
「わかりました! ボク、良い所知ってますよ!」
「おっ、頼もしいな。じゃ、よろしくな!」
「はいっ! 任せて下さい!」
土曜日。午前の練習を終え、送別会が行なわれる中華料理屋へ、例の男の子を筆頭に皆で歩いて移動。
連れて行かれた所、カジノ付きの結構豪華な中華料理店でした。
思わず白目を剥く田中さん。
メニューを吟味していた田中さんの本音が、声になって出てきました。
「お金、足りるかなぁ……」
「私、カード持ってるので、何かあったら私のカードを使って下さい」
「メニューどうしよう? 結構高いぜ?」
「そうですね……」
「飲み物もピッチャーが無いから、一人一人グラスで頼むしかないんだな」
「そうみたいですね……」
「もうあれだ、頼むしかないな。すみません、コレとコレと、コレとコレとコレと……」
「田中さん、ちょっと頼み過ぎじゃないですか?」
「えっ? 全然足りないよ! コレとコレもください。あと、コレも」
田中さん、大御所の雰囲気を「出して」とも、「出すな」とも言われていないのに、勝手にプンプンと出しています。
みんな楽しそうです。
食後、17人全員が、一人一人感謝の言葉を述べます。17人!
奥で身振り手振りで話しているのが「例の男の子」
坊主の男の子がレジェンドのお気に入りでした。
話しが長い人は20分位話していました。
さて、それは誰でしょう?
ヒント「タ」で始まり「カ」で終わります。
田中さんがペルーに戻ってくるのをみんな待っていますよ! 特に私が!