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映画「ミックス」 ~私が悲しくて泣いた場面~

今回のブログはネタバレしますので、まだ観ていない方はご注意下さい。

「ワシは……それでも読む!」という勇気溢れた勇敢な勇者のみ、続きをご覧下さい。

しかし、油断大敵。注意してご覧下さい。

何を注意するって? そりゃ、足元や頭上、オレオレ詐欺に、です。

 

ミニトマト農園のご夫婦。収穫作業中に旦那さんがこう言います。

「農園を少し減らそう。二人で出来る範囲に。後を継ぐ奴も居ないしな

ここで私はこう思ったんです。「子供が出来なかったのかな?」と。

 

試合前に、なぜかシェークのラケットを見つめる旦那さん。

「あれ? 旦那さんペンホルダーなのに、なんでシェークのラケットなんか見つめているんだろう? しかも、このラバーボロボロだから、試合に使えませんけどー(笑)!」って思ってたんです。

すると、バックの中から息子さんの遺影を出し、椅子の上に置いたのです。

この場面で私、大号泣。(※鼻水、咳、嗚咽も含む)

だって、悲しすぎません? っていうか、これ見て泣かない人なんて、いる?

息子さんは全国大会に出られずに亡くなりました。それなのに、お父さん、お母さんが「息子よりも先に全国大会に出るなんて申し訳ない」ということで、お父さんは痛くもないお腹を壊し、トイレに籠って試合をわざと棄権したんですね。

試合を出ようか迷っていたお父さんに、奥さんが「今回は私がお腹壊そうか?」と言っていたシーンも夫婦愛が垣間見られ、切なくなりました。

私と同じシーンで涙した人もしくは泣いた人、カウントをとりますので正直に手をあげて下さい。ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、いつ、む、なな、やつ、ここのつ……とおっ!

 

私は思いました。「好き、嫌い。別れる、別れない。付き合う、付き合わない」という恋愛ものよりも、ミニトマトご夫婦の目線で映画「ミックス」を作ったほうが、興味深いんじゃないかと。例えばこんな感じです。

 

ある日、ミニトマト農園のご夫婦に、一人息子が産まれた。

息子はどんな理由でか知りませんが、卓球を始めます。

大会等でメダルや賞状を獲り、誇らしげな家族。

ある日、息子が亡くなる。

子供を亡くしたご夫婦が、今にも潰れそうなフラワー卓球クラブで卓球を始めた。

ある日、昔強かったクラブの「お嬢」が帰ってきたかと思うと、突然「ミックスに出るよ!」と言い出す。

「クラブ再活性のために!」と、巻き添えを喰らったご夫婦ですが、文句も言わずに「ミックス」の試合に向け、一生懸命に練習を重ねそして……

 

そうだ。「ミックス2」を出しましょう。

なぜかわかりませんが、主演は福山雅治さんと私。

噂ですが、「ミックス2」では「濡れ場」があるらしいですよ「ぬ・れ・ば」!

 

旦那レンソは日本語が話せないので、今回の出演は、無し。

知ってる日本語は「おカネがない」と「ハジメマシテ」くらいですからね。

しかも「はじめまして」なのに「ハジメマシティル」って言うんですけど、絶対にワザとですよね。

えっ? 「コンビニでおにぎりを買う外国人 A」の役が、まだ空いてるって?

 

あ、まだ手をあげている人は下げてもらって結構ですよ。

映画「ミックス」 ~悪い所を責めるのではなく、良い所を褒めよう~

卓人、つまり卓球人間に言わせると「この映画、全然卓球のフォームがなってないよね~」とかいう人も出てくるかもしれません。

でも、彼らは俳優さんで、卓球やったことの無い人が「役作り」のために一生懸命覚えたんですよ? 忙しいのに。これって、凄くないですか?

技術指導をした川口陽陽さんは本当に凄いと思うし、もちろん、フォームを覚えた俳優さん達も凄いと思います。よくぞここまで身に付けてくださった!

それに、私が「かわいいな」と思う、広末涼子さんがこの映画を通じて「卓球に関わった」なんて、なんて嬉しいんでしょう!

次は福山雅治さんの出番ですね!

映画「ミックス 続編」で、福山様の技術指導は是非、わたくし西田泉にお任せください! 手取り、足取り、腰取り、なんでも致します!

あと、もう一つ凄いと思うのはボールが飛んでいるように見せるCGね。確かに、本当のボールの飛び方ではないけど、若干ズレてる所もありますけど、それでもちゃんと編集してやってる事がすごい! 私なんか編集中に「上書き保存」しないでどこか変なところクリックして最初から全部やり直しになって上司に叱られるとか普通にやらかしそうですもん。

映画「ミックス」 ~大丈夫、ネタバレしません~

ネタバレしないように気を付けております。まだ映画を観ていない方も、安心してこのブログをお読み下さい。かしこ。

 

さて、卓球人間、通称「卓人」の間で話題大沸騰中の映画「ミックス」を観に行って来ましたよ~。

わたくし西田泉、ブログのネタ探しに日々、勤(いそ)しんでおります。

 

ミックス、是非観て下さい。面白いです。

笑いあり、涙あり。私は涙もろいので、もちろん泣きました。

っていうか、最近すごく涙もろいんです。

ペルーから日本に向かう時の飛行機内で見れる映画で、「ルドルフとイッパイあってな」を見てからなんですよ。涙がこんなに簡単に出始めたのは。

えっ、年? それとも、歳?

姪っ子に会っただけで泣き、おばあちゃんの昔の話を聞いて泣き、久しぶりに土佐さんを拝観して泣き、一週間後くらいにまた土佐さんにお会いしてもまた泣き、姪っ子に「ペルーに帰るから、また会えなくなっちゃうね、バイバイ」とお別れして泣きました。

 

映画「ミックス」は、笑いがあって、涙したけど、でも、感動はしませんでした。私はね。でもそういうのって、日によって違いますからね。天候や、体調にもよりますよね。その日私の体調が「感動する体調ではなかった」だけで、他の日に観たら感動するかもしれません(しないかもしれないけど)。

一緒に観に行ったメンバーはリトルキングス、青森山田高校で一緒だった今福麻奈美(旧姓:秦)さんと、岩崎温子ちゃん。と、島村美恵さんの娘さん、カレンちゃん10歳。

私が泣いてるのを見て「えっ? 泣いてるの? 感動したの?(笑)」と聞いてきましたが、感動ではなくて「悲しい方」の涙ですからっ! 残念っ!

そして、泣いたのはどうやら私だけだったみたい! 残念っ!

違う場面ですが、藤井寛子さんが多球を出すシーンがあると聞いていたので見逃さないように一生懸命観ていたのですが、ちょうどカレンちゃんに話しかけられて気がそちらに向かった隙に藤井さんの多球シーンが終わっていました。 残念っ! カレンちゃん、なんでそこで話しかけるのっ!

 

さて問題です。この映画の中で「悲しくて泣く場面(西田泉セレクト)」はどのシーンだと思いますか?

コメントお待ちしております。※しかしながら、まだ観ていない人にネタバレしないよう、気を付けて下さいね。

落としても気付かないものランキング、第一位はやっぱりコレ!

全日本マスターズの部、レベルの高い試合を「つえぇ~、みんな、つえぇー!」と大興奮しながら拝観させて頂きました。

さて、「マスターズの部らしいな」と感じた事があります。

こちらです。

「落し物」の山。

え? 日本語、おかしくないですか?

これは「落し物」じゃなくて、「忘れ物」でしょ? 違う?

だって……落としたんじゃなくて、忘れたんでしょ?

水筒とか、落としたら絶対に気付くから。シューズやこんなに大きいタオルも、落としたら絶対に気付きますから。

この中で「落として気付かないもの」はボールか、ボールペンか、トトロのハンカチタオル位じゃないですか?

まぁ、でも「落としても気付かないものランキング、第一位」はやっぱりコレですよね!

どこかのホテルの「ご朝食券」

試合中、こんな放送が入りました。

ご朝食券の落し物があります。心当たりの方は、本部席までお越し下さい。繰り返します。ご朝食券の落し物があります。心当たりの方は、本部席までお越し下さい。」

っていうか、それ、わざわざ放送しなくて良いから! 繰り返さなくても良いから! みんなが集中してる時に! 気ぃ散るし! みんな笑ってたし!

 

あっ! 奥の方に明治のチョコレートがあるよ? 封、開けてないみたいだし

「あっ! これ、私のだ! 拾って下さり、本当にありがとうございました~!」って言えば、くれるかな? え? ダメ? やっぱりダメ? チェッ!

 

こんなに素敵で、面白い人たちにもお会いする事が出来ました!

私以外、実践学園でした。

左から、新潟県のイチローさん、JICAボランティアでエクアドルにいた卓球三昧の大村拓己さん、わたくし、JICAボランティアでザンビアにいた藤井貴文さん。

わたくし、誇らしげに賞状を持っていますが、藤井さんのです。

みんなとっても面白くて優しくて、そして面白かったです!

新潟市江南区の卓球場「渡辺卓球教室」

さて、笑いの神、渡辺理江さんですが、新潟で卓球教室を開いています。

3人のお子様を出産し、フルに仕事をするのが難しくなり「でも、自宅の近くで卓球場なら私、出来る!」と思い立ったが吉日。

旦那様が週間スケジュールや金額等のマーケティングを進んでやってくれ、めでたく「笑顔溢れる卓球教室」がオープンしました。

「皆様と楽しくレッスンし、笑顔溢れる卓球教室にしたいと思います」

そう、「強くなることよりも、笑いを優先!」ということです。

なんだかすごく面白そう!

 

言っておきますけど理江さん、とにかく面白いので気を付けて下さいね。

油断していると、怪我をしますよ。

 

同じ神奈川県出身だったので、幼少時代は友達。大正大学で先輩、後輩(私)になりました。

練習中は基本的に真面目(たまに面白い事をやらかしますが)。

試合前は自分を追い込みすぎて、泣きそうになりながら練習していました。

 

「もし良かったら、理江さんの卓球教室ブログで紹介しますよ?」と言うと「マジで? 超ラッキー! お願いします!」と言われたので、私も調子良くこのブログを書いている次第です。

もし、新潟県で卓球教室を探している方がおられたら、新潟市江南区の卓球場「渡辺卓球教室」を紹介してあげて下さい。

モットーは「笑顔溢れる卓球教室。強くなることよりも、笑いを優先!」です。

 

キャラクターはラケットの形をしたネズミ。

旦那さんに「ねぇ、卓球教室のキャラクター、何にしようか?」と相談したところ「ネズミでしょ」と即答されたそうです。

理江さんが大学生の時、男子に(一部の後輩にも)「オイ! ネズミ男!」と呼ばれていました。

笑いが大好きな理江さんは「ネズミ男!」でみんなが笑うと「笑いが獲れた!」と彼女もなんだか嬉しそう。嬉しそうにしていると男子も「オイ! ネズミ男!」を止めず、また笑いが起こり、という無限ループ。

だから理江さんの周りには人が集まって、笑いも起きるというシステムなんです。

 

友達が欲しい、人を笑わせたいという人はとりあえず(後輩であっても)「オイ! ネズミ男!」と呼んでもらい、自分もニコニコしていれば自然と人が集まり、笑いも起こるかもしれませんね。

ダメ?

私の永遠のアイドル、土佐昭子さん 御年85歳

全日本卓球選手権マスターズの部、初日。

会場をフラフラしつつ、出場選手の名前が載っているページを見ていたら、ハイエイティ(85)の部に

 

土佐昭子 (浜卓会・ 神奈川)

 

の文字を発見!

 

ちょっと待って。私、落ち着いて。落ち着いて私。

 

深呼吸を一回、二回、三k……土佐さぁああああんんん!!!!!

 

い、い、生きていらっしゃった……。

私、号泣。その場に崩れ落ちて号泣。

もちろん、心の中でですよ。実際にその場に崩れ落ちて号泣なんてしたら、病院に連れて行かれますから。

「流れ出て止まらない涙よ、止まれ!」と思いながら、近くにいた70代と思われるお姉さまに聞きました。

「あのぅ、神奈川県の土佐さんって、知ってますか?」

「知ってるわよ、土佐さんでしょう? 今から決勝戦するわよハイエイティで」

 

ぬぅをおおおおおおおおをおおお!!!

 

生きておらっしゃったうえに、これから決勝戦ですと!?

決勝戦が始まるコートを見てみると、そこには土佐さんのお姿が!

「ありがたや~、ありがたや」私は思わず合掌。目にはまた涙が。

っていうか、なんで私はこんなに泣いているの?

携帯電話のビデオで、土佐さんの決勝戦を録画。そして涙。さっきからずっと涙が止まらないんですけど。

 

私が子供の頃にはすでにおばあちゃんだった土佐昭子さん、現在85歳。

当時、土佐さんと同じ卓球場で練習をさせてもらっていました。何回も一緒に練習していただいたのを覚えています。

今でもその姿を変えることなく、あの時のおばあちゃんのままです。変わらなさ過ぎて怖い。

えっ? まさか、魔女?

土佐さんは私と同じ左のペン。投げ上げサービスまで一緒です。一緒というか、私が土佐さんの投げ上げサービスを完全コピーしたんですけどね。

リトルキングスの子供たちは、練習場で土佐さんを見かけると土佐さんの所に駆け寄ります。なぜならチョコをくれるから。ただのチョコではありません。HERSHEY’Sのキスチョコです。「あんなに美味しいものを、このおばあさんは私たちにくれる!」と、非常にやましい心で近寄ります。ね、クソガキでしょう?

当時、「練習がんばるんだよ」「いっちゃんは偉いね」「先生方の話はちゃんと聞くんだよ」というような言葉をかけてもらっていた気がします。

 

ハイエイティの決勝戦のお相手は北波輝さん、大阪府の情熱クラブ。

とってもスリムな体型で腰など全く曲がっておらず、シャキッとしています。

黒髪のおかっぱ頭は、後ろから見たら「高校生?」と間違われてもおかしくありません。

85歳以上の学校のクラスがあるとするならば、北波さんはアイドル的な存在でしょう。

すごくモテそう。

 

土佐さんの投げ上げサービスの威力は今でも健在。サービスエースをバンバンと獲っていました。3-0 (4,4,3)で土佐さんが優勝。

そのうちサービスエースで得点したのが1セット目に5本、2セット目に5本、3セット目は3本でした。ビデオでチェックしたので間違いありません。

「土佐さんにご挨拶を」と、表彰式へ。土佐さんを見た瞬間、私、また号泣。

周りの人に見られると本当に変な人になってしまうので、一生懸命に涙を隠しました。

表彰台にいる土佐さんの写真を撮っていると、私に気付いた土佐さんが「こっちに来い」と私に手招きをしてきました。

「えっ? 私も表彰台に乗って、土佐さんと一緒に写真を撮ってもらうんですか? それはちょっと……。一緒に写真は嬉しいですけど、でもやっぱり恥ずかしいですよ!」

モジモジしていると「それでも来い! 早く来い!」と土佐さんが更に手招きするので、しょうがなく近寄り、土佐さんの手を取り、表彰台に登ろうとしたら「土佐さんが表彰台から降りるための手助けを求めていた」という事が判明。

白目を剥いて後ろに倒れ、後頭部を強く打って意識を無くしてみました。心の中でね。

 

「いっちゃん、よく来たね~」

「土佐さん~~~!!!」

 

ダメだ……なんでこんなに涙が出てくるの?

 

「土佐さん、セルフィーしましょう!」

「あ、目、つぶちゃいましたね。もう一回!」

土佐さんと仲良くしていると、他のおばあさま方に

「まぁ、土佐さんのお孫さん?」と話しかけられ、土佐さんは「そうだよ、私の孫だよ」と言ってくれました。

その瞬間、土佐さんの胸に飛び込み顔をうずめ、ワンワンと泣きました。心の中でね。

私の永遠のアイドル土佐さん。

今回、チョコはくれませんでした。

マスターズの部にて、「チアリーダーバージョンもあるよ!」

マスターズの部の試合会場をウロウロしていると、元・大正大学メンバーと沢山会いました。

大先輩の、伊藤友孝さん(右)と柳沢邦治さん(真ん中)。

 

そして、

この写真を撮った後に気付いたのですが、なんと、全員キャプテンだった人達でした。

左から、渡辺理江さん(旧姓:佐藤)、田野辺雄、柳沢邦治さん、荻原典和さん、私、原千春(旧姓:岡崎)。

他にも田中さんや秋草陽介くんにも会場で会いました。

 

写真の左端に写っているお方が、渡辺理江さん(旧姓:佐藤)。

白鵬女子高校出身で、大正大学では一級上の先輩です。

理江さんが大学4年生、私が3年生のインカレでダブルス準優勝したことがありますが、その人が凄いんです。

 

平野早矢香ちゃんが卓球の鬼で、私が姫だとするなら、あの方は神ですね。しかも、卓球のではなく、笑いの。

 

まず、顔が面白い。話し方も面白いし、もちろん内容も面白い。卓球している時も面白いんです。言っておきますが、バカになんてしてませんよ。心から尊敬しています。

とにかく面白いので、理江さんの周りには人が集まります。

理江さんが試合をするのならみんな応援します。そして、試合を見てみんなで笑います。

彼女、集中すればするほど、レシーブの時の構えが低くなり、目線が台の高さギリギリにまで落ちるんです。

一回だけ打ち方の真似をしたら、試合を終えた理江さんに「ちょっと、いっちゃん、私の打ち方の真似してたでしょ!」と言われました。見てたんかーい!

 

理江さんの準決勝をみんなで応援していたら、田野辺雄(私と同期)が私にこう言いました。

「ヤバイ! サトリエが負けそうだ! 西田、ホラ、アレやろうよ。白鵬女子高校の掛け声!」

「あー、あったよね、そういうの! どんなんだっけ?」

「笑顔! ってやつ!」

「笑顔! (拍手・パチパチ) 自信! (パチパチ) 強気! (パチパチ)

笑顔! (パチパチ) 自信! (パチパチ) 強気! (パチパチ) がんばろー! オー!」

 

覚えている! っていうか、すんなり出てきたこの掛け声! この私が、白鵬女子高校の掛け声を覚えている! 白鵬女子高校出身じゃないのに!

 

田野辺と一緒に「笑顔!」の掛け声を掛けようと、理江さんの試合を見てみると、ヤバイ! レシーブ時の構えが低い! 目線が台の高さギリギリになっている! その姿勢、ごめんなさい、もうダメだ。笑っちゃう。笑い過ぎて腹筋が壊れちゃう。それに、今「笑顔!」なんて掛け声掛けたら、理江さんだって笑って試合に集中できなくなっちゃうから「笑顔!」の掛け声は止めておこう。

 

試合に負けた理江さんが戻って来たので「田野辺が白鵬の掛け声をやろうよって言って来たんですけど、笑っちゃって無理でした」と伝えると「白鵬の掛け声ね、あったねー、そういうの。笑顔! 強気! 自信!」って、順番間違えてますけど理江さん!

「笑顔! 自信! 強気!」の順番ですよ。

 

笑いの神は、今年のマスターズの部でベスト8に入賞しました。

旦那さんと「もし、今年ベスト8に入らなかったら今後、二度と大会には出ない」と約束したそうです。

無事にベスト8に入ったので、来年のこの大会、推薦出場となります!

良かった。理江さんがまた大会に出られる。つまり、再びみんなに笑いを提供してくれるということ。

 

大正大学の柳沢邦治先輩と田野辺が帰るというので、理江さんと原千春ちゃんと出口まで一緒にお見送りに行きました。

「さようなら~!」と別れを惜しんでいたら理江さんが急に「バンザーイ!」と両手をあげて叫び始め、「チアリーダーバージョンもあるよ!」とダンスを踊り始めた時は全員即死。

腹筋が壊れました。

まさかこんなお見送りの仕方があるなんて……。先輩、さすがです。

みなさん、無責任過ぎます。~全日本卓球選手権大会 マスターズの部~

新潟県で行われた「全日本卓球選手権大会 マスターズの部」に行って参りました。

素晴らしい体育館。

 

子供の頃はクソガキだった私も、今年で33歳です。マスターズに出場する選手なんて、ほぼ知り合いみたいなもんですよ。

え? 試合ですか? 私は出ませんでした。まず、日本に住んでいませんので。基本、ペルーにいますので。

では、なぜ大会に行くのかというと、そこには友達が沢山出ているからです!

卓球する人はみんな友達だと思っているので、友達が沢山いる場所、「全国大会」に行けるなんて、もう最高じゃないですか! しかも、自分は試合には出ないので気楽なもんですよ。

「みんなに会える~! 楽しみ~!」と、喜びを爆発させてみる。

 

旦那のレンソも会場に連れて行く予定でしたが、オーストラリアに遊びに行った際、羽田空港で「このビザは日本入国が1回きりの有効です」と言われ、レンソは日本へ再入国できず、私だけ独りで帰ってきた次第です。

 

懐かしメンバーに会ったり、知り合いにご挨拶。新潟県の藁科さんを見かけたので「わっ! 藁科さんだ! すごい! 私の事、覚えてくれているかなぁ? でも一応、挨拶しておこう」と挨拶しに行ったら、

「あー、西田さん!」

「えっ! 私の事、覚えてくれているんですか?」

「もちろんだよ!」

「嬉しい! すごく嬉しい! 藁科さんに覚えてもらっていたなんて!」

と喜んでキャッキャしていたら藁科さんから「練習相手お願いして良いですか?」と誘われたので「待ってました!」とばかりに練習させて頂きました。

 

私がクソガキだった頃、つまりリトルキングス時代の5歳から高校に入るくらいまでにお世話になったお兄さん、お姉さん方に挨拶しに行くと、みんなにこう言われました。

 

「いっちゃん、変わったね~。こんなんじゃなかったよね? なんかさー、昔はすごかったじゃんクソガキでさー。ちゃんと挨拶出来るようになったんだねぇ。なに? 敬語も話すようになっちゃったの? でも、昔のいっちゃんの方が良かったなぁ。凄かったもんね、昔は(笑)」

 

って、どんだけクソガキだったんですか私は!

会う人会う人、みんなに同じことを言われるって、どういうこと?

あの頃の事は全然覚えていませんけど。何にも考えてない子だったので。

覚えてないというか、昔のことは記憶から消し去りました。消さないと、やっていけないから。

 

微かに記憶に残っている事は、当時ガリガリだったので、ブカブカの短パンを脇の下まで上げて「足だけマンー!」と叫びながら体育館を走り回ったり、おにぎりを持って「おにぎりマンー!」と叫びながら試合会場を走り回ったり、泣いたり、年上のお姉さんにため語で話しかけたり、とにかく自分勝手だった、ということ。

 

「当時の事は記憶から消したのであまり覚えていないけれど、みなさんには凄く迷惑をかけたであろうから」と、当時の謝罪と名誉挽回を狙って、今の33歳の私がこうやって挨拶しているのに、

 

挨拶しただけで驚かれ、敬語使っただけでも驚かれ、普通にしていても、それだけで驚かれるって、どういうこと?

 

「昔のいっちゃんの方が良かったなぁ」なんて言われても、もし今の私が短パンを脇の下まで上げて「足だけマンー!」と叫びながら体育館を走り回ったり、おにぎりを持って「おにぎりマンー!」と叫びながら試合会場を走り回ったら、あなたはどう責任を取ってくれるんですか?

警察が来て現行犯逮捕されるか、救急車を呼ばれて病院に連れて行かれますよ。

 

なので皆さん、無責任に「昔のいっちゃんの方が良かった」なんて気安く言わないで下さい(泣)

味の素トレセンのロビーで、シチズンのあのイケメン選手と遭遇!

味の素ナショナルトレーニングセンターに偉関さんが誘ってくれたので、お言葉に甘えて付いて行きました。

 

すると、味の素トレセンのロビーでイケメン選手と遭遇。

シチズンの森田侑樹選手です。

 

「初めまして。私は西田泉と申します。こちらは旦那のレンソ。ペルーから来ました」

「初めまして。あれ? ……早稲田大学だった川畑舞ちゃんと、この前卓球してませんでしたか?」

「早稲田の川畑舞ちゃん? そうそう、卓球しました。舞ちゃん、ペルーに来た事があって、そこで一緒に卓球もしたんですよ」

「あ、そうなんですね! ペルーに行っちゃうなんて、凄いですね舞ちゃん」

「川畑舞ちゃんとこの前一緒に卓球した時」の写真。

フェイスブックに載せたこの写真を、イケメンの森田侑樹選手が見たのでしょう。

川畑舞ちゃん、あなたのお陰で森田選手に「舞ちゃんの知り合いのペルーの夫婦」として認識されたよ。ありがとう!

「すみません、記念に写真を……」と言うと、

「ああ、全然良いですよ」と、爽やかな笑顔で承知してくれました。

この写真を妹の渚に自慢げに見せたところ「あれ? 森田君じゃん。どうしたの?」という気軽な返事が返ってきたので「なんだ、こいつは?!」と思っていたら

「ウケる~W 森田君にこの写真送ってみよ~W」と、本人にメールを送り始めました。

 

「妹よ、何奴(なにやつ)?!」と思っていたら、早稲田大学で同期生だったという。なるほど。

妹よ、あなたがメールでこの写真を送ったら「爆笑!」と森田選手から返信が来たようだけど、どうして? どの辺りが爆笑なのか、ちゃんとお姉ちゃんに説明してくれる?

 

まぁいいや。お陰で森田選手に「あの時一緒に写真を撮った人は大学同期の西田渚のお姉さんのペルー人の旦那さん」として認識されたみたいだし。

 

実は、写真を撮った後「彼、カッコ良かったね」と旦那に言ったら、なんだか拗ねちゃいました。

 

「コラッ、西田! 男という生き物はプライドが高くて云々かんぬん……」という男性からのキツイお言葉が出てきそうですね。でも、私の旦那様は優しくてお茶目で愛嬌があって面白くて可愛くてみんなから愛されているので大丈夫です!

中国の卓球選手、韋 晴光(ウェイ・チングァン)

中国の卓球選手、韋 晴光(ウェイ・チングァン)と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか?

そうです。その通りです。偉関晴光選手です。

世界選手権大会ダブルス優勝、オリンピックダブルス優勝。全日本卓球大会も4回も優勝されています。

平成19年の秋田わか杉国体で一緒に戦った仲間であり、私が尊敬している選手です。なんといっても、気さくでフレンドリーでとても気が利く人です。

 

昔の卓球が大好きな旦那レンソ。

いつもユーチューブで昔の卓球の動画、しかも割と白黒の画面(カラーが無かった時代のもの)を見ています。

暇があれば「タイトー(斉藤)、セイジオノ(小野誠治)、ハセガワ、イトー」といつも言っています。

もちろん、ウェイ・チングァンのファンです。

旦那曰く、「昔の卓球のフォームがかっこいい」のだそうです。

 

「ウェイ・チングァンに会える! イズミ、本当にありがとう!」と、私の後ろを腰をフリフリしながら付いてくるレンソ。

偉関さんの卓球場にお伺いするのはこれで二回目。「私が道を覚えているはずが無い。地図を印刷して持って行こう」

地図を持って行っても迷いました。いつも通り人に聞くと「あぁ、偉関さんの卓球場ならあそこにありますよ」と一発で教えてもらいました。しかも二人連続で、です。

さすが偉関さん。みんなに知られていますね。

そしてさすが私。一度来た道なのに、「二人に道を聞かないと分からない」という理解力の持ち主。

卓球場の前に着き「記念に写真を撮ろう」とカメラを出そうとしていたら卓球場の中から偉関さんが手を振りながら出てきました。

 

っていうか、なんで私たちが着く時間がわかるんですか?

前回もそうでしたよね? なに? 超能力者?

 

「いや~、雨の中すみませんね、どうぞ、中に入って」

憧れのウェイ・チングァンに会えて感動しているレンソ。目がキラキラ輝いていました。

得意の「すぐに仲良くなる技」を使って、偉関さんのラケットで、偉関さんとラリーを始めました。

旦那よ……あなた、一体何者?

「今から味の素ナショナルトレーニングセンターに仕事があって行くんだけど、ロビーまでなら紹介できるから一緒に行きますか?」と、偉関さんが誘ってくれたので、お言葉に甘えて付いて行きました。

 

~次編に続く~

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